「関東のバスがまた値上げした気がする…」と感じている方は多いのではないでしょうか。実際、2024年から2026年にかけて、関東の路線バスは各社で運賃改定が相次いでいます。多くの会社が均一区間を220円から240円へと引き上げ、定期代も上がっています。この記事では、関東の主要バス会社の「いつから・いくらに」上がったのかを会社別の早見表でまとめ、値上げの理由と交通費を抑えるコツまで、プライシー編集部がわかりやすく解説します(2026年6月時点の情報です)。
2025〜2026年にかけて、神奈川中央交通・京急バス・東急バス・国際興業バスなどが続々と均一区間を240円へ。東京都区内の西武バス・京王バスは230円、「関東バス株式会社」は2026年3月1日から240円に改定しました。一方で都営バスは210円を維持しています。まずは下の早見表で、ご自身が使う会社をチェックしてみてください。
【2026年6月時点】関東のバス値上げ早見表|会社別いつから・いくら
まずは関東の主要バス会社の運賃改定を一覧にまとめました。金額はいずれも大人・普通運賃で、均一区間または対キロ区間の初乗りを示しています。会社によって適用エリアが限られる点にはご注意ください。
| バス会社 | 実施日 | 主な改定内容(大人) |
|---|---|---|
| 関東バス(株) | 2026/3/1 | 均一区間 230円→240円。一日乗車券(IC)630→660円。環境定期券制度を廃止 |
| 神奈川中央交通(神奈中) | 2026/4/4 | 横浜市内均一 220円→240円。対キロ初乗り 210→230円 |
| 京急バス(京浜急行バス) | 2025/3/18 | 横浜市内均一 220円→240円(2026/3に250円へ引き上げ計画) |
| 東急バス | 2024/3/24 2025/10/1 | 全域 220→230円→IC240円・現金250円(東京都内・川崎市内・横浜市内) |
| 国際興業バス | 埼玉2025/4/1 東京2025/10/1 | 埼玉 初乗り200→220円。東京都内 IC230→240円(現金は2024/10に240円済) |
| 西武バス | 2025/6/1 | 東京都区内均一(23区・武蔵野市)220円→230円 |
| 京王バス | 都区内2024/3/16 八王子2024/4/1 | 都区内均一 220円→230円。八王子地区 初乗り190→200円 |
| 相鉄バス | 2025/3/15〜 | 横浜市内均一 240円へ引き上げ |
| 臨港バス(川崎鶴見臨港バス) | 2025/3/18 | 均一 240円へ値上げ |
| 横浜市営バス(公営) | 改定を予定 | 均一 220円→240円へ改定を予定(実施日は要確認) |
| 都営バス(公営) | 据え置き | 23区内 210円を維持(民営より低水準) |
※各社公式リリース等をもとにプライシー編集部が作成(2026年6月確認)。最新の正確な運賃は各社公式サイトでご確認ください。
検索される「関東バス」には、①関東地方の路線バス全般と、②中央線沿線を走る「関東バス株式会社」という1社の2つの意味があります。この記事では両方をカバーしていますが、関東バス株式会社の詳細は後半の会社別セクションで解説します。
なぜ関東の路線バスは値上げが相次ぐのか
「どうしてこんなに一斉に上がるの?」と疑問に思いますよね。関東に限らず、全国の路線バスが値上げに踏み切っている背景には、いくつかの共通した事情があります。
① 運転士不足と「2024年問題」
最大の要因が運転士不足です。日本バス協会の試算では、2017年に13万人以上いたバス運転士が2030年には約9万3000人まで減り、約3万6000人が不足する見込みとされています。さらに2024年4月からは、運転士の時間外労働に年960時間の罰則付き上限規制が導入される「2024年問題」が始まりました。同じ路線を維持するのにより多くの運転士が必要になり、人件費が押し上げられています。
② 燃料費・人件費の高騰
燃料費の高騰、運転士確保のための賃上げ、コロナ後の在宅勤務定着による乗客数の減少。これらが重なり、多くの会社が「運賃を上げないと路線を維持できない」状況に追い込まれています。東急バスは東京・横浜エリアで約27年ぶり、神奈中バスは1997年以来の大幅改定となり、長く据え置いてきた会社ほど一気に値上げ幅が大きくなっています。
③ 脱炭素・バリアフリー対応
EVバスの導入をはじめとした脱炭素社会への取り組みや、バリアフリー設備の整備にもコストがかかります。こうした運行コストの増加が運賃改定の理由として各社から説明されています。
関東の主要バス会社別 値上げ詳細
ここからは、関東の主要バス会社ごとに「いつから・いくらに」上がったのかを詳しく見ていきます。ご自身がよく使う会社をチェックしてみてください。各社の深掘り記事へのリンクも用意しています。
関東バス(株式会社)|2026年3月1日改定
中央線沿線(中野・杉並・武蔵野エリアなど)を走る関東バス株式会社は、2026年3月1日から均一区間の普通運賃を230円から240円に改定しました。対キロ区間は2024年4月に先行して改定済みで、今回は1年遅れで均一区間が値上げされた形です。一日乗車券(IC)も630円から660円へ。あわせて環境定期券制度が廃止された点も、休日に家族で利用していた方には影響が大きいポイントです。
神奈川中央交通(神奈中バス)|2026年4月4日改定
神奈川県内を広くカバーする神奈中バスは、2026年4月4日から横浜市内の均一区間を220円から240円に、対キロ区間の初乗りを210円から230円に引き上げました。約27年ぶりの大幅改定で、利用者の負担感は小さくありません。
京急バス(京浜急行バス)|2025年3月18日改定
京急バスは2025年3月18日に横浜市内の均一運賃を220円から240円に値上げしました。定期運賃も約9.1%引き上げられています。さらに2026年3月には横浜均一区間を250円へ引き上げる計画も報じられており、横浜エリアの利用者は今後の動向に注意が必要です。
東急バス|2024年・2025年の2段階で改定
東急バスは2段階で値上げしています。まず2024年3月24日に東京都内・川崎市内・横浜市内の全域で220円から230円へ(27年ぶり)。さらに2025年10月1日にはICで240円・現金で250円へと再改定しました。1ヶ月定期も9,850円から10,290円に上がっています。
国際興業バス|埼玉・東京で時期が異なる
国際興業バスは地域ごとに改定時期が分かれています。埼玉県内は2025年4月1日から原則+20円(初乗り200円→220円)、東京都内は2025年10月1日からIC運賃を230円→240円に。東京都内は現金運賃が2024年10月に先行して240円になっていたため、今回の改定でIC・現金とも240円に統一されました。
西武バス|2025年6月1日に都区内230円へ
西武バスは2025年6月1日から東京都区内(23区・武蔵野市)の均一運賃を220円から230円に改定しました。現金・ICとも同額です。定期券の買いなおし特例も設けられたので、改定前の定期を使っている方は確認しておくと安心です。
京王バス|都区内230円・八王子地区も改定
京王バスは2024年に改定済みです。都区内均一区間は2024年3月16日から220円→230円、八王子地区は2024年4月1日から初乗り190円→200円に。エリアごとに時期と金額が異なる点に注意が必要です。
京成バス・東武バス・小田急バス(千葉・埼玉・東京西部)
千葉・埼玉・東京西部を走る各社も改定が進んでいます。各社の詳しい新旧運賃・定期代は、それぞれの個別記事でまとめています。
公営バス(横浜市営・川崎市営・都営)の動き
公営バスは民営より値上げが緩やかな傾向です。横浜市営バスは均一220円から240円への改定を予定、川崎市バスも改定の動きがあります。一方、都営バスは23区内210円を維持しており、2025年時点では民営バス(230〜250円)より低い水準です。
JRや私鉄など関東の鉄道運賃の値上げについては、別記事でまとめています。バスと合わせて通勤・通学のコストを確認したい方はこちらもどうぞ。
値上げで定期代・通勤費はどう変わる?
運賃が上がると、当然ながら定期代も上がります。たとえば東急バスは1ヶ月定期が9,850円から10,290円へと約440円アップしました。毎月のことなので、年間にすると5,000円前後の負担増になる計算です。
会社員の方は、定期代が上がったら通勤手当の見直しを勤務先に申請する必要があるケースもあります。改定日をまたぐタイミングでは、新旧どちらの金額で支給されるか総務に確認しておくと安心です。
多くの会社では、改定前に購入した定期券は有効期間内はそのまま使えます。ただし金額式IC定期券は、改定後の運賃との差額がチャージ残額から自動精算される場合があります(西武バス・京急バスなど)。買いなおし特例を設けている会社もあるので、各社のお知らせを確認しましょう。
値上げ後の交通費を節約する方法
値上げは避けられませんが、使い方を工夫すれば負担を抑えられます。あなたの利用スタイルに合った方法を選んでみてください。
- 通勤・通学なら定期券が基本。値上げ後も区間によっては割安
- 一日乗車券(フリーパス)で観光・お出かけの日はまとめ乗り
- 回数券・IC回数券がある会社は活用する
- 1〜2駅ならいっそ徒歩や自転車に切り替える
- 鉄道ルートと運賃を比較してから乗る
- IC利用で現金より安くなる会社を選ぶ
また、定期券を更新する前に「自分の区間が本当に定期で得か」を一度計算してみるのもおすすめです。在宅勤務が増えて乗る日数が減った方は、定期より都度払い+ICのほうが安くなることもあります。
交通費だけでなく、最近は食品や日用品の値上げも続いていますよね。買い物の節約には、Amazon・楽天・Yahoo!の価格を横断比較し、値下がりやクーポンをプッシュ通知でお知らせするスマホアプリ「プライシー」が便利です(iOS / Android対応)。家計全体の固定費・変動費をまとめて見直すきっかけにしてみてください。
関東のバス値上げに関するよくある質問
「関東バス株式会社」(中央線沿線)は2026年3月1日から均一区間の普通運賃を230円から240円に改定しました。なお関東地方の他社(神奈中・京急・東急など)も2024〜2026年にかけて順次値上げしています。
会社によって異なりますが、神奈中・京急・東急・国際興業・関東バスなどは均一区間を220円から240円に引き上げています。東京都区内の西武バス・京王バスは230円です。一方、都営バスは210円を維持しています。
運転士不足と「2024年問題」(時間外労働の上限規制)による人件費の増加が最大の理由です。これに燃料費の高騰、コロナ後の乗客減、脱炭素・バリアフリー対応のコストが重なり、各社が運賃改定に踏み切っています。
多くの会社で、改定前に買った定期券は有効期間内はそのまま使えます。ただし金額式IC定期券の場合、新運賃との差額がチャージ残額から自動精算されることがあります。各社が買いなおし特例を設けている場合もあるので、公式のお知らせを確認してください。
定期券・一日乗車券・回数券の活用、IC利用での割引、鉄道ルートとの比較、1〜2駅なら徒歩・自転車への切り替えなどが有効です。乗る日数が減った方は、定期より都度払いのほうが安くなる場合もあるので一度計算してみましょう。
まとめ|関東のバス値上げを早見表で把握しよう
この記事のポイント
- 関東の路線バスは2024〜2026年に各社で値上げが相次ぎ、均一区間は220円→240円が主流
- 「関東バス株式会社」は2026年3月1日から240円に改定(環境定期券制度は廃止)
- 西武バス・京王バスは230円、都営バスは210円を維持と、会社ごとに差がある
- 背景は運転士不足・2024年問題・燃料費高騰など。今後さらに上がる会社もある
- 定期券・一日乗車券・ルート比較で交通費の負担を抑えられる
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