東急バスは2025年10月1日(水)から運賃を値上げしました。ICカード払いで230円から240円へ(+10円)、現金払いは230円から250円へ(+20円)となっています。通勤定期券(大人)も月額10,290円から10,800円に上がっています。

この記事では、値上げの金額・理由・定期券への影響・他社バスとの比較をまとめて解説します。

結論
東急バスは2025年10月1日から値上げ。ICカード240円・現金250円に
IC払い 230円 → 240円(+10円)
現金払い 230円 → 250円(+20円)
通勤定期(1カ月) 10,290円 → 10,800円(+510円)

東急バス運賃改定の概要(2025年10月1日実施)

東急バスは2025年5月30日に国土交通省関東運輸局へ運賃改定を申請し、認可を受けて2025年10月1日(水)始発より乗合バスの運賃改定を実施しました(東急バス公式発表)。対象は東京都内・川崎市内・横浜市内を走る路線バスです。

対象路線:東急バスが運行する乗合バス(東京都内・川崎市内・横浜市内)の全路線。高速バス・空港連絡バスは別途改定。

今回の改定では、ICカード払いと現金払いで初めて運賃に差が設けられました。現金払いがICカードより10円高くなっています。これは「キャッシュレス化によるスムーズな運行」を目的としたもので、首都圏の一般路線バスでは珍しい対応です。

値上げ後の運賃・定期券一覧

普通運賃(IC・現金)の変更

支払方法 改定前 改定後 増額
ICカード(大人) 230円 240円 +10円
現金(大人) 230円 250円 +20円
ICカード(小児) 115円 120円 +5円
現金(小児) 120円 130円 +10円

ポイント:ICカードを使えば現金より1乗車あたり10円安くなります。1日2往復(4乗車)するなら、1カ月で約1,200円の差が出ます。Suica・PASMOなど交通系ICカードで支払いましょう。

通勤定期券の改定額

期間 改定前 改定後 増額
通勤(大人)1カ月 10,290円 10,800円 +510円
通勤(大人)3カ月 29,330円 30,780円 +1,450円
通勤(大人)6カ月 55,570円 58,320円 +2,750円
通勤(小児)各期間 変更なし
通学(大人・小児)各期間 変更なし

通勤定期(大人)は月額で510円の値上がりとなります。年換算すると6,120円の出費増です。通学定期券は家計への負担を考慮し、前回改定(2024年3月)に続いて据え置きとなっています。

一日乗車券・フリーパスの改定

券種 改定前 改定後 増額
東急バス一日乗車券(大人) 540円 560円 +20円
東急バス一日乗車券(小児) 280円 280円 変更なし
東急線・東急バス一日乗り放題パス(大人) 1,090円 1,110円 +20円
東急線・東急バス一日乗り放題パス(小児) 560円 560円 変更なし

東急バスが値上げした3つの理由

東急バスは値上げの理由として、主に以下の3点を挙げています(東急バス 運賃改定について)。

① 深刻な乗務員不足と人件費の上昇

バス業界全体で深刻な乗務員不足が続いています。運転士の確保・育成にかかるコストが増大しており、東急バスも路線網を維持するために人件費が大幅に増加しています。2024年4月の「働き方改革」による労働時間規制の強化(いわゆる2024年問題)も、バス事業者の経営を圧迫する要因のひとつです。

② 車両・設備更新コストの増大

老朽化した車両・設備の更新が急務となっています。ノンステップバスやバリアフリー対応設備への投資、さらに電動バス(EV化)対応のための設備コストも加わり、資本的支出が増大しています。

③ 物価高による運行コストの上昇

燃料費・部品代・消耗品など、バス運行にかかるあらゆる原価が物価高の影響を受けています。東急バスは「バス事業における原価の大幅増加が避けられない」と公式に説明しており、今回の改定は平均4.46%の引き上げとなっています。

東急バス運賃の値上げ歴史

2024年以前、東急バスは消費税率の変更を除くと長年にわたって運賃を据え置いてきた経緯があります。しかし近年はコスト増により2年連続での改定を余儀なくされています。

〜2019年
220円(IC・現金共通)
消費税10%対応(2019年10月)でIC運賃を現金と統一
2024年3月24日
230円(IC・現金共通)
消費税引き上げ時を除くと東京都内・横浜市内では約27年ぶりの値上げ
2025年10月1日(現在)
IC 240円 / 現金 250円
IC・現金で初めて差を設定。2年連続の改定

川崎市内について:川崎市内は1995年から28年間据え置かれていた運賃が2023年3月に210円→220円に改定。その後は東京都内・横浜市内と同じく2024年に230円、2025年に240円(IC)/250円(現金)となっています。

周辺バス会社との運賃比較(2025年10月時点)

東急バスが走る横浜市内・川崎市内エリアには、他のバス会社も路線を持っています。値上げ後の運賃を比較すると以下のようになります。

バス会社 IC運賃 現金運賃 備考
東急バス 240円 250円 2025年10月改定
臨港バス(川崎鶴見) 240円 240円 IC・現金同額
相鉄バス 240円 240円 IC・現金同額
横浜市営バス 220円 220円 220円を維持
神奈中バス 220円 220円 路線により異なる

ICカードで乗る場合、東急バスは臨港バス・相鉄バスと同額の240円です。横浜市営バス・神奈中バスは220円を維持しており、ICカード払いで20円の差があります。現金払いでは東急バスが最も高い250円となっています。

東急バス(IC)
240円
臨港・相鉄バス
240円
横浜市営・神奈中
220円

よくある質問

通学定期券も値上がりしますか?

通学定期券(大人・小児)は今回の改定では値上がりしません。東急バスは家計への負担を考慮し、前回(2024年3月)改定に続き通学定期を据え置いています。値上がりするのは通勤大人定期券のみです。

現金よりICカードのほうがお得ですか?

はい、お得です。ICカード払いは240円、現金払いは250円で1乗車あたり10円の差があります。1日2往復(月20日)利用すると、現金とICカードの差は月あたり約400円になります。Suica・PASMOなど交通系ICカードのご利用をおすすめします。

値上げ前に購入した定期券はそのまま使えますか?

はい、使えます。2025年9月30日(火)までに購入した定期券は、2025年10月1日以降も定期券の有効期間内であれば差額精算なしでそのまま使えます。既に購入済みの定期券を破棄・交換する必要はありません。

障害者割引はどうなりますか?

身体障害者・児童福祉法・知的障害者の適用を受ける方の定期運賃は、改定後の運賃額の3割引(10円未満四捨五入)となります。普通運賃の障害者割引については、東急バス窓口または公式サイトでご確認ください。

高速バス・空港連絡バスの運賃も変わりましたか?

高速バス(渋谷-袖ケ浦・木更津方面)は2026年1月16日より別途運賃改定を実施しています。空港連絡バスの運賃改定については、東急バス公式サイトの各路線案内ページでご確認ください。今回の2025年10月の一般路線バス改定とは異なる対応となっています。

東急バス値上げ まとめ

  • 2025年10月1日から:IC240円・現金250円に改定(改定前は230円)
  • 通勤定期(大人・1カ月)は10,290円→10,800円(+510円)
  • 通学定期・通勤小児定期は変更なし
  • 値上げ理由:乗務員不足・物価高・車両設備更新コストの増大
  • ICカード払いなら現金より1乗車10円お得。Suica・PASMOの活用を

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