「京王バスが値上がりしている気がするけど、いつから・いくら上がったの?」「定期券(モットクパス)の影響はどうなる?」——そんな疑問をお持ちの方のために、京王バスの運賃改定をエリア別・時期別にまとめました。2023年〜2024年に多摩・都区内・八王子の3エリアで段階的な値上げが実施されています。

結論
京王バスの値上げ:3エリアで段階実施、都区内は現在230円均一

京王バスは2023〜2024年にかけて、多摩地区・都区内地区・八王子地区で順次運賃を改定しました。理由は燃料費高騰・人件費増・安全設備への投資です。都区内地区は2024年3月から230円均一になっています。

京王バスの値上げはいつから?3エリアの改定一覧

京王バスは2023〜2024年にかけて、エリアごとに3回の運賃改定を実施しました。まず全体像を把握しておきましょう。

多摩地区
2023年9月16日(土)
+10〜40円
初乗り 180円→200円
都区内地区
2024年3月16日(土)
+10円
220円→230円均一
八王子地区(一部)
2024年4月1日(月)
+10円
初乗り 190円→200円
実施日 対象エリア 主な変更内容
2023年9月16日 多摩地区(都区内均一区間を除く) +10〜40円。初乗り180円→200円(26年ぶりの改定)
2024年3月16日 都区内地区(23区・武蔵野・三鷹・調布・狛江の均一区間) +10円。220円均一→230円均一
2024年4月1日 八王子地区の一部路線 初乗り190円→200円(京王八王子・JR八王子北口〜並木町)

「稲城市」が都区内地区に含まれる点に注意

都区内地区は東京23区のほか、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市・稲城市の一部も含む均一運賃エリアです。お住まいの路線が対象か気になる方は、後述の運賃検索ページで確認してみてください。

都区内地区の値上げ(2024年3月16日)

都区内地区は東京23区や調布・三鷹など周辺自治体を走る均一運賃の路線が対象です。京王バス公式発表によると、2024年3月16日(土)始発より、運賃が10円値上がりして230円均一になりました。

いつから・いくら変わったか

区分 改定前(〜2024年3月15日) 改定後(2024年3月16日〜)
大人(現金・IC) 220円 230円
小児(現金) 110円 120円
小児(IC) 110円 115円
IC都区内一日乗車券 500円 600円

一日乗車券は一気に100円の値上げとなり、頻繁に乗り換える方はより影響が大きかったですね。

定期券(モットクパス)への影響

都区内地区の通勤・通学定期代も改定されました。モットクパス(金額式IC定期券)の場合の新旧料金は以下のとおりです。

種別 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
通勤(改定前 220円) 9,840円 28,040円 53,140円
通勤(改定後 230円) 10,290円 29,330円 55,570円
通学・大人(改定前 220円) 7,710円 21,970円 41,630円
通学・大人(改定後 230円) 8,060円 22,970円 43,520円
通学・年度定期(改定前) 74,020円
通学・年度定期(改定後) 77,380円

通勤1ヶ月定期は月450円、年換算で約5,400円の負担増です。毎月の家計への影響はそれほど大きくないかもしれませんが、長い目で見るとじわじわと効いてきますよね。

一日乗車券・特殊乗車券の変更

普段の運賃以外に、一日乗車券などの特殊乗車券も2024年3月16日の改定で一部変更されています。

種類 改定前 改定後(2024年3月16日〜)
IC都区内一日乗車券 500円 600円(小児300円)
IC全線一日乗車券 800円 変更なし
ちびっこ50円キャンペーン(小児用ICカードのみ) 小児50円 変更なし
休日家族割引(現金のみ) 大人100円/小児50円 変更なし

一日乗車券は100円の大幅アップとなりましたが、ちびっこ50円キャンペーンや休日家族割引は据え置きです。子ども連れで週末に京王バスを使う方にとっては、引き続きお得な制度が残っていますね。

多摩地区の値上げ(2023年9月16日)

多摩地区は京王バス公式発表によると、1997年以来26年ぶりの運賃改定となりました。調布以西の路線バスが対象で、区間によって10〜40円の値上げが実施されています。

主な区間の新旧運賃

区間 改定前(現金) 改定前(IC) 改定後 変化
高幡不動駅〜百草団地 180円 178円 200円 +22円
高幡不動駅〜日野駅 210円 210円 230円 +20円
日野駅〜豊田駅北口 190円 189円 230円 +40〜41円
府中駅〜国分寺駅南口 220円 220円 240円 +20円
聖蹟桜ヶ丘駅〜永山高校 250円 242円 270円 +20〜28円
八王子駅北口〜日野自動車前 280円 273円 310円 +30〜37円

多摩地区は現金とICで改定前の金額が異なっていましたが、改定後は現金・IC同額に統一されています。これは地味に分かりやすい変更点ですよね。

26年ぶりの値上げとなった背景

多摩地区が26年もの間、運賃を据え置いてきた背景には、バス事業者が長年にわたって値上げを抑制してきた経緯があります。しかしコロナ禍による乗客数の減少と、燃料費・人件費の急騰が重なり、値上げせずに事業を継続することが限界に達しました。

多摩地区の全路線運賃は区間によって異なります

多摩地区は均一運賃ではなく距離制のため、上表に掲載のない区間も多数あります。正確な現在の運賃はバスナビ(京王バス版)でご確認ください。

一日乗車券・特殊乗車券の変更

多摩地区の2023年9月16日改定に合わせて、特殊乗車券も一部変更されています。

種類 改定前 改定後(2023年9月16日〜)
IC都区内一日乗車券 500円 変更なし
IC全線一日乗車券 700円 800円
ちびっこ50円キャンペーン(小児用ICカードのみ) 小児50円 変更なし
休日家族割引(現金のみ) 大人100円/小児50円 変更なし

多摩地区を含む全線一日乗車券が100円アップしました。週末に複数路線を乗り継ぐ方はご注意ください。なお、IC都区内一日乗車券は後の2024年3月の都区内改定時に500円→600円に変更されています。

八王子地区の値上げ(2024年4月1日)

2024年4月1日(月)から、八王子地区の一部路線でも運賃改定が実施されました。対象は京王八王子駅・JR八王子駅北口〜並木町の初乗り区間です。

区間 改定前 改定後
初乗り(大人・現金・IC) 190円 200円
小児(現金) 100円 100円(据え置き)

小児運賃は据え置きで、大人のみ10円の値上げでした。対象路線が限定的なため、影響を受ける方は比較的少なかったかもしれませんが、该当の路線をご利用の方はご確認ください。

なぜ京王バスは値上げしたの?4つの要因を解説

京王バスが相次いで運賃改定に踏み切った背景には、以下の複数の要因が重なっています。

1
燃料費・原材料費の高騰

コロナ禍と世界情勢の影響で、バスの運行に欠かせない軽油や各種資材の価格が大幅に上昇しました。

2
バス乗務員不足・人材確保コストの増加

全国的にバス乗務員が不足しており、採用・処遇改善のための人件費が増加しています。安定した路線バスを維持するためには欠かせない投資です。

3
安全設備への投資

バリアフリー対応車両の導入や、安全運行システムへの設備投資が必要となっています。

4
コロナ禍による収益の悪化

コロナ禍で乗客数が激減した影響が長引き、財務体質の回復が急務となっていました。特に多摩地区は26年ものあいだ運賃を据え置いてきており、それが限界に達した形です。

これは京王バスに限った話ではなく、関東全域のバス会社が同様の理由で次々と値上げを実施しています。全国のバス値上げ状況はこちらでまとめています。

定期券モットクパスへの影響は?値上げ後の対応方法

モットクパスとは?金額式定期券の仕組み

京王バスの定期券「モットクパス」は、電車の区間定期とは異なる金額式IC定期券です。たとえば「230円設定」の定期券を持っていると、京王バスのどの路線でも230円まで追加費用なしで乗れます。230円を超える区間を乗った場合は差額がICカードのチャージ残額から自動で引かれる仕組みです。

モットクパスの購入場所

モットクパスは京王線・井の頭線の全駅の自動券売機で購入できます。一部の案内所窓口でも対応しています。

値上げ後の2つの対応パターン

運賃改定後にモットクパスを持っている場合、以下の2つの対応方法があります。

現行の定期券をそのまま継続利用する

設定金額を超えた分だけ、ICカードのチャージから自動引き去りされます。何もしなくてよいので最も手軽ですが、チャージ残額が0円になるとエラーで乗れなくなるため注意が必要です。定期の継続購入時(更新)は必ず新料金のモットクパスを新規購入してください。うっかり旧料金のまま更新すると、毎回チャージから差額が引き去られ続けます。

払い戻して新料金の定期券を買い直す

会社の交通費申請などで定期券の明細が必要な方に向いています。改定前後の一定期間は手数料(通常530円)なしで払い戻せるキャンペーンが実施されていました。払い戻し後、すぐに新料金のモットクパスを購入しましょう。

なお、紙式の共通定期券(都営バス等との共通定期)は、改定前に購入したものであれば有効期間終了まで旧運賃のままご利用いただけます。更新時から新料金が適用されます。

チャージ残額に注意!

旧設定額のモットクパスを継続利用する場合、ICカードのチャージ残額が不足するとバスの入り口でエラーが出て乗車できなくなります。こまめにチャージを確認する習慣をつけましょう。

現在の京王バス運賃を確認する方法

都区内地区は230円均一なのでシンプルですが、多摩地区は区間によって運賃が異なります。自分の乗る区間の正確な運賃を確認したい場合は、バスナビ(京王バス版)が便利です。

1
バスナビ(京王バス)にアクセスする

https://transfer.navitime.biz/keiobus/pc/fare/Top にアクセスします。

2
乗車バス停・降車バス停を入力する

出発地と目的地のバス停名を入力して検索します。

3
運賃を確認する

区間運賃が表示されます。現金・ICの区別も確認できます。

まとめ

京王バス値上げのポイント

  • 多摩地区は2023年9月16日に26年ぶりの改定。+10〜40円で初乗り200円に
  • 都区内地区は2024年3月16日に+10円。現在は230円均一
  • 八王子地区(一部)は2024年4月1日に初乗り190円→200円
  • 値上げの主な理由は燃料費高騰・人件費増・安全投資
  • モットクパスは継続利用か払い戻し→買い直しの2択。更新時は必ず新料金で

バスの値上げは家計への影響が地味に大きいですよね。プライシーでは交通費を含む生活費全般の値上げ情報を随時まとめています。節約のご参考にどうぞ。

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よくある質問

京王バスはいつ値上げしましたか?

2023年9月16日(多摩地区)、2024年3月16日(都区内地区)、2024年4月1日(八王子地区の一部)と段階的に値上げを実施しました。

京王バス都区内地区の現在の運賃はいくらですか?

2026年5月時点、都区内地区(東京23区・武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの均一区間)の運賃は大人230円均一(現金・IC共通)です。

京王バス多摩地区はいくら値上がりましたか?

2023年9月16日の改定で、多摩地区は区間によって10〜40円値上がりました。たとえば初乗り(高幡不動駅〜百草団地など)は180円から200円になりました。

モットクパス(IC定期券)はどう対応すればよいですか?

モットクパスは金額式定期券です。値上げ後も現行の定期券はそのまま使えますが、乗車区間の新運賃が設定金額を超えた分は自動的にICカードのチャージ残額から引かれます。定期更新時は必ず新料金のモットクパスを新規購入してください。

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