京急バス(京浜急行バス)は2026年3月18日(水)に運賃改定を実施しました。三浦半島エリアは初乗りが200円から220円に、川崎・羽田などの京浜地区は240円から250円に値上げされています。一方、横浜市内均一区間は今回の改定対象外のため240円のまま据え置きとなっています。気になる定期代への影響や節約のコツも含めて、わかりやすくまとめました。
実施日:2026年3月18日(水)から実施済みです。
エリアによって値上げ幅が異なります。三浦半島・湘南エリア(逗子・鎌倉・葉山・横須賀など、対キロ区間制)は初乗り200円→220円で平均16.5%の値上げ、京浜地区(川崎市・羽田など均一制)は240円→250円となりました。横浜市内均一区間(110系統・上大岡駅発着など)は今回の対象外で240円を維持しています。
エリア別|京急バスの新運賃一覧(2026年3月改定)
京急バスの路線は大きく3つのエリアに分かれており、それぞれ運賃の仕組みが異なります。自分がよく利用するエリアをチェックしてみてください。
三浦半島・湘南エリア(逗子・鎌倉・葉山・横須賀・金沢区など)
三浦半島・湘南エリアは乗車距離に応じて運賃が変わる「対キロ区間制」です。逗子・鎌倉・葉山・横須賀・金沢区などを走る路線が対象で、初乗り運賃は200円から220円へ20円値上がりし、値上げ率は平均16.5%となっています。鎌倉や逗子から乗っている方は、短い区間でも初乗り分の値上げの影響を受けていますので、早めに新運賃を確認しておきましょう。
| 区間の例 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 初乗り(最短区間) | 200円 | 220円 | +20円 |
| 逗子駅 ─ 葉山 | 280円 | 300円 | +20円 |
| 逗子駅 ─ 横須賀市民病院 | 520円 | 540円 | +20円 |
金沢文庫駅・能見台駅・京急富岡駅などを発着する路線も同じく対キロ区間制の対象で、初乗り運賃が220円となっています。なお詳細な区間別の運賃は、京急バス公式の時刻表・経路・運賃検索で確認できます。
京浜地区(川崎市・羽田空港・大井町・大森・蒲田)
川崎市内や東京都大田区(大井町・大森・蒲田・羽田空港周辺)の均一運賃エリアでは、240円から250円に10円値上がりしています。前回の改定(2023年9月)から約2年半ぶりの引き上げとなります。
🚌 京浜地区の均一エリアとは?
川崎市内の路線バス全般に加え、東京都内の大井町・大森・蒲田・羽田空港エリアを結ぶ路線が対象です。これらのエリアでは乗車距離に関わらず1回250円(ICカード利用時)で乗れます。
横浜市内均一区間(今回は据え置き)
横浜駅東口を発着する110系統や、上大岡駅発着の路線など、横浜市内均一区間は今回の改定対象外で、引き続き240円のままです。
横浜市内均一区間は2025年3月18日に220円から240円に値上げ済みのため、今回は対象から外れています。横浜市内の路線をよく利用する方にとってはひとまず安心ですね。
⚠️ ICカードの小児運賃は据え置き
お子さんが利用するICカードの小児運賃は100円のまま変わりません。ご家族での利用には影響が少ない点は助かりますね。
定期代(通勤・通学)への影響は?
運賃改定に伴い、通勤定期・通学定期の代金も値上げとなっています。毎月の交通費に直結する部分なので、しっかり確認しておきましょう。
通勤定期・通学定期の変化
定期券の金額は利用区間の運賃と期間(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)によって異なります。三浦半島エリアや京浜地区を利用している方は、改定後の運賃に基づいて定期代が再計算されています。具体的な新定期代は、京急バス公式の運賃検索ツールで区間を入力して確認するのが確実です。
💡 6ヶ月定期はお得
バスの定期券は購入期間が長いほど割引率が高くなります。通勤で毎日乗る方は、1ヶ月ごとの購入よりも6ヶ月定期の一括購入の方が年間の出費を抑えられます。
既存定期券の扱い・買い替えについて
改定前に購入した金額式IC定期券(モバイルPASMOなど)をお持ちの方には、重要な手続きがあります。
| 状況 | 対応内容 |
|---|---|
| 改定前の定期券をそのまま使い続ける場合 | バス運賃箱にICカードをタッチすると、設定運賃との差額が自動でSF残額から引き去りされます |
| 新しい定期券に買い替える場合 | 残日数相当額を無手数料で払い戻し可能(申込期間:2026年3月11日〜9月16日) |
| 継続購入・前回内容で購入する場合 | ⚠️ 旧運賃の定期券になってしまうため、必ず「新規購入」から手続きしてください |
⚠️ モバイルPASMOご利用の方へ
モバイルPASMOで定期券を使っている方が買い替えをする際は、アプリの「継続購入」や「前回内容から購入」ではなく、「新規購入」から新しい区間・運賃で購入してください。「継続購入」では旧運賃の定期券になってしまい、乗るたびに差額が引き落とされてしまいます。
なぜ値上げ?京急バス値上げの理由と背景
「なぜこのタイミングで値上げなの?」と感じた方も多いはずです。京急バスが値上げに踏み切った理由と、バス業界全体の状況をわかりやすく解説します。
深刻な運転士不足と人件費の上昇
京急バスによると、「運転士不足が深刻で、賃上げの継続や設備更新など就労環境改善のため、運賃改定による収支改善が必要と判断した」と説明しています。
バスの運転士不足はここ数年で急速に深刻化しています。働き方改革関連法の適用(いわゆる「2024年問題」)により、運転士の残業時間が制限されるようになったことも影響しています。運転士の確保・定着には賃上げや労働環境の整備が不可欠で、その財源確保として運賃改定が避けられない状況となっています。
また、値上げにより年間で約96万人の利用者減を見込んでいるにもかかわらず、それでも値上げに踏み切ったことからも、いかに経営環境が厳しいかが伝わってきますね。
全国のバス会社でも相次ぐ値上げ
京急バスだけでなく、全国各地のバス会社が同様の理由で値上げを実施または予定しています。東急バス・京成バス・阪急バスなど、利用者にとっても身近な路線でも値上げが続いている状況です。バス業界全体がおかれている厳しい経営環境を背景に、公共交通を維持するための「苦渋の決断」といえるでしょう。
値上げ後の交通費の負担を抑える方法
値上げは避けられないものの、少しでも交通費の負担を減らせる方法をまとめました。
① ICカードを活用する
バスの運賃はICカード(PASMOやSuicaなど)と現金で料金が同じ場合がほとんどですが、ICカードにはいくつかメリットがあります。乗車履歴がアプリやカードリーダーで確認できるため、会社への通勤交通費精算が楽になります。また、「金額式IC定期券」を使えば、複数区間の乗り継ぎ時にも自動で計算してくれます。
② 通勤ルートを見直す
値上げを機に、通勤・通学ルートを一度見直してみるのもひとつの手です。京急バスの沿線では、京浜急行電鉄(京急線)や横浜市営地下鉄など、複数の交通手段が利用できるエリアも多くあります。乗り継ぎの手間はかかりますが、定期代全体での節約につながる場合があります。
③ 通学定期は長期購入でお得に
学生の方は、定期券の購入期間を長くすることで割引率が上がります。6ヶ月定期は1ヶ月定期より大幅に割安に設定されているケースが多いため、値上げ後こそ長期購入を検討してみてください。値上げによる月々の増加分が、長期購入による割引で相殺できることもあります。
まとめ:京急バス値上げのポイント
京急バス値上げ まとめ
- ✓実施日:2026年3月18日(水)から実施済み
- ✓三浦半島・湘南エリア(逗子・鎌倉・葉山・横須賀など、対キロ制)は初乗り200円→220円、平均16.5%の値上げ
- ✓京浜地区(川崎・羽田など均一制)は240円→250円
- ✓横浜市内均一区間(110系統・上大岡発着など)は240円のまま据え置き
- ✓ICカードの小児運賃は100円のまま変わらず
- ✓既存定期券の払い戻しは2026年9月16日まで無手数料で対応
- ✓値上げ理由は運転士不足・人件費上昇・設備更新
値上げの背景には、バス業界全体が抱える運転士不足という深刻な問題があります。交通インフラを維持するためとはいえ、毎日利用している方にとっては家計への影響が気になりますよね。定期券の見直しや、プライシーのアプリを活用して交通費を効率よく管理してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
2026年3月18日(水)から実施されています。2025年12月17日に関東運輸局へ上限運賃変更の認可申請を行い、2026年2月18日に認可を受けて、3月18日から新運賃が適用されています。
2026年3月18日の今回の改定では、横浜市内均一区間(110系統・上大岡駅発着路線など)は対象外です。横浜市内均一区間は2025年3月18日に220円から240円に値上げ済みのため、今回は据え置きとなっています。現在も240円で変わりません。
ICカードを利用した場合の小児運賃は100円のまま変わりません。今回の改定では小児IC運賃は据え置きとなっています。
2026年3月18日以降はすでに新運賃が適用されているため、旧運賃で新しい定期券を購入することはできません。改定前に購入した金額式IC定期券については、2026年9月16日(水)まで残日数相当額の無手数料払い戻しに対応しています。払い戻し後、新運賃の定期券を新規購入してください。
三浦半島エリア(対キロ区間制)は平均16.5%の値上げです。初乗りは200円から220円(+10%)となっています。京浜地区(川崎・羽田など均一制)は240円から250円への値上げで、率にすると約4.2%の引き上げです。
