「ペイペイ キャッシング」で検索すると、PayPayカードのキャッシングとPayPay銀行のカードローンの情報が混在していて、どちらの話なのか分かりにくいと感じた方も多いはずです。実はこの2つは提供会社も金利も限度額も異なる別サービスです。この記事では、PayPayカード株式会社が提供する「PayPayカードのキャッシング」を中心に、金利・限度額・申し込み方法・返済方法・審査の実態までを、公式情報に基づいて整理します。
「ペイペイでお金を借りる」方法は2つあります。少額をすぐ借りたいなら手持ちのPayPayカードでそのまま使えるPayPayカードのキャッシング、まとまった金額を低金利で借りたいなら審査が別立てのPayPay銀行カードローンが向いています。
PayPayキャッシングとは?PayPayカードのキャッシングとPayPay銀行カードローンは別サービス
「ペイペイでお金を借りる」といっても、実は提供元も商品性も異なる2つのサービスがあります。2024年9月10日以降、PayPayアプリの「お金を借りる」メニューでは、この2つが別々のアイコンとして表示されるようになりました(PayPayからのお知らせ)。
PayPayカードのキャッシング
PayPayカード株式会社が提供する、クレジットカード付帯のキャッシングサービスです。すでにPayPayカードを持っていれば、キャッシング枠を申し込むだけで、コンビニATMやネットキャッシングから現金を借りられます(PayPayカード公式)。少額・短期の借入に向いた設計です。
PayPay銀行カードローン
PayPay銀行が提供する、クレジットカードとは別契約のカードローンです。限度額が大きく金利が低いため、まとまった金額を借りたい人や、より低い金利で借りたい人に向いています(PayPay銀行公式)。
| 比較項目 | PayPayカードのキャッシング | PayPay銀行カードローン |
|---|---|---|
| 提供元 | PayPayカード株式会社 | PayPay銀行株式会社 |
| 利用可能枠(限度額) | 最大50万円 | 最大1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 15.0%〜18.0% | 1.59%〜18.0% |
| 申し込み条件 | PayPayカードの利用が前提 | 満20歳以上70歳未満、安定収入 等 |
| 借入方法 | ATM/ネットキャッシング/海外ATM | ATM/振込 |
限度額と金利の数字だけを見ると、まとまった金額を低金利で借りられるPayPay銀行カードローンの方が有利に見えますが、すでにPayPayカードを持っている人が急な小口の現金を用意したいだけなら、キャッシング枠の申し込みだけで済むPayPayカードのキャッシングの方が手軽です。以降はPayPayカードのキャッシングについて詳しく解説します。
PayPayカードキャッシングの限度額・金利はいくら?基本情報一覧
PayPayカードのキャッシングサービスの取扱条件は、以下の通りです(2026年7月時点、PayPayカード公式情報)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ご利用可能枠 | 最大50万円(審査により異なる) |
| ご融資利率(実質年率) | 18.0%(新規貸付額+他の貸付契約残高の合計が100万円以上の場合は15.0%) |
| 遅延損害金(実質年率) | 20.0% |
| ご返済方式 | 1回払い/リボルビング払い(リボ残高スライド方式) |
| ご返済期間・回数 | 1回払い:60日以内/リボ払い:原則5年以内・60回以内(残高30万円以内は原則3年以内・36回以内) |
| 担保・保証人 | 不要 |
収入証明書の提出について:借入希望額と他社でのキャッシング利用残高の合計が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出が必要です。それ以外は原則不要ですが、手続き上必要になる場合もあります。
PayPayカード株式会社は日本貸金業協会会員(第005865号)、貸金業者登録番号は関東財務局長(4)第01524号の貸金業者です。キャッシングは「借入」であるため、計画的な利用が前提となります。
PayPayカードキャッシングはどうやって使う?申し込み方法
PayPayカードのキャッシングには、「ネットキャッシング」「ATMキャッシング」「海外キャッシング」の3種類があります。まずキャッシング枠の申し込み(審査)が必要で、通知が届いた最短当日から利用できます(PayPayカード公式ヘルプ)。
ネットキャッシング
登録した支払い口座へ、振込手数料0円でキャッシング金額を振り込むサービスです。PayPayアプリまたはウェブ会員メニューから24時間365日申し込めます(PayPayカード公式)。
PayPayアプリの「キャッシング」メニュー、またはウェブ会員メニューから借入金額を指定します。1万円以上、利用可能額まで1,000円単位で申し込めます。
あらかじめ登録した支払い口座に振り込まれます。モアタイムシステム参加金融機関であれば24時間即時振込に対応しています。
平日9:00〜15:00の申し込みなど条件を満たせば即時振込、それ以外は翌営業日扱いになる場合があります。
ATMキャッシング
コンビニや銀行に設置されたATM・CD(キャッシュディスペンサー)に、手持ちのPayPayカードを挿入し、暗証番号を入力してその場で現金を引き出す方法です。振込を待たずにすぐ現金が必要なときに便利です。
海外キャッシング
両替の手間なく、海外のATMから現地通貨を引き出せます。PayPayカードは海外ATM手数料が無料ですが、現地の金融機関側が独自の手数料を徴収する場合があります。なお、海外キャッシングの返済方法はリボ払いのみです。
PayPayカードキャッシングの金利・利息はいくら?シミュレーション
キャッシングの利息は「借入額 × 実質年率 × 借入日数 ÷ 365(うるう年は366)」で計算されます。PayPayカード公式コラムが示す具体例は以下の通りです。
| 借入額 | 借入期間 | 適用金利 | 利息の目安 |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 30日 | 実質年率18.0% | 147円 |
| 10万円 | 30日 | 実質年率18.0% | 約1,479円 |
| 30万円 | 60日(1回払いの上限期間) | 実質年率18.0% | 約8,877円 |
※ 30万円・60日の行は「借入額×実質年率×借入日数÷365」の計算式(PayPayカード公式コラムより)に基づくプライシー独自の試算です。
1万円を30日借りて一括返済した場合の利息はわずか147円で、銀行の夜間・休日ATM手数料(一例として税込330円程度)より安く済むケースもあります。ただし、これはあくまで実質年率18.0%を適用した場合の目安であり、返済が長引くほど利息総額は増えていきます。
新規の貸付額とPayPayカード株式会社における他の貸付契約残高の合計が100万円以上になる場合は、金利が15.0%に下がります。借入額が大きくなるほど、実質的な金利負担は下がる仕組みです。
PayPayカードキャッシングの返済方法は?1回払いとリボ払いの違い
返済は登録口座からの自動引き落としで、「1回払い」と「リボ払い」から選べます。1回払いで借りた分もあとからリボ払いに変更可能です(PayPayカード公式)。
1回払い
締切日(毎月末日)の翌月27日に、利息を加えた金額を1回で引き落とす方法です。返済期間は60日以内で、利息を最小限に抑えたい場合に向いています。
リボ払い
毎月の返済額を一定にできる支払い方法です。2025年11月12日以降にキャッシングを契約した場合、借入時のリボ残高に応じて毎月の最低支払い元金が固定されます(残高が減っても自動では下がりません)。
| 借入時のリボ残高 | 毎月の最低支払い元金 |
|---|---|
| 10万円以下 | 3,000円 |
| 10万円超〜20万円以下 | 6,000円 |
| 20万円超 | 1万円 |
注意:リボ払いは月々の負担を抑えられる一方、返済期間が延びるほど利息の総額は1回払いより多くなります。最低支払い元金を上回る金額を随時返済することで、利息負担を抑えられます。
キャッシングあとからリボ
1回払いで利用したキャッシング分の一部または全部を、あとからリボ払いに変更できるサービスです。急に返済が難しくなった場合の調整手段として使えます。
PayPayカードキャッシングの審査は厳しい?落ちやすいケース
キャッシング枠の申し込みには、PayPayカード株式会社所定の審査があります。具体的な通過率や基準は公開されていませんが、公式情報から分かる審査の実態は以下の通りです。
在籍確認の実態
PayPayカード公式FAQによると、キャッシングサービスの申し込み時には原則として在籍確認の電話はありません。ただし、手続きを進める上で必要な場合は電話連絡が入ることもあるとされています。
増額・減額の申請方法
キャッシング枠はアプリやウェブ会員メニューから増額申請ができますが、申請の都度審査があり、希望通り増額できないこともあります。減額したい場合は、有人チャットまたは電話での問い合わせが必要です。
総量規制に注意:PayPayカードのキャッシングは貸金業法に基づく貸付のため、一般的に他社を含む借入残高の合計が年収の3分の1を超えると、新たな借入や増額が難しくなります(総量規制)。また、PayPayカード株式会社は定期的に途上与信を行っており、利用状況によってはサービスの一部または全部が利用できなくなる場合があります。
よくある質問
目的によります。少額をすぐ借りたいなら、手持ちのPayPayカードにキャッシング枠を追加するだけで使えるPayPayカードのキャッシングが手軽です。まとまった金額を低金利で借りたいなら、限度額最大1,000万円・金利1.59〜18.0%のPayPay銀行カードローンの方が有利になるケースがあります。
最大50万円です。実際の利用可能枠は審査結果によって異なります。
実質年率15.0%〜18.0%です。新規の貸付額とPayPayカード株式会社での他の貸付契約残高の合計が100万円以上になる場合は15.0%、それ未満は18.0%が適用されます。
PayPayカード公式によると、キャッシングサービスの申し込み時には原則として在籍確認の電話はありません。ただし手続き上必要な場合は連絡が入ることがあります。
キャッシングは貸金業法上の借入にあたるため、他社借入と合算して総量規制(年収の3分の1まで)の対象になります。他のカードローンやキャッシングの利用状況によっては、新規の枠設定や増額が難しくなる場合があります。
利息を抑えたいなら、できるだけ早く一括返済できる1回払いが有利です。月々の負担を抑えたい場合はリボ払いを選べますが、返済期間が延びる分、総支払額は1回払いより多くなります。
まとめ
- PayPayカードのキャッシングとPayPay銀行カードローンは提供元も条件も異なる別サービス
- PayPayカードのキャッシングは利用可能枠最大50万円、実質年率15.0〜18.0%
- ネットキャッシングは振込手数料0円、24時間365日申し込み可能
- 返済は1回払いとリボ払いから選択でき、あとからの変更もできる
- キャッシングは借入のため、総量規制や返済計画を踏まえた計画的な利用が前提
