小田急バスの定期券が2026年6月1日(月)に値上げされます。対象は通勤定期券のみで、通学定期・小児定期は据え置きです。通勤1ヶ月あたり+450円(10,800円→11,250円)の値上げとなります。
この記事では、新旧料金の比較表・値上げの理由・旧料金で乗り切る節約術まで、公式情報をもとにわかりやすくまとめました。
IC全線定期券(通勤大人)の新料金:1ヶ月 11,250円(旧10,800円)/3ヶ月 31,700円(旧30,400円)/6ヶ月 59,400円(旧57,000円)。
通学・小児定期は今回の改定対象外。5月31日(日)までに旧料金で購入すれば有効期限まで差額不要。
小田急バス 定期値上げの概要(2026年6月1日)
小田急バス株式会社は2026年3月16日、IC全線定期券の運賃改定を発表しました。2025年10月の均一運賃値上げの際には「定期は当面据置き」としていましたが、その後も続く諸経費の高騰と要員確保の必要性を理由に、今回改定することになりました。
実施日と対象路線
- 実施日:2026年6月1日(月)発売分から
- 対象:小田急バス一般路線バス全線のIC全線定期券
- 対象外:ムーバス・空港連絡バス・高速バス(IC全線定期券自体が使えないため)
- 他社共通定期:改定なし(神奈中共通定期券の4/4付け改定を除く)
改定対象は「通勤定期券のみ」
今回の値上げは通勤定期券のみが対象です。通学定期券・小児定期券は据え置きとなります。家庭の事情で学生や子どもが使う定期券は影響を受けません。
⚠ 旧料金で購入できる期限:2026年5月31日(日)まで
5月31日までに発売された定期は、有効期限まで差額なしで利用できます。6月1日をまたぐ定期も旧料金のまま利用可能。更新を急いでいる方は早めに購入を。
新旧定期運賃の比較【通勤定期・大人】
以下は2024年7月〜2026年5月の現行料金(旧)と、2026年6月1日以降の新料金の比較です。いずれもIC全線定期券の通勤大人料金です。
1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・年度の新料金と差額
| 券種 | 旧料金(〜2026/5) | 新料金(2026/6〜) | 差額 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 10,800円 (割引 7,560円) |
11,250円 (割引 7,880円) |
+450円 | +4.2% |
| 3ヶ月 | 30,400円 (割引 21,280円) |
31,700円 (割引 22,190円) |
+1,300円 | +4.3% |
| 6ヶ月 | 57,000円 (割引 39,900円) |
59,400円 (割引 41,580円) |
+2,400円 | +4.2% |
| 年度 | 65,000円 | 68,000円 | +3,000円 | +4.6% |
出典:小田急バス公式|IC全線定期券の運賃改定(2026年3月16日発表)
1ヶ月定期で月に450円、1年で使い続けると年間5,400円の出費増になります(1ヶ月定期を12回購入した場合)。6ヶ月定期を年2回購入するケースでは年間4,800円増です。
割引とは?
( )内の割引運賃は、雇用保険法・地方税法等の規定に基づく特定の条件を満たす方が対象です。詳細は小田急バス公式サイトまたは窓口でご確認ください。
通学定期・小児定期は据え置き
今回の定期運賃改定では、通学定期券と小児定期券は値上げしません。現行料金がそのまま継続されます。
| 券種 | 通学大人 | (割引) | 小児 | (割引) |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 8,000円 | 5,600円 | 1,500円 | 1,050円 |
| 3ヶ月 | 22,500円 | 15,750円 | 4,200円 | 2,940円 |
| 6ヶ月 | 42,200円 | 29,540円 | 7,900円 | 5,530円 |
| 年度 | 68,000円 | ― | 14,000円 | ― |
※通学・小児は2026年6月以降も上記料金で据え置き
普通運賃(1回)はすでに250円に値上がり済み
定期券の値上げとは別に、1回あたりの普通運賃(均一運賃)も近年引き上げられています。以下が2024年以降の推移です。
東京都区内・川崎市内・横浜市内などの均一運賃地区が対象
定期券は「当面据置き」として改定されず
深夜バスは通常運賃の倍額のため、現在は深夜500円です。2024年時点では480円でした。
子どもの現金運賃は値下がりしている
2025年10月の改定で、小児のIC運賃50円は据え置きつつ、現金運賃が一乗車100円に値下げされました。小田急電鉄の「子育て応援ポリシー」の一環です。
値上げが続く理由
小田急バスは今回の定期値上げについて、公式に2つの理由を挙げています。
諸経費の高騰
燃料費・車両部品代・設備維持費など、バス事業を運営するためのあらゆるコストが近年継続的に上昇しています。2024年・2025年の普通運賃引き上げでも収支改善が完全には達成できなかったため、今回は定期券の見直しに踏み切ることになりました。
乗務員不足と人件費
バス業界全体で深刻な課題となっているのが乗務員(バス運転士)の不足です。少子高齢化による労働力不足に加え、2024年4月のトラック・バス業界の「2024年問題」(時間外労働規制の強化)により、一人あたりの勤務時間に上限が設けられました。乗務員を安定して確保・育成するためには賃金水準の引き上げが不可欠で、その費用を運賃改定で賄う必要があります。
節約のポイント
5月31日までに購入すれば旧料金が使える
2026年5月31日(日)発売分までは、現行(旧)料金で購入できます。購入した定期の有効開始日が6月1日以降であっても、旧料金が適用されます。有効期限が改定日をまたぐ場合も差額の負担は一切不要です。
継続購入の場合は有効期限の14日前から購入可能なため、5月17日頃から手続きできるケースもあります。早めに窓口またはアプリで確認してみましょう。
IC全線定期券の乗り放題メリットを活用
小田急バスのIC全線定期券は、通勤・通学の経路指定なしで小田急バス全路線に乗り放題というユニークな仕組みです(ムーバス・空港連絡バス・高速バスを除く)。休日の買い物や外出にも追加料金なしで使えるため、定期券の元は普通のバスより取りやすい設計です。
払戻しを検討する場合は基準運賃に注意
2026年6月1日以降、払戻し計算に使う基準運賃(普通運賃)が大人250円・小児130円に改定されます。改定日をまたぐ定期を払い戻す場合、以下の計算式が適用されます。
払戻額の計算式(改定日をまたぐ定期の場合)
払戻額 = 定期運賃 − {(240円×2×改定前経過日数)+(250円×2×改定後経過日数)} − 手数料520円
例:5/22から有効の通勤3ヶ月定期券(30,400円)を6/5に払戻す場合
30,400円 − {(240円×2×10日)+(250円×2×5日)} − 520円 = 22,580円
シルバーパス・障害者割引の確認
東京都在住の70歳以上の方はシルバーパス(都区内路線限定)が利用できます。障害者手帳をお持ちの方も割引運賃の対象になる場合があります。対象要件・申請方法は各自治体や小田急バスの窓口にお問い合わせください。
IC全線定期券の購入方法
IC全線定期券はPASMOまたはSuicaに情報を記録して発売されます。窓口購入のほか、モバイルPASMO(スマホアプリ)でも購入・利用が可能です。主な購入場所と対応カード種別は以下のとおりです。
- モバイルPASMO(iPhoneまたはAndroid):スマホで完結。窓口に行く手間なし
- 記名PASMO・Suica(カード):小田急バスの定期券発売窓口で購入可能
- 一体型PASMO・ビュースイカ(定期機能なし):発売対象外
通学定期券の購入には学校が発行する通学証明書が必要です。購入前に必要書類を確認しておきましょう。
この記事のまとめ
- 2026年6月1日から小田急バスIC全線定期券(通勤大人)が値上がり
- 通勤1ヶ月 10,800円→11,250円(+450円)/3ヶ月 30,400円→31,700円(+1,300円)
- 通学定期・小児定期は据え置き。影響を受けるのは通勤定期のみ
- 5月31日までに購入すれば旧料金で使い続けられる
- 普通運賃は2025年10月に250円に改定済み。今回は変更なし
よくある質問
今回(2026年6月)の改定では、東急バス共通定期券の改定は予定されていません。なお東急バス共通定期券は2025年10月1日にすでに改定(通勤のみ)されています。最新情報は小田急バス公式サイトでご確認ください。
ムーバスはIC全線定期券の利用対象外のため、今回の定期運賃改定の影響を受けません。ムーバスの運賃については、各地域の案内をご確認ください。
はい、使えます。2026年5月31日(日)発売分までは改定前の料金が適用され、有効期限まで差額の負担なしでご利用いただけます。有効開始日が6月1日以降でも、5月31日以前に購入した定期は旧料金が適用されます。
2026年6月の改定については値上げなしです。小田急バスは「改定は通勤定期券のみとし、通学定期券・小児定期券は据え置きます」と公式に発表しています。通学定期の料金は引き続き1ヶ月8,000円(大人)です。
主に東京都内(世田谷区・調布市・三鷹市・武蔵野市・狛江市・府中市・稲城市・多摩市・町田市など)と、神奈川県の川崎市・横浜市の一部を運行しています。IC全線定期券の対象エリアは小田急バスの一般路線バス全線です。
