フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は2026年、4月1日・9月1日・10月1日の3回にわたって小売定価を改定しました。「自分の銘柄はいくらになったの?」「まだ値上げは続くの?」という疑問に、公式リリースを一次情報として整理してお答えします。

結論
フィリップ モリスは2026年に3回値上げ。最新は2026年10月1日で、テリアは640円

4月は66銘柄、9月は紙巻き18銘柄(各+20円)、10月は加熱式54銘柄(+20〜30円)を改定。現在はテリア640円、センティア590円、ミックス590円、マールボロ620円です。2027年以降の追加改定は、2026年10月7日時点で公式発表なしです。

最新の実施日
2026年10月1日
2026年の改定
3回
最新の値上げ幅
+20〜30円

フィリップ モリスの値上げはいつから?

フィリップ モリス ジャパンの2026年の値上げは、4月1日(水)・9月1日(火)・10月1日(木)の3回で、いずれも実施済みです。

最初の4月の改定では、同社は2026年1月20日に財務省へ小売定価改定を申請し、2026年2月17日に正式認可を受けました。対象は加熱式たばこ50銘柄と紙巻きたばこ16銘柄の計66銘柄で、PMJが取り扱う主力ブランドがほぼ網羅されていました。

実施日対象値上げ幅
2026年4月1日(水)加熱式50銘柄+紙巻き16銘柄=66銘柄+20〜50円
2026年9月1日(火)紙巻き18銘柄(フィリップモリス・パーラメント・バージニア)+20円
2026年10月1日(木)加熱式54銘柄(テリア・センティア・ミックス)+20〜30円

たばこは小売価格が法律で定められているため、認可日以降に旧価格で買えるのは在庫限り。10月1日からは加熱式の新価格に切り替わっています。「気付かないうちに上がっていた」という方も多いのではないでしょうか。

加熱式の増税は2段階とも実施済み

加熱式たばこは2026年4月と10月の2回に分けて増税されました。PMJは10月分について2026年7月27日に認可申請し、8月26日に認可を受け、10月1日から加熱式54銘柄の新価格が適用されています。

値上げ対象銘柄と最新価格一覧

PMJ公式リリースをもとに、ブランドファミリー別に最新価格をまとめました。同じファミリー内では銘柄を問わず値上げ幅が一律なので、自分の吸っている銘柄がどのファミリーかを確認してください。表の「4月〜9月」は4月1日の改定後、「10月〜」は10月1日の改定後の価格です。

テリア(IQOS用・29銘柄):580円→620円→640円

IQOS イルマ シリーズ専用のフラッグシップ・スティック。4月に+40円、10月に+20円と2回改定され、現在は640円です。

10月の改定では「ブラック ミント パール」「ゴールデン ブリーズ パール」の2銘柄が加わり、29銘柄が同じ価格帯になっています。1日1箱吸う方なら、3月までの580円と比べて年間で約21,900円の負担増です。

銘柄ファミリー代表銘柄4月〜9月10月〜
レギュラー系テリア レギュラー/リッチ レギュラー/バランスド/ウォーム/ルビー/クリア620円640円
メンソール系テリア メンソール/ミント/ブラック メンソール/フュージョン/パープル/イエロー など620円640円
パール系テリア サン/オアシス/リビエラ/シャイン/ベルベット/ステラー/ブロッサム/ブラック ミント/ゴールデン ブリーズ パール620円640円

センティア(IQOS用・21銘柄):530円→570円→590円

テリアより50円安いミドルレンジ・スティック。4月に+40円、10月に+20円で、現在は590円です。

10月の改定では「センティア コバルト ブルー」「パッション フルーツ カプセル」の2銘柄が加わり、21銘柄になりました。テリアとの価格差50円は維持されているため、コスト重視ならセンティアへの切り替えを検討する方もいるかもしれません。

銘柄ファミリー代表銘柄4月〜9月10月〜
スタンダードバランスド イエロー/シトラス グリーン/クリア シルバー/ディープ ブロンズ など570円590円
フレッシュ系フレッシュ コーラル/フレッシュ エメラルド/フレッシュ パープル570円590円
アイシー/パール系アイシー ブラック/ジューシー レッド/パープル/コバルト ブルー/パッション フルーツ カプセル など570円590円

ミックス(lil HYBRID用・4銘柄):510円→560円→590円

lil HYBRID(リル・ハイブリッド)専用スティック。4月に+50円、10月に+30円で、3月までの510円から合計+80円と、PMJの加熱式スティックの中で最も上がりました。

専用のリキッドカートリッジも、公式リリースで10月1日に110円から150円へ改定される予定と案内されています(メーカー希望小売価格)。

銘柄4月〜9月10月〜
ミックス™ ミックス560円590円
ミックス™ アイス560円590円
ミックス™ アイスプラス560円590円
ミックス™ ベルベット560円590円

マールボロ(紙巻き・16銘柄):600円→620円(+20円)

PMJを代表する紙巻きブランド。値上げ幅は4月の+20円で、改定後は620円。9月(紙巻き18銘柄)と10月(加熱式)の改定にはマールボロは含まれておらず、現在も620円です。加熱式スティックの値上げ幅と比べると緩やかですが、これは紙巻きへの追加増税が2027年以降に予定されているためです。

銘柄カテゴリ代表銘柄3月まで4月〜現在
レギュラーマールボロ/マールボロ・ボックス/ミディアムボックス/ゴールド・ボックス/ゴールド・100's600円620円
メンソールメンソール・12/メンソール・8/メンソール・4/ブラック・メンソール・8600円620円
カプセル系アイス・ブラスト・メガ・8/5/1/トロピカル・スプラッシュ・8/ダブル・バースト・ファイブ600円620円
その他クリア・ハイブリッド・スリー・ボックス600円620円

2026年9月の紙巻き改定:フィリップモリス・パーラメント・バージニア(18銘柄)

9月1日には紙巻き18銘柄が一律で+20円の値上げとなりました。2026年7月29日に認可を受けたもので、マールボロは含まれません。

ブランド改定前9月1日〜
フィリップモリス(9銘柄)450円470円
パーラメント KS(2銘柄)580円600円
パーラメント 100系(4銘柄)620円640円
バージニア(3銘柄)570円590円
「フィリップモリス」ブランド(紙巻き)との混同に注意

PMJの紙巻きブランドには、主力の「マールボロ」とは別に「フィリップモリス」という低価格帯ブランドが存在します。「フィリップモリス」は2025年6月1日に430円→450円へ値上げされたあと、2026年9月1日に470円になりました。4月の66銘柄には含まれていません。同じPMJ製品ですが値上げのタイミングが異なるため、混同しないようご注意ください。

1日1箱だと年間いくら負担増?家計への影響シミュレーション

値上げ幅だけ見ても実感が湧きにくいので、1日1箱を1年間吸い続けた場合の負担増を銘柄別に試算しました。3月までの価格と比べると、+80円のミックスは年間で+29,200円の出費増です。

銘柄3月まで現在1日1箱の月額増年間負担増
テリア(IQOS)580円640円+1,800円+21,900円
センティア(IQOS)530円590円+1,800円+21,900円
ミックス(lil HYBRID)510円590円+2,400円+29,200円
マールボロ(紙巻き)600円620円+600円+7,300円

10月の第2段階の改定まで含めると、テリアは2026年だけで+60円、年間では+21,900円に達する計算です。「思ったより大きいな…」と感じた方は、後半の対策セクションも参考にしてください。

なぜ値上げ?理由はたばこ税の段階的増税

今回の値上げの主な理由は「加熱式たばこ税の段階的引き上げ」です。国税庁の公式資料によると、令和8年(2026年)4月1日から加熱式たばこの紙巻きたばこへの「本数換算方法」が改正され、4月と10月の2段階で税率が引き上げられ、10月には新しい換算方式が全面(10割)適用されました。

背景にある3つの要因

  1. 紙巻きと加熱式の税負担差の解消:これまで加熱式たばこは紙巻きより税負担が低かったため、その差を2026年中に2段階で埋めます。
  2. 防衛財源の確保:与党税制改正大綱で、防衛費増額の財源として2026年度以降に段階的なたばこ増税を行う方針が決まっています。
  3. 原材料費・為替の影響:円安と原材料価格の高騰でメーカーのコストが上昇しており、税負担分を超えた値上げの圧力も働いています。

つまり、今回の値上げは「メーカーが儲けを増やすため」ではなく、増税分の転嫁が主と捉えるのが実態に近いです。実際、紙巻きの「マールボロ」の値上げ幅が+20円にとどまっているのは、紙巻き分の増税が2027年以降に控えているためです。

2026年10月の値上げは実施済み?今後の見通し

気になるのは「これで終わりじゃないんでしょ?」という点ですよね。2026年分の改定は10月で一巡しましたが、増税そのものは2027年以降も続く予定です。

2026年10月:第2段階の加熱式増税(実施済み)

国税庁の公表スケジュールどおり、2026年10月1日に加熱式たばこの本数換算がさらに引き上げられました。

PMJはこれに合わせて、テリア・センティアを+20円、ミックスを+30円とする改定(加熱式54銘柄)の認可を2026年8月26日に受け、10月1日から実施しています。2027年以降のPMJの追加改定は、2026年10月7日時点で公式には発表されていません。

2027〜2029年:紙・加熱式問わず毎年増税

その後、2027年から2029年にかけて毎年1本0.5円ずつの段階的な増税が予定されており、紙巻き・加熱式を問わず3年で1箱あたり+30円程度の追加値上げが見込まれます。マールボロもこの段階で順次価格改定が入ると見られます。

過去のフィリップ モリス値上げ履歴

「いつから上がり続けているの?」と感じている方も多いはず。2018年以降の主な値上げを振り返ると、加熱式・紙巻きとも段階的に上昇してきたのがわかります。

時期対象値上げ幅背景
2018〜2021年マールボロほか紙巻き全般段階的に+60円相当紙巻きたばこ税の段階引き上げ(3回)
2022年10月マールボロ・ヒートスティック12銘柄/ヒーツ11銘柄+20円加熱式たばこ税増税。テリア・センティアは異例の据え置き
2025年6月「フィリップモリス」ブランド紙巻き13銘柄+20円
(430→450円)
原材料費高騰
2026年4月テリア27/センティア19/ミックス4/マールボロ16(66銘柄)+20〜50円加熱式たばこ税 段階引き上げ(第1段階)
2026年9月フィリップモリス9/パーラメント6/バージニア3(紙巻き18銘柄)+20円PMJの小売定価改定
2026年10月テリア29/センティア21/ミックス4(加熱式54銘柄)+20〜30円加熱式たばこ税 段階引き上げ(第2段階)

注目すべきは2022年10月の動きです。当初PMJはテリア・センティアも値上げを申請しましたが、競合(JT・BAT)の動向を見て異例の「値上げ取り下げ」を行い、両ブランドは据え置きとなりました。今回はIQOSイルマ系も含めた一斉値上げで、PMJのスタンスが大きく変わったことが読み取れます。

JT・BATの同時期値上げと比較

フィリップ モリスだけが値上げしているわけではありません。2026年の初頭から春にかけて、たばこ三大メーカーがそろって値上げに動きました。ここでは各社の1〜4月の改定を比べます。

BAT(グロー)
2026年1月1日
ラッキーストライク11銘柄+ケント5銘柄
+20円(430→450円/480→500円)
JT(プルーム/ウィズ)
2026年4月1日
エボ/メビウス/キャメル/ウィズ用全37銘柄
+20〜30円
PMJ(IQOS/マルボロ)
2026年4月1日
テリア/センティア/ミックス/マールボロ全66銘柄
+20〜50円(9月・10月にも改定あり)

4月の改定で見ると、銘柄数はPMJが最大規模。値上げ幅もテリア・センティアが+40円、ミックスが+50円と、他社の加熱式(+20〜30円)より高めでした。増税のタイミングは同じでも、メーカーごとに転嫁の度合いは異なることが見て取れます。

値上げ後にできる対策と注意点

4月・9月・10月の値上げはいずれも実施済みです。旧価格にはもう戻りませんが、今からできることを整理しておきましょう。

1. 価格帯の低い銘柄への切り替えを検討する

テリア(640円)からセンティア(590円)へ切り替えるだけで、1日1箱吸う方は年間で約18,250円の節約になります。フレーバーの好みが合えばコスト面の効果は大きいです。

2. カートン買いで在庫を確保する

たばこは小売価格が法律で定められているため、店舗ごとの割引はありません。ただし、次の値上げが発表された場合は、実施日の前にカートン買いしておけば、その分は旧価格で吸い続けられます。

2026年10月7日時点で、PMJの次の改定は公式には発表されていません。買いだめする場合は湿度管理に注意し、保存性の高い加熱式スティックでも常温・乾燥で保管しましょう。

3. 1日あたりの消費本数を見直す

テリア640円換算で、1日1箱を半箱に減らすだけで年間116,800円の節約。健康面のメリットも合わせて、本数を意識する良いタイミングではないでしょうか。

プライシーで値上げ動向を追いかける

プライシーアプリ(iOS/Android)では、Amazon・楽天・Yahooなど複数ECの価格チャートをチェックできるほか、値下げ通知も受け取れます。たばこ本体は対象外ですが、加熱式デバイス(IQOSなど)の本体価格や周辺アクセサリーの価格変動を把握するのに便利です。

よくある質問(FAQ)

フィリップ モリスの値上げはいつから?

2026年は4月1日(水)、9月1日(火)、10月1日(木)の3回実施されています。4月は加熱式50銘柄+紙巻16銘柄の計66銘柄、9月は紙巻18銘柄、10月は加熱式54銘柄が対象で、最新は10月1日です。

マールボロは何円値上げ?

マールボロ・ブランド全16銘柄が4月に一律で20円値上げされ、600円から620円になりました。レギュラー、メンソール、カプセル系すべて同じ620円です。9月・10月の改定には含まれず、現在も620円です。

IQOS用テリア・センティアの現在の価格は?

テリアは580円→620円(4月)→640円(10月)、センティアは530円→570円→590円で、4月が+40円、10月が+20円です。現在の価格はテリア640円、センティア590円で、価格差50円は維持されています。

値上げの理由は?

主因は加熱式たばこ税の段階的引き上げです。紙巻きとの税負担差を2026年4月・10月の2段階で解消するもの(どちらも実施済み)で、防衛費増額の財源確保が背景にあります。円安・原材料費高騰の影響もあります。

2026年中にまた値上げはありますか?

2026年10月1日に加熱式54銘柄の改定が実施済みで、2026年の改定はここまでです。2026年10月7日時点で、2027年以降のPMJの追加改定は公式には発表されていません。

値上げの対象銘柄は何銘柄?

4月は66銘柄(加熱式50銘柄=テリア27+センティア19+ミックス4、紙巻きはマールボロ16銘柄)、9月は紙巻き18銘柄(フィリップモリス9+パーラメント6+バージニア3)、10月は加熱式54銘柄(テリア29+センティア21+ミックス4)です。

まとめ:2026年は3回の値上げ年、戦略的に向き合おう

この記事のポイント

  • フィリップ モリスは2026年4月1日・9月1日・10月1日の3回値上げ
  • 現在の価格はテリア640円・センティア590円・ミックス590円・マールボロ620円
  • 主因は加熱式たばこ税の段階引き上げ(4月・10月の2段階、実施済み)
  • 2027年以降のPMJの追加改定は、2026年10月7日時点で公式発表なし
  • 2027〜2029年も毎年増税予定。3年で1箱+30円規模に
  • 節約はセンティアへの切替・カートン買い・本数見直しが現実的

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