フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は、2026年4月1日にIQOS用「テリア」「センティア」、lil HYBRID用「ミックス」、紙巻きの「マールボロ」など計66銘柄を一斉に値上げしました。「自分の銘柄はいくら上がるの?」「10月にもまた値上げって本当?」という疑問に、公式リリースを一次情報として整理してお答えします。

結論
フィリップ モリスは2026年4月1日に全66銘柄を値上げ

テリア580円→620円(+40円)、センティア530円→570円(+40円)、ミックス510円→560円(+50円)、マールボロ600円→620円(+20円)。加熱式たばこ税の段階引き上げが主因で、2026年10月の第2段階増税でさらに値上げが見込まれます。

実施日
2026年4月1日
対象銘柄
66銘柄
値上げ幅
+20〜50円

フィリップ モリスの値上げはいつから?

フィリップ モリス ジャパンの値上げは、2026年4月1日(水)から実施されています。同社は2026年1月20日に財務省へ小売定価改定を申請し、2026年2月17日に正式認可を受けました。対象は加熱式たばこ50銘柄と紙巻きたばこ16銘柄の計66銘柄で、PMJが取り扱う主力ブランドがほぼ網羅されています。

たばこは小売価格が法律で定められているため、認可日以降に旧価格で買えるのは在庫限り。4月1日からはすべての小売店で新価格に切り替わっています。「気付かないうちに上がっていた」という方も多いのではないでしょうか。

2026年は2段階の値上げが予定

加熱式たばこは2026年4月と10月の2回に分けて増税される予定です。10月分の具体的な値上げ額は本記事執筆時点(2026年5月)でまだ公表されていませんが、4月と同じくPMJからの認可申請が見込まれます。

値上げ対象銘柄と新価格一覧(全66銘柄)

PMJ公式リリースをもとに、4つのブランドファミリー別に新価格をまとめました。同じファミリー内では銘柄を問わず値上げ幅が一律なので、自分の吸っている銘柄がどのファミリーかを確認してください。

テリア(IQOS用・27銘柄):580円→620円(+40円)

IQOS イルマ シリーズ専用のフラッグシップ・スティック。全27銘柄が一律で+40円の値上げとなり、レギュラー系もメンソール系も同じ価格帯になります。1日1箱吸う方なら年間で約14,600円の負担増です。

銘柄ファミリー代表銘柄現行改定後
レギュラー系テリア レギュラー/リッチ レギュラー/バランスド/ウォーム/ルビー/クリア580円620円
メンソール系テリア メンソール/ミント/ブラック メンソール/フュージョン/パープル/イエロー など580円620円
パール系テリア サン/オアシス/リビエラ/シャイン/ベルベット/ステラー/ブロッサム パール580円620円

センティア(IQOS用・19銘柄):530円→570円(+40円)

テリアより50円安いミドルレンジ・スティック。こちらも+40円で、改定後は570円。テリアとの価格差50円は維持されているため、コスト重視ならセンティアへの切り替えを検討する方もいるかもしれません。なお4月版では新フレーバー「センティア パープル カプセル」も値上げ対象に含まれています。

銘柄ファミリー代表銘柄現行改定後
スタンダードバランスド イエロー/シトラス グリーン/クリア シルバー/ディープ ブロンズ など530円570円
フレッシュ系フレッシュ コーラル/フレッシュ エメラルド/フレッシュ パープル530円570円
アイシー/パール系アイシー ブラック/ジューシー レッド/パープル カプセル など530円570円

ミックス(lil HYBRID用・4銘柄):510円→560円(+50円)

lil HYBRID(リル・ハイブリッド)専用スティック。値上げ幅は+50円と最大で、加熱式スティックの中で最も上昇率が高くなっています。価格水準としては最も安かったぶん、増税の影響が相対的に大きく出た形です。

銘柄現行改定後
ミックス™ ミックス510円560円
ミックス™ アイス510円560円
ミックス™ アイスプラス510円560円
ミックス™ ベルベット510円560円

マールボロ(紙巻き・16銘柄):600円→620円(+20円)

PMJを代表する紙巻きブランド。値上げ幅は+20円で、改定後は620円。加熱式スティックの値上げ幅(40〜50円)と比べると緩やかですが、これは紙巻きへの追加増税が2027年以降に予定されているためです。

銘柄カテゴリ代表銘柄現行改定後
レギュラーマールボロ/マールボロ・ボックス/ミディアムボックス/ゴールド・ボックス/ゴールド・100's600円620円
メンソールメンソール・12/メンソール・8/メンソール・4/ブラック・メンソール・8600円620円
カプセル系アイス・ブラスト・メガ・8/5/1/トロピカル・スプラッシュ・8/ダブル・バースト・ファイブ600円620円
その他クリア・ハイブリッド・スリー・ボックス600円620円
「フィリップモリス」ブランド(紙巻き)との混同に注意

PMJの紙巻きブランドには、主力の「マールボロ」とは別に「フィリップモリス」という低価格帯ブランドが存在します。「フィリップモリス」13銘柄は2025年6月1日に430円→450円へ値上げ済みで、今回(2026年4月)の対象には含まれません。同じPMJ製品ですが値上げのタイミングが異なるため、混同しないようご注意ください。

1日1箱だと年間いくら負担増?家計への影響シミュレーション

値上げ幅だけ見ても実感が湧きにくいので、1日1箱を1年間吸い続けた場合の負担増を銘柄別に試算しました。+50円のミックスは年間で+18,250円の出費増です。

銘柄値上げ前値上げ後1日1箱の月額増年間負担増
テリア(IQOS)580円620円+1,200円+14,600円
センティア(IQOS)530円570円+1,200円+14,600円
ミックス(lil HYBRID)510円560円+1,500円+18,250円
マールボロ(紙巻き)600円620円+600円+7,300円

2026年10月の第2段階増税が実施されれば、この負担増はさらに膨らみます。10月分の値上げ幅を仮に+30円と置くと、テリアは2026年だけで+70円(年間+25,550円)に達する計算です。「思ったより大きいな…」と感じた方は、後半の対策セクションも参考にしてください。

なぜ値上げ?理由はたばこ税の段階的増税

今回の値上げの主な理由は「加熱式たばこ税の段階的引き上げ」です。国税庁の公式資料によると、令和8年(2026年)4月1日から加熱式たばこの紙巻きたばこへの「本数換算方法」が改正され、4月と10月の2段階で税率が引き上げられます。

背景にある3つの要因

  1. 紙巻きと加熱式の税負担差の解消:これまで加熱式たばこは紙巻きより税負担が低かったため、その差を2026年中に2段階で埋めます。
  2. 防衛財源の確保:与党税制改正大綱で、防衛費増額の財源として2026年度以降に段階的なたばこ増税を行う方針が決まっています。
  3. 原材料費・為替の影響:円安と原材料価格の高騰でメーカーのコストが上昇しており、税負担分を超えた値上げの圧力も働いています。

つまり、今回の値上げは「メーカーが儲けを増やすため」ではなく、増税分の転嫁が主と捉えるのが実態に近いです。実際、紙巻きの「マールボロ」の値上げ幅が+20円にとどまっているのは、紙巻き分の増税が2027年以降に控えているためです。

2026年10月にもまた値上げ?今後の見通し

気になるのは「これで終わりじゃないんでしょ?」という点ですよね。残念ながら、加熱式たばこの値上げはまだ続く見込みです。

2026年10月:第2段階の加熱式増税

国税庁の公表スケジュールでは、2026年10月1日に加熱式たばこの本数換算がさらに引き上げられます。日本経済新聞によると、10月分も1箱あたり20〜50円程度の値上げが見込まれます。本記事執筆時点(2026年5月)でPMJからの正式な値上げ申請はまだ発表されていません。

2027〜2029年:紙・加熱式問わず毎年増税

その後、2027年から2029年にかけて毎年1本0.5円ずつの段階的な増税が予定されており、紙巻き・加熱式を問わず3年で1箱あたり+30円程度の追加値上げが見込まれます。マールボロもこの段階で順次価格改定が入ると見られます。

過去のフィリップ モリス値上げ履歴

「いつから上がり続けているの?」と感じている方も多いはず。2018年以降の主な値上げを振り返ると、加熱式・紙巻きとも段階的に上昇してきたのがわかります。

時期対象値上げ幅背景
2018〜2021年マールボロほか紙巻き全般段階的に+60円相当紙巻きたばこ税の段階引き上げ(3回)
2022年10月マールボロ・ヒートスティック12銘柄/ヒーツ11銘柄+20円加熱式たばこ税増税。テリア・センティアは異例の据え置き
2025年6月「フィリップモリス」ブランド紙巻き13銘柄+20円
(430→450円)
原材料費高騰
2026年4月テリア27/センティア19/ミックス4/マールボロ16(66銘柄)+20〜50円加熱式たばこ税 段階引き上げ(第1段階)

注目すべきは2022年10月の動きです。当初PMJはテリア・センティアも値上げを申請しましたが、競合(JT・BAT)の動向を見て異例の「値上げ取り下げ」を行い、両ブランドは据え置きとなりました。今回はIQOSイルマ系も含めた一斉値上げで、PMJのスタンスが大きく変わったことが読み取れます。

JT・BATの同時期値上げと比較

フィリップ モリスだけが値上げしているわけではありません。2026年初頭から春にかけて、たばこ三大メーカーがそろって値上げに動いています。

BAT(グロー)
2026年1月1日
ラッキーストライク11銘柄+ケント5銘柄
+20円(430→450円/480→500円)
JT(プルーム/ウィズ)
2026年4月1日
エボ/メビウス/キャメル/ウィズ用全37銘柄
+20〜30円
PMJ(IQOS/マルボロ)
2026年4月1日
テリア/センティア/ミックス/マールボロ全66銘柄
+20〜50円

銘柄数で見るとPMJが最大規模。値上げ幅もテリア・センティアが+40円、ミックスが+50円と、他社の加熱式(+20〜30円)より高めです。増税のタイミングは同じでも、メーカーごとに転嫁の度合いは異なることが見て取れます。

値上げ後にできる対策と注意点

すでに4月の値上げは実施済みですが、10月の追加値上げが控えているため、「今のうちにできること」を整理しておきましょう。

1. 価格帯の低い銘柄への切り替えを検討する

テリア(620円)からセンティア(570円)へ切り替えるだけで、1日1箱吸う方は年間で約18,250円の節約になります。フレーバーの好みが合えばコスト面の効果は大きいです。

2. カートン買いで在庫を確保する

たばこは小売価格が法律で定められているため、店舗ごとの割引はありません。ただし、次回の値上げ(10月想定)の直前にカートン買いしておけば、その分は旧価格で吸い続けられます。買いだめする場合は湿度管理に注意し、保存性の高い加熱式スティックでも常温・乾燥で保管しましょう。

3. 1日あたりの消費本数を見直す

テリア620円換算で、1日1箱を半箱に減らすだけで年間113,150円の節約。健康面のメリットも合わせて、本数を意識する良いタイミングではないでしょうか。

プライシーで値上げ動向を追いかける

プライシーアプリ(iOS/Android)では、Amazon・楽天・Yahooなど複数ECの価格チャートをチェックできるほか、値下げ通知も受け取れます。たばこ本体は対象外ですが、加熱式デバイス(IQOSなど)の本体価格や周辺アクセサリーの価格変動を把握するのに便利です。

よくある質問(FAQ)

フィリップ モリスの値上げはいつから?

2026年4月1日(水)から実施されています。2026年1月20日の認可申請、2月17日の財務省認可を経て、対象は加熱式50銘柄+紙巻16銘柄の計66銘柄です。

マールボロは何円値上げ?

マールボロ・ブランド全16銘柄が一律で20円値上げされ、600円から620円になりました。レギュラー、メンソール、カプセル系すべて同じ620円です。

IQOS用テリア・センティアの値上げ額は?

テリアは580円→620円、センティアは530円→570円で、いずれも一律+40円の値上げです。テリアとセンティアの価格差50円は維持されています。

値上げの理由は?

主因は加熱式たばこ税の段階的引き上げです。紙巻きとの税負担差を2026年4月・10月の2段階で解消するもので、防衛費増額の財源確保が背景にあります。円安・原材料費高騰の影響もあります。

2026年中にまた値上げはありますか?

はい、2026年10月にも加熱式たばこの第2段階増税が予定されています。本記事執筆時点(2026年5月)でPMJからの正式な値上げ申請はまだ発表されていませんが、業界全体で1箱あたり20〜50円程度の追加値上げが見込まれます。

値上げの対象銘柄は何銘柄?

合計66銘柄です。内訳は加熱式が50銘柄(テリア27+センティア19+ミックス4)、紙巻きがマールボロ16銘柄。PMJの主力ブランドがほぼすべて対象になっています。

まとめ:2026年は2段階の値上げ年、戦略的に向き合おう

この記事のポイント

  • フィリップ モリスは2026年4月1日に計66銘柄を一斉値上げ
  • テリア+40円・センティア+40円・ミックス+50円・マールボロ+20円
  • 主因は加熱式たばこ税の段階引き上げ(4月・10月の2段階)
  • 2026年10月にも追加値上げの可能性が高い
  • 2027〜2029年も毎年増税予定。3年で1箱+30円規模に
  • 節約はセンティアへの切替・カートン買い・本数見直しが現実的

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