家計簿をつけ始めたものの、「項目をどう分ければいいかわからない」で手が止まってしまう方は少なくありません。この記事では、家計簿の項目を「固定費」「変動費」の基本から一覧で整理したうえで、ざっくり派・しっかり派タイプ別、さらに一人暮らし・夫婦・子どもありといった家族構成別のおすすめの分け方まで、実践的にまとめました。
家計簿の項目は「固定費」と「変動費」に分けるのが基本
家計簿の項目は、細かく見ていくと種類がたくさんありますが、まず押さえておきたいのが「固定費」と「変動費」という2つの大きな括りです。この2つに分けるだけでも、家計のどこにお金がかかっているのかがぐっと見えやすくなります。
固定費とは、毎月ほぼ一定額が出ていく費用のことです。住居費、水道光熱費の基本料金、通信費、保険料、教育費などが当てはまります。金額が変わりにくいぶん、一度見直せば効果が長く続くのが特徴です。
変動費とは、月によって金額が変わる費用のことです。食費、日用品費、交際費、美容費、医療費、娯楽費、特別費などが当てはまります。日々の使い方次第で増減するため、節約の工夫がすぐに数字に反映されやすい項目でもあります。
水道光熱費や通信費は「使用量によって変わるから変動費では?」と迷う方も多いのではないでしょうか。基本料金の占める割合が大きく、月ごとの増減がそこまで大きくないのであれば、固定費に含めてしまって問題ありません。厳密な正解があるわけではないので、自分がわかりやすいと感じる分類を選んでみてください。
家計簿の項目一覧|固定費・変動費をまとめて確認
ここからは、家計簿でよく使われる項目を固定費・変動費それぞれ一覧で確認していきましょう。すべてを使う必要はありません。次の章で紹介する「自分に合う項目数の決め方」を参考に、必要な項目だけをピックアップしてみてください。
固定費の項目一覧
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 住居費 | 家賃、住宅ローンの返済、管理費・修繕積立金など |
| 水道光熱費 | 電気代、ガス代、水道代 |
| 通信費 | スマホ代、インターネット回線代、サブスクリプション費など |
| 保険料 | 生命保険、医療保険、自動車保険など |
| 教育費 | 学費、習い事の月謝、通信教育費など |
| 自動車費 | 車のローン、駐車場代、車検代、自動車税など(車を持つ場合) |
通信費は、固定費の中でも見直し効果が出やすい項目です。格安SIMへの乗り換えなどで毎月の負担を下げられるケースも多いので、通信費が気になる方は下記の記事も参考にしてみてください。
変動費の項目一覧
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 食費 | 食材費、外食費、飲料代など |
| 日用品費 | 洗剤、ティッシュペーパーなどの消耗品代 |
| 交際費 | 飲み会代、プレゼント代、ご祝儀など |
| 美容費 | 美容院代、化粧品代、衣類代など |
| 医療費 | 診察代、薬代、通院の交通費など |
| 娯楽費 | 趣味やレジャーにかかる費用 |
| 特別費 | 冠婚葬祭、家電の買い替え、旅行費など不定期の支出 |
| その他 | 上記のどれにも当てはまらない支出 |
日用品費は、値上がりの影響を受けやすい項目のひとつです。最近の値上げ傾向を知っておくと、家計簿の数字が増えた理由も把握しやすくなります。
自分に合う項目数の決め方|ざっくり派?しっかり派?
項目の内容がわかったところで、次は「自分は何個くらいの項目でつけるべきか」を考えていきましょう。以下の2タイプを参考に、自分に近いほうを選んでみてください。
- 家計簿をこれから初めてつける
- 過去に細かく分けすぎて挫折した経験がある
- とにかく「続けること」を優先したい
- 家計簿をつけるのに慣れている
- 節約したい項目をピンポイントで把握したい
- 記帳や集計にある程度時間を割ける
どちらか迷う場合は、まずざっくり派の少ない項目で1〜2ヶ月試してみて、慣れてきたら気になる項目だけ増やしていくのがおすすめです。最初から完璧を目指す必要はありません。
家族構成・ライフスタイル別|おすすめの家計簿項目
項目数の目安がわかったら、次は自分の家族構成やライフスタイルに合わせて具体的な項目を決めていきましょう。
一人暮らし・独身の場合
一人暮らしの場合、管理するお金がすべて自分のものなので、比較的シンプルに項目を組み立てられます。支出が大きいものを中心に、5〜6項目程度から選んでみましょう。
- 住居費
- 水道光熱費
- 食費
- 日用品費
- 娯楽費(交際費・美容費とまとめてもOK)
- 通信費
総務省の家計調査(2025年平均)によると、単身世帯の消費支出は月平均で約17.3万円となっており、そのうち食料費が最も大きな割合を占めています。自分の支出がこの水準よりかなり多い場合は、家計簿の項目を細分化して原因を探ってみるとよいでしょう。
夫婦・カップル(共働き)の場合
共働きの場合は、住居費や水道光熱費のように「共有している支出」と、お小遣いのように「各自が個人的に使う支出」を分けて記録すると、家計全体の状況が把握しやすくなります。交際費・美容費・娯楽費をお小遣い制にしている場合は、あえて家計簿に細かく記録せず、お小遣いの範囲内でやりくりしてもらう形でも問題ありません。保険料はお互いの加入状況を共有するきっかけにもなるので、一緒に記録することをおすすめします。
子どもがいる家庭の場合
子どもがいる家庭は、支出の種類も金額も増えやすいため、項目を増やしすぎるとかえって管理が大変になります。おむつ代、ミルク代、おもちゃ代、子ども服代など、細かく分類しにくい支出は「子ども費」としてまとめてしまうのがおすすめです。学費や習い事の月謝など毎月かかる固定費は「教育費」に、それ以外の変動する支出は「子ども費」に、というようにシンプルに分けると管理しやすくなります。
家計簿の項目分けで失敗しないためのコツ
「これはどの項目だろう」と毎回悩んでいると、家計簿をつけること自体が面倒になってしまいます。判断に迷う支出は無理に細かく分類せず、「その他」としてまとめておき、あとで内訳を見返す形で十分です。ただし、「ネットスーパー代」のような大きな括りの項目を作ってしまうと、実際は食費や日用品費がその中に紛れ込み、内訳が見えなくなる「ブラックボックス化」が起こりがちです。まとめて記録した項目ほど、時々は中身を見返す習慣をつけておきましょう。
自炊のための食費と外食費を同じ項目にまとめてしまうと、「食費が多い=食材を買いすぎている」と誤解しやすくなります。分けて記録すれば、外食が多い月なのか、自炊の買い物が多い月なのかが一目でわかります。最近は食品の値上げも続いているので、食費の増加が値上げによるものか、買いすぎによるものかを見極めるうえでも役立ちます。
引き落とし日ではなく、実際に使った日の月に記録するのがおすすめです。使用月と引き落とし月の間にはタイムラグがあるため、引き落とし日基準にすると内訳を忘れやすくなります。
項目を見直したくなったら、その月の途中ではなく、翌月から切り替えるようにしましょう。月の途中で項目を変更すると、前後の月と比較しづらくなり、家計の傾向が見えにくくなってしまいます。
すべての項目を均等に細かくする必要はありません。「ここは使いすぎているかも」と感じる項目だけ、あとから内訳を分けて深掘りするほうが、手間をかけずに効果を出しやすくなります。
項目に迷ったら市販の家計簿ノートを参考にするのも手
「それでもまだ項目分けに迷ってしまう」という方には、あらかじめ費目が印刷された市販の家計簿ノートを使うのもひとつの方法です。項目をゼロから考える手間そのものをなくせるので、初めて家計簿をつける方にも向いています。
逆に、ノートよりもアプリで管理したいという方は、アプリならではの注意点もあるので、あわせて確認しておくと安心です。
項目を活かして支出を見直す|買い物系の項目はプライシーの価格比較が便利
項目を分けたら、次のステップは「実際にどう減らすか」です。特に日用品費や特別費(家電の買い替えなど)は、同じ商品でも購入するタイミング次第で価格が大きく変わることがあります。
プライシーは、商品の価格推移をチャートで確認できたり、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど複数のECサイトの価格を横断比較できたりするスマートフォン向けアプリです。気になる商品の値下げやクーポンを検知するとプッシュ通知で知らせてくれる機能や、Amazonのセール開始をプッシュ通知で教えてくれる機能もあります。日用品費・特別費の項目で「気づいたら高いタイミングで買っていた」を防ぎやすくなるので、家計簿と合わせて活用してみてください。なお、プライシーはスマートフォン専用アプリで、iOS・Androidに対応しています。パソコン版は提供されていない点にご注意ください。
家計簿の項目についてよくある質問
目安は3〜6項目(ざっくり派)または10〜15項目(しっかり派)です。家計簿を続けた経験や使える時間に応じて選ぶのがおすすめです。初めての方や過去に挫折した経験がある方は、まず少ない項目から始めるとよいでしょう。
固定費は毎月ほぼ一定額が出ていく費用で、住居費・保険料・通信費などが該当します。変動費は月によって金額が変わる費用で、食費・日用品費・交際費などが該当します。
家族だけの外食は食費、友人・仕事関係の外食は交際費に分けるのが一般的です。明確な決まりはないため、自分にとってわかりやすいマイルールを決め、毎月同じ基準で記録することが大切です。
引き落とし日ではなく、実際に使った日の月に記録するのがおすすめです。使用月と引き落とし月にタイムラグがあるため、引き落とし日基準だと内訳を忘れやすくなります。
記帳や集計の手間が増え、家計簿自体が続かなくなる原因になります。最初は少ない項目で始め、支出が多い項目だけ後から細分化していくのがおすすめです。
日常的に車を使っていて毎月の給油額もほぼ一定であれば、固定費の「自動車費」に含めるのがおすすめです。車をたまにしか使わず給油頻度もまちまちな場合は、消耗品に近い扱いとして「日用品費」や「その他」に含めても問題ありません。
普段の食事としての外食は「食費」でよいですが、記念日や誕生日など、明らかに日常の外食より金額が高い外食は「娯楽費」や「特別費」に分けるのがおすすめです。日常の食費と混ざると、月々の食費の増減が把握しにくくなります。
まとめ
この記事のポイント
- 家計簿の項目はまず「固定費」と「変動費」に分けるのが基本
- 項目数は、初めて・続かなかった方は3〜6項目、しっかり管理したい方は10〜15項目が目安
- 一人暮らし・夫婦・子どもありなど、家族構成によっておすすめの項目は変わる
- 迷ったら「その他」に逃がす、食費と外食費は分けるなど、コツを押さえると続けやすい
- 項目を分けたあとは、日用品費・特別費のような買い物系の支出を価格比較で見直すのも効果的
項目を決めたら、次はいよいよ実際に記録を続けていくフェーズです。書き方や続け方のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。
項目を決めたら、次は「買い方」も見直してみませんか?
家計簿の項目が整理できたら、日用品費や特別費のような買い物系の支出を、価格が下がったタイミングで購入するだけでも家計は変わってきます。プライシーは価格推移のチェックや複数ECサイトの価格比較ができる無料のスマホアプリです(iOS・Android対応、パソコン版はありません)。気になる商品の値下げやクーポンをプッシュ通知で教えてくれるので、家計簿と合わせて活用してみてください。
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