「家計簿をつけたいけど、何をどう書けばいいかわからない」「過去に挫折した経験がある」という方は多いのではないでしょうか。この記事では、家計簿の基本的な書き方を3ステップで解説するとともに、クレジットカードや電子マネーがメインで現金いらずの生活を送っている方向けの記録方法や、続けるためのコツまでまとめて紹介します。
- STEP1:家計簿の種類を選ぶ(手書き・アプリ・エクセル)
- STEP2:費目を固定費・変動費に分けて決める
- STEP3:支出を記録し、月末に振り返る
現金をほとんど使わず、クレジットカードや電子マネーが中心という方でも基本の流れは同じです。記録するタイミングの工夫が必要になるので、詳しくは後半の「現金を使わない人の家計簿の書き方」で解説します。
STEP1. 家計簿の種類を選ぶ(手書き・アプリ・エクセル)
家計簿には大きく分けて「手書き」「アプリ」「エクセル(表計算ソフト)」の3種類があります。ある調査では、家計簿をつけている人のうち市販の家計簿・ノート(手書き)が49.4%と最も多く、スマホ・webアプリが31.7%、表計算ソフトが18.9%という結果が出ています(2022年10月実施・全国20歳以上301名対象)。どれが優れているというより、自分が続けやすいものを選ぶことが最も大切です。
| 種類 | 向いている人 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 手書き | 書くこと自体にやりがいを感じたい人 | 自由にカスタマイズできる/達成感がある | 集計に手間がかかる |
| アプリ | 入力の手間を減らしたい人 | レシート読み取り・口座連携で自動化できる | 連携設定や見直しの手間がかかることがある |
| エクセル | 自分好みに集計・グラフ化したい人 | 関数で自動計算できる/自由度が高い | ある程度の操作知識が必要 |
手書き家計簿の特徴と向いている人
市販の家計簿ノートやマンスリー手帳に、日付・費目・金額を書き込んでいく方法です。レシートを見ながら手を動かすこと自体が支出の振り返りになるため、「お金の使い方を意識したい」という方に向いています。費目があらかじめ印刷されているタイプを選べば、分類に迷う手間も減らせます。
家計簿アプリの特徴と向いている人
レシートのカメラ読み取りや、銀行口座・クレジットカードとの連携で自動的に支出を記録できるのがアプリの強みです。入力の手間を最小限にしたい方や、キャッシュレス決済が中心の方に向いています。一方で、連携設定を最初にきちんと行わないと集計が崩れることがあるため、導入時は少し丁寧に設定しておくと安心です。
エクセル家計簿の特徴と向いている人
表計算ソフトに自分で費目や関数を組み、月ごとの支出を集計する方法です。テンプレートも数多く公開されているため、家計簿アプリのように自動連携はできなくても、自分の生活スタイルに合わせて自由にカスタマイズしたい方に向いています。
STEP2. 費目を決めて分類する
家計簿の書き方でつまずきやすいのが「費目をどう分けるか」です。まずは支出を大きく「固定費」と「変動費」の2つに分けると、家計の見直しポイントが見えやすくなります。
| 分類 | 代表的な費目 |
|---|---|
| 固定費 | 住居費(家賃・住宅ローン)、水道光熱費、通信費(スマホ・ネット)、保険料、車両費、サブスク・習い事の月謝 |
| 変動費 | 食費、日用品費、交際費・レジャー費、交通費、医療費、美容費 |
この分類はファイナンシャルプランナーが解説する一般的な整理方法を参考にしていますが、金額の割合は世帯構成や地域によって異なるため、まずは自分の支出をこの2つに当てはめてみることから始めてみてください。
費目は増やしすぎないのがコツ
「食費」「日用品費」「外食費」…と細かく分けたくなりますが、費目を増やしすぎると分類作業自体が負担になり、挫折の原因になります。慣れないうちは5〜7費目程度に絞り、余裕が出てきたら少しずつ細分化していくのがおすすめです。特に変動費の代表格である食費は、日々の物価変動の影響も受けやすい費目です。
費目を決めたら、それぞれに「ざっくりの予算」を先に決めておくのもおすすめです。「食費は月3万円まで」のように目安があると、STEP3で振り返るときに使いすぎに気づきやすくなります。最初から厳密に決めなくても、1ヵ月つけてみた実績を元に翌月の予算を立てる、という順番でも問題ありません。
STEP3. 支出を記録し、月末に振り返る
毎日つけるのが理想ですが、負担に感じる方は「週1回」「月1回」でも構いません。ただし記録の間隔が空くほど記憶があいまいになりやすいため、慣れないうちは3日に1回程度を目安にすると続けやすくなります。
買い物のたびにレシートをまとめて保管しておき、記入するタイミングでまとめて転記します。レシートが出ないキャッシュレス決済は、アプリの利用履歴や明細を確認しながら記録します。
1ヵ月分を記入し終えたら、費目ごとに合計金額を出し、予算と比べてみましょう。「思ったより多かった費目」が見つかれば、翌月の目標を立てるヒントになります。
収支がぴったり合わなくても大丈夫です。1円単位で完璧に合わせようとすると挫折しやすくなるので、「だいたいの流れをつかむ」くらいの気持ちで続けてみてください。
家計簿を始めるのに便利なアイテム
書き方に迷ったら、まずは形から入るのもひとつの方法です。続けやすさを重視したノートや文具を紹介します。
現金を使わない人(現金いらず・キャッシュレス派)の家計簿の書き方
クレジットカードや電子マネー、コード決済が中心で「ほぼ現金いらず」で生活しているという方も増えています。現金がない分、財布の中身を見て支出を把握するということができないため、記録の仕方に少し工夫が必要です。
クレジットカード・電子マネーの明細を記録するタイミング
クレジットカードは「利用日」と「引き落とし日」がズレるため、明細が確定するのを待っていると、今月使った金額がリアルタイムでわからなくなってしまいます。おすすめは、利用のたびにアプリの利用履歴を確認して都度記録するか、カード会社のWeb明細を週1回チェックして反映する方法です。締め日を家計簿の記入サイクルに合わせておくと、月ごとの集計もしやすくなります。
家計簿アプリの自動連携を使う方法
現金いらずの生活と特に相性がいいのが、クレジットカードや電子マネー、銀行口座と連携できる家計簿アプリです。連携さえ済ませておけば、利用のたびに自動で費目に振り分けてくれるため、手入力の手間がほとんどかかりません。ただし、連携先が増えるほど個人情報を預けることにもなるため、セキュリティ対策がしっかりしたアプリを選ぶことが大切です。
現金と併用する場合の書き方
キャッシュレスが中心でも、現金を少し併用しているという方は、現金支出だけレシートを保管して手書き・アプリに手入力し、キャッシュレス分はアプリの自動連携に任せるという分担がおすすめです。記録方法を支払い手段ごとに分けることで、それぞれの管理がシンプルになります。
家計簿の書き方の記入例
実際にどう書けばいいかイメージしやすいよう、1日分の記入例を紹介します。
| 日付 | 費目 | 内容 | 金額 | 支払方法 |
|---|---|---|---|---|
| 7/1 | 食費 | スーパーで夕食の食材 | 1,850円 | クレジットカード |
| 7/1 | 日用品費 | ドラッグストアで洗剤 | 680円 | コード決済 |
| 7/1 | 交通費 | 電車代(往復) | 420円 | 交通系ICカード |
| 1日の合計 | 2,950円 | |||
このように「日付・費目・内容・金額・支払方法」の5項目を記録しておくと、月末に費目ごと・支払方法ごとに集計しやすくなります。特に支払方法を記録しておくと、現金いらずで生活している方でもクレジットカードやコード決済の使いすぎに気づきやすくなります。
家計簿を挫折せず続けるコツ
ある調査では女性の7割以上、男性も過半数が家計簿に挫折した経験があると回答しており、その最も多い理由は「面倒だから」だったそうです(2015年4月実施・マネーフォワードユーザー3,302名対象)。裏を返せば、「面倒」を減らす工夫さえできれば続けやすくなるということでもあります。
続けるためのチェックリスト
- ✓「何のために家計簿をつけるのか」を先に決めておく(貯金を増やしたい、無駄遣いを減らしたい等)
- ✓費目を5〜7個程度に絞り、細かく分けすぎない
- ✓記入するタイミング(毎日・週1回・月1回)を先に決めておく
- ✓1円単位まで合わせようとせず、「だいたい」でOKとする
- ✓変動費の見直しには、値下げ通知が届くアプリなど便利なツールも活用する
最初に「何のために家計簿をつけるのか」という目的をひとつ決めておくと、費目や記入頻度で迷ったときの判断基準になります。また「変動費の見直し」については、日々の買い物で使う商品の値下げやセールをこまめにチェックするのも一つの方法です。プライシーアプリ(スマホのみ対応)では、Amazon・楽天・Yahoo!など複数のECサイトの価格を横断比較でき、気になる商品が値下がりした際やクーポンが見つかった際にプッシュ通知を受け取れます。食費や日用品費といった変動費を家計簿で見直した後、実際に買い物をする場面で価格をチェックする習慣と組み合わせると、記録するだけで終わらない家計管理につながります。
よくある質問
毎日でなくても大丈夫です。レシートをためておいて週1回や月1回まとめて記録する方法でも、支出の傾向はつかめます。ただし記録の間隔が空くほど記憶があいまいになりやすいので、慣れないうちは3日に1回程度を目安にすると挫折しにくくなります。
優劣ではなく、続けやすい方を選ぶのがポイントです。書く作業自体に達成感を感じる方は手書き、入力の手間を減らしたい方はレシート読み取りや口座・カード連携ができるアプリが向いています。
必要です。クレジットカードは利用日と引き落とし日にズレがあるため、明細だけでは今月いくら使ったかが把握しにくくなります。利用のたびに記録するか、明細をもとに月1回まとめて記録する方法がおすすめです。
家計簿が続かない一番の理由は「面倒だから」だとされています。費目を減らす、記録するタイミングを固定する、完璧を求めないなど、細かさより続けやすさを優先する工夫を取り入れてみてください。
まとめ
この記事のポイント
- 1家計簿の書き方は「種類を選ぶ→費目を決める→記録して振り返る」の3ステップ
- 2費目は固定費・変動費に分け、5〜7個程度に絞ると続けやすい
- 3現金いらずでキャッシュレスが中心の方は、明細の記録タイミングとアプリの自動連携を活用する
- 4挫折の一番の理由は「面倒だから」。細かさより続けやすさを優先する
