スーパーやコンビニでお酒を手に取るたびに「また値上がりしている」と感じることが増えていませんか。ビール・ウイスキー・日本酒・焼酎と、あらゆるジャンルでお酒の値上げが続いています。この記事では、2026年時点のお酒の値上げ情報を種類別に一覧でまとめ、値上がりの理由と今後の見通し、節約方法まで詳しくお伝えします。

結論
2026年のお酒値上げ、ジャンル別まとめ
ビール系 2025年4月に大手4社が3〜12%値上げ済み。2026年10月の酒税改正で発泡酒・新ジャンルがさらに実質値上げ
ウイスキー 2026年4月にサントリー(山崎・白州・響)が6〜15%値上げ。熟成年数が高いほど値上げ幅も大きい
日本酒 2025年10月〜2026年4月にかけて複数回値上げ。白鶴・宝酒造・朝日酒造・獺祭など5〜18%の値上げ
焼酎 2026年4月に雲海酒造が6〜15%値上げ。サントリー焼酎は2〜20%の価格改定

2026年のお酒の値上げ状況|概要まとめ

近年の日本では食品全般の価格上昇が続いていますが、中でもお酒の値上がりは特に顕著です。帝国データバンクの調査によれば、2026年2月に値上げされた飲食料品674品目のうち、「酒類・飲料」が298品目と全食品分野の中で最多を記録しました。

2026年4月も食品2,516品目以上の値上げが予定されており、2026年1〜6月の中で最も多い月となっています。お酒好きの方にとっては厳しい状況が続いていますよね。

下の表で、主な値上げの時期と対象を一覧でご確認ください。

時期 値上げの内容 値上げ率の目安
2025年4月 ビール・チューハイ(アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ大手4社一斉) 3〜12%
2025年10月 白鶴酒造(日本酒・焼酎など約180品目)、黄桜(清酒・ビール等約110品目) 5〜18%(白鶴)、平均約10%(黄桜)
2026年2月 宝酒造(清酒・料理清酒など132商品) 平均8.8%
2026年4月 サントリー(ウイスキー・焼酎・輸入ワイン187品目)、朝日酒造(久保田等)、雲海酒造(焼酎124品目)、獺祭 など 2〜20%(商品により異なる)
2026年10月(予定) 酒税法改正でビール系飲料の税率一本化。発泡酒・新ジャンルは実質値上げ 発泡酒・新ジャンルが350ml換算で約7.26円増税

2026年以降も追加の値上げが続く可能性があります。帝国データバンクの分析では、為替(円安)やエネルギー価格の動向によっては、2026年後半以降にさらなる値上げが起こるリスクも指摘されています。

種類別|お酒の値上げ一覧

ビール・発泡酒・チューハイの値上げ

私たちの日常に最も身近なビール・チューハイ。国内大手4社(アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ)が2025年4月に一斉値上げを実施しました。値上げ幅は3〜12%とメーカー・品目によって差があります。

例えば、コンビニで税込約225円前後で販売されていた350ml缶ビールは、値上げ後に税込約240円前後へと約15円上昇しています。毎日350ml缶を1本飲む家庭では、月450円以上の支出増になる計算です。

メーカー 値上げ時期 対象ジャンル 値上げ率
アサヒビール 2025年4月 缶ビール・チューハイ等 3〜12%程度
キリンビール 2025年4月 缶ビール・チューハイ等 3〜12%程度
サントリー 2025年4月 ビール・RTD飲料等 3〜12%程度
サッポロビール 2025年4月 缶ビール・チューハイ等 3〜12%程度
黄桜 2025年10月 清酒・ビールなど約110品目 平均約10%
ヤッホーブルーイング(よなよなエール等) 2026年4月 クラフトビール各種 詳細は各商品ページで確認

2026年10月の酒税改正で発泡酒・新ジャンルは値上げへ

2026年4月時点でビール系の追加値上げはほぼ予定されていませんが、2026年10月の酒税法改正(第3段階)でビール・発泡酒・新ジャンルの税率が統一される予定です。発泡酒と新ジャンル(第3のビール)は増税となるため、実質値上がりします。詳しくはこちらのセクションで解説します。

ウイスキーの値上げ

国産ウイスキーの値上がりは、その値上げ幅の大きさから大きな注目を集めています。サントリーは2026年4月出荷分より、「山崎」「白州」「響」の3ブランド15品目を対象に6〜15%の価格改定を実施しました。熟成年数が高いほど値上げ率が大きい傾向があります。

「白州 25年」や「山崎 25年」などは1回の改定で約55,000円もの大幅な値上げとなっており、プレミアムウイスキー愛好家には特に影響が大きい状況です。

商品名 値上げ前(税別) 値上げ後(税別) 値上げ幅
シングルモルト山崎 700ml 7,000円 7,500円 +500円(約7%)
シングルモルト山崎 12年 15,000円 16,000円 +1,000円(約7%)
シングルモルト山崎 18年 55,000円 61,000円 +6,000円(約11%)
シングルモルト白州 700ml 7,000円 7,500円 +500円(約7%)
シングルモルト白州 12年 15,000円 16,000円 +1,000円(約7%)
シングルモルト白州 18年 55,000円 61,000円 +6,000円(約11%)
響 JAPANESE HARMONY 7,500円 8,000円 +500円(約7%)
響 BLENDER'S CHOICE 15,000円 16,000円 +1,000円(約7%)
響 21年 55,000円 61,000円 +6,000円(約11%)

山崎・白州の180ml小瓶も1,950円から2,090円へと値上がりしています。居酒屋や飲食店でオーダーするウイスキーの価格も、今後じわじわと上がる可能性があります。

日本酒の値上げ

日本酒業界では、原料米価格の急激な高騰を背景に、2025年から2026年にかけて主要メーカーが相次いで価格改定を実施しています。普段愛飲している銘柄が対象になっていないか、ぜひご確認ください。

時期 メーカー 対象品・値上げ例 値上げ率
2025年10月 白鶴酒造 「まる」「大吟醸」など約180品目 約5〜18%
2026年2月 宝酒造 清酒・料理清酒など132商品 平均8.8%
2026年4月 朝日酒造 久保田 萬寿 1.8L:9,900円→10,945円
久保田 千寿 1.8L:2,904円→3,135円
8〜11%
2026年4月 獺祭(旭酒造) 磨き23 1.8L:10,400円→11,600円
磨き39 1.8L:5,000円→5,600円
磨き45 1.8L:3,970円→4,500円
約12〜14%
2026年4月 宮尾酒造 〆張鶴 純米吟醸 1.8L:3,781円→3,960円 約5%
2026年4月 平和酒造 紀土 純米吟醸 1.8L:2,640円→2,860円 約8%

宝酒造の公式発表では、「原料米価格の急激な高騰をはじめとするコスト上昇が続き、企業努力のみで吸収することが極めて困難な状況」と説明されています。日常の晩酌に欠かせない銘柄も多く含まれており、家計への影響は少なくありません。

焼酎の値上げ

焼酎も2026年4月から大手メーカーで値上げが実施されています。特に芋焼酎・そば焼酎・樽貯蔵酒は値上げ率が高い傾向にあります。

メーカー 銘柄(例) 値上げ率 値上げ時期
雲海酒造 木挽BLUE(芋焼酎) +11.9% 2026年4月
雲海酒造 そば雲海 +10.1% 2026年4月
雲海酒造 いいとも(麦焼酎) +6.1% 2026年4月
雲海酒造 大河の一滴(樽貯蔵) +15.4% 2026年4月
サントリー 鏡月Green・大隅OSUMIなど10ブランド 2〜20% 2026年4月

ワイン・その他の値上げ

輸入ワインも、円安と輸入コストの上昇を受けて値上がりが続いています。サントリーは2026年4月出荷分より、「カルロ ロッシ」「タヴェルネッロ」など26ブランドの輸入ワインを2〜6%値上げしています。

日常的に飲まれる手頃なデイリーワインも対象となっており、晩酌の選択肢を見直したいと感じている方も多いのではないでしょうか。

お酒が値上がりし続ける3つの理由

なぜこれほど広範かつ継続的にお酒の値上げが続いているのでしょうか。その背景には、複数の構造的な問題が重なっています。

1
原材料・製造コストの上昇

日本酒の主原料「米(酒米)」は近年の異常気象による不作や農業従事者の高齢化で調達コストが急騰。ビールの主原料「麦芽」やホップも世界的な穀物相場の高騰を受けています。帝国データバンクの調査では、2026年の食品値上げ要因として「人件費」の上昇を挙げる企業が66.2%と過去4年間で最高水準を記録しています。

2
物流費・包装資材の高騰

ドライバーの残業時間規制強化に伴う「物流の2024年問題」でトラック輸送コストが上昇。ガラス瓶の製造エネルギー、アルミ缶の精錬コスト、段ボールのパルプ材など、すべての包装資材も値上がりしています。帝国データバンクによれば、「包装・資材」を値上げ理由に挙げる企業は79.8%で過去最高水準です。

3
円安による輸入コスト上昇

円安が続くと、スコッチウイスキーやワインなどの輸入酒は現地価格が変わらなくても日本国内での価格が自動的に上がります。さらに、ブレンド用に海外産のモルト原酒を使うウイスキーや輸入原料アルコールを使う製品も、円安の影響を直接受けています。

今後の見通し:帝国データバンクの分析では、2026年春先(4月頃)まではやや落ち着いた推移になると予想されていましたが、5月以降は為替動向やエネルギー価格次第で追加の値上げが起こる可能性が指摘されています。引き続き値上げ情報のチェックをおすすめします。

2026年10月|酒税改正でビール系の価格はどう変わる?

コスト増による値上げとは別に、2026年10月には酒税法改正(第3段階)が実施され、ビール・発泡酒・新ジャンル(第3のビール)の税率が完全に一本化されます。350ml換算で、すべてのビール系飲料の酒税額が54.25円に統一されます(財務省「酒税に関する資料」)。

ビール
減税 ↓
350ml換算で約9.1円の減税段階的減税の最終段階
発泡酒
増税 ↑
350ml換算で約7.26円の増税価格が上がる見通し
新ジャンル(第3のビール)
増税 ↑
350ml換算で約7.26円の増税価格が上がる見通し

節約のためにあえて発泡酒や第3のビールを選んでいた方にとっては、これまでの価格差がほぼなくなります。ビールと発泡酒・新ジャンルの価格差が縮まることで、同じ金額でビールが飲みやすくなる一方、第3のビールのコスパメリットが薄れるという変化が起きます。

各ビールメーカーがこの酒税改正に合わせてどのような対応(商品の統廃合・価格設定の見直し等)をとるかは、2026年6月現在では各社の発表を順次確認する必要があります。お好みのブランドの公式情報をチェックしておきましょう。

値上がりに備えるお酒の節約術

お酒の値上がりが続く中でも、賢く選ぶことで出費を抑えることはできます。プライシー編集部がおすすめする節約術を3つご紹介します。

まとめ買い・大容量購入で単価を下げる

缶ビールやチューハイは24本入りのケース買い、ウイスキーや焼酎は大容量ボトル(1.8Lや4Lタイプ)を選ぶことで、1杯あたりのコストを大幅に抑えられます。常温保存できるお酒であれば、値上げ前のタイミングでまとめて買っておくのも有効な対策です。

まとめ買いのポイント:日本酒・ワインは開封後の酸化が進むため、まとめ買いは未開封のものに限りましょう。焼酎・ウイスキーは開封後でも比較的長持ちするのでまとめ買い向きです。

価格比較アプリで安い時期・安いお店を見つける

お酒はスーパー・ドラッグストア・コンビニ・ネット通販など、購入場所によって価格が大きく異なります。プライシー(スマートフォンアプリ)では、AmazonをはじめとするEC各社の価格を横断比較でき、過去の価格推移も確認できます。

「いつ買うと安いのか」「今がお得なのか」をプライシーで確認してから購入を検討してみましょう。値下がりやクーポン発生時にプッシュ通知でお知らせする機能もあります(iOS・Android対応)。

値上げ幅が少ない代替品・ジャンルへのスイッチ

よく購入しているお酒が大幅に値上がりした場合、同系統で値上げ幅が小さい銘柄や、よりコスパの高いジャンルへのスイッチも選択肢のひとつです。例えば、プレミアムウイスキーの値上げが気になる方は、コスパに定評のあるスコッチや台湾ウイスキーなどを試してみるのも良いでしょう。

まとめ

お酒の値上げ|この記事のポイント

  • ビール系は2025年4月に値上げ済み。大手4社が3〜12%の価格改定を実施。2026年10月の酒税改正で発泡酒・新ジャンルはさらに実質値上げ予定。
  • ウイスキーは2026年4月にサントリーが6〜15%値上げ。山崎・白州・響の主要銘柄が対象。熟成年数が高いほど値上げ幅が大きい。
  • 日本酒は2025年10月〜2026年4月にかけて複数回の値上げ。白鶴・宝酒造・久保田・獺祭など人気銘柄も対象。
  • 値上がりの主な原因は原材料高騰・物流費増・円安の3つ。構造的な問題のため、今後も断続的な値上げが続く可能性がある。
  • 節約術は「まとめ買い」「価格比較アプリの活用」「代替品へのスイッチ」が効果的。プライシーで価格変動をチェックしながら賢く購入しましょう。

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よくある質問

お酒の値上げはいつまで続くのですか?

明確な終わりはなく、当面は続く見通しです。値上がりの主な原因は原材料高騰・物流費増加・円安という構造的な問題であり、これらが解消しない限り断続的な値上げが続く可能性があります。帝国データバンクの分析でも、為替相場やエネルギー価格の動向次第では2026年後半以降にさらなる値上げのリスクがあると指摘されています。

ビールと第3のビール(新ジャンル)はどちらが値上がりしている?

2025年4月の大手4社の値上げでは両方が対象です。ただし2026年10月の酒税改正後は、これまで税率が低かった発泡酒・新ジャンルが増税となるため、第3のビールのほうが相対的に値上がりする見込みです。一方でビールは酒税が減税されるため、価格差が縮まる可能性があります。

お酒の値上がり前にまとめ買いするのは効果的ですか?

常温保存できるビール・焼酎・ウイスキーなどは、値上げ前のまとめ買いが効果的です。ただし、賞味期限が短い生ビールや開封後の品質が落ちやすい日本酒・ワインは大量買いに向きません。また、保管スペースや家族の消費ペースも考慮してから購入量を決めましょう。

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