結論
2025〜2026年にかけて主要メーカーが5〜20%値上げ
日本酒は2025年10月に白鶴酒造・月桂冠が5〜20%、2026年2月に宝酒造が平均8.8%の価格改定を実施しました。背景には「令和の米騒動」による酒米の高騰と、物流費・資材費の上昇があります。値上げ傾向は2026年以降も続く見込みです。プライシーの価格チャートで最安値を確認しながら賢く購入しましょう。

日本酒の価格が上がっている——最近そう感じている方は多いでしょう。スーパーや酒屋で手に取るたびに「前より高くなった気がする」という感覚は、気のせいではありません。

2025年から2026年にかけて、白鶴酒造・月桂冠・宝酒造など大手酒造メーカーが相次いで価格改定を実施しており、一部商品では最大20%もの値上げが行われています。

本記事では、メーカー別の値上げ時期・幅を具体的な数字とともに解説し、値上がりの理由・今後の見通し・賢い購入方法をまとめます。

【2026年最新】日本酒の値上げ一覧|メーカー別の時期と値上げ率

2025年から2026年にかけて、主要酒造メーカーが相次いで価格改定を実施しています。メーカー別に最新の値上げ情報をまとめました。

宝酒造
清酒全品・料理清酒
平均 +8.8%
清酒・料理清酒の全商品と業務用調味料等、計132品が対象。
澪300ml:567円→637円(+70円)
タカラ料理清酒1.8L:1,356円→1,419円(+63円)
2026年2月1日出荷分〜
白鶴酒造
日本酒・みりん等
約 +5〜18%
日本酒・リキュール・みりん・焼酎等、約180品が対象。
白鶴まる2L:1,563円→1,675円(+112円)
大吟醸720ml:1,153円→1,247円(+94円)
2025年10月1日出荷分〜
月桂冠
日本酒・リキュール等
約 +5〜20%
日本酒・リキュール・輸入酒類等、163品が対象。
つき2L:1,546円→1,657円(+111円)
上撰1.8L:1,973円→2,173円(+200円)
2025年10月1日出荷分〜
獺祭(旭酒造)
一部商品
約 +4%
一部商品の価格改定を実施。
磨き三割九分1800ml:5,280円→5,500円(+220円)
磨き二割三分1800ml:11,000円→11,440円(+440円)
2024年5月1日〜
メーカー 実施時期 対象品目数 値上げ幅
宝酒造 2026年2月〜 132品 平均 8.8%
白鶴酒造 2025年10月〜 約180品 5〜18%
月桂冠 2025年10月〜 163品 5〜20%
獺祭(旭酒造) 2024年5月〜 一部 約4%

その他の酒蔵・地酒メーカーの動向

大手だけでなく、地方の酒蔵でも価格改定の動きが広がっています。各酒蔵が原料米の調達コスト上昇に直面しており、2025年産の酒米は加工用米全体で約1割の減産が見込まれるなど、供給面での不安も続いています。

人気銘柄では、久保田・八海山・十四代なども価格改定を実施または検討中との報道があり、日本酒全体が値上げ基調にあると言えます。

日本酒が値上がりする3つの理由

なぜ日本酒の値上げがこれほど続くのでしょうか。主な理由は3つあります。

  • 1

    酒米価格の急騰(令和の米騒動の余波)

    日本酒値上げの最大の要因は、原料となる酒米の価格高騰です。2024年の「令和の米騒動」をきっかけに主食用米の価格が急騰し、その影響が酒米にも波及しました。新潟では「五百万石」よりも主食用米の方が高くなる「価格逆転現象」が発生。農家が酒米から主食用米への切り替えを進めた結果、2025年産の加工用米(酒米含む)は全体で約1割の減産が見込まれています。

  • 2

    物流費・資材費の上昇

    ガラス瓶・ラベル・包装資材・エネルギー費・人件費など、製造に関わるあらゆるコストが上昇しています。各酒造メーカーは「企業努力によるコスト吸収が極めて困難な状況」としており、値上げを余儀なくされています。

  • 3

    物流2024年問題

    2024年4月からトラックドライバーの時間外労働に上限規制が設けられた「物流2024年問題」の影響で、輸送コストが増加傾向にあります。日本酒は重量物のため輸送コストへの影響が大きく、これも価格上昇の一因となっています。

特に値上がりが大きい日本酒の特徴

すべての日本酒が一律に値上がりするわけではありません。コスト構造の違いから、特定のカテゴリほど値上げ幅が大きくなる傾向があります。

純米酒・大吟醸など「特定名称酒」への影響が大きい

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純米酒・純米吟醸酒

原料に米と米麹のみを使用するため、酒米価格の高騰を直接受ける。醸造アルコールで調整できないぶん、コスト上昇が価格に直結しやすい。

大吟醸・純米大吟醸

精米歩合が50%以下と高精白が必要なため、原料米を多く消費する。コスト負担が大きく、値上げ幅も大きくなりやすい。

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希少銘柄・限定品

十四代・而今・黒龍などの入手困難銘柄は、値上げにより市場価格も上昇。もともと需要が高いため、値上げ後も入手難が続く傾向。

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小規模酒蔵の銘柄

大量生産によるコスト削減が難しく、原料米の調達コスト上昇の影響を直に受けやすい。手作りの工程が多い伝統製法の銘柄も同様。

特定名称酒とは

国税庁が定める「清酒の製法品質表示基準」の要件(原料・精米歩合・製法等)を満たした清酒に表示できる区分のこと。純米酒・吟醸酒・大吟醸酒・本醸造酒などがあります。一般の普通酒・本醸造酒は醸造アルコールを添加できるため、コスト調整の余地があります。

日本酒の値上げはいつまで続く?今後の見通し

結論から言えば、値上げ傾向は当面続く可能性が高いと考えられます。その根拠と消費者の動向を解説します。

酒米の構造的供給不足は短期解決が困難

2025年産の米生産では、主食用米の増産が優先された結果、加工用米(酒米を含む)全体で約1割の減産が見込まれています。主食用米の価格が高止まりしている限り、農家が酒米生産に戻るインセンティブは生まれにくい状況です。

国税庁も酒類業者への支援措置を設けていますが、酒米の安定確保には数年単位の時間を要する見込みとされています。また、物流費や資材費の上昇も構造的な問題であり、短期的な改善は見込みにくい状況です。

80.1%
値上がりしても購入継続
(消費者調査)
約1割
2025年産加工用米
の減産見込み
5〜20%
大手メーカーの
値上げ幅(2025〜26年)

消費者の80%は値上げ後も購入継続の意向

SAKE Streetが日本酒愛好家231名に実施したアンケートでは、値上がりしても購入を続けると答えた人が80.1%にのぼりました。四合瓶で300円値上がりしても「変わらず買う」が62.4%を占め、日本酒コアユーザーの購買意欲は底堅い状況が確認されています。

ただし、価格が許容範囲を超えた場合は「ビールやワインなど他の酒類に切り替える」(39%)という回答も多く、価格上昇が「日本酒離れ」につながるリスクも指摘されています。

注意

上記のアンケートデータはSAKE Streetが日本酒の熱心な消費者層(X上のフォロワー)を対象に実施したものです。一般消費者全体の平均を示すものではなく、実際の市場への影響はより大きい可能性があります。

今すぐ買うべき?それとも待つべき?

値上がりが続く中、「今買っておくべきか、もう少し待つべきか」を悩む方も多いでしょう。状況に応じた判断の目安を紹介します。

今買っておくべき人
  • 特定銘柄を定期的に飲んでいる(在庫を切らしたくない)
  • 大手メーカーのパック酒をよく買う(値上げ前在庫が流通している間に)
  • プレゼント・お中元・お歳暮などの需要がある
  • 好きな限定品・季節品の在庫を確保したい
少し待ってもよい人
  • 特定銘柄へのこだわりが少なく、そのとき安いものを選べる
  • プライシーで価格アラートを設定して底値通知を待てる
  • セール(Amazon・楽天など)のタイミングを狙える余裕がある

プライシーの価格アラートを活用しよう

いつ価格が下がるかわからない場合は、プライシーのアプリでお気に入り商品を登録しておくだけで、価格が下がったタイミングで自動通知が届きます。値上がりが続いていても、ECサイトのセール時には一時的に値下がりすることがあります。

値上げ後でも日本酒をお得に買う方法

値上がりが続く中でも、価格をうまく追いかければ「底値」で買えるチャンスがあります。プライシーの価格チャートを使った賢い購入方法を紹介します。

プライシーの価格チャートで最安値・値下がりをチェック

プライシーには年間1億件以上の価格データが蓄積されており、Amazon・楽天・Yahooショッピングなど複数ECサイトの価格を一覧で比較できます。値上げが続く今こそ、各商品の「現在の最安値」と「過去の価格推移」を確認することが重要です。

プライシーでできること

  • 複数ECサイトの価格を横断比較して最安値を一目確認
  • 値上げ前後の価格推移チャートで「いくら上がったか」を可視化
  • お気に入り商品を登録して価格が下がったときにプッシュ通知
  • Amazonのセール開始時も自動で通知

価格アラート機能で値下がり時に通知を受け取る

プライシーのアプリ(iOS / Android対応)では、気になる日本酒を登録しておくと価格が下がったタイミングでスマホに通知が届きます。値上げ後でも、セール時や特売時の「底値」を逃さずに購入できます。

よくある質問

日本酒の値上げはなぜ起きているのですか?

主な原因は3つあります。①2024年の「令和の米騒動」をきっかけとした酒米価格の高騰、②ガラス瓶・包装資材・エネルギー費・人件費などの物流費・資材費の上昇、③2024年4月から施行されたトラックドライバーの時間外労働規制(物流2024年問題)による輸送コストの増加です。各酒造メーカーは「企業努力だけではコスト吸収が困難」として価格改定に踏み切っています。

日本酒の値上げはいつから始まりましたか?

大手メーカーでは、獺祭(旭酒造)が2024年5月に一部商品を値上げしたのが早い段階の動きです。その後、白鶴酒造と月桂冠が2025年10月1日出荷分から値上げを実施。宝酒造は2026年2月1日出荷分から平均8.8%の値上げを行いました。地方の酒蔵でも2025〜2026年にかけて価格改定の動きが広がっています。

日本酒の値上げはいつまで続きますか?

当面続く可能性が高いと見られています。酒米の供給不足は農家の作付転換による構造的な問題であり、主食用米の価格が高止まりしている間は酒米生産への回帰インセンティブが働きにくい状況です。2025年産の加工用米(酒米含む)は約1割の減産が見込まれており、国税庁も酒類業者への支援措置を設けましたが、改善には数年単位の時間がかかる見通しです。

値上げの影響を受けにくい日本酒はありますか?

醸造アルコールを添加する「本醸造酒」や「普通酒」は、純米酒・大吟醸酒と比べて酒米の使用量が少なく、コスト調整の余地があるため値上げ幅が比較的小さい傾向があります。大容量パック(2L・4L)は単位あたりの価格が低く抑えられているため、日常的に飲む用途には引き続きコストパフォーマンスが高い選択肢です。

プライシーで最安値をチェックしよう

日本酒の価格推移・最安値はプライシーで無料確認できます。値上がりが続く今だからこそ、底値で買えるタイミングを逃さないために価格アラートを設定しましょう。

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