「ATMで5000円札を出したいのに、いつも1万円札か千円札しか出てこない」と感じたことはありませんか。実はこれ、あなたのATMの使い方が悪いわけではありません。この記事では、ATMで5000円札が出ない理由と、確実に5000円札を用意する方法を、銀行・コンビニATM別の対応状況とあわせて解説します。
ATMで5000円札が出ないのはなぜ?
そもそもなぜ、ATMは5000円札を出してくれないのでしょうか。主な理由は次の2つです。
紙幣を入れておけるカセットの数に限りがある
多くのATM内部には、紙幣を種類ごとに収納する専用のカセット(トレー)が搭載されていますが、その数には限りがあります。優先的に確保されるのは、利用頻度が高い1万円札と千円札です。5000円札まで常備しようとすると、機器の構造やメンテナンスの負担が増えてしまうため、多くのATMでは1万円札・千円札の2種類に絞られているのです。
5000円札はそもそも需要が限られている
買い物では「大きな支払いは1万円札やキャッシュレス決済、細かい支払いは千円札」という使い分けが一般的なため、5000円札は中途半端な立ち位置になりがちです。銀行側から見ても、需要の少ない紙幣をATMに補充し続けるのはコストがかかります。こうした事情から、5000円札は入金では受け付けても、出金では扱わないATMが多くなっています。
銀行・コンビニATM別|5000円札は出せる?対応状況一覧
主要な銀行・コンビニATMについて、5000円札の出金対応状況を調べました。2026年7月時点で公式に確認できた情報をもとにまとめています。
| ATM | 出金できる紙幣 | 5000円札の出金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ゆうちょ銀行 | 1万円札・千円札(計100枚まで) | ✕ 不可 | 通帳アプリでは1万円札のみ10枚まで/千円札のみ100枚まで |
| セブン銀行 | 千円札・1万円札 | ✕ 出金不可 | 5000円札・2000円札は入金・チャージのみ利用可 |
| 北國銀行 | 千円札のみ指定可(19枚まで)、通常は1万円・千円の組み合わせ | ✕ 指定不可 | 「一部両替」機能で千円札は選べても5000円札は選べない |
| メガバンク・多くの地方銀行/コンビニATM全般 | 1万円札・千円札が中心 | △ 多くの機種で不可 | 銀行・機種により運用が異なるため、事前に窓口やATM画面での確認が確実 |
出典:ゆうちょ銀行公式(ATMの引き出し制限等について)/セブン銀行公式FAQ/北國銀行公式FAQ
ローソン銀行ATMやイオン銀行ATMについても、公式ページで紙幣の金種まで明記しているケースは少ないのが実情です。とはいえ、上記の主要行と同様に「出金は1万円札・千円札中心」という運用がコンビニATM全体に広がっていると考えられます。
ATMの機種やメーカーによって搭載しているカセットの構成が異なるため、同じ銀行でも「支店によっては対応している」というケースもゼロではありません。確実性を求める場合は、次の章で紹介する窓口や両替機を利用しましょう。
5000円札を確実に入手するには?
ATMでの出金が難しい以上、確実に5000円札を用意したいなら窓口や両替機を活用するのが近道です。
銀行窓口で金種を指定して引き出す
窓口で引き出したい金額と希望の金種を伝える
「5000円札で〇枚ほしい」と具体的に伝えると対応してもらいやすくなります。
手数料を確認する
指定する枚数に応じて手数料がかかる場合があります。ゆうちょ銀行では5000円札を含む5000円以下の金種は、引き出す枚数に応じて金種指定料金が発生すると案内されています。三井住友銀行の場合は、窓口両替が1〜10枚で220円(同行本人口座)・330円(それ以外)、ATM両替が1〜10枚で400円が目安です。
店舗によっては事前予約がおすすめ
大量に必要な場合は、あらかじめ電話や窓口で相談しておくとスムーズです。
一部の銀行では「一部両替」機能で千円札を多めに出せる
5000円札そのものではありませんが、千円札を多めに受け取って手元でまとめる方法もあります。北國銀行のATMでは、引き出し金額を入力したあとに「一部両替」ボタンを選ぶと、千円札のみを19枚まで指定できると案内されています。2万5000円を引き出す場合、一万円札1枚と千円札15枚という組み合わせで受け取ることも可能です。この機能があるかどうかは銀行・機種によって異なるため、ATMの画面表示を確認してみてください。
両替機を利用する
店舗に設置されている両替機でも、5000円札を扱えるケースがあります。例えば十六銀行の両替機では、1万円札・2000円札・5000円札を千円札に両替するサービスが案内されていますが、これは「5000円札を崩す」方向の両替であり、5000円札そのものを受け取れるかは機種によって異なります。利用前に対応内容を確認しておきましょう。
「5千5千円」入力などの裏技は今も使える?
ネット上には「引き出し金額を『5千5千円』のように入力すると5000円札で出てくる」といった裏技を紹介する情報もありますが、これはすべてのATMで通用する方法ではありません。実際、この記事のコメント欄でも「今のATMでは使えない」という指摘が複数寄せられています。
北國銀行の公式FAQでも、金種を選べるのは千円札のみで、5000円札を指定することはできないと明記されています。金種の自由な組み合わせ入力に頼るのではなく、確実性を求めるなら窓口や両替機を利用するようにしましょう。
5000円札を複数枚・大量に用意したい場合は?
結婚式のご祝儀や、お店のレジ用の釣り銭準備など、5000円札をまとまった枚数で必要になる場面もありますよね。こうしたケースでは、ATMでの小手先の工夫に頼らず、銀行窓口を活用するのが確実です。
- 必要な枚数と希望日を伝え、事前に取り置き・予約をお願いする
- ピン札(新札)が必要な場合は、その旨もあわせて伝える
- 枚数が多いほど手数料もかさむため、事前に手数料の目安を確認しておく
新5000円札(津田梅子)はATMで使える?
2024年7月3日に、津田梅子の肖像が描かれた新しい五千円札を含む新紙幣が発行されました。2026年7月時点で発行から2年ほど経過しており、新紙幣に対応するATMや店舗のレジは着実に増えてきています。
なお、新紙幣が発行されたあとも、旧紙幣が使えなくなるわけではありません。政府広報オンラインでも「これまでのお札も引き続き使用できます」と案内されています。また、新紙幣は旧紙幣とサイズが同じに設計されており、これはATMなど現金取扱機器の対応負荷を抑えるための工夫だと説明されています。5000円札そのものがATMで出金しづらい状況は、新紙幣・旧紙幣にかかわらず共通している点に注意しましょう。
よくある質問
出金では出せません。セブン銀行ATMの出金対応紙幣は千円札と1万円札のみで、5000円札の出金には対応していません。ただし、5000円札の入金・チャージには利用できます。
通常のキャッシュカード・通帳でのお引き出しでは出せません。ゆうちょ銀行の紙幣の取り扱いは1万円札・千円札のみです。窓口で金種を指定すれば5000円札での払い戻しも可能ですが、枚数に応じた金種指定料金がかかります。
入金は多くのATMで対応しています。例えばセブン銀行ATMでは5000円札・2000円札の入金・チャージが可能です(出金は不可)。銀行によって対応が異なるため、心配な場合は事前に確認しておくと安心です。
銀行により異なりますが、目安として三井住友銀行の窓口両替は1〜10枚で220円(同行本人口座)・330円(それ以外)、ATM両替は1〜10枚で400円です。ゆうちょ銀行も5000円札は枚数に応じた金種指定料金がかかります。正確な金額は利用する銀行の公式ページで確認しましょう。
まとめ
- ✓ATMは基本的に1万円札・千円札しか出金対応しておらず、5000円札の出金に対応していない機種がほとんどです
- ✓確実に5000円札を用意したいなら、銀行窓口での金種指定や両替機の利用がおすすめです
- ✓結婚式のご祝儀など大量に必要な場合は、事前に窓口へ相談・予約しておくとスムーズです
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