自動車税をクレジットカードで払おうと思ったら、「手数料がかかる」と気づいた方も多いのではないでしょうか。手数料の金額を調べてみると、お使いのクレジットカードのポイント還元率によっては損してしまうケースもあります。この記事では、手数料がいくらかかるか・ポイントで得か損か・クレカ払いの手順と注意点を丁寧に解説します。
地方税お支払サイト(eLTAX)経由の場合、手数料は税額によって変動します。一般的な排気量帯(1,501〜2,000cc)の自動車税36,000円なら手数料288円。還元率1%のカードで360円分のポイントが付くので、差し引き72円のプラスになります。ただし、還元率0.5%では逆に損しますので要注意です。
自動車税のクレジットカード手数料はいくら?
自動車税のクレジットカード払いは、コンビニや銀行窓口とは異なり、インターネットの専用サイトを通じて行います。現在ほとんどの都道府県が「地方税お支払サイト(eLTAX)」を利用しており、手数料はそのサイトが定める料金体系に基づきます。
地方税お支払サイトの手数料一覧
地方税お支払サイトでは、手数料は税額10,000円ごとに加算される仕組みになっています。つまり税額が高い車ほど手数料も少し上がりますが、税額に対する割合(実質手数料率)はほぼ一定です。
| 納税額 | システム利用料(税込) | 主な対象車(目安) |
|---|---|---|
| 1円〜10,000円 | 40円 | 軽自動車税など |
| 10,001円〜20,000円 | 123円 | 軽自動車税(重課)など |
| 20,001円〜30,000円 | 205円 | 1,000cc以下・1,001〜1,500cc |
| 30,001円〜40,000円 | 288円 | 1,501〜2,000cc(最多排気量帯) |
| 40,001円〜50,000円 | 370円 | 2,001〜2,500cc |
| 50,001円〜60,000円 | 452円 | 2,501〜3,000cc |
※ 出典:地方税お支払サイト(2026年7月確認)。10,000円を超えた部分について10,000円ごとに約82円加算。
都道府県によって手数料が異なることも
一部の都道府県(兵庫県・大阪府など)は独自サイトを使っており、手数料が1件あたり一律330円のケースがあります。また東京都・愛知県などは地方税お支払サイト基準(金額連動型)です。お住まいの都道府県の納税通知書または公式サイトで最新の手数料をご確認ください。
参考:主な排気量別の自動車税額と手数料
2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車の税額は以下の通りです(ソニー損保・税額ガイドより確認)。エコカー減税が適用されていない場合の標準税率です。
| 総排気量 | 年税額 | 手数料(地方税お支払サイト) |
|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 205円 |
| 1,001〜1,500cc | 30,500円 | 205円 |
| 1,501〜2,000cc | 36,000円 | 288円 |
| 2,001〜2,500cc | 43,500円 | 370円 |
| 2,501〜3,000cc | 50,000円 | 452円 |
| 3,001〜3,500cc | 57,000円 | 534円 |
※ 2019年9月30日以前に新規登録した車両は旧税額が適用されます。エコカー減税対象車は大幅に軽減されます。
軽自動車税の手数料は?
軽自動車税(種別割)は、2015年4月1日以降に新規登録した自家用車の場合、年額10,800円です(13年超の場合は12,900円)。地方税お支払サイトで払うと、手数料は40〜123円と少額に抑えられます。
軽自動車税は市区町村への支払いです
自動車税(種別割)は都道府県税ですが、軽自動車税は市区町村税です。クレジットカードで払えるかどうか、またどのサイトを使うかは自治体によって異なります。お住まいの市区町村の公式サイトで確認してください。
手数料を払っても得か?還元率別の損益計算
クレジットカードで自動車税を払う最大のメリットはポイント還元ですが、手数料がかかる分、カードの還元率によっては逆に損してしまいます。実際にいくら得・損になるか、排気量別に計算してみましょう。
還元率・税額別の損益マトリクス
以下の表で「あなたの車の排気量」と「お使いのカードの還元率」が交差するマスを確認してください。
| 税額(排気量の目安) | 手数料 | 還元率0.5%のポイント | 還元率1.0%のポイント | 還元率1.5%のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 25,000円(〜1,000cc) | 205円 | 125円 → −80円 | 250円 → +45円 | 375円 → +170円 |
| 30,500円(1,001〜1,500cc) | 205円 | 152円 → −53円 | 305円 → +100円 | 457円 → +252円 |
| 36,000円(1,501〜2,000cc) | 288円 | 180円 → −108円 | 360円 → +72円 | 540円 → +252円 |
| 43,500円(2,001〜2,500cc) | 370円 | 217円 → −153円 | 435円 → +65円 | 652円 → +282円 |
| 50,000円(2,501〜3,000cc) | 452円 | 250円 → −202円 | 500円 → +48円 | 750円 → +298円 |
※ ポイントの計算は「税額 × 還元率」。手数料を差し引いた損益を表示しています。
表を見ると、損益の分岐点はおよそ還元率0.82%付近です。一般的なカード(還元率0.5%)では損し、還元率1%以上のカードなら手数料を払っても得になります。
税金払いでポイント対象外になるカードに注意
税金支払いでポイントが付かないカードが増えています
クレジットカード会社によっては、税金・公共料金の支払いをポイント付与対象外としている場合があります。特に高還元率で知られる一部のカードは、税金支払いを別扱いにしているケースがあります。必ずご利用前にカード会社のポイント規約をご確認ください。
クレジットカードで自動車税を払う手順
手順は思っていたより簡単です。スマートフォンかパソコンがあれば、コンビニや銀行に行かずに自宅で完結します。
必要なもの
- 自動車税の納税通知書(eL-QRが印字されているもの)
- クレジットカード(Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club)
- メールアドレス(確認コードの受け取りに使用)
eL-QRとは
2022年以降に届く納税通知書には「eL-QR」(地方税統一QRコード)が印字されています。このQRコードを読み取ることで、納税者番号などの入力が不要になります。eL-QRがない古い納付書の場合は「eL番号(納付書番号)」を手動で入力します。
地方税お支払サイトでの7ステップ
https://www.payment.eltax.lta.go.jp/pbuser をブラウザで開きます。スマホでもPCでも対応しています。
スマートフォンなら納付書のQRコードを読み取るとスムーズです。PCの場合はeL番号(納付書番号)を手入力します。
納税額とシステム利用料(手数料)の合計が表示されます。金額をよく確認してから次に進みましょう。
支払い方法の選択画面で「クレジットカード」を選びます。一括払いのほか、分割払いやリボ払いも選択可能です。GW明けの5月にまとまった金額の捻出が難しい場合は分割払いも一つの選択肢になりますが、カード会社所定の分割手数料(金利)が別途かかる点に注意してください。
本人確認のためのワンタイムコードがメールで届きます。迷惑メールフォルダも確認してみてください。
届いたコードを入力して本人確認を完了します。
F-REGI公金支払いサイト(外部サービス)に移動し、カード番号・有効期限・セキュリティコードを入力します。完了画面が表示されれば納付完了です。
コンビニではクレジットカードは使えません
クレジットカードによる自動車税の納付は、インターネット経由の専用サイトのみ対応しています。コンビニのレジでクレジットカードを使っての自動車税払いはできません。コンビニ払いは現金のみです。
注意①:クレカ払いは納税証明書が発行されない
クレジットカードで自動車税を払うと、その場で「領収証書」や「納税証明書」は発行されません。これがクレカ払いで最も注意が必要なポイントです。
車検時の納税証明書は原則不要になった
2015年以降、普通自動車の車検では「JNKS(自動車税納税確認システム)」による電子的な照会が導入されています。このシステムにより、車検時に紙の納税証明書を持参する必要は原則ありません。
ただし、クレジットカードで納付してから、このシステムに情報が反映されるまで約2〜3週間かかります。その間は電子照会もできない状態になりますので、タイミングには注意が必要です。
車検タイミング別の判断フロー
- 車検が3週間以上先にある
- 車の売却予定がない
- バイク(二輪)ではなく普通自動車
- 車検が3週間以内に迫っている
- 近日中に車を売却・譲渡する
- バイク(二輪の小型自動車)の車検がある
- 紙の証明書を手元に保管したい
納税証明書が必要になった場合の対応
クレカ払いから3週間以上経過してから紙の納税証明書が必要になった場合は、管轄の都道府県税事務所・自動車税事務所に申請することで発行してもらえます。郵送申請にも対応している自治体が多いです。
注意②:期限を過ぎるとクレジットカードで払えなくなる
自動車税の納付期限は原則として5月31日です(土日の場合は翌営業日)。この期限を過ぎると、クレジットカードやスマホ決済での支払いができなくなります。
期限を過ぎてしまった場合は、各都道府県の税事務所や自動車税事務所の窓口に直接出向いて支払う必要があります。また、延滞金が発生します。
| 延滞期間 | 延滞金の割合(2026年現在) |
|---|---|
| 期限翌日〜1ヶ月 | 年2.8% |
| 1ヶ月超〜 | 年9.1% |
※ 延滞金の割合は特例基準割合により毎年見直しがあります。最新情報は各都道府県の税事務所にご確認ください。
二重払いには注意!取り消しができません
インターネットで納付が完了すると、データが「納付済み」となり取り消しができません。コンビニで現金払いした後にうっかりネットでも払ってしまった、というような二重払いには十分ご注意ください。
手数料なしで自動車税を払う方法
「ポイントよりも手数料が上回るなら、最初から手数料ゼロの方法を選びたい」という方もいるでしょう。手数料なしで払える方法をまとめました。
スマホ決済(PayPay・d払い・au PAYなど)
PayPayをはじめとするスマホ決済アプリは、手数料ゼロで自動車税を払えます。2022年以降は全47都道府県でPayPay請求書払いに対応しています。
ただし、スマホ決済で自動車税を払ってもポイントは原則付与されません(2022年4月以降、PayPayの税金払いでのポイント付与は廃止)。PayPayステップの支払い回数・金額にはカウントされるため、翌月のポイント還元率アップを狙うという使い方はできます。
スマホ決済の納税証明書の扱いはクレカと同じ
スマホ決済で払った場合も、納税証明書は発行されず、車検システムへの反映まで2〜3週間かかります。車検が近い場合は現金払いをお選びください。
コンビニ払い(現金)
コンビニエンスストアのレジで現金払いをすれば、手数料はゼロで、その場で納税証明書も受け取れます。車検が迫っている場合や、紙の証明書を手元に置いておきたい方に最も確実な方法です。
| 支払い方法 | 手数料 | ポイント | 納税証明書 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|
| クレジットカード(還元率1%以上) | 約40〜370円 | ◎ 付与あり | △ 2〜3週間後 | 車検まで余裕がある・高還元カード保持 |
| クレジットカード(還元率0.5%) | 約40〜370円 | × 手数料負け | △ 2〜3週間後 | あまりおすすめしない |
| スマホ決済(PayPayなど) | 無料 | △ 基本なし | △ 2〜3週間後 | 手数料を払いたくない・手軽に払いたい |
| コンビニ現金払い | 無料 | × なし | ◎ 即時発行 | 車検が近い・確実に証明書が欲しい |
まとめ
自動車税のクレジットカード手数料まとめ
- 手数料は地方税お支払サイト(eLTAX)基準で約40〜370円(税額10,000円ごとに加算)
- 還元率1%以上のカードなら手数料を上回るポイントが付いてプラス。0.5%では損になることが多い
- 損益分岐点はおよそ還元率0.82%。カードの規約でポイント対象外でないか事前確認を
- 納税証明書は発行されない。車検システムへの反映まで2〜3週間かかるため、車検が迫っている場合は現金払いを
- 手数料なしで払いたいならスマホ決済(PayPayなど)。ただしポイントは基本付かない
自動車税のクレジットカード払いは、使い方次第でポイントを賢く貯められる方法です。お手持ちのカードの還元率と税金払いのポイント規約を確認してから選んでみてください。
プライシーでは、クレジットカードやお得な支払い方法に関する情報を発信しています。関連記事もあわせてご覧いただき、自動車税の支払いをより賢く選びましょう。
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コンビニでのクレジットカード払いはできません。クレジットカードで払う場合は、地方税お支払サイト(eLTAX)などのインターネット経由の専用サイトを利用する必要があります。コンビニでの支払いは現金のみです。
原則として納付期限(5月31日、土日の場合は翌営業日)までです。期限を過ぎるとクレジットカードやスマホ決済での支払いができなくなり、都道府県税事務所の窓口のみの対応になります。
地方税お支払サイトでは、一部のカードや自治体を除き分割払い・リボ払いを選択できます。ただし、分割払いやリボ払いを選ぶとカード会社所定の手数料(金利)が別途発生しますのでご注意ください。
原則として返金されません。二重納付などで還付が発生した場合でも、システム利用料は返金対象外となっている自治体がほとんどです。払いすぎに気づいた場合は早めに税事務所に相談してください。
Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの主要5ブランドが対応しています。
クレジットカードで払った場合、運輸支局の車検システムへの反映まで2〜3週間かかります。その間は電子的な納税確認ができない状態です。車検が2〜3週間以内に迫っている場合は、コンビニや銀行窓口で現金払いにすることをおすすめします。
