北九州市営バスの運賃が2026年3月28日(土)から値上げされました。初乗り運賃は190円から240円に、全区間で一律50円の引き上げです。消費税増税の影響を除くと14年ぶりの改定で、通勤・通学で毎日バスを使う方にとっては気になる変更ですよね。この記事では、新旧運賃の比較・定期券への影響・新設された割引制度・廃止される乗車券の払い戻し方法まで、知りたい情報をまとめてお伝えします。

結論
北九州市営バスの値上げ、いつから・いくら?

2026年3月28日(土)から実施済みです。全区間で一律50円値上げとなり、初乗り運賃は190円→240円、1日乗車券(大人)は700円→1,000円に変わりました。平均値上げ率は約18.7%で、北九州市交通局の公式発表で確認できます。

北九州市営バスの値上げ、いつから?

北九州市営バスの運賃改定は、2026年3月28日(土)から実施されています。九州運輸局への申請は2025年10月に行われ、認可を経て今回の改定に至りました。

なお、同じタイミングで新設された「こどもミライ割」は、バス運賃の改定より3日早い2026年3月25日(火)から開始されています。

新旧運賃の早見表

乗車券の種類 改定前 改定後 差額
初乗り運賃(大人) 190円 240円 +50円
初乗り運賃(小児) 100円 120円 +20円
1日乗車券(大人) 700円 1,000円 +300円
1日乗車券(小児) 350円 500円 +150円

※小児運賃は大人運賃の半額(10円未満切り上げ)で計算されます。6歳未満のお子様は、保護者同伴であれば引き続き無料です。

値上げ幅は?全区間で一律50円アップ

今回の値上げの特徴は、全区間で一律50円という明快な改定方式です。長距離区間も短距離区間も、すべて一律50円の引き上げとなっています。北九州市交通局の公式お知らせ(令和8年3月28日以降の運賃・定期券等について)で正式に発表されています。

平均値上げ率は約18.7%です。たとえば毎日の通勤で片道240円かかる場合、月20日・往復で換算すると月2,000円(年2万4,000円)の負担増となります。定期券を使っている方は後述の計算式で確認してみてください。

なお、区間によって設定されている「100円区間」(一部の短距離区間)については、引き続き100円運賃が維持されています。日常的にこの区間を利用している方への影響はありません。

定期券はいくら変わる?

定期券の料金は、改定後の区間運賃をもとに再計算されます。制度自体(割引率・期間の種類)は変わりませんが、ベースとなる運賃が上がる分、定期代も高くなります。

通勤定期券の計算方法

期間 計算式
1ヶ月 乗車区間の運賃 × 60 × 0.73
3ヶ月 大人1ヶ月の運賃 × 3 × 0.95
6ヶ月 大人1ヶ月の運賃 × 6 × 0.9

例として初乗り区間(240円)で計算すると、通勤1ヶ月定期は240×60×0.73=約10,512円となります(10円単位の端数は四捨五入)。

通学定期券の計算方法

期間 計算式
1ヶ月 乗車区間の運賃 × 60 × 0.58
3ヶ月 大人1ヶ月の運賃 × 3 × 0.95
6ヶ月 大人1ヶ月の運賃 × 6 × 0.9

区間別の定期運賃早見表(PDF)は北九州市交通局の公式サイトで公開されています。具体的な金額はこちらで確認してみてください。

75歳以上のふれあい定期は変更なし

75歳以上の方を対象とした「ふれあい定期」は、料金・制度内容ともに変更ありません。運転免許証を自主返納した方への5割引も引き続き適用されます。

なぜ値上げ?理由と背景を解説

北九州市交通局が今回の値上げに踏み切った背景には、市営バスを取り巻く厳しい経営環境があります。

2023年度の収支は単体で2億9,000万円の赤字

福岡TNCニュースの報道によると、市営バス単体の2023年度収支は2億9,000万円の赤字となっており、2023年度以降は市の一般会計から毎年3億円が補填されている状況です。「このままでは公共交通を維持できない」という判断から、収支均衡に向けた値上げが決断されました。

利用者減少と燃料費・人件費の高騰

赤字の主な要因は、長期的な利用者の減少と、昨今の燃料費・人件費の高騰です。自家用車やタクシー配車アプリの普及もあり、路線バスの利用者は年々減少傾向にあります。一方でバスを走らせるためのコストは上がり続けており、収支が大きく悪化していました。

消費税増税を除くと14年ぶりの値上げ

消費税増税の影響を除くと、今回の運賃改定は14年ぶりという長期間の据え置きを経ての改定です。それだけ据え置いてきた努力があったからこそ、今回の値上げは避けられない決断だったと言えます。

値上げと同時に路線拡充・ダイヤ改正も実施

値上げによる負担増がある一方、北九州市交通局は利便性向上のためのサービス拡充も並行して実施しています。福岡TNCニュースの報道によると、2025年11月には若松区の学術研究都市(学研都市)や折尾駅周辺で新路線の開設・増便がスタートし、小倉や黒崎と結ぶ路線も大幅に増便されました。「値上げになったのに路線が減るのでは?」と心配されている方もいるかもしれませんが、むしろ需要のある路線は拡充されています。一方、利用者が少ない路線については乗り合いタクシー等への転換も検討されており、地域に合った形での公共交通最適化が続く見込みです。

値上げ後も使えるお得な割引制度

値上げの一方で、北九州市交通局は新しい割引サービスも同時に導入しています。利用条件に当てはまる方はぜひ活用してみてください。

こどもミライ割(新設・2026年3月25日~)

こどもミライ割 2026年3月25日開始 新設

土日・祝日・学校の長期休業日に、小中高生が大幅割引で乗車できる新サービスです。降車時に運転者へ「小学生です」等と口頭で申告するだけで適用されます。ICカードや特別な手続きは不要です。

対象者 対象日 運賃
小学生 土・日・祝日、長期休業日 無料 0円
中学生 1乗車 100円
高校生 1乗車 100円

2026年度の長期休業日スケジュール(北九州市立小中学校の休業日)

春休み:3月25日〜4月7日 / 夏休み:7月21日〜8月25日
秋休み:10月10日〜10月14日 / 冬休み:12月24日〜1月7日

これまでの「土休日家族割引乗車券」「夏休み!こどもバスぽーと」はこどもミライ割の新設に伴い廃止されました。払い戻しについては次のセクションで説明します。

ふれあい定期70(新設・2026年3月28日~)

ふれあい定期70 2026年3月28日発売開始 新設

70〜74歳の方を対象に新設されました。市営バスの市内全線が乗り放題になる定期券です。既存の「ふれあい定期」(75歳以上対象)の対象年齢を拡大したサービスで、アクティブシニアの外出を後押しします。

期間 料金 1ヶ月あたり
3ヶ月 16,000円 約5,333円
6ヶ月 28,000円 約4,667円
12ヶ月 48,000円 4,000円

購入は2026年3月28日以降、営業所・案内所にて受け付けています。申込必要書類は既存の「ふれあい定期」と同様です。なお、運転免許証を自主返納した方は通常の半額で購入できます。

既存の割引・節約制度まとめ

新設サービスのほか、以下の既存割引制度も引き続き利用できます。

北九州市営バス 利用できる割引一覧

  • ふれあい定期(75歳以上):市内全線乗り放題。料金・制度とも変更なし
  • 乗り継ぎ割引:nimoca(交通系ICカード)利用時に自動適用。バスを乗り継ぐと割引されます
  • 障害者等割引:身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は普通・定期運賃が5割引
  • マタニティカード(妊婦割引乗車証):妊婦の方向けの割引制度
  • 運転免許証自主返納割引:自主返納から1年以内の方はふれあい定期が5割引
  • 福祉優待乗車証:北九州市民の該当者は運賃無料(北九州市の福祉制度)

廃止・変更になる乗車券と払い戻し方法

値上げにともない、一部の乗車券が廃止・変更となりました。旧券をお持ちの方は払い戻しが必要です。

700円・350円の1日乗車券(2026年3月28日以降使用不可)

旧料金の1日乗車券(大人700円・小児350円)は、2026年3月28日(土)以降はご利用できません。お手持ちの旧券は早めに払い戻しを行ってください。

払い戻し窓口:北九州市交通局の営業所・案内所
電話での問い合わせ:093-771-8401(交通局総務経営課)
手数料:3月28日以降は無料(3月27日以前は手数料あり)
ジョルダン購入分:ジョルダンからメールで案内があります

新しい1日乗車券(大人1,000円・小児500円)の紙券・モバイルチケットは2026年3月28日から発売開始しています。

土休日家族割引・こどもバスぽーとの廃止

「こどもミライ割」の新設に伴い、以下の2種類の乗車券が廃止されました。

  • 土休日家族割引乗車券(こどもミライ割に統合)
  • 夏休み!こどもバスぽーと(こどもミライ割に統合)

いずれも払い戻しは営業所・案内所にて受け付けています(3月28日以降は手数料無料)。

北九州市営バス値上げ まとめ

  • 実施日:2026年3月28日(土)から実施済み
  • 値上げ幅:全区間で一律50円。初乗りは190円→240円(平均18.7%増)
  • 1日乗車券:大人700円→1,000円、小児350円→500円
  • 定期券:割引率は変わらず。ベース運賃が上がった分だけ値上がり
  • こどもミライ割(新設):土日祝・長期休業日に小学生無料、中高生100円
  • ふれあい定期70(新設):70〜74歳が全線乗り放題。3ヶ月16,000円〜
  • 旧1日乗車券:3月28日以降使用不可。営業所で手数料無料で払い戻し可能

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よくある質問

北九州市営バスの値上げはいつから実施されていますか?

2026年3月28日(土)から実施されています。九州運輸局の認可を受けて実施されました。

値上げ後の初乗り運賃はいくらですか?

大人240円、小児120円です(改定前は大人190円、小児100円)。全区間で一律50円の引き上げとなっています。

定期券は自動的に新料金に切り替わりますか?

すでに購入済みの定期券は、有効期間中はそのままご利用いただけます。次回の購入・更新から新料金が適用されます。

旧料金の1日乗車券はいつまで使えますか?

2026年3月27日(金)までで、3月28日以降はご利用できません。お手持ちの旧券は北九州市交通局の営業所・案内所で払い戻しが可能です(3月28日以降は手数料無料)。

こどもミライ割はいつから利用できますか?

2026年3月25日(火)から開始しています。土曜・日曜・祝日・長期休業日に、小学生は無料、中学生・高校生は1乗車100円で乗車できます。降車時に運転者へ「小学生です」等と口頭で申告するだけで適用されます。

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