小諸そばは2025年3月24日に価格改定を実施し、もりそばが標準店で410円になりました(廉価店400円・駅ナカ店420円)。その前は2024年6月24日にも値上げ(+30円・一部メニューかまぼこ廃止)があり、さらに2023年2月にも改定済み。原材料費・米価格・人件費の上昇が主な理由です。
「最近、小諸そばで払う金額が増えた気がする」——そう感じている方は正解です。立ち食いそばチェーンの老舗・小諸そばは、ここ数年で複数回の価格改定を行っています。
この記事では、小諸そばがいつ・いくら値上げしたかを時系列で整理し、値上げの理由や現在の価格、競合チェーンとの比較まで一気にまとめます。
小諸そばの値上げ履歴まとめ【2019年〜2025年】
まず、小諸そばがいつ・どれだけ値上げしたかを表で確認しましょう。競合が一斉値上げした2022〜2023年以降、改定が続いています。
| 時期 | 主な改定内容 | もりそば(標準店) | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 2019年10月 | 消費税10%引上げ時——かけ・もりを据え置き | 290円 | ±0円 |
| 2023年2月6日 | 全メニューを一律+30円程度値上げ | 350円 | +30円 |
| 2024年6月24日 | +30円値上げ。一部温かいメニューはかまぼこ廃止 | 380円 | +30円 |
| 2025年3月24日最新 | 全メニュー+30円(丼セットは+40円) | 410円 | +30円 |
注意: 上表の「もりそば」価格は標準店の参考値です。廉価店は標準−10円、駅ナカ店は標準+10円が目安。2023年2月以前の改定については詳細な公式発表がなく、実態調査をもとにした推計値が含まれます。
2025年3月24日の価格改定(最新)
2025年3月24日の価格改定は、もりそばが標準店で380円から410円へと30円の値上げとなりました。同日、丼セットメニューも改定されています。
| メニュー | 改定前(目安) | 改定後(標準店) | 増額 |
|---|---|---|---|
| もりそば | 380円 | 410円 | +30円 |
| 2枚盛り | 450円程度 | 480円 | +約30円 |
| 鳥から丼セット | 650円 | 690円 | +40円(+6.2%) |
鳥から丼セットは650円→690円で6.2%の値上げ。「ランチが1,000円を超える店が増えた中で690円は依然リーズナブル」という声もありますが、じわじわとした負担増を感じているファンも少なくありません。
2024年6月24日の価格改定(かまぼこ廃止の対応も)
2024年6月24日の改定では、原材料費・人件費の上昇を理由にそば・うどんメニューを30円値上げ。同時に、かき揚げそば・きつねそば・えび天そば・山かけそばなど温かいメニューでは「かまぼこ(赤板)」が廃止されました。かまぼこをなくすことで食材コストを一部吸収し、値上げ幅を最小限に抑える工夫です。
運営会社の三ッ和は「お客様の日々のご負担を考えますと、非常に心苦しい限りです」とコメントしており、企業側の苦しい経営判断が伝わってきます。
2019年10月の消費増税時の対応
2019年10月の消費税10%引上げ時、小諸そばはかけそば・もりそばの価格を290円で据え置きしました。当時、同業の富士そばやゆで太郎も値上げを見送ったチェーンが多く、立ち食いそばチェーン全体が「庶民の味方」として価格を守った時期でした。
この据え置きから約4年後の2023年以降、コスト圧力に耐えられず連続値上げへと転じています。
2025年版|小諸そばの現在のメニュー価格一覧
2025年3月24日改定後の主要メニュー価格をまとめます。なお、小諸そばは店舗タイプにより価格が異なります。
そば・うどん(温・冷)
| メニュー | 標準店(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| もりそば | 410円 | 確認済み |
| 2枚盛り | 480円 | 確認済み |
| かけそば | 390円前後 | 参考値 |
| たぬきそば(温) | 440円前後 | 参考値 |
| きつねそば(温) | 470円前後 | かまぼこなし(2024年6月〜) |
| かき揚げそば(温) | 490円前後 | かまぼこなし(2024年6月〜) |
上表の「参考値」は過去の改定幅をもとにした推計値です。店舗・時期によって異なる場合があります。最新価格は来店時に券売機でご確認ください。
丼・セットメニュー
| メニュー | 標準店(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 鳥から丼セット | 690円 | 2025年3月改定後、確認済み |
| 親子丼セット | 680円前後 | 参考値 |
| 天丼セット | 690円前後 | 参考値 |
| カレー丼セット | 650円前後 | 参考値 |
廉価店・駅ナカ店の価格差
小諸そばには店舗タイプにより3段階の価格設定があります。
| 店舗タイプ | もりそば(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 廉価店 | 400円(標準−10円) | 家賃が低い立地、ロードサイド等 |
| 標準店 | 410円 | 一般的なビジネス街・商業立地 |
| 駅ナカ店 | 420円(標準+10円) | 駅構内・駅直結(家賃が高い) |
同じ小諸そばでも、駅のホームや駅ナカ店舗では10円高く設定されています。これは店舗賃料の差を価格に反映したものです。ビジネス街の路面店を選ぶと標準価格で利用できます。
なぜ値上げが続くのか?3つの理由
小諸そばに限らず、立ち食いそばチェーン全体が値上げ圧力にさらされています。その背景には3つのコスト上昇要因があります。
①原材料費(小麦・そば粉)の高騰
そばとうどんの主原料である小麦粉・そば粉は、どちらも国際相場の影響を強く受けます。
国内小麦の約85%は輸入(米国・カナダ・ロシア等)に依存しており、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、供給不安から小麦の国際価格が急騰しました。政府の輸入小麦売り渡し価格は2022年4月に前期比+17.3%、2023年4月に+13.1%と2年連続で大幅に引き上げられています。円安(2022年〜)により輸入コストがさらに膨らんだことも要因です。
そば粉も状況は同様で、中国・ロシアからの輸入依存度が高く、2022年以降の供給不安と円安で卸売価格が高止まりしています。
②米価格の急騰(2024〜2025年)
鳥から丼セットなどの丼メニューを直撃しているのが、2024〜2025年の米価格の急騰です。国内の米価格は2023年秋以降に上昇が加速し、小売価格ベースでも前年比で大幅高となりました。小諸そばの鳥から丼セットが2025年3月改定で+40円(+6.2%)と他のメニューより大きく値上がりしているのは、この米価格上昇の影響が大きいと考えられます。
③人件費(最低賃金)の上昇
立ち食いそば店はアルバイト・パートの人件費が主要コストのひとつです。東京都の最低賃金は近年、毎年引き上げが続いています。
| 年度 | 東京都最低賃金(時給) | 引上げ額 |
|---|---|---|
| 2022年 | 1,072円 | +31円 |
| 2023年 | 1,113円 | +41円 |
| 2024年 | 1,163円 | +50円(+4.5%) |
| 2025年(10月〜) | 1,226円 | +63円(+5.4%) |
4年間で154円(+16.8%)もの引き上げとなっており、多くのスタッフを抱えるチェーン店への影響は小さくありません。2025年10月には1,226円へ引き上げが実施され、人件費圧力は引き続き高水準が続いています。
富士そば・ゆで太郎と比べてどう?値上げ後のコスパを比較
値上げが続く小諸そばですが、競合チェーンと比べてまだ安いのでしょうか?2026年5月時点の主要3チェーンを比較します。
| チェーン | かけそば | もりそば | 直近の値上げ | コスパ評価 |
|---|---|---|---|---|
| 小諸そば(標準店) | 390円前後 | 410円 | 2025年3月 | 最安水準 |
| 富士そば | 430円 | 430円 | 2024年1月 | 標準 |
| ゆで太郎 | 430円 | 430円 | 2024年6月(+20円、2025年4月据え置き) | 標準 |
値上げが続いているとはいえ、小諸そばのもりそばは富士そば・ゆで太郎より20円安い410円を維持しています(2026年5月時点)。値段だけで見れば、3大立ち食いそばチェーンの中で依然として最安水準です。
ただし、「安さ」以外の比較軸(麺のコシ、だしの味、トッピングの充実度)については好みが分かれます。小諸そばは東京都心・神奈川の一部に展開する地域チェーンのため、店舗数では富士そばやゆで太郎に劣る点も覚えておきましょう。
今後また値上げはある?今のうちに知っておくべきこと
率直に言えば、コスト環境が続く限り追加値上げの可能性は十分あります。
小麦・そば粉の輸入コストはやや落ち着きを見せていますが、円安基調が続けば再び上昇に転じるリスクがあります。東京都の最低賃金は2025年10月に1,226円へ引き上げが実施され、人件費圧力は高水準が続いています。米価格も依然として高水準で、丼セット系の追加値上げが起きても不思議ではありません。
一方で、小諸そばは「庶民の味方」というブランドイメージを大切にしており、競合チェーンとの価格差を維持しながら慎重に値上げ判断を行っているように見えます。2019年の消費増税時に据え置いた姿勢が示す通り、「値上げは最終手段」という経営スタンスは変わっていません。
まとめ:小諸そばの値上げポイント
- 最新(2025年3月24日): もりそばは標準店で410円に。鳥から丼セットは690円(+40円)
- 2019年〜の累計値上げ幅: もりそばは290円→410円と約120円(+41%)上昇
- 値上げの理由: そば粉・小麦粉の輸入価格高騰、米価格急騰、最低賃金引上げの3要因
- 競合との比較: 富士そば・ゆで太郎(ともに430円)より20円安く、依然として最安水準
- 今後の見通し: コスト環境が改善しなければ追加値上げの可能性あり
よくある質問
直近は2025年3月24日の価格改定です。その前は2024年6月24日(+20円、一部メニューかまぼこ廃止)、2023年2月6日(全メニュー+30円程度)と、ここ数年で連続して値上げが行われています。2019年の消費増税時は据え置きで対応しました。
主に3つの要因が重なっています。①そば粉・小麦粉の価格高騰(ウクライナ侵攻後の供給不安と円安)、②米価格の急騰(2024〜2025年。丼メニューに影響大)、③最低賃金の引上げ(東京都は2025年10月に1,226円へ引き上げ実施済み)。これらコスト上昇を価格に転嫁せざるを得ない状況が続いています。
断言はできませんが、コスト環境(最低賃金引上げ・円安・輸入原材料高)が続く限り、追加値上げの可能性は否定できません。ただし、小諸そばは「庶民の味方」として競合より低価格を維持してきた歴史があり、慎重に判断されるとみられます。
食費の値上がりを、アプリで把握しよう
プライシーは食品・日用品の価格推移を追跡できる無料アプリです(iOS / Android対応)。値下がりやクーポン発生時にプッシュ通知でお知らせします。
プライシーを無料で使ってみる