直近の価格改定は2026年6月15日(月)です。もり・かけは410円から390円に20円下がった一方、温かい種物は+30円、丼セットも値上がりしました。公式は理由を「相次ぐ原材料費、その他諸経費の高騰」としています。
「最近、小諸そばで払う金額が増えた気がする」——そう感じている方は多いはずです。立ち食いそばチェーンの老舗・小諸そばは、ここ数年で複数回の価格改定を行っています。
この記事では、小諸そばがいつ・いくら値上げしたかを時系列で整理し、値上げの理由や現在の価格まで一気にまとめます。
小諸そばの値上げ履歴まとめ【2019年〜2026年】
まず、小諸そばがいつ・どれだけ値上げしたかを表で確認しましょう。2022〜2023年以降、改定が続いています。
| 時期 | 主な改定内容 | もりそば(標準店) | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 2019年10月 | 消費税10%引上げ時——かけ・もりを据え置き | 290円 | ±0円 |
| 2023年2月6日 | 全メニューを一律+30円程度値上げ | 350円 | +30円 |
| 2024年6月24日 | +30円値上げ。一部温かいメニューはかまぼこ廃止 | 380円 | +30円 |
| 2025年3月24日 | 全メニュー+30円(丼セットは+40円) | 410円 | +30円 |
| 2026年6月15日最新 | かけ・もりは20円値下げ。種物は+30円、丼セットは値上がり | 390円 | −20円 |
注意: 上表の「もりそば」価格は標準メニューの参考値です。公式は「一部の店舗では価格が異なる場合があります」としています。2023年2月以前の改定については詳細な公式発表がなく、実態調査をもとにした推計値が含まれます。
2026年6月15日の価格改定(最新)
2026年6月15日(月)から改定されました(6月8日に公式Xで告知)。理由は「相次ぐ原材料費、その他諸経費の高騰」です。かけ・もりは410円から390円に下がり、温かい種物は+30円、鳥から丼セットは710円になりました。
| メニュー | 改定前 | 改定後 | 増減 |
|---|---|---|---|
| もりそば | 410円 | 390円 | −20円 |
| かけそば | 410円 | 390円 | −20円 |
| 二枚もり | 470円 | 460円 | −10円 |
| ざるそば | 450円 | 480円 | +30円 |
| たぬきそば(温) | 470円 | 500円 | +30円 |
| きつねそば(温) | 500円 | 530円 | +30円 |
| かき揚げそば(温) | 520円 | 550円 | +30円 |
| えび天そば(温) | 620円 | 650円 | +30円 |
| 鳥から丼セット | 690円 | 710円 | +20円 |
| かき揚げ丼セット | 670円 | 700円 | +30円 |
大盛りの追加料金は+40円から+50円に、二枚盛りの追加料金は+70円から+80円になりました。改定前は2026年2月時点、改定後は2026年7月時点の運営会社・三ッ和の公式メニューです。鴨南蛮・鴨せいろは720円のままです。
2025年3月24日の価格改定
2025年3月24日の価格改定は、もりそばが標準店で380円から410円へと30円の値上げとなりました。同日、丼セットメニューも改定されています。
| メニュー | 改定前(目安) | 改定後(標準店) | 増額 |
|---|---|---|---|
| もりそば | 380円 | 410円 | +30円 |
| 鳥から丼セット | 650円 | 690円 | +40円(+6.2%) |
鳥から丼セットは650円→690円で6.2%の値上げ。「ランチが1,000円を超える店が増えた中で690円は依然リーズナブル」という声もありますが、じわじわとした負担増を感じているファンも少なくありません。
2024年6月24日の価格改定(かまぼこ廃止の対応も)
2024年6月24日の改定では、原材料費・人件費の上昇を理由にそば・うどんメニューを30円値上げ。同時に、かき揚げそば・きつねそば・えび天そば・山かけそばなど温かいメニューでは「かまぼこ(赤板)」が廃止されました。かまぼこをなくすことで食材コストを一部吸収し、値上げ幅を最小限に抑える工夫です。
運営会社の三ッ和は「お客様の日々のご負担を考えますと、非常に心苦しい限りです」とコメントしており、企業側の苦しい経営判断が伝わってきます。
2019年10月の消費増税時の対応
2019年10月の消費税10%引上げ時、小諸そばはかけそば・もりそばの価格を290円で据え置きしました。当時、同業の富士そばやゆで太郎も値上げを見送ったチェーンが多く、立ち食いそばチェーン全体が「庶民の味方」として価格を守った時期でした。
この据え置きから約4年後の2023年以降、コスト圧力に耐えられず連続値上げへと転じています。
2026年版|小諸そばの現在のメニュー価格一覧
2026年6月15日改定後(2026年10月時点)の主要メニュー価格をまとめます。公式は「一部の店舗では価格が異なる場合があります」としています。
そば・うどん(温・冷)
| メニュー | 標準メニュー | 備考 |
|---|---|---|
| もりそば | 390円 | 公式メニューで確認 |
| かけそば | 390円 | 公式メニューで確認 |
| 二枚もり | 460円 | 公式メニューで確認 |
| ざるそば | 480円 | 公式メニューで確認 |
| たぬきそば(温) | 500円 | 公式メニューで確認 |
| きつねそば(温) | 530円 | かまぼこなし(2024年6月〜) |
| かき揚げそば(温) | 550円 | かまぼこなし(2024年6月〜) |
| えび天そば(温) | 650円 | かまぼこなし(2024年6月〜) |
上表は運営会社・三ッ和の公式メニュー(標準)の価格です。店舗によって異なる場合があるため、最新価格は来店時に券売機でご確認ください。
丼・セットメニュー
| メニュー | 標準メニュー | 備考 |
|---|---|---|
| 鳥から丼セット | 710円 | 2026年6月改定後、公式メニューで確認 |
| かき揚げ丼セット | 700円 | 2026年6月改定後、公式メニューで確認 |
店舗による価格差
小諸そばは店舗の立地によって価格が異なる場合があります。公式メニューには「一部の店舗では価格が異なる場合があります」と注記されています。駅構内などの店舗を利用する際は、券売機の価格を確認しておくと安心です。
なぜ値上げが続くのか?3つの理由
小諸そばに限らず、立ち食いそばチェーン全体が値上げ圧力にさらされています。その背景には3つのコスト上昇要因があります。
①原材料費(小麦・そば粉)の高騰
そばとうどんの主原料である小麦粉・そば粉は、どちらも国際相場の影響を強く受けます。
国内小麦の約85%は輸入(米国・カナダ・ロシア等)に依存しており、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、供給不安から小麦の国際価格が急騰しました。政府の輸入小麦売り渡し価格は2022年4月に前期比+17.3%、2023年4月に+13.1%と2年連続で大幅に引き上げられています。円安(2022年〜)により輸入コストがさらに膨らんだことも要因です。
そば粉も状況は同様で、中国・ロシアからの輸入依存度が高く、2022年以降の供給不安と円安で卸売価格が高止まりしています。
②米価格の急騰(2024〜2025年)
鳥から丼セットなどの丼メニューを直撃しているのが、2024〜2025年の米価格の急騰です。国内の米価格は2023年秋以降に上昇が加速し、小売価格ベースでも前年比で大幅高となりました。小諸そばの鳥から丼セットが2025年3月改定で+40円(+6.2%)と他のメニューより大きく値上がりしているのは、この米価格上昇の影響が大きいと考えられます。
③人件費(最低賃金)の上昇
立ち食いそば店はアルバイト・パートの人件費が主要コストのひとつです。東京都の最低賃金は近年、毎年引き上げが続いています。
| 年度 | 東京都最低賃金(時給) | 引上げ額 |
|---|---|---|
| 2022年 | 1,072円 | +31円 |
| 2023年 | 1,113円 | +41円 |
| 2024年 | 1,163円 | +50円(+4.5%) |
| 2025年(10月〜) | 1,226円 | +63円(+5.4%) |
| 2026年(10月1日〜) | 1,280円 | +54円 |
2022年から2026年までに208円(1,072円→1,280円)引き上げられており、多くのスタッフを抱えるチェーン店への影響は小さくありません。2026年10月1日には1,280円へ引き上げられ、人件費圧力は引き続き高水準が続いています。
富士そば・ゆで太郎など他チェーンの価格は?
2026年10月時点の小諸そばは、かけそば・もりそばとも390円(公式の標準メニュー)です。2026年6月の改定でこの2品は下がっており、値上げ一辺倒ではありません。
富士そばやゆで太郎も、店舗や時期によって価格が異なります。他チェーンと比べるときは、各社の公式メニューで現在の価格を確認してください。小諸そばは東京都心・神奈川の一部に展開する地域チェーンのため、店舗数では富士そばやゆで太郎に劣る点も覚えておきましょう。
