「NHK受信料、また値上がりする?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実はNHK受信料の最後の値上げは2014年4月で、それ以降はむしろ値下げが続いています。この記事では1953年の放送開始からの受信料推移を完全版グラフで解説し、2025年10月からの「ネット受信料」が値上げになるのかどうかも明確に判断します。

結論
2026年5月現在、NHK受信料の最後の「値上げ」は2014年4月

2026年5月現在の受信料は、地上契約が月1,100円(2か月払2,200円)、衛星契約が月1,950円(2か月払3,900円)です。2023年10月に約10%値下げされたのが最新の変更で、値上げは2014年4月(消費税8%対応)が最後です。

2025年10月に始まった「ネット受信料」(月1,100円)は、テレビあり世帯には追加負担ゼロ。テレビなし世帯でNHKプラスを視聴希望する人だけが新たに対象となります。

NHK受信料の値上げ・値下げ推移(1953年〜現在)

NHKがテレビ放送を開始した1953年、受信料は月200円からスタートしました。その後は物価上昇・インフラ整備・消費税引き上げなどを理由に値上げを繰り返してきましたが、2012年以降は値下げトレンドに転換しています。まずは完全な年表グラフで全体像を把握しましょう。

プライシー調べ
NHK受信料(地上/カラー契約)推移グラフ 1953年〜2023年
0円 375 750 1,125 1,500円 1953 1970 1987 2004 2021 値下げトレンド 2014年 最後の値上げ 2023年10月 値下げ 200円 1,100円 1,345円

出典: NHK受信料の窓口、neage.jp をもとにプライシー編集部作成

テレビ放送開始から2006年まで(値上げの歴史)

1953年の放送開始から2006年まで、NHK受信料は基本的に値上げ一辺倒でした。インフレ・カラーテレビの普及・衛星放送の開始・消費税導入など、時代の変化に合わせて料金が引き上げられてきた歴史です。

時期地上/カラー契約(月額)主な理由
1953年2月〜200円(普通契約)NHKテレビ放送開始
1954年4月〜300円受信機普及拡大
1962年4月〜330円ラジオ+テレビセット設定
1968年4月〜普通315円/カラー465円カラーテレビ普及。ラジオ受信料廃止
1976年6月〜カラー710円物価上昇
1980年5月〜カラー880円物価上昇
1984年4月〜カラー990円衛星放送準備・設備投資
1989年4月〜カラー1,020円消費税3%導入
1990年4月〜カラー1,320円大幅値上げ
1997年4月〜1,345円消費税5%引き上げ
2007年10月〜1,345円(地上契約一本化)普通/カラー区分を廃止・地上契約に統一

2012年以降〜値下げトレンドへ

2012年を境に、NHK受信料は値下げに転じました。受信料収入の増加・繰越金の蓄積、そして改正放送法のセット措置などが背景にあります。「値上げ」と検索している方は驚かれるかもしれませんが、2014年以降は実質的に値下げが続いているのが現実です。

時期地上契約(月額)衛星契約(月額)変化の理由
2012年10月〜1,225円(▼120円)2,170円(▼120円)NHK初の大幅値下げ(約8.9%)
2014年4月〜1,260円(△35円)2,230円(△60円)消費税8%対応 ← 最後の値上げ
2019年10月〜1,260円(据置)2,230円(据置)消費税10%も据置き(実質的に値下げ相当)
2020年10月〜1,225円(▼35円)2,170円(▼60円)繰越金還元・受信料収入増による値下げ
2023年10月〜1,100円(▼125円)1,950円(▼220円)改正放送法のセット措置。支払方法一律化

「2019年の消費税10%のとき、なぜ値上げしなかったの?」

2014年の消費税8%引き上げ時は受信料に転嫁しましたが、2019年の10%引き上げ時は据え置きとしました。これにより実質24円の値下げ(内税処理の変更)となっています。この背景には、受信料未払い対策の強化や社会的な批判を受けてのNHKの方針転換があります。

2026年現在のNHK受信料はいくら?

2026年5月現在、NHKの受信料はNHK受信料の窓口(公式)で確認できる以下の金額です。2023年10月の値下げから変更はありません。

地上契約・衛星契約の料金表

受信契約は「地上契約」と「衛星契約」の2種類です。BSを視聴できる環境(BSアンテナ・BS対応テレビ)があれば、衛星契約への変更が必要です。

契約種別2か月払6か月前払12か月前払
衛星契約(BS+地上+配信) 3,900円
月額1,950円
11,186円
月換算1,864円
21,765円
月換算1,814円
地上契約(地上+配信) 2,200円
月額1,100円
6,309円
月換算1,052円
12,276円
月換算1,023円

※沖縄県は別料金(地上2か月払1,930円、衛星2か月払3,630円)。料額は消費税込み。

前払いで受信料を安くする方法

2023年10月の制度変更で、支払い方法(口座振替・クレカ・振込)による料金差はなくなりました。節約できるのは「前払い期間」の選択のみです。

支払い方法地上契約(月換算)衛星契約(月換算)節約効果
2か月払(基本)1,100円1,950円
6か月前払い1,052円(▼48円/月)1,864円(▼86円/月)地上:年576円、衛星:年1,032円
12か月前払い1,023円(▼77円/月)1,814円(▼136円/月)地上:年924円、衛星:年1,632円

12か月前払いが最もお得です。地上契約で年924円、衛星契約で年1,632円の節約になります。まとまった支出は増えますが、年間での節約効果は大きいですよ。

2025年10月〜「ネット受信料」は実質値上げ?

2024年5月に改正放送法が成立し、2025年10月から施行されました。これにより「ネット受信料」(正式には地上契約の配信扱い)が新設されましたが、「これって値上げじゃないの?」と気になっている方も多いはずです。結論をはっきりお伝えします。

誰が対象か?テレビあり・テレビなし世帯で全然違う

✅ 追加負担なし(現状維持)
  • テレビを持っており、すでにNHKと受信契約している世帯
  • スマホ・PCを持っているだけで視聴申し込みをしていない人
  • NHKプラスを使わない人
⚠️ 新たに月1,100円が発生
  • テレビを持っておらず、NHKと未契約の世帯
  • スマホ・PCでNHKプラスを「視聴希望」として申し込んだ人
  • テレビなし世帯でNHKの番組を視聴したい人

スマホ・PCを「持っているだけ」では対象外です。改正放送法では、NHKのネット配信サービス(NHKプラス)を「視聴することを希望して申し込んだ人」が受信契約義務の対象となります。単にスマホを所持しているだけでは課金されません。

既存契約者(テレビあり世帯)への影響

すでにNHKと受信契約している世帯は、NHK公式の発表どおり「追加負担を求めない」方針のため、受信料は変わりません。スマホでNHKプラスを使って番組を見ても、追加料金は発生しないのです。

プライシー編集部の判断をまとめると:

「ネット受信料は値上げか?」の答え

テレビあり世帯(既存契約者)→ 値上げではない。現状維持。

テレビなし世帯でNHKプラスを利用したい人 → 事実上の新規課金(月1,100円)。値上げ相当と言えます。

テレビなし世帯でNHKを利用しない人 → 影響なし。

なぜNHK受信料は値上げされてきたのか?

NHK受信料はなぜ70年間にわたって上がり続けてきたのでしょうか。主な理由は以下の3つです。

  1. 消費税引き上げへの対応:1989年(3%導入)、1997年(5%)、2014年(8%)と消費税増税に合わせて受信料を引き上げてきました。ただし2019年の10%引き上げ時は据え置きとしました。
  2. 放送インフラの整備費:カラーテレビの普及(1968年〜)、衛星放送の開始(1989年〜)など、新たな放送技術の導入に合わせてコストが増加し、受信料に反映されてきました。
  3. 番組制作・運営コストの増加:報道・ドキュメンタリー・スポーツ中継など、高品質なコンテンツ制作のための費用が年々増加しています。

一方、2012年以降に値下げに転じた理由は、受信料の支払い率向上による収入増加と、繰越金の蓄積です。2023年の大幅値下げ(約10%)は、改正放送法のセット措置として実施されました。受信料収入が増えれば値下げが期待できる構図になっています。

今後また値上がりする可能性は?

気になる今後の見通しについても整理しておきましょう。

2026年5月現在:NHKから値上げに関する公式発表はありません。

NHKの経営計画や総務省の方針を確認する限り、直近での値上げ予定は公表されていません。

ただし、将来的に値上げが完全にないとは言い切れません。注目しておきたいポイントが2つあります。

  • ネット受信料の普及状況:2025年10月〜始まったネット受信料(月1,100円)の契約者数が増加すれば受信料収入が増え、値下げ圧力が高まる可能性があります。逆に契約者が少なければ、将来的なコスト増を受信料で賄うことも考えられます。
  • 消費税・物価動向:消費税の再引き上げや物価上昇が続いた場合、過去と同様に受信料への転嫁が議論される可能性があります。

なお、受信料の月額変更には国会の承認が必要です(放送法第70条)。政治的なハードルも高く、急な値上げは難しい仕組みになっています。

NHK受信料を安くする方法

値下げを待つだけでなく、今すぐできる節約方法もあります。制度をうまく活用して、毎年の支出を抑えましょう。

①前払いで最大7%割引

もっともシンプルな節約方法は12か月前払いです。地上契約で年924円、衛星契約で年1,632円の節約になります。手続きはNHK受信料の窓口(nhk-cs.jp)でオンライン完結できます。

  • 1
    NHK受信料の窓口にアクセス

    nhk-cs.jp から「クレジットカード一時払い」または「口座振替への変更」を選択します。

  • 2
    12か月前払いを選択

    地上契約で12,276円(月換算1,023円)、衛星契約で21,765円(月換算1,814円)を一括払いします。

  • 3
    毎年自動更新の設定を確認

    クレカ払いの場合は継続払いの設定ができます。口座振替の場合は6か月または12か月前払いの申請が必要です。

②支払い方法について(2023年以降の注意点)

かつては口座振替・クレジットカード払いにすると「月50円」の割引がありましたが、2023年10月の料金体系一律化により、この割引は廃止されました。現在は支払い方法(口座振替・クレカ・振込)によって金額は変わりません。節約効果があるのは「支払い期間」の選択のみです。

③衛星→地上契約の変更で年間約10,200円節約

BSアンテナを撤去するか、BS非対応のテレビに買い替えれば、衛星契約(月1,950円)から地上契約(月1,100円)に変更できます。差額は月850円、年間で約10,200円の節約になります。BSの番組をほとんど見ていないなら検討する価値があります。

BSアンテナを取り外しても、テレビにBS機能が残っている場合や、ケーブルテレビでBSが視聴できる環境では衛星契約の対象となる場合があります。変更前にNHKに確認しましょう。

④家族割引(別居の家族・訪問員割引)を申請する

別居している家族(一人暮らしの学生、単身赴任など)が世帯主と同一生計の場合、受信料の割引を受けられる可能性があります。詳しくはNHK受信料の窓口に問い合わせるか、最寄りのNHK放送局に確認してみてください。

⑤ケーブルTV等の団体一括支払割引を活用する

マンションや集合住宅でケーブルテレビ・光テレビなどに加入している場合、管理組合経由で「団体一括支払制度」を利用できることがあります。NHKへの衛星受信料が月あたり180〜200円割引になります。建物の管理組合や管理会社に確認してみましょう。

節約方法別・年間シミュレーション

「実際にどれくらい変わるの?」という疑問に、年間の受信料をパターン別で比較してみました。

パターン年間受信料通常比の差額
衛星契約・2か月払い(通常)23,400円
衛星契約・12か月前払い21,765円▼1,635円
衛星契約・12か月前払い+団体割引(月200円)21,765円−2,400円 = 19,365円▼4,035円
地上契約に変更・2か月払い13,200円▼10,200円
地上契約・12か月前払い(最も安く)12,276円▼11,124円

BSをほとんど見ていないのに衛星契約のままという方は、地上契約に変えるだけで年間1万円以上の節約が期待できます。まずは自分の契約種別を確認してみてください。

まとめ

NHK受信料 値上げ・値下げ まとめ

  • 最後の値上げ:2014年4月(消費税8%対応。地上1,260円、衛星2,230円に)
  • 2026年5月現在の料金:地上月1,100円・衛星月1,950円(2023年10月値下げ後)
  • 2012年以降は値下げトレンド。2012・2020・2023年と3回値下げが続いている
  • ネット受信料(2025年10月〜):テレビあり世帯には追加負担なし。テレビなし世帯でNHKプラス視聴希望者のみ月1,100円
  • 当面の値上げ予定なし(2026年5月時点)。ただし将来は不透明
  • 今すぐできる節約:12か月前払いで地上年924円・衛星年1,632円の節約

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よくある質問

NHKを見ていなくても受信料を払う必要がありますか?

テレビ受信機(地デジ対応テレビ)を設置している場合は、放送法第64条に基づき受信契約の締結義務があります。NHKを実際に視聴しているかどうかに関係なく、契約・支払いが必要です。ただし、テレビを一切持っておらず、NHKプラスの視聴申し込みもしていない場合は、受信料の対象となりません。

ネット受信料はいつから始まりましたか?金額は?

2025年10月(改正放送法施行)から始まりました。金額は月1,100円で、地上契約と同額です。対象はテレビを持たず、NHKプラスのアプリで番組視聴を「希望して申し込んだ人」です。スマホ・PCを持っているだけでは対象外です。テレビあり世帯(既存契約者)への追加負担はありません。

今後、NHK受信料はまた値上がりしますか?

2026年5月時点で、NHKから値上げに関する公式発表はありません。受信料の月額変更には国会の承認が必要であり(放送法第70条)、政治的ハードルも高い状況です。ただし、将来的な消費税引き上げや物価上昇によって値上げ議論が起きる可能性はゼロではありません。

NHK受信料を免除してもらえる条件は?

全額免除の対象は、生活保護等の公的扶助受給者・障害者がいる世帯で世帯全員が市町村税非課税の場合・災害被災世帯・社会福祉事業施設の入所者・経済的理由による奨学金受給学生などです。半額免除は、身体障害者手帳・知的障害者療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の保持者がいる世帯が対象です。申請は最寄りのNHK放送局に書類を提出して行います。