「また紙製品が値上がりした」「段ボールの調達コストが上がった」と感じていませんか。2025年後半から2026年にかけて、大王製紙・日本製紙・王子製紙の大手3社がそろって家庭紙・印刷用紙・包装用紙を10%以上値上げし、段ボールメーカーも追随しています。この記事では、各社の値上げ時期・対象品種・値上げ幅を横断的に整理し、なぜ値上がりが続くのか、対策はあるのかをまとめて解説します。

結論
2026年 紙製品・段ボール値上げ一覧
メーカー 品種 値上げ時期 値上げ幅
大王製紙(エリエール) 家庭紙(ティッシュ・トイレットペーパー等) 2026年4月1日〜 10%以上
大王製紙 印刷・情報用紙 2026年2月1日〜 10%以上
大王製紙 包装用紙 2026年1月〜 10%以上
日本製紙 印刷・情報用紙 2026年2月2日〜 10%以上
日本製紙 包装用紙 2026年3月1日〜 10%以上
日本製紙クレシア(クリネックス・スコッティ) 家庭紙 100品目以上 2025年5月1日〜 10%以上
王子製紙 印刷・情報用紙 2025年10月1日〜 10%以上
王子マテリア 包装用紙 2026年1月1日〜 10%以上
王子ネピア 家庭紙(ネピア) 2026年4月21日〜 10%以上
レンゴー 段ボール原紙・段ボール製品 2025年10月〜 10円以上/kg
段ボール原紙(業界全体) 段ボール原紙 2026年2月〜 約10%(3年ぶり)
三菱製紙 印刷・情報用紙 2025年10月21日〜 10%以上
中越パルプ工業 印刷・情報用紙・特殊紙 2026年2月1日〜 10%以上
北越コーポレーション 印刷・情報用紙 2026年2月1日〜 10%以上

※ 2026年5月時点の情報。各社の公式発表・業界報道をもとに作成。大手3社に加え、三菱製紙・中越パルプ工業・北越コーポレーションなど中堅メーカーも追随しています。

紙製品・段ボールが値上がりする3つの理由

「なぜ毎年のように紙製品が値上がりするの?」という疑問、多くの方が感じているはずです。製紙メーカー各社のプレスリリースや業界関係者の声を整理すると、大きく3つの構造的な要因が見えてきます。

① パルプ・燃料などの原燃料コストの高騰

紙の原料となるパルプ(木材チップ)や、製造に不可欠な石炭・石油・化学薬品などは、日本の製紙メーカーの多くが輸入に頼っています。2022年以降、国際市場での原燃料価格が高止まりし、製造コストが継続的に押し上げられています。

さらに、印刷業界に向けた「印刷用紙の値上げ要請に対する反対声明」(日本印刷産業連合会)が出るほど、業界全体に大きな影響が出ています。

② 円安による輸入コストの拡大

原燃料を輸入に依存しているため、円安が進むと製造コストがそのまま膨らみます。業界関係者の話によれば、大手製紙メーカーの場合、1円の円安が進むだけで数億円規模の利益が失われるとも言われています。2022年〜2026年にかけて円安傾向が続いており、これが繰り返しの値上げの一因になっています。

③ 物流費・人件費・環境対策コストの増加

2024年4月の物流問題以降、輸送コストが上昇し続けています。ティッシュやトイレットペーパーは体積が大きく輸送効率が低いため、物流費の影響を受けやすい品種です。加えて、賃上げによる人件費の増加、そしてCO2排出量削減に向けた環境対策投資も新たなコスト要因になっています。

なぜ値上げが「繰り返される」のか?

2022年の最初の値上げから、2023年・2024年・2025年・2026年と毎年のように値上げが続いています。「1回で価格転嫁しきれなかった分を翌年に先送りする」構造が続いており、コスト環境が改善しない限り値上げ圧力は残り続ける見通しです。

大王製紙(エリエール)の値上げ詳細

エリエールブランドで知られる大王製紙は、2025年末から2026年にかけて3カテゴリで段階的な値上げを実施しています。

家庭紙(ティッシュ・トイレットペーパー)2026年4月

ティッシュ・トイレットペーパー・キッチンタオル・ペーパータオルなど家庭用・業務用紙製品の一部について、2026年4月1日の納品分から10%以上の値上げを実施しました。エリエールブランドの商品を愛用している方や、業務用にまとめ購入している企業は、この値上げが実売価格に反映されていないか確認しておきましょう。

たとえば、大王製紙の公式オンラインショップの参考価格をもとに算出すると、「エリエール トイレットティシュー 12ロール(ダブル)」は676円→約737円〜(10%値上げ時の目安)、「パフィー3倍巻き 12ロール(ダブル)」は911円→約1,002円〜となります。実際の店頭・EC価格は販売店によって異なりますが、日頃まとめ買いをしている方は、プライシーで最安値の変化を確認しておくことをおすすめします。

印刷・情報用紙 2026年2月

印刷用紙・情報用紙・ファインペーパーの全品種について、2026年2月1日の出荷分から現行価格の10%以上の値上げを実施。印刷会社や出版社など、業務でまとまった量の用紙を調達している企業に直接影響があります。

包装用紙 2026年1月

包装用紙についても2026年1月から10%以上の値上げを実施しています。紙袋や食品包装に使われる品種が対象です。

日本製紙・日本製紙クレシアの値上げ詳細

日本製紙グループは、工業用紙と家庭紙の両面で値上げを進めています。「クリネックス」「スコッティ」ブランドで家庭向けにも知られているグループです。

印刷・情報用紙 2026年2月

2026年2月2日の出荷分から印刷・情報用紙を10%以上値上げしました。ロール状の塗工紙の標準的な商品では、1kgあたり20円前後の上昇とのことです。3年ぶりの本格的な値上げとなります。

包装用紙 2026年3月

包装用紙の全品種を対象に、2026年3月1日の出荷分から10%以上の値上げを実施しました。原燃料や諸資材価格の高止まり、物流費・人件費の上昇が理由として挙げられています。

家庭紙(クリネックス・スコッティ)2025年5月

日本製紙クレシアは2025年2月に、クリネックス・スコッティブランドなど100品目以上を2025年5月1日の出荷分から10%以上値上げすると発表しました。スーパーやドラッグストアでの店頭価格にすでに反映されているはずです。

王子製紙・王子グループの値上げ詳細

王子ホールディングスグループは、印刷用紙・包装用紙・家庭紙それぞれの事業会社が段階的に値上げを発表しています。

印刷・情報用紙 2025年10月

王子製紙は2025年10月1日の出荷分から、中下級紙・上質紙・塗工紙・PPC用紙・フォーム用紙など幅広い品種で10%以上の値上げを実施しました。印刷業界では大手三社(大王・日本・王子)の値上げ発表がそろったことで、業界全体で価格転嫁の流れが強まっています。

包装用紙 2026年1月

グループ会社の王子マテリアが、2026年1月1日の出荷分から包装用紙を10%以上値上げしました。紙袋や包装材として広く使われる品種が対象です。

家庭紙(ネピア)2026年4月

王子ネピアは2026年4月21日の出荷分から、ネピアブランドのティッシュ・トイレットペーパー等を10%以上値上げしました。カミ商事(エルモアブランド)も同日に追随しています。

段ボール・段ボール原紙の値上げ(レンゴーなど)

家庭紙や印刷用紙だけでなく、EC通販や食品流通に不可欠な段ボールも大きく値上がりしています。通販の梱包コストや物流費に直結するため、BtoB取引をしている企業には特に影響が大きい分野です。

レンゴーの値上げ(2025年10月)

国内最大手の段ボールメーカーであるレンゴーは、2025年10月1日の納品分から段ボール原紙・紙管原紙・チップボールについて1kgあたり10円以上の値上げを発表しました。段ボール製品・紙器製品も同様に値上げに取り組んでいます。

段ボール原紙の業界全体の転嫁(2026年2月)

製紙各社が打ち出していた段ボール原紙の値上げについて、2026年2月からついでボールメーカーが値上げを受け入れ、原紙取引価格の上昇が実現しました。上昇幅は1割前後で、ほぼ3年ぶりの値上がりとなります。これにより段ボール箱・梱包材のコストが上昇し、EC通販事業者や食品メーカーなどの包装コストに影響が出ています。

梱包コストへの注意点

段ボール原紙の値上がりは、すぐに店頭価格の上昇として見えにくい場合があります。しかし、自社でEC発送や食品包装に段ボールを使っている企業は、仕入れ価格や配送コストの変化を早めに確認しておくことをおすすめします。

2022〜2026年 紙製品値上げの推移

「最近また値上がりした気がする」という感覚は正しいのですが、実は2022年から毎年値上げが繰り返されています。過去の経緯を整理すると、構造的な問題が見えてきます。

主な値上げ内容 主な要因
2022年 大手3社が家庭紙・印刷用紙で10%以上 ロシア・ウクライナ情勢、原燃料高、円安加速
2023年 大手20%以上、中小15%以上の家庭紙値上げ(最大幅) 円安継続、パルプ・古紙価格の急騰
2024年 大手10%、中小15%(物流問題が主因) 2024年物流問題、人件費の上昇
2025年 日本製紙クレシア5月〜、王子製紙印刷用紙10月〜(各10%以上) 原燃料高止まり、環境対策コスト
2026年 大王製紙・王子ネピア4月〜家庭紙10%以上、印刷・包装用紙は2月〜3月 構造的コスト増の継続転嫁

2023年が最大の値上げ幅でしたが、その後も「転嫁しきれなかったコスト分」が次年度に持ち越される形で値上げが続いています。製紙6社の通期見通しを見ると、商品値上げで収益確保を図る傾向が続いており、当面は値上げ圧力が解消されにくい状況です。

ティッシュ・トイレットペーパーの価格をプライシーで追跡する

「値上がりしたといっても、ECサイトではまだセール価格で買えるんじゃないか?」そう思った方は正解です。メーカーの出荷価格が上がっても、Amazon・楽天などECサイトでは時期やタイミングによって価格が変動します。プライシーのアプリを使えば、ティッシュ・トイレットペーパー・コピー用紙などの価格推移を無料でチェックできます。

プライシーの「値下げ通知」機能を活用しましょう

値上がりが続いている今こそ、プライシーで気になる商品を登録しておきましょう。Amazonのタイムセールやクーポン発生時に通知を受け取ることができ、最安値のタイミングを逃さず購入できます。アプリはiOS・Android両対応で無料です。

以下は、主要3ブランドのティッシュ・トイレットペーパー・コピー用紙の商品カードです。プライシーの価格チャートで、値上げ前後の価格変動をご確認いただけます。

値上げへの対策:企業・消費者ができること

企業・法人向けの対策

仕入れ担当者の方は、以下の対策が有効です。

  • まとめ買いのタイミング最適化:値上げ前に一定量をまとめ購入することでコストを抑えられます。ただし過剰在庫は保管コストがかかるため、3〜6カ月分を目安に検討してください。
  • 用紙の薄さ・品種の見直し:現行品より薄い用紙やランクを1つ下げるだけで、単価を抑えられるケースがあります。用途によっては品質を維持しつつコスト削減が可能です。
  • 段ボール包装の最適化:段ボール原紙の値上がりを受けて、梱包サイズの見直しや簡易梱包への切り替えで資材コストを下げられます。
  • 複数メーカーの相見積もり:大手3社が一斉に値上げしていますが、中小メーカーと比較することで値上げ幅を抑えられる場合があります。

消費者向けの対策

家計で紙製品の出費を抑えたい方には、以下の方法が効果的です。

  • プライシーで価格を比較・追跡:Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの価格を横断比較し、値下げ通知を設定しておくことで最安値のタイミングを逃さず購入できます。
  • 大容量パックでの購入:ドラッグストアやコストコ・Amazon等の大容量パックは1ロール・1枚あたりの単価が低くなります。
  • ふるさと納税の活用:ティッシュやトイレットペーパーはふるさと納税の人気返礼品です。実質2,000円の自己負担で数千円分の紙製品を受け取れます。
  • PBブランドの検討:ドラッグストアやスーパーのプライベートブランド商品はナショナルブランドより20〜30%安い場合があります。
  • まとめ買いは計画的に:値上げ前の駆け込み購入は節約になる一方、経済産業省は過度なまとめ買いによる品薄を防ぐための注意喚起も行っています。3〜6カ月分を目安に、保管スペースと相談しながら購入しましょう。

よくある質問(FAQ)

紙製品の値上げはいつまで続くのですか?

原燃料価格の高止まりや円安が続く限り、値上げ圧力は続く見通しです。2022年から2026年にかけて繰り返し値上げが行われており、製紙メーカー各社は「自助努力だけではコスト増を吸収できない」と説明しています。円安が解消され、パルプ・燃料の国際価格が安定するまでは、値上げのサイクルが続く可能性が高いです。

2026年の紙製品値上げ幅は何パーセントですか?

大王製紙・日本製紙・王子製紙の大手3社はいずれも現行価格の10%以上の値上げを発表・実施しています。中小メーカー(丸富製紙・コアレックスなど)では15%以上の値上げとなるケースもあります。品種によって時期は異なりますが、家庭紙・印刷用紙・包装用紙・段ボールと幅広いカテゴリで値上がりが進んでいます。

段ボールの値上げは消費者に影響しますか?

段ボール原紙の値上げは、まず梱包・包装コストの上昇として製品の出荷コストに転嫁されます。EC通販では送料の上昇や、包装コストを抑えた簡易梱包へのシフトとして間接的に消費者に影響します。また、食品などの商品価格に転嫁される形でも波及します。

値上げ後にお得にティッシュ・トイレットペーパーを買う方法はありますか?

プライシーアプリを使うと、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど複数ECサイトの価格を横断比較できます。値下げ通知機能を設定しておくことで、タイムセールやクーポン適用で安くなったタイミングを逃さず購入できます。アプリはiOS・Android両対応で無料です。また、ふるさと納税の返礼品として紙製品を選ぶのも有効な節約術です。

まとめ

2026年 紙製品・段ボール値上げのポイント

  • 大手3社(大王製紙・日本製紙・王子製紙)がそろって家庭紙・印刷用紙・包装用紙を10%以上値上げ。値上げは2025年後半から2026年にかけて段階的に実施。
  • 値上げの主な理由は原燃料高騰・円安・物流費増加・環境対策コストの4つ。2022年から繰り返す構造的な問題が背景にある。
  • 段ボール原紙も2026年2月から業界全体で約10%の値上がり。EC通販の梱包コストや食品包装コストに影響。
  • ティッシュ・トイレットペーパーなどEC購入できる商品は、プライシーで価格追跡・値下げ通知を設定して最安値で購入できる。
  • 企業の仕入れ担当者はまとめ買いのタイミング最適化・品種見直し・相見積もりで値上げの影響を軽減できる。

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値下げ通知を設定して、最安値のタイミングを逃さず購入しましょう。

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