給与明細を見て「また保険料が増えた…」と感じたことはありませんか?2026年は協会けんぽの健康保険料率が全国平均9.90%(前年9.91%から微減)となった一方、子ども・子育て支援金の新設・介護保険料の引き上げ・国保賦課限度額の引き上げと、3つの保険料変更が同時進行しています。この記事では、変更内容・値上がりの理由・年収別の負担額・今後の見通しまでを、会社員・自営業の方それぞれの目線でまとめました。
協会けんぽの健康保険料率は全国平均で9.91%→9.90%とわずかに下がりましたが、2026年5月納付分から子ども・子育て支援金(0.23%)が新設されました。さらに介護保険料率も1.59%→1.62%へ引き上げられているため、40歳以上の会社員は社会保険料の合計負担が増えている状況です。自営業・フリーランスの方は国民健康保険の賦課限度額も109万円から110万円に引き上げられました。「健康保険料は下がったはずなのに手取りが減った」と感じる方は、支援金と介護保険料の影響をあわせてチェックしてみてください。
2026年の健康保険料値上げ|何がいつから変わった?
2026年は健康保険に関する変更が複数ありました。一口に「健康保険料 値上げ」といっても、加入している制度(協会けんぽ・国民健康保険)によって内容が異なります。まず2026年の主な変更点を一覧で確認してから、それぞれ詳しく見ていきましょう。
| 制度変更 | 時期 | 主な対象 | 変更内容 |
|---|---|---|---|
| 協会けんぽ健康保険料改定 | 2026年3月分〜(4月納付〜) | 会社員 | 全国平均9.91%→9.90%に微減 |
| 介護保険料率改定 | 2026年3月分〜(4月納付〜) | 40歳以上の会社員 | 1.59%→1.62%に引き上げ |
| 子ども・子育て支援金 新設 | 2026年4月分〜(5月納付〜) | 健康保険加入者全員 | 0.23%上乗せ(本人負担0.115%) |
| 国保賦課限度額引き上げ | 2026年度〜 | 高所得の国保加入者 | 109万円→110万円 |
| 国民年金保険料引き上げ | 2026年度〜 | 自営業・フリーランス等 | 17,510円→17,920円(+410円/月) |
※協会けんぽ・こども家庭庁・厚生労働省の各公式情報をもとに作成。
協会けんぽ(会社員):全国平均9.90%に微減、でも実質負担は増
中小企業の会社員が加入する協会けんぽの2026年度(2026年3月分・4月納付分から)の健康保険料率は、全国平均で9.91%から9.90%へと0.01ポイント引き下げられました。都道府県別では40都道府県で引き下げ、7都道府県(青森・秋田・山形・栃木・神奈川・島根・沖縄)で据え置きとなっており、引き上げとなった都道府県はゼロです。
| 項目 | 2025年度 | 2026年度 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 全国平均料率 | 9.91% | 9.90% | ▼0.01% |
| 最高(佐賀県) | 11.00% | 10.55% | ▼0.45% |
| 最低(新潟県) | 9.35% | 9.21% | ▼0.14% |
| 東京都 | 9.87% | 9.85% | ▼0.02% |
※労使折半のため本人負担は各料率の1/2。協会けんぽ公式より。
「健康保険料が下がったなら良かった」と思いたいところですが、5月納付分から子ども・子育て支援金(後述)が上乗せされるため、40歳以上の方はトータルの社会保険料負担が増えています。
国民健康保険(自営業・フリーランス):賦課限度額が110万円へ
自営業・フリーランス・無職の方が加入する国民健康保険では、2026年度から賦課限度額(保険料の年間上限)が109万円から110万円に引き上げられました。
国保の保険料は「基礎賦課分(医療分)」「後期高齢者支援金分」「介護保険料分(40〜64歳のみ)」の3つで構成されており、それぞれに上限が設けられています。高所得者ほどこの上限に達しやすく、5年間で99万円→110万円と11万円引き上げられたことになります。
| 年度 | 賦課限度額(年間) |
|---|---|
| 2022年度 | 99万円 |
| 2023年度 | 104万円 |
| 2024年度 | 106万円 |
| 2025年度 | 109万円 |
| 2026年度 | 110万円 |
※国民健康保険料の賦課限度額推移。高所得者への影響が大きい。
国民健康保険料は各市区町村が独自に設定するため、同じ所得でも住む地域によって保険料が大きく異なります。正確な金額はお住まいの自治体ホームページや市区町村の窓口でご確認ください。
子ども・子育て支援金:2026年5月納付分から0.23%上乗せ
2026年の最大の変化のひとつが「子ども・子育て支援金」の新設です。こども家庭庁によると、2026年4月分の保険料(5月納付分)から、健康保険料に0.23%が上乗せされます。労使折半のため、実際の本人負担は0.115%です。
「月384円程度なら…」と感じるかもしれませんが、この支援金は段階的に引き上げられる予定で、2027年度に約0.33%、2028年度には約0.40%まで引き上げられる見込みです。今後も手取りへの影響が続くことを覚えておきましょう。
政府の「こども・子育て支援加速化プラン」の財源として、年間約1兆円を医療保険の仕組みで集める制度です。集めたお金は児童手当の拡充・育児休業給付の充実・保育所の整備などに充てられます。徴収は医療保険料に上乗せされるため、健康保険(協会けんぽ・組合健保)に加入するすべての被保険者が対象です。
介護保険料も値上げ|40〜64歳と65歳以上でどう違う?
健康保険料と並んで気になるのが介護保険料の動向ではないでしょうか。介護保険料は40歳になると自動的に徴収が始まります。しかも、年齢によって制度の仕組みが異なります。
第2号被保険者(40〜64歳):1.59%→1.62%に引き上げ
会社員(協会けんぽ加入者)の場合、2026年度の介護保険料率は1.59%から1.62%へ引き上げられました。労使折半のため、本人負担は0.81%です。標準報酬月額30万円の方であれば月約2,430円の負担となります。
介護保険料率は2023年度の1.82%がピークでしたが、医療費の見直しや制度改正の影響で2024年度から1.60%台に下がっています。ただし少子高齢化が続く中、中長期的には再び上昇傾向をたどると見込まれています。
第1号被保険者(65歳以上):全国平均で月6,225円、過去最高
65歳以上の方は各市区町村が設定する「第1号被保険者の介護保険料」を直接支払います。2024〜2026年度の全国平均は月6,225円と過去最高を更新しました。介護保険が創設された2000年時点の全国平均は月2,911円でしたので、約25年で2倍以上に膨らんだことになります。
| 地域 | 月額保険料(2024〜2026年度) |
|---|---|
| 全国平均 | 6,225円 |
| 最高:大阪市 | 9,249円 |
| 最低:東京都小笠原村 | 3,374円 |
※GemMed(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン)調べ。3年ごとに改定。
お住まいの市区町村によって最大約2.7倍の差があります。引っ越しや介護保険料が高い地域にお住まいの方は、自治体に問い合わせて確認してみてください。
なぜ社会保険料は毎年上がるのか?3つの構造的理由
「毎年保険料が上がっているように感じるのは気のせいではないのでは?」そう思っている方は正しい感覚をお持ちです。社会保険料が上がり続ける背景には、個人の努力ではどうにもならない構造的な問題があります。
日本では65歳以上の高齢者割合が現在約29%に達しており、2040年には人口の約35%(約3.9人に1人)が65歳以上になると推計されています。高齢者が増えるほど医療費と介護費の総額が膨らみ、現役世代が支払う保険料への転嫁が続きます。2040年には現役世代1.5人で高齢者1人を支える計算になるとも言われており、一人ひとりの負担はさらに重くなる見込みです。
75歳以上の方が加入する「後期高齢者医療制度」では、医療費の約4割が現役世代の保険料から「後期高齢者支援金」として拠出されています。後期高齢者の数が増え続けている限り、この支援金の額も増え続け、現役世代の健康保険料を押し上げる要因となります。
2026年から新たに加わったのが「子ども・子育て支援金」の創設です。年間約1兆円の財源を医療保険料の仕組みで集めるこの制度は、少子化対策の財源を「全世代・全保険者で支え合う」というコンセプトで設計されています。子どもを持つ・持たないにかかわらず、健康保険の被保険者全員が対象です。
これら3つの要因はいずれも構造的なものであり、「政治が変われば解決する」という性格の問題ではありません。将来の見通しについては「今後の見通し」のセクションで詳しく解説しています。
【推移で見る】社会保険料は過去20年でどう変わったか
「最近急に上がった」と感じていても、データで見ると長年にわたってじわじわと積み上がってきた変化であることがわかります。過去20年の主要な保険料率の推移をまとめました。
| 年度 | 健康保険料率 (協会けんぽ全国平均) |
介護保険料率 (協会けんぽ) |
厚生年金保険料率 |
|---|---|---|---|
| 2004年(H16) | 8.20%(全国一律) | — | 13.58%(引き上げ開始) |
| 2008年(H20) | 8.20% | 1.13% | 14.99% |
| 2010年(H22) | 9.34% | 1.50% | 16.06% |
| 2012年(H24) | 10.00% | 1.55% | 16.77% |
| 2017年(H29) | 〜10.00% | 1.65% | 18.30%(固定) |
| 2020年(R2) | 〜10.00% | 1.79% | 18.30% |
| 2023年(R5) | 〜10.00% | 1.82%(ピーク) | 18.30% |
| 2025年(R7) | 9.91% | 1.59% | 18.30% |
| 2026年(R8) | 9.90% | 1.62% | 18.30% |
※健康保険料率出典:協会けんぽ大阪支部。介護保険料率出典:協会けんぽ。厚生年金出典:厚生労働省。すべて労使折半の合計料率。
健康保険料率は2012年に10%台に到達した後、長年ほぼ同水準で推移しています。一方、介護保険料率は2008年の1.13%から2023年の1.82%(ピーク)まで約1.6倍に上昇しました。厚生年金保険料率は2004年から段階的に引き上げられ、2017年以降は18.30%で固定されています。
2026年に健康保険料が「18年ぶりに10%を下回った」のは一見朗報ですが、同時に支援金0.23%が追加されているため、実質的な社会保険料の合計負担は増加しています。
年収別 負担増シミュレーション【2026年版】
「自分はいくら払っているのか」を年収別に確認してみましょう。
会社員の場合(協会けんぽ・東京都・40歳以上)
以下の試算は、東京都に在住・在勤し、協会けんぽに加入している40歳以上の会社員を対象にしています。健康保険料・介護保険料・厚生年金・子育て支援金(5月以降)の4種類の合計本人負担額です。
| 年収(目安) | 健康保険 (本人) |
介護保険 (本人) |
厚生年金 (本人) |
子育支援金 (本人・5月〜) |
合計/月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 12,805円 | 2,106円 | 23,790円 | 299円 | 約39,000円 |
| 400万円 | 16,253円 | 2,673円 | 30,195円 | 380円 | 約49,500円 |
| 500万円 | 20,193円 | 3,321円 | 37,515円 | 472円 | 約61,500円 |
| 600万円 | 24,625円 | 4,050円 | 45,750円 | 575円 | 約75,000円 |
| 800万円 | 32,013円 | 5,265円 | 59,475円 | 748円 | 約97,500円 |
※東京都・協会けんぽ・2026年度料率で試算(健康保険料率9.85%、介護保険料率1.62%、厚生年金18.30%、子育て支援金0.23%。すべて本人負担分)。標準報酬月額は年収の12分割を目安に設定。実際の額は標準報酬月額の等級によって異なります。
子ども・子育て支援金は2026年4月分の保険料(5月納付分)から徴収が始まります。4月納付分(3月分保険料)にはまだ含まれていません。4〜5月の明細を比較してみると変化を確認できます。
自営業・フリーランスの場合(国保)
自営業・フリーランスの方は国民健康保険に加入しており、保険料は市区町村ごとに設定されています。所得に応じた「所得割」と世帯人数に応じた「均等割」を組み合わせた計算で、全国一律の料率表はありません。
東京都23区の場合、所得(前年の課税所得)約400万円で年間の国保料(40歳以上・介護分含む)はおおむね60〜70万円程度になる自治体が多い傾向があります。ただし、正確な金額はお住まいの市区町村の国保担当窓口またはオンライン試算ツールでご確認ください。
一般的に、同じ所得水準であれば協会けんぽ(会社員)の方が国民健康保険より保険料が安いケースが多いです。これは、会社員の場合は会社が保険料の半額を負担するからです。フリーランスや個人事業主として独立する際には、この保険料の差を事前に試算しておくことをお勧めします。
健康保険料の負担を減らす現実的な方法
社会保険料は法律で義務付けられており、「払わない」という選択肢はありません。しかし、制度の仕組みを理解したうえで合法的に負担を抑える方法はあります。
会社員ができる対策
会社員の社会保険料は「標準報酬月額」という月収の区分に基づいて計算されます。この標準報酬月額は4〜6月の給与をもとに決定されるため、4〜6月の残業を抑えて残業代を下げることで、翌9月からの社会保険料を引き下げる効果が期待できます。
- 4〜6月の残業を減らす:この3ヶ月の給与で9月〜翌8月の標準報酬月額が決定(定時決定)
- 選択制DC(確定拠出年金)を活用する:給与の一部を確定拠出年金の掛金に振り替えると、社会保険料の算定対象となる給与が下がる(会社が制度を導入している場合)
- 賞与の受取タイミングを確認する:賞与にも社会保険料がかかるため、年間の受取計画を把握しておく
自営業・フリーランスができる対策
国保の保険料は「所得(収入−経費)」をベースに計算されます。そのため、青色申告特別控除(最大65万円)を活用して課税所得を減らすことが、保険料削減の第一歩になります。
- 青色申告特別控除を活用する:e-Taxによる電子申告で最大65万円控除。所得が下がれば国保料も減る
- 配偶者・親の扶養に入る:配偶者や親が会社員の場合、一定の収入条件を満たせば扶養に入ることで国保料が不要になる場合がある
- フリーランス向け健保組合を検討する:フリーランス協会の健保組合や特定業種の健保組合によっては、国保より保険料が安いケースがある
- マイクロ法人化を検討する:収入が増えてきた方には、個人事業主としての国保より、役員報酬を低く抑えた法人の社会保険料の方が安くなるケースがある(税理士への相談推奨)
給与明細の「健康保険」「介護保険」「厚生年金」「子育て支援金(2026年5月〜)」の各欄を確認してみてください。プライシーアプリのような価格監視の考え方と同じで、まず現状を「見える化」することが節約の第一歩です。
今後の見通し|社会保険料はいつまで上がり続けるのか
「これ以上は上がらないでほしい」と思いたいところですが、残念ながら中長期的には社会保険料の負担増が続く可能性が高いです。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2040年には65歳以上人口が約35%に達し、現役世代1.5人で高齢者1人を支える構造になると見込まれています。医療費・介護費は高齢者の増加と医療技術の高度化によって今後も膨らみ続ける見込みで、これが健康保険料・介護保険料の上昇圧力となります。
子ども・子育て支援金については、2026年の0.23%から2027年に約0.33%、2028年に約0.40%と段階的に引き上げられる予定です。「子育て支援のため」という目的は理解できるとしても、現役世代の手取りにとっては確実にマイナスの要因となります。
今後の主な制度変更スケジュール(2026〜2028年)
| 時期 | 変更内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 2026年10月〜 | 「年収106万円の壁」撤廃。週20時間以上勤務の短時間労働者は企業規模に関わらず社会保険加入義務化 | パート・アルバイト等の短時間労働者 |
| 2027年度〜 | 子ども・子育て支援金率が約0.33%へ引き上げ | 健康保険加入者全員 |
| 2027年9月〜(段階的) | 厚生年金の標準報酬月額上限を65万円→75万円へ段階的引き上げ | 月収65万円超(年収798万円超)の高所得者 |
| 2028年度〜 | 子ども・子育て支援金率が約0.40%へ引き上げ | 健康保険加入者全員 |
※2026年5月時点の政府方針・報道に基づく。実施時期・内容は変更になる場合があります。
特に注目したいのが「年収106万円の壁」の撤廃(2026年10月〜)です。これまで従業員数が50人以下の企業では適用外だった社会保険の加入義務が、企業規模を問わず週20時間以上勤務するすべての短時間労働者に拡大されます。これまで社会保険料を払っていなかったパート・アルバイトの方には年間15〜16万円程度の新たな負担が生じる可能性があります。一方で、老後の年金額の増加・健康保険の給付充実というメリットもありますので、ご自身の状況に応じて働き方を確認してみてください。
また、高所得の会社員・役員の方は厚生年金保険料の標準報酬月額上限引き上げ(2027年9月〜)にも注意が必要です。現在の上限65万円(月収)が段階的に75万円まで引き上げられる見込みで、年収798万円超の方は厚生年金保険料が増加します。
完全にゼロではありません。協会けんぽの健康保険料率は、積立金の水準・医療費の動向・後期高齢者支援金の金額によって毎年見直されます。2026年度のように「全国平均でわずかに下がる」ことはありえますが、背景にある少子高齢化の構造が変わらない限り、大幅な恒久的引き下げは難しいと見るのが現実的です。
社会保険料の上昇を「個人ではどうにもならないもの」と捉えつつ、使える制度(青色申告・確定拠出年金・扶養制度など)を最大限活用して手取りを守っていくことが現実的な対応策です。日々の生活費については、食品・日用品の値上がりも続いているため、保険料だけでなく家計全体の「見える化」をしておくことをお勧めします。
まとめ:2026年の健康保険料・社会保険料の値上げポイント
- 協会けんぽ健康保険料は全国平均9.90%(前年比▼0.01%)と微減。引き上げ都道府県はゼロ
- 2026年5月納付分から子ども・子育て支援金(0.23%)が上乗せ。2028年度には約0.40%まで段階的引き上げ予定
- 介護保険料率が1.59%→1.62%に引き上げ。40歳以上の方は健康保険料の微減分を帳消しにする影響がある
- 国民健康保険の賦課限度額が109万円→110万円に引き上げ。5年間で11万円上昇
- 少子高齢化・後期高齢者支援金・子育て支援財源の3重構造により、社会保険料の上昇は今後も続く見通し
- 会社員は4〜6月の残業抑制・確定拠出年金活用、自営業は青色申告・健保組合検討などで合法的に負担を抑えられる
保険料だけでなく、日用品・食品の値上がりも一括チェック
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協会けんぽ(会社員)の健康保険料率は全国平均で9.91%から9.90%に微減しています。ただし同時に、2026年5月納付分から子ども・子育て支援金(0.23%、本人負担0.115%)が上乗せされ、介護保険料率(40歳以上対象)も1.59%から1.62%に引き上げられました。これらを合算すると40歳以上の会社員は社会保険料の合計が増えています。国民健康保険では賦課限度額が109万円から110万円へ引き上げられました。
政府の「こども・子育て支援加速化プラン」を財源する新たな制度で、2026年4月分の保険料(5月納付分)から健康保険料に上乗せして徴収されます。2026年度の料率は0.23%(本人負担は労使折半で0.115%)です。年収400万円の方は月約384円、年収800万円の方は月約767円の負担となります(こども家庭庁試算)。料率は2027年度に約0.33%、2028年度に約0.40%へ段階的に引き上げられる見込みです。
同じ所得水準であれば、一般的に協会けんぽ(会社員が加入)の方が国民健康保険より保険料負担が軽い傾向があります。最大の理由は、協会けんぽでは保険料を会社と本人が折半(50%ずつ負担)するためです。国民健康保険は全額自己負担となるため、フリーランスや個人事業主として独立する際には保険料の変化を事前に試算しておくことをお勧めします。
介護保険料は40歳の誕生月から徴収が始まります。40〜64歳は「第2号被保険者」として医療保険料に上乗せして徴収されます。65歳以上は「第1号被保険者」となり、原則として年金から天引き(特別徴収)されます。65歳未満の介護保険料率は2026年度は1.62%(協会けんぽ)です。65歳以上の保険料は市区町村ごとに異なり、2024〜2026年度の全国平均は月6,225円(過去最高)となっています。
収入が大幅に減少した場合など、支払いが困難な状況では以下の方法があります。国民健康保険の場合、前年度と比べて所得が大幅に下がった方を対象に「保険料の減額・免除・猶予」制度が用意されている自治体が多くあります。まず市区町村の国保担当窓口に相談してみてください。会社員の場合は会社の総務・人事担当者に相談するのが最初のステップです。また、収入が一定以下の場合は低所得者向けの軽減措置が適用される場合もあります。滞納すると延滞金が発生するほか、保険証の返却・短期保険証の交付などのペナルティがあるため、困ったときは早めに行政窓口に相談することが重要です。
