「コピー機って、いくらくらいするの?」——そう思って調べると、価格がバラバラでよくわからない、という方は多いですよね。家庭用なら数万円で買えるのに、業務用は数百万円?リース契約だと毎月いくら?この記事では、家庭用・業務用・購入・リース別の価格相場を一覧で整理し、どのくらいの予算を見ておけばよいかを分かりやすくまとめます。
家庭用コピー機の値段(インクジェット複合機)
自宅で使うコピー機として広く普及しているのが、インクジェット複合機(プリンター+スキャナー+コピー機能が一体化した製品)です。Canon・Epson・Brotherの3社が市場の大半を占めており、機能や価格帯のバリエーションも豊富です。
エントリー〜ハイエンドの価格帯
| グレード | 目安価格 | 主な特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| エントリー | 1〜2万円台 | 印刷・コピー・スキャン基本機能、Wi-Fi対応 | たまに使う・コストを抑えたい |
| ミドルクラス | 2〜3万円台 | 写真印刷もキレイ・液晶タッチパネル・自動両面印刷 | バランスよく使いたい |
| エコタンク搭載 | 3〜5万円台 | 大容量インクタンク搭載、印刷コストが圧倒的に安い | 月100枚以上印刷する・長期利用 |
家庭用コピー機を選ぶときのポイント:本体価格より「インク代」を確認しよう
家庭用インクジェット複合機の選び方で見落としがちなのがランニングコストです。本体が1万円台と安くても、純正インクのA4カラー印刷コストが1枚5〜10円程度かかるケースがあります。
一方、エコタンク搭載モデルはA4カラー1枚あたり約1円まで下がります(Epson EW-M638T調べ)。本体価格は高めですが、月に多く印刷する方ほどコストメリットが出ます。
月10〜30枚程度 → エントリー〜ミドルで十分
月50枚以上 → エコタンク搭載を検討すると長期的に得
以下では、各価格帯の代表的な機種の価格推移をプライシーのデータでご確認いただけます。
業務用コピー機(複合機)の値段相場
オフィスや店舗で使う業務用複合機は、家庭用とはまったく異なる価格帯です。導入方法(購入・リース・レンタル)によって支払い方法が大きく変わるため、一概に「いくら」とは言いにくいのが実情です。それぞれの相場をご説明します。
新品購入の価格帯
業務用複合機を新品で購入する場合の相場は、印刷速度(スペック)によって大きく異なります。
| クラス(印刷速度) | 本体価格の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|
| エントリー(15〜20枚/分) | 30〜60万円前後 | 小規模オフィス・個人事業主 |
| 普及機(25〜30枚/分) | 60〜90万円前後 | 10〜50名規模のオフィス(最も導入が多い) |
| 高速機(40〜50枚/分) | 120〜200万円前後 | 大規模オフィス・印刷量が多い職場 |
| 超高速機(50枚/分以上) | 200〜400万円以上 | 印刷センター・大企業 |
ただし、業務用複合機の価格はカタログ定価がほぼ公開されていません。実際の導入価格はメーカーや販売店との交渉次第で変わるため、「相場」として参考にする程度にしてください。
業務用複合機は「本体料金(リース料)」と「カウンター保守料金」の二段構造でコストが発生します。詳しくは次のセクションで解説します。
中古購入の価格帯
中古の業務用複合機は、5〜30万円程度で購入できます。初期コストを抑えたい小規模オフィスや、一時的に使用したい場合に選ばれます。ただし、保守契約の内容・トナー代・故障リスクは事前に確認が必要です。
リース契約の月額相場
業務用複合機の導入では、リース契約が最もポピュラーな方法です。高額な初期費用が不要で、月々の固定費として計上できるメリットがあります。
| クラス(印刷速度) | リース月額目安(5年契約) | 本体価格目安 |
|---|---|---|
| 15枚/分 | 約6,000円〜 | 〜30万円 |
| 20枚/分(普及帯) | 約11,000円〜(最も人気) | 約60万円 |
| 30枚/分 | 約17,000円〜 | 約90万円 |
| 50枚/分以上 | 約22,000円〜 | 約120万円〜 |
上記はリース料のみの目安です。実際には別途カウンター保守料金が毎月かかるため、総支払額はさらに上がります(次セクション参照)。
レンタルの特徴
レンタルはリースより短期(数日〜数ヶ月)での利用に向いています。月額はリースより割高になることが多く、機体は基本的に中古品が使われます。期間限定のイベントやプロジェクト用途に適しています。
リースのコスト構造を理解する(本体料金+カウンター料金)
業務用複合機の費用が「よくわからない」と感じる最大の原因は、コスト構造が二段階になっていることです。「リース料」だけを見ても、実際の月額支出はわかりません。
カウンター料金とは何か?
業務用複合機を導入すると、ほぼ必ず「カウンター保守契約」がセットになります。これは印刷した枚数に応じて支払う使用料で、トナー代・修理費・メンテナンス費用の大部分をカバーする仕組みです。
カウンター料金の相場(2026年4月現在)は、SAGAS(業務用複合機38年の実績)などの業界データによると、普及帯(20枚/分)では次のようになっています。機種・業者・契約枚数によってカラーは10〜28円/枚程度と幅があります。
| 印刷種別 | カウンター料金(1枚) | 高速機(50枚/分以上) |
|---|---|---|
| カラー印刷 | 約18円前後 | 約12円前後 |
| モノクロ印刷 | 約2円前後 | 約1.2円前後 |
速度が速い高スペック機ほど1枚あたりのカウンター単価が下がる傾向があります。印刷量が多いオフィスでは、高スペック機を選んだ方がトータルコストが低くなるケースもあります。
5年間のトータルコスト試算(月1,000枚・カラー3割)
たとえば月に1,000枚印刷(カラー300枚・モノクロ700枚)する小規模オフィスを想定すると、5年間でかかる費用はおよそ次のようになります。
| クラス | リース月額 | カウンター月額 | 月合計目安 | 5年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 20枚/分(普及帯) | 11,000円 | 約6,800円 | 約17,800円 | 約107万円 |
| 30枚/分 | 17,000円 | 約6,000円 | 約23,000円 | 約138万円 |
| 50枚/分以上 | 22,000円 | 約4,440円 | 約26,440円 | 約159万円 |
※上記はカウンター料金の一般的な相場中央値を使用した目安です。実際の料金は機種・リース会社・地域・契約内容によって異なります。
月500枚以下の小規模利用なら普及帯(20枚/分)でコスト最小。月3,000枚以上の大量印刷なら高速機のカウンター単価の安さが活きてきます。
コピー機の値段を左右する5つの要素
なぜコピー機の値段はここまでバラつくのでしょうか。主に以下の5つの要素が価格を決定しています。
- 印刷速度(スペック) — 1分間に印刷できる枚数が多いほど本体価格・リース料が上がります。最も影響が大きい要素です。
- カラー対応か否か — カラー印刷対応機はモノクロ専用機より高価。業務用でモノクロ専用に絞ると大幅に安くなります。
- 用紙サイズ対応 — A4対応とA3対応では価格が跳ね上がります。設計図・ポスター印刷が必要な場合のみA3対応を検討しましょう。
- 付加機能 — FAX・ADF(自動原稿送り)・フィニッシャー(ステープル)等のオプションで価格が上がります。
- 家庭用か業務用か — 家庭用インクジェット機と業務用レーザー複合機は、耐久性・印刷コスト・速度がまったく異なる製品です。
日常会話では混同されがちですが、厳密には「コピー機」はスキャナーとプリンターが一体化した「複合機」のことを指します。一般的な家庭向けプリンターも複合機機能を持つものが多く、用途は同じです。この記事では両者を含めて「コピー機」として扱っています。
購入・リース・レンタルを比較する
業務用コピー機の導入方法は3つあります。それぞれのメリット・デメリットを整理しましょう。
| 項目 | 購入(新品) | 購入(中古) | リース | レンタル |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 高い(60万〜) | 低め(5〜30万) | ほぼ0円 | ほぼ0円 |
| 月額費用 | カウンター料のみ | カウンター料のみ | リース料+カウンター料 | レンタル料(割高) |
| 機体の所有権 | あり | あり | なし(リース会社) | なし |
| 向いている期間 | 長期(5年以上) | 中〜長期 | 中長期(3〜7年) | 短期(〜1年) |
| 最新機種に換えやすい | △(売却が必要) | △ | ◎(契約更新で可) | ◎ |
一般的なオフィスでは、リース契約が最もポピュラーな選択肢です。初期投資なしで最新機種を使え、保守契約もセットになるため管理が楽です。一方、長期的に使い続ける場合は購入の方が総コストを抑えられるケースもあります。
どちらを選ぶべきか?
- 5〜10年以上同じ機体を使い続ける予定
- 初期資金に余裕があり総コストを抑えたい
- 月次の固定費を増やしたくない
- 中古で十分・コストを最小化したい
- 初期費用を抑えてすぐ導入したい
- 保守・修理の手間を減らしたい
- 3〜5年ごとに最新機種に更新したい
- 経費計上しやすい形にしたい
まとめ
コピー機の値段まとめ
- ✓ 家庭用インクジェット複合機は1〜4万円台。エコタンク搭載モデルは3〜5万円台だがランニングコストが圧倒的に安い
- ✓ 業務用複合機(新品購入)は普及機で60万円前後、高速機は120万〜300万円超。実際の価格は業者との交渉次第
- ✓ 業務用リースは月7,000〜25,000円(5年契約)が目安。これにカウンター保守料(カラー約18円/枚・モノクロ約2円/枚)が加算される
- ✓ コスト構造の理解が重要。リース料だけ見ても総コストはわからない。印刷枚数とカウンター単価を掛け算して比較しよう
- ✓ 家庭用の実売価格はプライシーで確認できます。Amazon価格は日々変動するため、購入前にチェックを
よくある質問
一般的には「コピー機」と「プリンター複合機」は同じ意味で使われることが多いです。正確には、スキャナー・プリンター・コピー機能が一体化した機器を「複合機」と呼びます。家庭用のインクジェット複合機も業務用のレーザー複合機も、広い意味で「コピー機」と呼ばれることが多いです。
大きく3つの違いがあります。①印刷方式:家庭用はインクジェット(水性インク)、業務用はほぼレーザー(トナー)。②耐久性・速度:業務用は月数千〜数万枚の大量印刷に対応。③コスト構造:家庭用は本体安く・インク高め、業務用はカウンター保守込みでランニングコストが安くなる仕組みです。
一般的なリース期間は3〜7年で、5年契約が最も多いです。短いほど月額は高くなります。3年契約は月額が5年契約より高くなりますが、より早く新機種に乗り換えられます。
信頼できる販売店からの購入なら選択肢のひとつです。ただし注意点として、①カウンターの印刷枚数(寿命の目安)を確認する、②保守・修理サポートが受けられるか確認する、③トナー・消耗品の入手性を確認する、の3点は事前にチェックしましょう。
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