「クラウドリーダー」は、Amazon公式のブラウザ版Kindleリーダー「Kindle Cloud Reader」の通称です。アプリをインストールしなくても、read.amazon.co.jpにアクセスするだけでKindle本を読めます。この記事では基本的な使い方から、読める本・読めない本の違い、そして2026年6月末のKindle for PCサポート終了でクラウドリーダーへの注目が高まっている理由まで、まとめて解説します。
read.amazon.co.jp にアクセスし、Amazonアカウントでサインインするだけで、雑誌・コミック・洋書などのKindle本をブラウザ上でそのまま読めるAmazon公式サービスです。アプリのダウンロードは不要ですが、和書の小説や実用書の多くは対応していない点に注意してください。
クラウドリーダー(Kindle Cloud Reader)とは
クラウドリーダーは、Amazonが公式に提供しているブラウザベースの電子書籍リーダーです。パソコンのGoogle Chrome、Microsoft Edge、Safari、Firefoxといった主要ブラウザで read.amazon.co.jp にアクセスし、Amazonアカウントでサインインすれば、購入済みのKindle本がそのまま一覧に表示されます。
読めるのは雑誌・コミック・洋書などの「固定レイアウト型」の本が中心で、和書の小説や実用書に多い「リフロー型」の本は対応していません。この対応・非対応の切り分けが、クラウドリーダーを使ううえで一番つまずきやすいポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アクセス方法 | ブラウザで read.amazon.co.jp を開き、Amazonアカウントでサインイン |
| 対応ブラウザ | Google Chrome、Microsoft Edge、Safari、Mozilla Firefox |
| 対応する本 | 雑誌、コミック、洋書(固定レイアウト型) |
| 対応していない本 | 和書の小説・実用書など(リフロー型が中心) |
| 費用 | 無料(別途Kindle本の購入・Kindle Unlimited会員登録などは必要) |
「クラウドリーダー」という名前から、Google DriveやOneDriveのようなクラウドストレージと混同されることがありますが、これは別物です。クラウドリーダーはあくまで「Kindle本を読むためのブラウザ」であり、ファイルの保管庫ではありません。プライシーではクラウドストレージの比較記事も公開していますので、ストレージサービスをお探しの方はそちらをご覧ください。
「手元のスマホやKindle端末はないけれど、会社や自宅のパソコンで少しだけKindle本を読みたい」というときに便利な選択肢です。まとめ買いしたKindle本のセール対象作品を、届いたその場でブラウザから確認したいときにも活躍します。Kindle本のセール時期についてまとめて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【2026年7月時点】なぜ今クラウドリーダーが注目されているか
クラウドリーダー自体は以前からあるサービスですが、2026年に入ってから検索する人が増えている背景には、ちょっとした事情があります。2026年6月30日にレガシー版「Kindle for PC」(2009年リリースの32bitアプリ)のサポートが終了したことです。
この終了は、Kindle for PCのアプリ内に表示されたポップアップでも告知されていました。
「A new and improved Kindle app for Windows 11 will be available in the Microsoft Store later this month. This app will no longer be available after June 30, 2026.」
(訳:Windows 11向けの新しい改良版Kindleアプリが今月中にMicrosoft Storeで公開されます。このアプリ(レガシー版Kindle for PC)は2026年6月30日以降ご利用いただけなくなります)
この告知は、海外の複数の専門メディアでも報じられています(Good e-Reader、Pocket-lint)。ややこしいのは、代わりに登場した新しい「Kindle app for Windows 11」がWindows 11専用で、Microsoft Store経由でしか配布されないという点です。Windows 10のパソコンを使っている方は、公式の新デスクトップアプリという選択肢そのものがなくなってしまいます。
そこで代替手段として案内されているのが、まさにこのクラウドリーダーです。Windows 10環境やMicrosoft Storeが使いにくい環境でも、ブラウザさえあればKindle本を読み続けられるからです。実は2023年にも、旧「Kindle for Mac」が終了しApple App Store版に一本化されるという、よく似た経緯がありました(Good e-Reader)。Amazonがデスクトップアプリを段階的に絞り込んでいる中で、クラウドリーダーの「ブラウザさえあれば使える」という気軽さが、改めて見直されていると言えそうです。
すでにレガシー版Kindle for PCを使っていた方は、6月30日を境に起動できなくなっている可能性があります。まずは read.amazon.co.jp にアクセスして、いつも通りサインインできるか確認してみてください。
クラウドリーダーの使い方
操作はとてもシンプルです。順番に見ていきましょう。
Chrome・Edge・Safari・Firefoxいずれかのブラウザで開きます。
普段Amazonで使っているメールアドレス(または携帯電話番号)とパスワードでログインします。
購入済みのKindle本が一覧表示されるので、クリックすると読書画面が開きます。
初回サインイン時に表示される「オフラインで有効にする」を選ぶか、書影を右クリックして「本をダウンロードして保存する」を選ぶと、通信環境がない場所でも読めるようになります。
ページをめくるときは、キーボードの左右キー、マウスのスクロールホイール、画面左右端のクリックのいずれかで操作できます。自分が一番読みやすい方法を使ってみてください。
本の冊数が増えてきたら、画面上部の検索ボックスでタイトルや著者名から探したり、「最近読んだ順」「著者名順」「タイトル順」で並び替えたりできます。ライブラリが増えてきた方は活用してみてください。
読める本・読めない本の違い
クラウドリーダーを使ってみて「あれ、この本は開けない」と戸惑う方は少なくありません。理由はシンプルで、本の形式(レイアウト方式)によって対応・非対応が分かれるためです。
| 本の形式 | 該当するジャンル | クラウドリーダー対応 |
|---|---|---|
| 固定レイアウト型 | 雑誌、コミック、洋書 | ○ 対応 |
| リフロー型 | 和書の小説、実用書、ビジネス書 | × 非対応 |
対応していない本を開こうとすると「この本はKindle Cloud Readerでは開けません」というメッセージが表示されます。この場合は、素直にKindleアプリやKindle端末に切り替えるのが確実です。なお、洋書のリフロー型書籍に限っては例外的にメモやハイライトの機能も使えます。
クラウドリーダーのメリット
- ✓アプリのダウンロードが不要で、パソコンの容量を圧迫しない
- ✓読み進めた場所がKindle端末やスマホアプリと自動で同期される
- ✓パソコンの大画面で、雑誌やマンガの見開きページも見やすい
- ✓ページを印刷できる(私的利用の範囲内で)
- ✓Kindleアプリが提供されていないLinux環境でも利用できる
クラウドリーダーのデメリット・注意点
手軽に使えるぶん、いくつか割り切らなければいけない点もあります。
- 和書のリフロー型(小説・実用書)は非対応
- ブラウザの拡大機能を使ってもページ表示は変わらない
- 回線が遅いとページの読み込みにもたつきを感じやすい
- ハイライト・メモ・辞書は基本的に非対応(洋書の一部を除く)
開けない・不具合が起きたときの対処法
画面左上の「ライブラリ」をクリックして書籍一覧に戻り、本を選び直してみてください。
画面の左右端にマウスを合わせると進行方向の矢印が表示されます。それでも動かない場合はF5キーでページを更新してみましょう。
その本がリフロー型で非対応ということです。Kindleアプリまたは端末で読む本として切り替えましょう。
クラウドリーダー/Kindleアプリ/Kindle端末の使い分け
ここまで見てきたとおり、クラウドリーダーは便利な反面、読める本の種類が限られます。「結局どれを使えばいいの?」と迷う方向けに、3つの選択肢を整理してみました。
| 選択肢 | 費用 | 対応書籍 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| クラウドリーダー | 無料 | 雑誌・コミック・洋書のみ | PCですぐ確認したい、Windows 10でアプリが使えない |
| 新Kindleアプリ(Windows 11) | 無料 | ほぼすべて | Windows 11のPCでオフライン利用もしたい |
| Kindle端末 | 端末代が必要 | ほぼすべて(小説・実用書も快適) | 和書の小説・実用書をじっくり読みたい |
和書の小説や実用書をたくさん読みたい方は、クラウドリーダーやアプリではなく、そもそもKindle端末を持っておくのが一番ストレスがありません。プライシーは商品の価格推移データを追いかけているので、代表的なKindle端末シリーズの価格帯を並べてみました。買い時の参考にしてみてください。
端末をなるべく安いタイミングで手に入れたい方は、次回のセール時期をまとめた記事も参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
クラウドリーダーはPCなどのブラウザ向けサービスで、スマートフォンからは基本的に利用できません。スマホでKindle本を読みたい場合は、無料のKindleアプリをインストールする方法が案内されています。iPadなど一部のタブレットでは利用できる場合があります。
読みたい本を事前にダウンロードしておけば、オフラインでも閲覧できます。書影を右クリックして「本をダウンロードして保存する」を選ぶか、初回サインイン時に表示される「オフラインで有効にする」を選択してください。
和書の小説や実用書の多くは「リフロー型」と呼ばれる形式のため、クラウドリーダーでは開けません。対応しているのは雑誌・コミック・洋書などの固定レイアウト型です。小説を読みたい場合はKindleアプリやKindle端末をご利用ください。
表紙しか表示されない場合は画面左上の「ライブラリ」から選び直してください。ページがめくれない場合は画面の左右端にマウスを合わせて矢印を表示させるか、F5キーで更新してみましょう。「この本は開けません」と表示される場合は、その本がリフロー型で非対応のため、Kindleアプリや端末での閲覧に切り替える必要があります。
Kindle for PCはインストールが必要なアプリ、クラウドリーダーはブラウザだけで使えるWebサービスという違いがあります。2026年6月30日にレガシー版Kindle for PCのサポートが終了したため、新しいアプリが使えない環境ではクラウドリーダーが実質的な代替手段になっています。
はい、Kindle Unlimitedで読み放題になっているタイトルもサインイン後のライブラリに表示され、対応形式であればそのまま読めます。Kindle Unlimitedの解約を検討している方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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