クレジットカードには家族カードがあるけれど、デビットカードにも家族カードってあるの?と気になっている方も多いのではないでしょうか。実は、デビットカードの家族カードに対応している銀行はまだ一部に限られています。この記事では、家族カードを発行できる銀行・できない銀行の一次情報を確認したうえで、メリットや申込条件、使うときの注意点までまとめて解説します。
ソニー銀行・みずほ銀行・北國銀行などは家族カードに対応していますが、三菱UFJ銀行・楽天銀行・ゆうちょ銀行・住信SBIネット銀行では発行できません。三井住友銀行の「Oliveフレキシブルペイ」の家族カードもクレジットモード専用で、デビットとしては使えない点に注意が必要です。
デビットカードの家族カードとは?クレジットカードとの違い
デビットカードの家族カードは、本会員(親)の銀行口座に紐づけて発行できるカードです。配偶者や子どもなどの家族会員がこのカードで支払うと、本会員の口座残高から即時に引き落とされます。カードは家族の人数分発行されますが、引き落とし先の口座は1つにまとまるイメージですね。
クレジットカードの家族カードとの違い
クレジットカードの家族カードは、本会員の与信枠の中で家族が後払い・分割払いを利用できる仕組みです。一方でデビットカードの家族カードは、口座にある残高の範囲内でしか使えません。使いすぎる心配が少なく、審査も口座開設が前提になるため、クレジットカードのような信用審査を別途受ける必要がない点が大きな違いです。
「クレジットカードの家族カードって結局どんな仕組みなの?」という基本から知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
デビットカードとクレジットカードそのものの違いをまだ整理しきれていない方は、下記の記事で基礎から確認できます。
デビットカードで家族カードが作れる銀行はどこ?
編集部で主要な銀行の公式サイト・FAQを一つずつ確認したところ、家族カードに対応しているのはごく一部でした。まずは対応状況を一覧で見てみましょう。
| 銀行名 | 家族カード | 対象年齢 | 発行枚数 | 年会費 |
|---|---|---|---|---|
| ソニー銀行(Sony Bank WALLET) | 対応 | 12歳以上 | 最大4枚 | 無料 |
| みずほ銀行(みずほJCBデビット) | 対応(単体型のみ) | - | 最大8枚 | - |
| 北國銀行 | 対応 | 12歳以上 | 最大5名 | 無料 |
| 千葉銀行(TSUBASAちばぎんVisaデビットカード) | 対応 | 本会員18歳以上 | 最大5枚 | 無料 |
| SMBC信託銀行(GLOBAL PASS) | 対応 | 12歳以上 | 最大2枚 | 無料 |
| りそな銀行 | 制度なし(個別発行可) | 15歳以上 | - | 無料 |
| 三井住友銀行(Olive) | クレジットモードのみ対応 | 18歳以上 | - | 無料 |
| 三菱UFJ銀行 | 非対応 | - | - | - |
| 住信SBIネット銀行 | 非対応 | - | - | - |
| 楽天銀行 | 非対応 | - | - | - |
| ゆうちょ銀行 | 非対応 | - | - | - |
| イオン銀行 | 非対応 | - | - | - |
※2026年7月時点で各行公式サイト・FAQを編集部が確認した情報です。最新の条件は各行公式サイトでご確認ください。
家族カードに対応している銀行
ソニー銀行のファミリーデビットカードは、Sony Bank WALLET保有者と生計をともにする配偶者・親・子どもに対して12歳以上・最大4枚まで無料で発行できます。キャッシュカード機能はないため、国内ATMでの入出金はできない点は覚えておきましょう。
みずほ銀行はみずほJCBデビットの家族カード(単体型)を最大8枚まで発行可能です。ただし一体型カードには家族カードの設定がないので、単体型で申し込む必要があります。みずほのデビットカードそのものについては、こちらの記事で特徴を詳しくまとめています。
石川県を中心に展開する北國銀行も満12歳以上の家族を対象に最大5名まで家族カードを発行しています。1回・1日・1週間・1ヶ月単位で利用限度額を細かく設定できるのが特徴です。
地方銀行では、千葉銀行のTSUBASAちばぎんVisaデビットカードも家族カードに対応しており、本会員(満18歳以上)が会員Webサイトから登録することで最大5枚まで無料で発行できます。海外利用が多い家庭には、SMBC信託銀行の「GLOBAL PASS」も家族カードに対応しており、12歳以上を対象に最大2枚まで無料で発行可能です。17通貨に対応しているので、家族の海外留学や旅行での利用にも向いています。
家族カードに対応していない銀行
一方で、多くの主要銀行はデビットカードの家族カード発行に対応していません。三菱UFJ銀行は「家族カードは取り扱っておりません」と公式に回答しており、口座1つにつき本人カード1枚のみの発行です。
住信SBIネット銀行も「代表口座1契約につき1枚まで」で家族カードや従業員カード自体を発行していません。楽天銀行のデビットカードも同様に家族カードの取り扱いがなく、家族カードが欲しい場合はクレジットカードの楽天カードを検討することになります。楽天銀行のデビットカード自体の使い方やポイントについては、こちらもチェックしてみてください。
ゆうちょ銀行のゆうちょデビットにも家族カード制度はなく、家族カードがあるのはクレジットカードのJP BANK JCBカードのみです。イオン銀行のキャッシュ+デビットもクレジットカードではないため、家族カードやETCカードの発行対象にはなっていません。
三井住友銀行「Olive」の家族カードは要注意
三井住友銀行のOliveフレキシブルペイには家族カードがありますが、「クレジットモード専用」でキャッシュカード(デビット)機能は付いていません。「Oliveなら家族カードでデビット払いができる」と誤解しやすいポイントなので、申し込み前に必ず確認しておきましょう。三井住友銀行のデビットカードについては、こちらの記事も参考にしてください。
デビットカードの家族カードのメリットは?
「わざわざ家族カードを作る意味ってあるの?」と思う方もいるかもしれません。実際に対応銀行の仕様を見ていくと、家計管理と金銭教育の両面でメリットがあることがわかります。
家計管理・使いすぎ防止
デビットカードの家族カードは口座残高の範囲内でしか使えないため、クレジットカードのような使いすぎや後払いのリスクがありません。ソニー銀行や北國銀行では、カードごとに1ヶ月あたりの利用予定額を設定し、上限に近づくとプッシュ通知やメールで知らせてくれる機能も用意されています。家族の利用分もまとめて口座から引き落とされるので、家計簿代わりに使いやすいのも嬉しいポイントですね。
子どもの金銭教育・お小遣い管理
ソニー銀行や北國銀行は12歳から家族カードを申し込めるため、初めてのキャッシュレス体験として活用している家庭も多いようです。お小遣いを振り込んでおけば、子どもは残高の範囲内で自分で使い道を考える練習になりますし、親は利用明細をアプリでいつでも確認できます。「現金だと使い道が見えづらい」と感じている方には向いている選択肢ではないでしょうか。
デビットカードの家族カードはどう作る?申込条件と手順
発行できる年齢・関係性
対応銀行の年齢条件を見ると、ソニー銀行・北國銀行はいずれも12歳以上から申し込みが可能です。対象となる関係性は「本会員と生計をともにする配偶者・親・子ども」が基本で、同居していることが前提になっている銀行が多いです。りそな銀行のように家族カードという名称の制度はないものの、15歳以上であれば子ども自身の名義で個別にデビットカードを発行できる銀行もあります。何歳からデビットカードを持てるのか、より詳しい年齢の目安はこちらの記事にまとめています。
申込手順・必要書類
申込の基本的な流れは次のとおりです。
- 本会員が対応銀行の口座を開設する
- 会員専用サイトやアプリから家族カードの申込画面に進む
- 家族カード保有者の氏名・生年月日などを入力する
- 本会員・家族カード保有者双方の本人確認書類を提出する
- 審査(口座保有の確認が中心)を経てカードが発行される
ソニー銀行の場合は本会員・家族カード保有者双方の本人確認書類が必要です。デビットカード全般の申込条件や必要書類をもう少し詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
家族カードを使うときに気をつけたいことは?
利用限度額・通知設定は必ず確認を
家族カードは本会員と同一口座を使うため、利用明細や残高が家族全員で共有される点は事前に理解しておきたいところです。北國銀行では1回・1日・1週間・1ヶ月ごとに限度額を設定できるので、渡す前に上限を決めておくと使いすぎのトラブルを防げます。利用限度額の仕組みについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
紛失や不正利用が心配な方は、補償の範囲や対策についても事前に押さえておくと安心です。
非対応銀行を使っている場合の代替手段
三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行、楽天銀行などデビットの家族カードに対応していない銀行をメインバンクにしている場合は、次のような代替手段が考えられます。
- 家族それぞれが本人名義で口座・デビットカードを作り、必要な分だけ送金して運用する
- クレジットカードの家族カードを検討する(審査が必要ですが対応銀行・カード会社は多め)
- 子ども向けにはプリペイドカードなど、口座開設が不要な選択肢を検討する
クレジットカードの家族カードも視野に入れる場合は、こちらの比較記事も参考になります。
よくある質問
銀行によって異なりますが、ソニー銀行・北國銀行は12歳以上から申し込めます。りそな銀行のように家族カードという制度はなくても、15歳以上であれば本人名義で個別にデビットカードを持てる銀行もあります。
編集部が確認した範囲では、ソニー銀行・北國銀行の家族カードは無料です。銀行によって条件が異なる場合があるため、申込前に公式サイトで最新の年会費を確認しておきましょう。
作れません。三菱UFJ銀行・住信SBIネット銀行・楽天銀行・ゆうちょ銀行・イオン銀行は、いずれも公式にデビットカードの家族カードを取り扱っていないと案内しています。
使えません。Oliveフレキシブルペイの家族カードは「クレジットモード専用」で、キャッシュカード(デビット)機能は付いていません。デビットとして家族カードを使いたい場合は、ソニー銀行やみずほ銀行など対応銀行を検討しましょう。
まとめ:家族カードで選ぶならソニー銀行・みずほ銀行・北國銀行・千葉銀行・SMBC信託銀行が候補
- ✓デビットカードの家族カードに対応しているのはソニー銀行・みずほ銀行・北國銀行・千葉銀行・SMBC信託銀行など一部の銀行のみ
- ✓三菱UFJ銀行・楽天銀行・ゆうちょ銀行・住信SBIネット銀行・イオン銀行は非対応
- ✓三井住友銀行「Olive」の家族カードはクレジットモード専用でデビットとしては使えない
- ✓対応銀行では12歳以上から申込可能で、家計管理や子どもの金銭教育に活用されている
- ✓非対応銀行の場合は、家族それぞれが個別に口座・カードを持つ運用も選択肢になる
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