結論
ANA学生カードを作るならJCBブランド一択——マイル移行手数料が無料で実質コストが最も低い

在学中は年会費無料で、入会・継続ボーナスで毎年1,000マイル、卒業時に2,000マイルを獲得できる。VISA/Masterは2倍コースに年6,600円の手数料がかかるため、マイルを効率よく貯めるならJCBが最適。

マイル重視 ANA JCBカード(学生用)を選ぶ。2マイルコース手数料無料で還元率1.0%
海外メイン ANA VISAまたはMasterカード(学生用)を選ぶ。世界シェアが高く加盟店が多い(ただし2倍コースは有料)

ANA学生カードとは|在学中年会費無料でマイルが貯まる

ANA学生カードは、ANAマイレージクラブが発行する学生専用のクレジットカードだ。最大の特徴は在学中の年会費が無料な点と、日常の買い物でANAマイルが貯まる点にある。飛行機に乗らなくてもコンビニやカフェでの支払いからマイルを積み上げられるため、卒業旅行の航空券を無料に近い形で手に入れることを目指す学生に向いている。

申し込み対象者

以下の条件を全て満たす人が対象となる。

  • 18歳以上(高校生は不可)
  • 日本国内の大学・大学院・短大・専門学校・高専(4・5年生)に在学中
  • 日本国内でのお支払いが可能な方
  • 未成年の場合は親権者の同意が必要

高校生・語学学校生・予備校生・認可外専門学校生は対象外。研究生・聴講生・科目履修生も「学生」として申し込めない点に注意しよう。

JCB・VISA・Masterの3ブランドから選べる

ANA学生カードはブランドを3種類から選ぶ形になっている。発行会社はJCBブランドがJCB、VISAおよびMastercardブランドは三井住友カードだ。同じ「ANA学生カード」でもブランドによってポイントプログラムとマイル移行手数料が異なるため、この違いが選択の核心になる。

【比較表】JCB・VISA・Masterの違い

項目 ANA JCBカード(学生用) ANA VISAカード(学生用) ANAマスターカード(学生用)
年会費(在学中) 無料 無料 無料
発行会社 JCB 三井住友カード 三井住友カード
ポイント Oki Dokiポイント Vポイント Vポイント
マイル移行手数料(2倍コース) ✓ 無料 6,600円/年度 6,600円/年度
最大マイル還元率 1.0%(200円=2マイル) 0.5%(通常コース) 0.5%(通常コース)
電子マネー 楽天Edy・QUICPay iD・楽天Edy iD・楽天Edy
海外での使いやすさ 日本人向け観光地は◎、一部地域で不可 ◎(世界シェア高) ◎(世界シェア高)
卒業後の自動切替先 ANA JCB一般カード ANA VISA一般カード ANAマスター一般カード

JCBがおすすめな理由——マイル移行手数料が0円

JCBブランド最大の強みは、2マイルコース(200円=2マイル)の移行手数料が無料である点だ。VISA・Masterでこれと同等の「2倍コース」を利用しようとすると、年間6,600円の手数料が発生する。一般カード版のANA JCBカードでも同コースに5,500円かかることを踏まえると、学生用JCBカードがいかに優遇されているかがわかる。

月3万円の買い物をJCBカードで行ったとすると、年間で約3,600マイルが手数料なしで貯まる計算になる。VISA/Masterの通常コース(0.5%還元)なら同じ買い物で1,800マイルにとどまるため、2倍の差が生じることになる。

VISAとMastercardの違いはほぼなく、どちらも三井住友カードが発行している。使える加盟店や特典はほぼ同じのため、VISAかMastercardかを深く悩む必要はない。

ANA学生カードのメリット

在学中は年会費ずっと無料

在学中である限り、何年間でも年会費は0円だ。4年制大学なら最大4年間、大学院まで進めばそれ以上の期間、維持コストなしでカードを保有できる。卒業後はANA一般カードへ自動切替となり、年会費2,200円(税込)が発生するが、在学中のうちはコストを気にせずマイルを積み上げられる。

入会・継続ボーナスで毎年1,000マイル

入会時に1,000マイル、その後は毎年4月末に1,000マイルのボーナスが付与される。カードを持っているだけで積み上がるマイルなので、飛行機に乗らなくても着実に残高が増える。4年在学すると継続ボーナスだけで累計3,000マイル以上になる計算だ。

スマートU25・ユース運賃でマイルが2倍に

ANA国内線の若者向け割引運賃「スマートU25(25歳以下)」や「ユース」を利用する際、通常は区間基本マイレージに対するマイル積算率が50%に設定されているが、ANA学生カードを持つと積算率が100%に倍増する。国内旅行を安く楽しみながらマイルも効率よく稼げる点は、学生向けの大きな優待と言える。

卒業時に2,000マイルの「卒業マイル」

学生カードからANA一般カードへ自動切替になるタイミングで、2,000マイルのボーナスが付与される。卒業後の切替は手続き不要で自動的に行われるため、特別な申請なしにボーナスを受け取れる。

旅行傷害保険が自動付帯

カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」の旅行傷害保険が付いている。最高補償額は海外・国内航空ともに1,000万円だ。ただし補償内容は傷害による死亡・後遺障害と救援者費用のみで、治療費用・賠償責任・携行品損害は対象外になる点に注意しよう。

海外旅行の治療費補償が必要な場合は、別途トラベル保険への加入を検討しよう。学生向けの安価なプランも各社から出ている。

空港・機内の優待特典

  • 国内線のSKIPサービス:チェックインカウンターをスルーし、直接保安検査場へ進める
  • 機内販売10%割引(国内線・国際線)
  • ANA FESTA(空港内ショップ)5%割引
  • 空港免税店5%割引
  • IHGホテルズグループ5%割引

ANA学生カードのデメリット

マイルを使う機会がないと恩恵が薄い

ANAマイルを航空券や電子マネーに交換しない限り、実質的な見返りは少ない。単なる買い物用カードとして持つだけであれば、ポイント還元率の高い汎用カードの方が家計メリットは大きい場合もある。「マイルを貯めて旅行に行く」という目標がある人に向いたカードだ。

JCBブランドは一部海外地域で使えない

JCBは日本国内の加盟店数が多く、ハワイなど日本人観光客が多いエリアでの利便性も高い。しかし欧州・南米・中東の一部地域では加盟店が少なく、支払いを断られることがある。海外留学や長期旅行が多い場合は、VISA/Masterとの2枚持ちも選択肢になる。

卒業後は年会費が発生する

ANA一般カードへ自動切替後は、年会費2,200円(税込)が毎年発生する。そのままカードを使い続けるか、別のカードに切り替えるかを卒業のタイミングで検討する必要がある。

マイルの貯め方・活用法

日常の買い物でコツコツ積み上げる

JCBカードの場合、通常は200円ごとに2マイル(2倍コース・手数料無料)が貯まる。毎月の食費や光熱費、サブスクリプションをカード払いにするだけで、意識せずにマイルが積み上がる。

学生4年間のマイル積算シミュレーション(JCB・2倍コース)
カード利用(月3万円×48ヶ月・1.0%還元) 約 14,400 マイル
入会ボーナス 1,000 マイル
継続ボーナス(3回分) 3,000 マイル
卒業マイル 2,000 マイル
合計(目安) 約 20,400 マイル
※ 月3万円・JCB 10マイルコース(1.0%還元)での試算。フライトボーナス・ANAカードマイルプラス加盟店ポイントは含まず。

ANAの国内線特典航空券は最低3,000マイルから交換できる(トクたびマイル利用時)。国内往復なら1万マイル前後が目安のため、4年間コツコツ貯めれば卒業旅行の航空券をマイルで賄える射程に入る。

ANAカードマイルプラス加盟店でボーナスマイル

セブン-イレブン・スターバックス・マツモトキヨシ・ココカラファインなど「ANAカードマイルプラス」加盟店でカード払いすると、クレジットポイントとは別に100円または200円ごとに1マイルが追加で貯まる。コンビニを中心に利用しているなら還元率がさらにアップする。

マイルへの移行方法——JCBとVISA/Masterで異なる

貯まったポイントをマイルに移行する方法も、ブランドによって最適解が違う。

ブランド おすすめ移行方法 理由
JCB 自動移行(毎月自動でマイル移行) 手数料無料のため、毎月こまめに移行してポイント失効リスクをゼロにできる
VISA/Master 都度移行(Vポイントの有効期限ギリギリに移行) 2倍コースは6,600円/年。2年に1回まとめて移行すると実質年3,300円に抑えられる

ANA Payで使う

ANA学生カードからANA Payにチャージすると1,000円あたり1マイルが貯まり、ANA Payでの支払いでは200円あたり1マイルが貯まる(チャージ元のカードポイントと合算)。ANAマイレージクラブアプリ上で使えるスマートフォン決済で、スマホ1台で決済を完結できる。

ANAカードファミリーマイルで家族と共有

ANA学生カードを持つと「ANAカードファミリーマイル」に参加できる。家族それぞれが貯めたマイルを特典交換時に合算して使えるサービスで、1人では足りないマイルを家族のマイルで補える。両親もANAカードを持っている場合は、家族全員で登録しておくと特典航空券の敷居が下がる。

マイル有効期限は3年。貯めたマイルは積算日から3年で失効するため、期限切れに注意しよう。ANA Payへのチャージや特典航空券への交換など、使う目標を決めておくと失効リスクが減る。

卒業後はどうなる?

ANA一般カードへ自動切り替え

卒業すると、在学中に保有していたANA学生カードは同ブランドのANA一般カードへ自動的に切り替わる。手続き不要で、カード番号は変更になる。切替後の年会費は2,200円(税込)で、学生専用の優待(スマートU25でのマイル2倍など)は終了する。

卒業マイルの受け取りタイミング

学生カードから一般カードへの切替時に、ボーナスとして2,000マイルが付与される。受取時期はカード会社によって異なるため、切替後にマイル残高を確認しておこう。

大学院進学の場合は継続できる

大学院(修士・博士課程)に進学する場合、在学証明などの手続きで学生カードの継続が可能だ。詳細はJCBまたは三井住友カードに確認しよう。

ANA学生カードがおすすめの人・そうでない人

おすすめの人
  • ANA便を使って旅行・帰省する機会がある
  • 卒業旅行の航空券をマイルで取りたい
  • 初めてのクレジットカードを探している
  • コンビニ・カフェなど日常の支払いを1枚にまとめたい
  • 留学や海外旅行の保険を自動付帯で確保したい
慎重に検討すべき人
  • 飛行機にほとんど乗らず、マイルを使う機会がない
  • ヨーロッパや南米など、JCBの弱い地域にしか行かない(JCBを選ぶ場合)
  • 現金主義で、カード利用額が少ない
  • 卒業後もANAカードを使い続ける意志がなく、年会費を払う見込みがない

ANA学生カード 選び方まとめ

  • マイル効率を優先するならJCBブランド——2倍コース手数料無料で、年間の実質コストが最も低い
  • 海外での汎用性を重視するならVISA/Master——ただし2倍コース利用には年6,600円の手数料がかかる
  • 在学中は年会費無料——持ち続けてもコストはかからないため、まず作ってみることを推奨
  • スマートU25活用でマイル2倍——国内旅行の際はこの運賃を積極的に使うとマイルが効率よく貯まる
  • マイル有効期限は3年——計画的に使う目標を設定しておこう

ANA学生カードに申し込む

JCBブランドはJCB公式サイト、VISA/Masterは三井住友カード公式サイトから申し込める。最短3営業日で審査完了。

よくある質問

ANA学生カードはアルバイト収入だけでも作れる?

作れる。学生向けカードは安定した収入を審査の必須条件としていないため、アルバイト収入のみの学生でも申し込める。ただし審査はカード会社が総合的に判断するため、必ず通過するとは限らない点に注意しよう。未成年の場合は親権者の同意も必要だ。

カードが届くまでどのくらいかかる?

申し込みから審査完了まで最短3営業日、カードが手元に届くまで最短1週間程度かかる。旅行や帰省の直前に申し込むと間に合わない場合があるため、余裕を持って申し込もう。

卒業直前に申し込みはできる?

卒業予定月の申し込み受付をもって締め切りとなる。締切日の詳細はJCB(JCBブランド)または三井住友カード(VISA/Masterブランド)の公式サイトで確認しよう。

マイルはいつ積算される?

入会ボーナスはカード入会日の翌月末まで。継続ボーナスは毎年4月末に積算される。搭乗ボーナスはカードが手元に届いた後の搭乗分から対象になるため、申し込み直後の搭乗分は対象外になることがある。

JALカードnaviと比較してどちらがお得?

JALカードnaviは在学中年会費無料かつ特約店でのマイル還元率が高い学生特化カードだ。「JALをよく使う」か「ANAをよく使うか」で選ぶのが基本。ANAの路線や特典航空券を活用したい場合はANA学生カード、JALのネットワークを使うならJALカードnaviがそれぞれ適している。

ANA Payはどうやって使う?

ANAマイレージクラブアプリ(iOS/Android対応)をダウンロードし、ANA学生カードを登録してANA Payにチャージするだけで使える。対応店舗でスマートフォンをかざすだけで支払いが完了し、カードのポイントとは別にANA Payでもマイルが貯まる仕組みになっている。

空港ラウンジは使える?

ANA学生カード・ANA一般カードでは空港ラウンジは利用できない。空港ラウンジを使うには、ANAゴールドカード以上のランク、またはアメックス発行のANAカードが必要になる。

既存のマイレージ口座とまとめられる?

まとめられる。ANAマイレージクラブのマイル口座統合手続きから、複数の口座を1つに統合できる。カード入会前からANAマイレージクラブ会員だった場合も、手続きで統合可能だ。

記事の内容は執筆時点の情報を基にしています。掲載している価格・日程・仕様等は変更になる場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。