「ANAのプレミアムポイントって、マイルと何が違うの?」——そんな疑問を持つ方は多いと思います。この記事では、プレミアムポイントの仕組みから計算方法、ステイタス獲得に必要なポイント数、効率的な貯め方まで、2026年6月時点の最新情報をもとにわかりやすくまとめました。2026年5月から変わった新運賃体系にも対応しています。
プレミアムポイントは、ANAマイレージクラブの上級会員(プレミアムメンバー)のステイタスを決めるためだけのポイントです。マイルとは別に積算され、毎年1月〜12月にリセットされます。計算式は「区間基本マイレージ × 積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント」。ステイタスの目安はブロンズ3万PP、プラチナ5万PP(SFC申込資格)、ダイヤモンド10万PPです。
ANAプレミアムポイント(PP)とは?マイルとの違い
ANAの飛行機に乗ると「マイル」と「プレミアムポイント」の2種類のポイントが同時に積算されます。このふたつは似ているようで、役割がまったく異なります。どちらがどんな意味を持つのか、まず整理しておきましょう。
プレミアムポイントはステイタス判定専用のポイント
プレミアムポイント(以下PP)は、ANAグループ運航便やスターアライアンス加盟航空会社便を利用したときに、フライトマイルとは別に積算されるポイントです。貯めた目的はひとつ。「ANAプレミアムメンバー(上級会員)」のステイタスを翌年獲得するための判定材料にすることです。
つまり、PPは特典航空券のように「使う」ものではありません。ショッピングにも使えません。ステイタス判定のためだけに存在するポイントと覚えておいてください。
フライトマイルとプレミアムポイントの違い
混同しがちなふたつの違いを表でまとめました。
| 比較項目 | フライトマイル | プレミアムポイント |
|---|---|---|
| 目的 | 特典航空券・商品交換などに使う | プレミアムメンバーのステイタス判定 |
| 有効期限 | 積算から36ヶ月(一般会員) | 毎年12月31日でリセット |
| 貯まる方法 | 搭乗・クレジットカード・ショッピング等 | 搭乗のみ(クレカ・ショッピング不可) |
| 交換 | 特典航空券・ANA SKYコイン等に交換可 | マイルや他のポイントへの交換は不可 |
| 繰り越し | 有効期限内なら持ち越し可 | 翌年への持ち越し不可 |
注意:PPはクレジットカード決済やショッピングでは一切貯まりません。飛行機に搭乗することがPPを増やす唯一の方法です(マイル積算対象の運賃に限ります)。
有効期限は毎年1月〜12月の1年間
PPの積算期間は毎年1月1日〜12月31日の1年間です。この期間に積算されたPP数が翌年のステイタス(4月1日〜翌々年3月31日)に反映されます。12月31日を過ぎると0にリセットされるため、毎年積み直しが必要です。
ただし、12月末よりも前に目標のPP数を達成した場合は「事前サービス」として翌年3月末まで早めにプレミアムメンバーのサービスが受けられます。1月〜3月にPPを稼いで、4月からステイタスの恩恵を受けながら残りの期間も過ごせるのが理想的ですね。
PPの付与タイミングと確認方法
積算したPPは、搭乗した日の夜〜翌日の未明にはマイページへ反映されます。キャンペーン分(PP2倍など)は搭乗月の翌月末にまとめて積算されるケースが多いため、すぐに反映されなくても慌てずに待ちましょう。
現在の積算状況はANA公式サイトのマイページ、またはANAアプリで確認できます。残り何PPで目標達成か、随時チェックしながら計画を立てると効率的です。
ステイタス別・必要プレミアムポイント数一覧(2026年)
プレミアムポイントを一定数貯めると、ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの3段階のプレミアムメンバーになれます。それぞれどのくらいPPが必要なのか、確認しておきましょう。
飛行機利用でのステイタス獲得条件
15,000PP以上
25,000PP以上
50,000PP以上
年間の合計PPと、そのうちANAグループ運航便で積算されたPPの両方が条件を満たす必要があります。スターアライアンス加盟航空会社の便だけで達成することはできないので注意してください。
ブロンズ条件の例外:ANAゴールドカードまたはANAカード プレミアムを保有している場合、年間PP 30,000に到達した時点でANA便のPPが15,000に達していなくてもブロンズを獲得できる緩和条件があります。
ライフソリューションサービス+カード決済での獲得条件
2020年から導入された「ライフソリューションサービス」を組み合わせることで、飛行機の搭乗数が少なくてもステイタスを狙えます。ただし3つの条件をすべて満たす必要があります。
| ステイタス | 条件1:年間PP(ANA便のみ) | 条件2:サービス利用数 | 条件3:カード決済額 |
|---|---|---|---|
| ブロンズ | 15,000PP以上 | 4サービス以上 | 300万円以上 |
| プラチナ | 30,000PP以上 | 7サービス以上 | 400万円以上 |
| ダイヤモンド | 50,000PP以上 | 7サービス以上 | 500万円以上 |
ライフソリューションサービスには、ANA Travel & Life(旅行手配)やANA住宅サポートなどANAグループのサービスが含まれます。詳細はANA公式サイトでご確認ください。
ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの主な特典
ステイタスを取得すると、ANAグループ便やスターアライアンス便を利用する際にさまざまな優待が受けられます。代表的なものを挙げると、専用チェックインカウンターの利用、手荷物の優先受け取り、空港ラウンジの無料利用(プラチナ以上)、優先搭乗、フライトボーナスマイルの付与などがあります。
なかでも注目したいのが、プラチナ以上で申し込めるスーパーフライヤーズカード(SFC)です。詳しくは後述する「プレミアムポイントの使い方とSFC取得への道」をご覧ください。
プレミアムポイントの計算方法【2026年新運賃対応】
「PPって複雑そう……」と思っていませんか?基本の計算式は4つの要素の掛け算+足し算だけです。1つずつ解説します。
計算式と4要素の解説
① 区間基本マイレージは路線の距離に基づいて決まる固定値です。たとえば羽田〜那覇は984マイル、羽田〜新千歳は510マイルです。
② 積算率は購入した運賃の種類とシートクラスによって変わります。高い運賃ほど積算率が高くなります。
③ 路線倍率は路線のエリアによって決まります。国内線は2倍、ANAグループ便の日本発着アジア・オセアニア・ウラジオストク路線は1.5倍、その他の国際線やスターアライアンス便は1倍です。
④ 搭乗ポイントは運賃・クラスに応じて1区間あたり0・100・200・400ポイントが加算されます。
2026年5月新運賃での積算率(国内線)
2026年5月19日から、ANA国内線の運賃体系が「フレックス」「スタンダード」「シンプル」「セール」の4種類に刷新されました。PPの計算に直結するため、押さえておきたいポイントです。
| 対象運賃 | シートクラス | 積算率 | 搭乗ポイント |
|---|---|---|---|
| フレックス、Biz、ANAカード優待 | ファーストクラス | 150% | 400pt |
| スタンダード、株主優待割引 | ファーストクラス | 130% | 400pt |
| シンプル | ファーストクラス | 120% | 400pt |
| フレックス、Biz、ANAカード優待 | エコノミークラス | 100% | 400pt |
| スタンダード、株主優待割引 | エコノミークラス | 80% | 200pt |
| シンプル | エコノミークラス | 70% | 100pt |
| セール、ユース、シニア等 | エコノミークラス | 50% | 0pt |
セール運賃に注意:セール運賃は価格が安い反面、搭乗ポイントが0ポイントです。PP単価で計算すると意外と非効率になるケースがあります。SFC修行や上級会員を目指す方は注意しましょう。
シミュレーションはANA公式のPPシミュレーターで搭乗条件を入力すると即座に計算できます。
計算例①:国内線 羽田ー那覇(エコノミー・フレックス)
修行ルートとして人気の羽田〜那覇を例に計算してみましょう。
片道2,368PPなので、往復だと4,736PPになります。プラチナ(50,000PP)を目指す場合、往復約11回の搭乗が目安です(PP数だけ見た場合の計算です。実際にはANA便比率の条件もあります)。
計算例②:国際線 アジア路線(路線倍率1.5倍)
国際線でPPを稼ぐ場合、ANAグループ便の日本発着アジア・オセアニア路線は路線倍率1.5倍が適用されます。シンガポール・バンコク・クアラルンプールなどがこれに該当します。
計算式の考え方は国内線と同じですが、路線倍率が1.5倍になる分、同じ距離でも国内線より多くPPを稼ぎやすい特徴があります。予約クラス(積算率)の選択で獲得PPが大きく変わるため、予約時にANA公式シミュレーターで確認することをおすすめします。
積算率が低い予約クラスに注意:国際線エコノミーの安い予約クラス(U・H・Qなど)は積算率70%、V・W・Sなどはさらに低くなります。搭乗ポイントも0になるため、PP単価が高くなりがちです。
プレミアムポイントが積算される対象便
PPはすべてのフライトで貯まるわけではありません。どの便が対象かを把握しておくと、搭乗前に確認の手間が省けます。
国内線(ANAグループ便・コードシェア便)
国内線でPPが積算されるのは次の便です。
- ANA・ANAウイングス運航便
- IBEXエアラインズ、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジ、日本エアコミューター、天草エアラインが運航するANA便名のコードシェア便
注意:コードシェア便はANA便名で予約・搭乗した場合のみPPが積算されます。AIRDO便名など運航社のサイトで直接購入すると積算対象外になります。
国際線(ANAグループ便・スターアライアンス便)
国際線でPPが積算されるのは次の便です。
- ANA・エアージャパン運航便
- スターアライアンス加盟航空会社運航便(エアカナダ・ルフトハンザ・シンガポール航空・ユナイテッド航空など26社)
- スターアライアンス コネクティングパートナー運航便(吉祥航空)
ただし、スターアライアンス加盟航空会社の便でPPを積算する場合は路線倍率が1倍となり、ダイヤモンドなどの上位ステイタスはANA便のPP比率条件があるため注意が必要です。また、他のマイレージプログラムに登録した搭乗実績はPPの対象外になります。
PP単価で考える効率的な貯め方
PPを効率よく貯めたい方が必ず押さえておくべき概念が「PP単価」です。知っているかどうかで、修行の費用が大きく変わってきます。
PP単価とは(計算式)
この数値が低いほど、1PPあたりの費用が少ない(=コスパが良い)ことを意味します。一般的に10円/PP以下が修行での目安とされています(かつては「6円を切るとお得」と言われましたが、航空券価格の高騰により現在は10円を切れば優秀とされることが多いです)。
国内線のPP単価が良いおすすめルート
PP単価が良くなりやすい国内線ルートの特徴は「長距離路線」です。区間基本マイレージが大きいほどPP単価を下げやすいためです。特に注目されるのが以下のルートです。
| 路線 | 区間基本マイレージ | エコノミー・フレックス1搭乗あたりのPP |
|---|---|---|
| 羽田 ↔ 那覇(沖縄) | 984マイル | 2,368PP |
| 羽田 ↔ 新千歳(札幌) | 510マイル | 1,420PP |
羽田〜那覇は距離が長く、往復4,736PPを稼げるため修行ルートとして人気です。実際のPP単価は予約する時期や運賃によって変わります。出発前にANA公式シミュレーターで確認し、PP単価が10円を下回る運賃を探すのがポイントです。
ヒント:乗り継ぎ路線(那覇経由の石垣など)を活用すると、1行程で複数区間のPPを稼げます。乗り継ぎ用の運賃は積算率や搭乗ポイントが異なる場合があるため、必ずシミュレーターで確認を。
プレミアムポイントの使い方とSFC取得への道
PPはステイタス判定にしか使えない、とお伝えしました。ただし、PPを貯めてステイタスを取得したあとに得られる副産物として、2つの重要な恩恵があります。
ステイタスで得られるアップグレードポイント
年間の獲得PP数に応じて「アップグレードポイント」が付与されます。アップグレードポイントは、国内線プレミアムクラスへのアップグレードや、ANA SKYコインへの交換に使えます。付与が始まるのは年間PP30,000以上(ブロンズ達成後)からです。
スーパーフライヤーズカード(SFC)申込の条件
多くのANAマイラーが修行の最終目標にしているのが「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の取得です。SFCはANAカードの一種で、年会費を払い続けるだけでプラチナサービスメンバー相当の特典を永続的に享受できるカードです。
SFCの申込条件は、その年にプラチナサービスメンバー(年間PP 50,000以上)のステイタスを取得していること。一度SFCを取得すれば翌年以降は毎年修行しなくてよくなるため、多くの方が「1年間だけ集中して50,000PPを貯める」いわゆる「SFC修行」を行います。
SFCとスターアライアンスゴールド:SFC保有者はスターアライアンスゴールド会員として、スターアライアンス加盟全26社の便でラウンジ利用や優先搭乗などの恩恵が受けられます。海外旅行が多い方にとっても大きなメリットです。
SFC修行の総費用目安
「50,000PPに到達するのに、実際いくらかかるの?」と気になる方のために、搭乗ルートのパターン別に大まかな費用感をまとめました。あくまで目安であり、予約タイミングや運賃種別によって大きく変わります。
| 修行スタイル | 主なルート | 総費用目安 | PP単価目安 |
|---|---|---|---|
| 国内線中心 | 羽田〜那覇を往復10〜12回 | 40〜60万円 | 約8〜12円/PP |
| 国際線(アジア)組み合わせ | 国内線+アジア路線ビジネスクラス | 40〜55万円 | 約8〜11円/PP |
あくまで目安です:航空券価格は時期・空席状況によって変動します。実際の修行前は必ず最新の運賃とANA公式シミュレーターで試算してから計画を立てましょう。PP2倍キャンペーン期間中は費用を大幅に抑えられる可能性があります。
2026年のプレミアムポイント増量キャンペーン
ANAでは不定期に「PP2倍キャンペーン」などの増量キャンペーンが行われます。通常より少ない搭乗回数でステイタスを達成できる絶好のチャンスです。
2026年6月時点の最新キャンペーン情報はANA公式サイト・プレミアムメンバーサービスページまたはANAキャンペーンまとめ記事でご確認ください。キャンペーンは予告なく終了・変更になる場合があるため、こまめにチェックしておきましょう。
まとめ:ANAプレミアムポイントのポイント
この記事のまとめ
- ✓プレミアムポイント(PP)はステイタス判定専用。マイルとは別に積算され、1月〜12月でリセット
- ✓ステイタスの目安:ブロンズ3万PP・プラチナ5万PP(SFC申込資格)・ダイヤモンド10万PP
- ✓計算式:区間基本マイレージ × 積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント
- ✓2026年5月から新運賃体系(フレックス・スタンダード・シンプル・セール)に移行。セール運賃は搭乗ポイント0ptに注意
- ✓国内線は路線倍率2倍。長距離の羽田〜那覇がPP単価の目安ルートとして人気
- ✓プラチナ到達後にSFC申込可能。取得すれば毎年の修行不要でプラチナ相当の特典が永続
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いいえ、貯まりません。プレミアムポイントは航空機への搭乗のみで積算されます。クレジットカード決済やショッピング、ホテル宿泊などでは積算されません。フライトマイルとは異なりますのでご注意ください。
毎年1月1日〜12月31日の1年間です。12月31日を過ぎると翌年1月1日に0にリセットされ、翌年への持ち越しはできません。ただし、12月31日より前にステイタス条件を達成した場合は翌年3月末まで「事前サービス」が受けられます。
はい。ANAゴールドカードまたはANAカード プレミアムを保有している場合、年間PP30,000に到達した時点でANA便のPPが15,000ポイントに達していなくてもブロンズサービスメンバーのステイタスを獲得できます。詳細はANA公式サイトのプレミアムポイントのページでご確認ください。
できません。プレミアムポイントはプレミアムメンバーのステイタス判定にのみ使われるポイントです。マイルへの交換、ANA SKYコインへの変換、商品への交換など一切利用できません。ただし、ステイタス達成によって得られるアップグレードポイントは座席アップグレードなどに使用できます。
はい、貯まります。ただし路線倍率は1倍(国内線の2倍・アジア1.5倍より低い)になります。また、プラチナ・ダイヤモンドのステイタスには「うちANAグループ運航便で○万PP以上」という条件があるため、スターアライアンス他社便だけでステイタスを達成することはできません。
