「ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)、どちらを選べばいいの?」——旅行の計画を立てるとき、こう迷ったことはありませんか?どちらも日本を代表する航空会社ですが、料金・路線・マイル・サービスなど、細かく見ると違いが意外と多くあります。この記事では2026年5月時点の情報をもとに、8つの比較軸でANAとJALを徹底解説します。最後にはあなたの旅行スタイルに合った選び方もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

結論
あなたはANA派?JAL派?目的別の選び方
セール・コスパ重視 ANAを選ぶ → 月1〜2回のタイムセール+毎月29日の感謝セールでお得に購入しやすい
離島・地方路線を使う JALを選ぶ → 関連会社が離島・地方空港まで広くカバー。国内52空港・107路線のネットワーク
アジア方面の国際線 ANAを選ぶ → スターアライアンス(26社)でアジア圏の就航都市が充実
ヨーロッパ方面の国際線 JALを選ぶ → ワンワールド加盟でヨーロッパ圏のネットワークが強い
マイルをポイントサイトで貯める ANAを選ぶ → ポイント移行レートが通常70%とJAL(50%)より高め

ANAとJALの基本情報・企業規模の違い

まず、ANAとJALそれぞれの基本情報を確認しておきましょう。どちらも日本を代表するフルサービスキャリア(FSC)ですが、規模や所属するアライアンスに違いがあります。

項目 ANA 全日本空輸 JAL 日本航空
売上高(2026年3月期予想) 2兆3,700億円 1兆9,770億円
国内線路線数(2025年) 139路線 107路線・52空港
国際線(2025年) 24カ国・約60路線 21カ国・58路線
加盟アライアンス スターアライアンス(26社・190カ国・1,150以上の空港) ワンワールド(13社)

グループ会社・所属アライアンスの違い

ANAが加盟するスターアライアンスは、世界26社・190カ国・1,150以上の空港をカバーする世界最大規模の航空連合です。特にアジア圏での加盟社数・就航都市数が優位とされています。

一方、JALが加盟するワンワールドはヨーロッパ圏でのネットワークが強みです。ブリティッシュ・エアウェイズやイベリア航空など欧州系の有力キャリアが名を連ねており、ヨーロッパへの旅行や出張が多い方には魅力的なアライアンスといえるでしょう。

アライアンスって何?

航空連合(アライアンス)とは、複数の航空会社が提携を結び、マイルの積算・利用や乗り継ぎ便の共同運航(コードシェア)などでメリットを共有する枠組みのことです。自分がよく渡航するエリアを押さえたアライアンスの航空会社を選ぶと、マイルをより活用しやすくなりますよ。

料金はANAとJALのどっちが安い?

「ANAとJALってどっちが安いの?」——これはよく聞かれる疑問ですよね。結論からいうと、通常の普通運賃・早割運賃はほぼ同水準で、大きな差はありません。ただし、セール(タイムセール)の頻度と特徴には違いがあるので、うまく活用することが節約の近道です。

普通運賃・早割の比較

ANAもJALも、便名・日程が同じであれば運賃はほぼ同等になることが多いです。早めの予約(早割)で大きく割引される点も共通していますが、割引率や予約受付開始のタイミングは時期によって異なります。どちらかが常に安いわけではなく、購入するタイミングと路線によって変わると思っておくのが正確です。

セール・タイムセールの頻度と購入タイミング

コスパを重視するなら、タイムセールを活用するのが効果的です。両社のセール傾向には以下のような違いがあります。

項目 ANA JAL
セール頻度 月1〜2回(不定期) ほぼ月1回(定期的)
定番タイミング 毎月29日「感謝の日」+月初の火〜水曜 毎月第1火曜日〜水曜日の2日間
セールの特徴 不定期で大型セールが来ることも多い 開催タイミングが読みやすく計画しやすい

プライシーのセールアラートが便利です

ANA・JALのタイムセールは事前に告知されないことも多く、気づいたら終わっていた……ということも。プライシーアプリのプッシュ通知を設定しておくと、セール開始時にすぐ気づけるので見逃しを防げます。

路線・就航空港の違い

「旅行したい目的地に飛んでいるか」は、航空会社選びの最重要ポイントのひとつです。ANAとJALでは、国内線・国際線で得意とするエリアが異なります。

国内線:就航空港数と離島路線の強み

路線数だけ見るとANAが139路線と多いのですが、就航空港の多様性ではJALグループに軍配が上がります。JALは国内52空港・107路線に就航しており、日本トランスオーシャン航空・日本エアコミューター・琉球エアコミューターなどの関連会社が離島や地方路線をカバーしています。

特に沖縄の離島(宮古島・石垣島など)や奄美群島・五島列島などへのアクセスはJALグループが強く、離島旅行を計画している方はJALが選択肢に入りやすいでしょう。一方ANAも主要都市間の便数では競争力があります。

国際線:就航都市数とアライアンスの広さ

国際線はANAが24カ国・約60路線、JALが21カ国・58路線(2025年)と、ANAのほうがわずかに多くなっています。アライアンスも含めたネットワーク全体では、スターアライアンス加盟のANAがアジア圏での利便性で上回ります。

ヨーロッパ方面では、ワンワールド加盟のJALを選ぶとブリティッシュ・エアウェイズなどのパートナー会社との乗り継ぎやマイル積算がスムーズになります。「どのエリアに行くか」で選ぶのがポイントですね。

座席・機内サービスの違い

座席クラスの比較

国内線でのクラス構成は2社で異なります。ANAは「普通席」と「プレミアムクラス」の2クラス制。JALは「普通席」「クラスJ」「ファーストクラス」の3クラス制で、JALは1,100円〜のアップグレードで広々シートのクラスJを利用できるのが特徴です。

クラス ANA JAL
エコノミー相当(シートピッチ) 普通席(約79cm) 普通席(約79cm)
中間クラス クラスJ(+1,100円〜)
シートピッチ約97cmと国内線最大級
ビジネス相当 プレミアムクラス(+5,000〜15,000円) ファーストクラス(国内線、+8,000円〜)

JALのクラスJはシートピッチ約97cmと国内線では断トツの広さです。普通席の79cmと比べると18cmも余裕があり、長距離路線では特に快適さの差を実感しやすいでしょう。+1,100円〜という手頃な追加料金もあって人気が高く、当日空席があればアップグレードできる場合もあります。

国際線では、JALの787型機がエコノミークラスを2-4-2の配置にしているのが大きな特徴です。一般的な3-3-3と比べて座席幅が広く、長時間フライトでも快適に過ごしやすいと好評です。

機内食・Wi-Fi・エンタメコンテンツの比較

国内線の機内サービスでは、ANAが電子書籍サービスや機内食の購入に対応しているのに対し、JALは機内Wi-Fiや動画コンテンツを中心に提供しています。どちらも無料Wi-Fiを導入済みで、フライト中もインターネットが使えます。

手荷物(預け入れ・持ち込み)の違い

項目 ANA JAL
機内持ち込み 10kgまで 10kgまで
国内線・普通席の預け入れ 合計40kgまで 合計40kgまで
国内線・上位クラスの預け入れ プレミアムクラス:合計60kgまで ファーストクラス:合計65kgまで

機内持ち込みはどちらも10kgと同一です。国内線普通席の預け入れも40kgで同じです。ファーストクラス利用時はJALが65kgとANAのプレミアムクラス(60kg)より5kg多く持ち込める点は覚えておいても損はないでしょう。

マイルはANAとJALのどっちがお得?

「どちらのマイルを貯めるか」は、航空会社選びの大きな軸のひとつです。フライトマイルの積算率自体は両社でほぼ差がありませんが、特典航空券の必要マイル数や日常生活でのマイルの貯めやすさに違いがあります。

フライトマイルの積算率比較

フライト搭乗で積算されるマイル率は、両社ともほぼ同等です。普通運賃では積算率100%、割引運賃では50〜75%程度が一般的です。積算率で選ぶよりも、使いやすさや貯め方の違いに注目するほうが重要といえます。

特典航空券に必要なマイル数の違い

国内線の特典航空券には以下のような違いがあります。

項目 ANA JAL
必要マイル数(国内線片道) 6,000〜12,000マイル(シーズン変動制) 5,000〜9,000マイル(路線距離ゾーン制)
特徴 ローシーズンは安い。繁忙期はマイルが多く必要 距離固定制のため年間通して安定

ANAはシーズン変動制のため、閑散期(ローシーズン)を狙えば少ないマイルで特典航空券を取得できます。JALは距離ゾーン制で固定なので、繁忙期でもマイル数が変わらず計画を立てやすい点が魅力です。なお、2025年6月10日よりJALの特典航空券は一律500マイル増額されています。

日常生活でのマイルの貯め方の違い

フライト以外でのマイルの貯めやすさに差があります。ポイントサイト(モッピーなど)で貯めたポイントをマイルに移行する場合、ANAは通常70%、JALは通常50%の移行レートになります。短期間で大量にマイルを積み上げたい場合は、ANAのほうが効率的といわれています。

上級会員制度(ステータス)の違い

ANAもJALも、一定以上のフライト実績を積むと「上級会員」のステータスが付与されます。ステータスがあると、優先チェックイン・優先搭乗・ラウンジ利用・荷物の優先受け取りなど多くの特典を受けられます。

ランク ANA JAL
最上位 ダイヤモンドサービス JMBダイヤモンド
上位 プラチナサービス JGCプレミア
中位 ブロンズサービス サファイア(JGC対象)

「修行」ってご存じですか?

1年間のフライト実績でステータスを取得することを目的として、わざと多くの便を利用する行為を「修行」と呼ぶ航空ファンも多くいます。ステータスを持つと快適さが格段に上がるため、頻繁に飛行機を使う方にはステータス取得を目指す価値があるでしょう。

空港ラウンジサービスの違い

上級会員や上位クラス搭乗者が利用できる空港ラウンジ。ANAとJALでは展開拠点やサービス内容に違いがあります。

国内線ラウンジの比較

項目 ANA JAL
ラウンジ名 ANA LOUNGE/ANA SUITE LOUNGE サクララウンジ/JALファーストクラスラウンジ
主要展開空港 羽田・新千歳・伊丹・福岡・那覇(5空港) 羽田・新千歳・伊丹・福岡・那覇ほか計13空港
共通サービス 軽食・ドリンク・ゆったりしたソファ・シャワー室(一部)

国際線ラウンジの比較

国際線ラウンジは両社ともに上質なダイニングサービスを提供しています。ANAスイートラウンジは「ヌードルバー」が名物で、注文のたびに麺を茹でる本格的なサービスが好評です。JALファーストクラスラウンジは職人が握る寿司などを提供し、高い満足度を誇ります。

ラウンジ利用には条件があります

国内線ラウンジを利用できるのは、基本的に上級会員(ANAダイヤモンドサービス/プラチナサービス、JALダイヤモンド/JGCプレミアなど)か、プレミアムクラス・ファーストクラス搭乗者に限られます。クレジットカードの種類によっても異なりますので、事前に条件をご確認ください。

結論:ANAとJALどちらが自分に向いている?

ここまで8つの観点から比較してきました。最終的には「どちらが絶対によい」ではなく、あなたの旅行スタイルや重視ポイントによって変わるというのが正直なところです。以下のポイントを参考に選んでみてください。

✈ ANA をおすすめするケース
  • セール・タイムセールを積極的に活用したい
  • アジア方面(東南アジア・中国など)に頻繁に行く
  • ポイントサイト経由でマイルを効率よく貯めたい
  • 主要都市間(東京・大阪・福岡・札幌)の便数を重視する
  • 電子書籍などの機内エンタメを楽しみたい
✈ JAL をおすすめするケース
  • 沖縄の離島・地方空港など地方路線をよく使う
  • ヨーロッパ方面に渡航が多い
  • 年間を通じて安定したマイル数で特典航空券を取りたい
  • クラスJ(+1,100円〜)で手軽に座席をアップグレードしたい
  • 国際線エコノミーで幅広シートにこだわる(787の2-4-2配置)

この記事のまとめ

  • 料金はほぼ同水準。セール活用ならANAが頻度・イベント数で有利
  • 路線はANAが国際線・主要便数で優位、JALは国内離島・地方路線が充実
  • 座席はJALがクラスJ(廉価アップグレード)・787幅広シートで差別化
  • 手荷物は国内線普通席で両社同じ40kg。ファーストクラスはJALが65kgと多め
  • マイルの貯めやすさはANAが優位(ポイント移行70% vs JAL50%)
  • ラウンジ展開拠点数はJALのサクララウンジが13空港と多い
  • アライアンスはアジアならANA(スターアライアンス)、欧州ならJAL(ワンワールド)

よくある質問

ANAとJALはどっちが安いですか?

通常の普通運賃・早割はほぼ同水準で、大きな差はありません。タイムセールの活用を重視するなら、月1〜2回と頻度が多く毎月29日に「感謝の日」セールも実施するANAのほうが、割引機会が多い傾向にあります。ただし、路線・時期・座席クラスによって変わるため、都度比較して購入するのがベストです。

ANAとJALのマイルはどちらが貯まりやすいですか?

フライトで積算されるマイル率は両社でほぼ同等です。差が出るのはポイントサイト経由でのマイル移行で、ANAは通常70%、JALは通常50%の移行レートとなっています。短期間で大量のマイルを積み上げたい場合はANAが有利です。どちらを貯めるべきかは、利用頻度の高い路線やアライアンスとの相性で選ぶのがおすすめです。

国際線はANAとJALどちらがいいですか?

渡航先によって異なります。アジア方面への渡航が多い場合はスターアライアンス加盟のANA、ヨーロッパ方面ではワンワールド加盟のJALが乗り継ぎやマイル積算で有利になりやすいです。座席面では、JALが787でエコノミーを2-4-2配置にしており、幅広シートで快適な長距離フライトを求める方に好評です。

ANAとJALのラウンジはどちらが豪華ですか?

どちらも上質なサービスを提供しており、優劣をつけにくいのが正直なところです。国内線の展開拠点数ではJALのサクララウンジが13空港と多めです。国際線ラウンジはANAのヌードルバー(注文制の麺料理)、JALの職人寿司など、それぞれ特徴的なダイニングサービスが人気です。

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