後払い決済とは、商品を受け取ったあとに代金を支払う決済方法です。「NP後払い」「Paidy(ペイディ)」「atone(アトネ)」など複数のサービスがあり、クレジットカードがなくても利用できる手軽さが特徴です。この記事では、後払い決済の仕組み・メリット・注意点と、主要5サービスの手数料・利用上限・支払い場所を一気に比較します。

結論
後払い決済とは「先に受け取って、あとでコンビニや銀行で払う」決済方法です

注文→商品到着→請求書受取→コンビニ・銀行で支払い、という流れが基本です。クレジットカード不要で使えるため、カードを持っていない方や、「カード情報を入力したくない」方にも人気があります。NP後払い・Paidy・atone・メルペイスマート払い・GMO後払いなど、サービスごとに手数料や上限額が異なるため、用途に合ったものを選ぶことが大切です。

後払い決済とは?仕組みをわかりやすく解説

後払い決済は英語で「BNPL(Buy Now Pay Later)」とも呼ばれ、「今買って、あとで払う」決済手段のことです。ECサイトで商品を注文する際に後払いを選ぶと、商品とは別に請求書が届き、コンビニや銀行で代金を支払います。

後払い決済の仕組みと流れ

後払い決済の基本フローは次のとおりです。難しいステップはありませんので、初めての方でも安心です。

1
ECサイトで「後払い」を選択して注文

クレジットカード情報の入力は不要です。氏名・住所だけで簡単に手続きできます。

2
商品が自宅に届く

注文したショップから商品が発送・到着します。商品の中身を確認できます。

3
請求書(払込票)が届く

後払いサービス会社から請求書が郵送されます。商品とは別に届くことが多いです。アプリ対応のサービスはスマホでも確認できます。

4
コンビニ・銀行・口座振替で支払い

請求書に記載の期限(多くは翌月10〜27日)までに支払います。コンビニや銀行でOKです。

決済タイミングの仕組み:後払い決済では、消費者の代わりに後払いサービス会社が先にショップへ代金を支払い、その後消費者から回収するビジネスモデルになっています。そのため、ショップ側も未収リスクなく後払いを導入できています。

コンビニ前払いとの違い

「コンビニ決済(前払い)」との混同が多いのですが、仕組みが逆です。コンビニ前払いは商品が届く前にコンビニで支払いをするのに対し、後払い決済は商品到着後に支払います。後払いのほうが、商品を確認してから安心して支払える点が異なります。

クレジットカード払いとの違い

クレジットカードも「後から支払う」点は同じですが、審査の厳しさが大きく異なります。クレカは信用審査(スコアリング)が厳しく、カードを持てない方も多くいます。後払い決済はクレカ不要・簡易審査で使えるため、よりハードルが低いのが特徴です。ただし、その分利用上限額も低めに設定されています。

後払い決済を使う3つのメリット

後払い決済が広く使われている理由は、購入者にとって明確なメリットがあるからです。クレジットカード払いや前払いにはない「後払いならではの安心感」を見ていきましょう。

クレジットカード不要で誰でも使える

後払い決済の最大のメリットは、クレジットカードがなくても利用できることです。18歳未満の方や、過去に審査が通らなかった方でも使えることが多いです(サービスにより年齢制限あり)。カード情報をネット上に入力する不安もありません。

商品確認後に払えるから安心

前払いと異なり、後払いは商品が手元に届いてから支払います。万が一、届いた商品が「思っていたものと違う」「破損していた」という場合でも、返品・交換の手続きを先に進めてから支払いを調整できるため、初めてのショップでも安心して購入しやすいのが大きな利点です。

手続きが簡単・スムーズ

カード情報や口座番号の入力が不要なので、購入手続きがスムーズです。名前と住所さえあれば注文が完了するため、カゴ落ち(途中で購入を断念すること)も起きにくいとされています。スマホでの買い物が多い方には特に使いやすい決済方法です。

後払い決済の注意点・デメリット

使い方を誤ると思わぬ出費につながる後払い決済。メリットの一方で、知っておくべき注意点もしっかり確認しておきましょう。

使いすぎると支払いに困る可能性

後払いは「今すぐお金がなくても買える」手軽さが魅力ですが、複数のサービスや複数のショップで重ねて利用すると、翌月の支払いが一気に増えて管理が難しくなることがあります。支払い期限の異なる請求書が複数届くような状況にならないよう、利用額を把握しておきましょう。

利用上限額がある(サービスにより異なる)

後払い決済には利用上限があります。NP後払い・GMO後払いは55,000円(税込)、atoneは50,000円が基準、Paidyやメルペイスマート払いは個人の審査結果によって変動します。高額商品を購入したい場合は事前に上限を確認してください。

注意:「NP後払い全体で55,000円」のように、複数のショップで同じサービスを使った合計額が上限になります。Aショップで30,000円、Bショップで30,000円と使うと、上限を超えてしまう場合があります。

手数料がかかる場合がある

後払い決済の手数料は、選ぶ支払い方法によって変わります。口座振替を選べば無料(Paidy)や低額(atone: 99円)で済みますが、コンビニ払いを選ぶと1回あたり209〜390円程度の手数料がかかるサービスが多いです。頻繁に使う場合は、口座振替対応のサービスを選ぶとお得です。

支払期限を過ぎると延滞・利用停止リスク

支払い期限を過ぎると、多くのサービスで延滞手数料(297円/回、最大3回)が発生します。さらに滞納が続くと、後払いサービスの利用停止や、債権回収業者への移管(督促)に発展することもあります。請求書が届いたら早めに支払うよう心がけましょう。

主要な後払い決済サービスを比較(2026年版)

2026年6月時点の情報をもとに、購入者がよく使う後払い決済サービスを一覧で比較しました。手数料・上限額・支払い場所・アプリの有無を確認して、自分に合ったサービスを選びましょう。

サービス コンビニ手数料 口座振替手数料 利用上限 支払い場所 アプリ
NP後払い 無料 無料 55,000円 コンビニ・銀行・郵便局・ドラッグストア なし
Paidy 390円(1回払い) 無料 個人差あり コンビニ・銀行・口座振替 あり
atone 209円〜(※) 99円(※) 50,000円基準 コンビニ・ATM・口座振替 あり
メルペイスマート払い 220〜990円 0円(自動引落) 個人差あり コンビニ・ATM・自動引落 あり(メルカリ内)
GMO後払い 330円前後(店舗設定) 銀行振込手数料 55,000円 コンビニ・銀行・郵便局 なし

※ atoneの手数料は2026年9月1日以降の料金。

NP後払い

NP後払い 手数料無料
利用上限
55,000円(税込)
支払い場所
コンビニ・銀行・郵便局・ドラッグストア
手数料(購入時)
無料
延滞手数料
297円/回(最大3回)

国内で最も広く利用されている後払い決済サービスです。支払い手数料が無料なのが大きな魅力。コンビニはもちろん、郵便局やドラッグストアでも支払えるため、支払い場所の選択肢が豊富です。ネットプロテクションズが運営しており、多くのECサイトで採用されています(NP後払い公式)。

Paidy(ペイディ)

Paidy(ペイディ) 口座振替なら無料
利用上限
個人差あり(審査による)
支払い場所
コンビニ・銀行振込・口座振替
コンビニ手数料
支払い期限
翌月27日

AmazonやAppleストアでも使えるため、認知度が高いサービスです。口座振替を設定すれば手数料無料で翌月27日に自動引き落としされます。本人確認(KYC)を完了すると利用上限が上がる仕組みで、3・6・12回払いにも対応しています。

atone(アトネ)

atone(アトネ) ポイント還元あり
利用上限
50,000円基準(変動あり)
支払い場所
コンビニ端末・ATM・口座振替
コンビニ手数料(2026/9〜)
209円(税込)
口座振替手数料(2026/9〜)
99円(税込)

NTTデータが関与するサービスで、利用するとNcoin(NCOINs)というポイントが貯まるのが特徴です。2026年9月1日から手数料体系が変わり、コンビニ端末払い・電子バーコード払いは209円、口座振替は99円となります。支払い期限はコンビニ/ATMが毎月10日、口座振替が毎月27日です。

メルペイスマート払い

メルペイスマート払い メルカリ連動
利用上限
個人差あり(AI審査・取引実績連動)
支払い場所
コンビニ・ATM・自動引き落とし
自動引き落とし手数料
0円
コンビニ/ATM手数料
220〜990円(金額により)

メルカリアプリ内のメルペイと連動した後払いサービスです。メルカリでの取引実績がAI審査に影響し、よく利用するほど上限が上がりやすくなります。自動引き落とし・残高払いなら手数料無料。ただしコンビニ/ATMで支払う場合は220〜990円と他社より手数料が高めになることがあります。

GMO後払い

GMO後払い EC各社で広く採用
利用上限
55,000円(他社含む累計)
支払い場所
コンビニ・銀行・郵便局
手数料(購入者)
店舗設定(多くは330円前後)
延滞手数料
297円/回(最大3回)

GMOペイメントサービスが運営する後払いサービスで、国内多数のECショップで採用されています。購入者が意識しないうちに利用していることも多いサービスです。手数料はショップ側が設定するため金額はショップによって異なりますが、多くは330円前後です(2026年3月以降、660円に変更するショップも増えています)。請求書ははがきで郵送され、発行後14日以内に支払います。

その他の後払いサービスについて:本記事で紹介した5サービス以外にも、ヤマトファイナンシャルの「クロネコ後払い」など、EC各社が独自に採用している後払い決済があります。使いたいショップが対応しているサービスを確認してみましょう。

後払い決済の支払い場所・方法

後払い決済の支払い方法は、大きく3パターンに分かれます。使いやすい方法を選びましょう。

コンビニで払う(バーコード払い・払込票)

後払いの支払い方法として最もポピュラーなのが、コンビニでの支払いです。方法は2種類あります。

  • バーコード払い:スマホアプリ(Paidy・atoneなど)でバーコードを表示し、コンビニのレジで読み取ってもらう方法。対応店舗はセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなど。
  • 払込票(紙の請求書)払い:郵送された請求書はがきをコンビニのレジに持参して支払う方法。NP後払いやGMO後払いなどで採用。

コンビニ払いは期限を確認:払込票の有効期限が切れると、再発行の手続きが必要になる場合があります。届いたら早めに支払いを済ませましょう。

銀行・郵便局で払う

銀行ATMや窓口・郵便局での支払いにも対応しているサービスが多いです。ATMでPay-easy(ペイジー)払いに対応しているサービスもあります(atoneなど)。銀行振込の場合は金融機関ごとに振込手数料がかかることがあるため、口座振替のほうがお得なことが多いです。

スマホ・口座振替で払う

PaidyやatoneはアプリまたはWebから口座振替(自動引き落とし)を設定できます。口座振替を選ぶと毎月の支払い期日に自動で引き落とされるため、払い忘れの心配がなく、手数料も安くなります(Paidy: 無料、atone: 99円)。できれば口座振替を設定しておくのがおすすめです。

よくある質問

後払い決済の審査は厳しいですか?

クレジットカードと比べると審査は簡易的です。ただし、氏名・住所・年齢のほか、過去の未払い履歴などによっては利用できない場合もあります。初回は利用上限が低く設定されることが多いですが、継続利用で上がることもあります。「審査なし」を謳うサービスはほぼ存在しないため、ご注意ください。

支払いを忘れたらどうなりますか?

支払期限を過ぎると延滞手数料が発生します(多くのサービスで297円×最大3回、計891円)。さらに滞納が続くと、サービスの利用停止や、債権回収業者への移管(督促)につながる可能性があります。請求書が届いたら期限内に支払いを済ませましょう。

クレジットカードなしで後払い決済は使えますか?

はい、クレジットカードは不要です。後払い決済はクレカを持っていない方でも利用できるのが大きなメリットです。支払いはコンビニ・銀行・口座振替などで行います。ただし、支払い能力の審査(簡易的なもの)はあります。

どのECサイトで後払いが使えますか?

楽天市場、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWN、Amazon(Paidy経由など)といった大手ECサイトで後払い決済に対応しているショップが多くあります。ただし、同じECモールでもショップによって対応していない場合もあります。楽天市場の後払い決済については以下の記事をご参照ください。

まとめ

後払い決済 おさらい

  • 後払い決済は「商品受取後にコンビニ・銀行で払う」決済方法。クレカ不要で使いやすい
  • 手数料ゼロを目指すなら口座振替設定がおすすめ(PaidyやNP後払いなど)
  • 利用上限は多くのサービスで5万円前後。複数サービス・ショップの合計で管理することが大切
  • 支払い期限を過ぎると延滞手数料(最大891円程度)が発生するので要注意
  • メルペイスマート払いはメルカリ利用者向け、atoneはポイント還元あり、NP後払いは手数料無料が特徴

後払い決済を上手に使えば、クレジットカードなしでも安心してネットショッピングを楽しめます。プライシーでは各後払いサービスの詳しい支払い手順も解説していますので、気になるサービスの記事もあわせてご確認ください。

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