NTT西日本は2026年4月1日より、加入電話(固定電話)の基本料金を値上げしました。住宅用は月220円、事務用は月330円の引き上げで、約30年ぶりの値上げです。この記事では、値上げの具体的な金額・理由・対策をまとめて解説します。

結論
2026年4月から住宅用+220円/月、事務用+330円/月

手続きは不要で、2026年4月1日利用分から自動適用されています。最も一般的な住宅用(3級取扱所)の基本料金は、1,870円→2,090円(月220円増、年2,640円増)になりました。

継続する場合 何もしなくてOK。4月以降の請求から自動的に新料金が適用されます
乗り換える場合 光回線電話/ひかり電話への移行は初期費用無料(2026年3月1日〜)
解約する場合 スマホに一本化。固定番号が不要なら年間2万円以上節約できるケースも

なぜ値上げになるのか?理由と背景

NTT西日本が公式ページで公表している値上げの主な理由は3つです。

① メタル設備の老朽化と維持コストの増大

固定電話は、銅線(メタル回線)を使ったインフラに支えられています。この設備の老朽化が進んでおり、保全・修繕費が年々増加しています。2035年頃にはメタル回線が廃止予定のため、それまでの安定提供に向けた設備投資が必要です。

💡 2035年問題とは

NTT東西はメタル回線を使った加入電話を2035年頃までに段階的に廃止し、光回線・モバイル回線への移行を進める計画です。それまでの間、既存のメタル設備を安定維持するためのコストが膨らんでいます。

② 固定電話の利用者・通信量の大幅減少

スマートフォンやインターネット電話の普及により、固定電話の契約者数・通信回数・通信時間はピーク時と比べ大幅に減少しています。利用者が減る一方でインフラ維持コストは変わらないため、一人あたりの負担が構造的に重くなっています。

③ 物価・人件費の継続的な上昇

消費者物価指数(CPI)・企業物価指数(PPI)の上昇に加え、設備工事や保守にかかる人件費も増加しています。また、津波対策・停電時の電源確保など、激甚化する災害への備えも新たなコスト要因になっています。

これらの複合的な要因から、固定電話の基本料金が約30年ぶりに改定されることになりました。

値上げ後の料金一覧(2026年4月〜)

NTT西日本公式ページのデータをもとに、住宅用・事務用それぞれの改定額をまとめました(税込)。

住宅用 — 加入電話(プッシュ回線・3級取扱所)

種別 改定前(月額) 改定後(月額) 値上げ幅 年間増額
住宅用・加入電話(3級取扱所) 1,870円 2,090円 +220円 +2,640円
住宅用・加入電話(2級/1級取扱所) 1,760円 1,980円 +220円 +2,640円
住宅用・加入電話ライトプラン(3級取扱所) 2,145円 2,365円 +220円 +2,640円
事務用・加入電話(3級取扱所) 2,750円 3,080円 +330円 +3,960円
事務用・加入電話ライトプラン(3級取扱所) 3,025円 3,355円 +330円 +3,960円
💡 取扱所の種類とは

「3級取扱所」などは電話局の規模に応じた区分です。一般家庭のほとんどは3級取扱所に該当します。自分の区分が不明な場合は、NTT西日本のマイページ(ご契約内容確認)でご確認ください。

⚠️ 注意:別途かかる費用

上記は基本料金(回線使用料)のみです。これに加え、1電話番号ごとに「電話ユニバーサルサービス料」「電話リレーサービス料」が必要です。屋内配線レンタル:66円/月、電話機レンタル:198円〜/月も別途かかります。手続きは不要で、2026年4月1日利用分から自動的に新料金が適用されています。

なお、NTT東日本も同一金額・同一開始日(2026年4月1日)で同様の改定を実施しています。

値上げへの3つの選択肢

2026年4月以降、固定電話ユーザーには大きく3つの選択肢があります。

① そのまま継続する

特に手続きは不要です。4月以降の請求から自動的に新料金が適用されます。月220円(住宅用)の増加で年間2,640円増になりますが、固定電話番号の維持が必要な方や、緊急時の回線安定性を重視する方にとっては継続が現実的な選択です。

② ひかり電話・光回線電話に移行する

フレッツ光の提供エリアであれば光回線電話、未提供エリアであればワイヤレス固定電話に移行できます。現在の加入電話番号をそのまま引き継げるケースが多く、移行費用は現在無料で提供されています。

インターネットも使いたい場合はフレッツ光+ひかり電話セットへの移行も選択肢です。

③ 解約してスマホに一本化する

固定電話の利用頻度が低い場合、解約してスマートフォンに一本化する方法があります。基本料金(月2,090円)のほかに通話料・オプション料金もかかっていることを考えると、年間で2万円以上の節約になるケースもあります。ただし固定番号が失われるため、業務利用や金融機関登録番号としての固定電話番号が必要な方には不向きです。

光回線電話への移行費用とメリット

NTT西日本は、メタル回線からの移行を促進するため、初期費用の無料化と月額割引を実施しています(2026年3月1日より申込受付開始)。

費用項目 通常金額 移行時の金額
契約料 880円 無料
工事費(光回線電話) 22,000円 無料
工事費(フレッツ光+ひかり電話) 25,300円〜 無料
光回線電話 月額基本料(住宅用) 1,870円(値上げ前の加入電話と同額)
💚 光回線電話に移行するメリット

光回線電話の月額基本料(住宅用)は1,870円で、値上げ後の加入電話(2,090円)より月220円安い水準です。電話番号は引き継げるため、移行のハードルは低めです。

移行手続きは以下の流れで進みます。

  • 1
    希望するサービスを選ぶ

    固定電話のみ → 光回線電話 or ワイヤレス固定電話。インターネットも使いたい → フレッツ光+ひかり電話

  • 2
    NTT西日本に申し込む

    光回線電話・ワイヤレス固定電話:Webまたは電話(0120-279-116)で申込。フレッツ光+ひかり電話:Webまたは電話(0120-116-116)で申込

  • 3
    工事日を確定して切り替え完了

    工事が完了したら加入電話を解約(または利用休止)して移行完了です

解約すべき人・残すべき人

値上げを機に「解約すべきか」と悩む方に向け、状況別の判断基準を整理します。

解約を検討すべき人
  • 月に数回以下しか固定電話を使っていない
  • 家族全員がスマートフォンを持っている
  • 固定番号を登録している金融機関・サービスが少ない
  • インターネットはスマホ回線で十分
  • 固定電話の維持費(月2,090円以上)を節約したい
継続・移行を検討すべき人
  • 仕事で固定電話番号が必要
  • 金融機関・行政手続きで固定番号を登録している
  • 高齢の家族がいて固定電話に慣れている
  • 停電時の通信手段として固定電話を確保したい
  • 光回線電話に移行すれば月220円安くなる
💡 光回線電話への移行がコスパ最良

固定電話番号を残しつつコストを抑えたいなら、初期費用無料の光回線電話への移行が有力な選択肢です。値上げ後の加入電話(2,090円/月)より220円安い1,870円/月で維持できます。

この記事のまとめ

  • NTT西日本の加入電話(固定電話)は2026年4月1日から基本料金が値上がり。住宅用+220円/月、事務用+330円/月(手続き不要、自動適用)
  • 値上げの主因はメタル設備の老朽化・利用者減少・物価上昇。2035年頃にメタル回線は廃止予定
  • 対策は3択:①そのまま継続 ②光回線電話に移行(初期費用無料・月220円安くなる) ③解約してスマホに一本化
  • 番号を残したいなら光回線電話への移行(初期費用無料)が最もコスパが良い選択肢

よくある質問

  • 値上げのために何か手続きは必要ですか?

    いいえ、手続きは不要です。2026年4月1日利用分から、自動的に改定後の料金が適用されています。

  • NTT東日本も同じ値上げを実施していますか?

    はい。NTT東日本もNTT西日本と同一金額・同一開始日(2026年4月1日)で改定を実施しています。

  • 加入電話・ライトプランも値上げの対象ですか?

    はい、「加入電話・ライトプラン」も今回の改定対象です。住宅用・事務用ともに同一の値上げ幅が適用されます。

  • ひかり電話(光電話)に移行したら電話番号は変わりますか?

    原則として、現在の固定電話番号をそのまま引き継ぐことができます。ただし設備状況により引き継げない場合もあるため、申込前にNTT西日本(0120-279-116)に確認することをおすすめします。

  • 光回線電話への移行はいつまで無料ですか?

    NTT西日本の公式ページでは現時点で終了期限は明示されていません。ただし今後変更される可能性があるため、早めに問い合わせることをおすすめします。問い合わせ先:NTT西日本 電話移行相談センター 0120-279-116(平日9:00〜17:00)

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