フレッツ光の「値上げ」という言葉を最近よく耳にしますが、実は月額料金だけでなく、工事費・解約時の撤去費まで含めた3種類の変更が段階的に進んでいます。「自分のプランは影響を受けるの?」「対策はある?」そんな疑問にまとめてお答えします。なお、フレッツ光は回線料金とは別にプロバイダ料金(月額550〜1,320円程度)がかかります。この記事では原則として回線料金のみを記載し、プロバイダ料金は別途ご確認ください。
-
①
月額料金の値上げ(NTT東日本のみ・2025年4月〜)1Gbps未満のプランが対象。最大+605円/月。NTT西日本は直接値上げなし
-
②
基本工事費の値上げ(Web以外申込・2026年7月〜)東日本は22,000円→23,100円、西日本は8,250円→9,350円。Web申込は変更なし
-
③
解約時の撤去工事費が新設(2026年4月〜)これまで無料だった解約時撤去工事費が有料化。戸建て最大22,000円
フレッツ光の値上げは3種類|月額・工事費・撤去費まとめ
フレッツ光の料金改定は「月額値上げ」「工事費値上げ」「撤去費新設」の3つがあり、それぞれ実施時期と対象が異なります。「値上げ」と一口に言っても内容が異なるため、自分に関係あるのはどれかを把握しておくことが大切です。
①月額料金の値上げ(2025年4月〜)
NTT東日本は2025年4月1日から、最大速度1Gbps未満のプランについて月額料金を値上げしました。値上げの理由は、部材費・人件費の高騰によるものです。
一方、NTT西日本については月額料金の直接値上げは現時点で発表されていません。ただし、長期向け割引プランの改悪(後述)により、3年目以降の実質負担は増加しています。
現在フレッツ光に新規加入する場合はほぼ「ギガラインタイプ(1Gbps)」が適用されるため、新規加入者への影響はほとんどありません。影響を受けるのは、旧プランをそのまま使い続けている既存ユーザーです。
②基本工事費の値上げ(2026年7月〜)
2026年7月1日以降、電話・FAX・店頭などWeb以外で申し込んだ場合に限り、基本工事費が値上がりします。Web申込の場合は変更ありません。
新規加入や乗り換えを検討している方は、Web申込を選べば値上げ前と同じ料金で手続きできます。
③解約時の撤去工事費が新設(2026年4月〜)
フレッツ光を解約・乗り換えする際に、これまで無料だった撤去工事費が2026年4月1日の申込分から有料化されました。戸建てでは最大22,000円の費用が発生するため、解約・乗り換えを検討中の方にとっては見逃せない変更です。
✗ 「にねん割」はすでに受付終了
フレッツ光の長期割引「にねん割」は2023年9月末に新規受付を終了しています。現在は申し込めないのでご注意ください。
NTT東日本|値上げ対象プランと新旧料金比較
NTT東日本の月額値上げは2025年4月1日から始まっており、すでに適用済みです。対象は1Gbps未満(100Mbpsや200Mbpsなど)の旧プランを契約しているユーザーです。
ファミリータイプの変更前後
戸建て向け(ファミリータイプ)の主な料金変更は以下のとおりです。
| プラン名 | 変更前(月額) | 変更後(月額) | 差額 |
|---|---|---|---|
| ファミリー・ハイスピードタイプ | 5,720円 | 5,940円 | +220円 |
| ファミリータイプ(100Mbps) | 5,720円 | 5,940円 | +220円 |
月額+220円は年間で2,640円の出費増になります。
ℹ ギガラインタイプ(1Gbps)は対象外
現在の新規標準プラン「ギガラインタイプ」は今回の月額値上げの対象ではありません。いつから加入したかによって影響が変わるので、利用明細やNTT東日本のマイページで現在のプランを確認してみてください。
マンションタイプの変更前後
集合住宅向け(マンションタイプ)は、LAN方式(建物内をLANケーブルで接続するタイプ)のプランで値上げが大きくなっています。
| プラン名 | 変更前(月額) | 変更後(月額) | 差額 |
|---|---|---|---|
| マンションタイプ LAN方式 プラン2 | 2,750円 | 3,355円 | +605円 |
| マンションタイプ LAN方式 プラン1 | 3,190円 | 3,795円 | +605円 |
| マンションタイプ LAN方式 ミニ | 3,850円 | 4,455円 | +605円 |
| マンション・ハイスピードタイプ プラン2 | 3,135円 | 3,355円 | +220円 |
LAN方式のプランは月額+605円(年間7,260円)と影響が大きいです。なお、マンションタイプのプランはマンションの設備によって決まるため、入居者が自由に選ぶことはできません。速度が遅い100MbpsのLAN方式プランしか使えないマンションでも、値上げ後は1Gbpsプランと同じ料金が適用されます。マンション在住でLAN方式プランを契約している方は、特に乗り換えや1Gbps変更を検討する価値があります。
NTT西日本|割引改悪で実質値上げになるケース
NTT西日本ユーザーの多くは「直接値上げはないから安心」と思っているかもしれませんが、長期向け割引の仕組みが変わったため、契約から3年目以降に実質的な負担増が生じます。
光はじめ割 → 光はじめ割ネクストで3年目以降に負担増
2024年11月から、NTT西日本の長期割引が「光はじめ割」から「光はじめ割ネクスト」に変更されました。この変更の最大のポイントは割引期間が短縮されたことです。
| 割引プラン | 割引内容 | 割引期間 | 3年目以降 |
|---|---|---|---|
| 旧:光はじめ割 | ファミリータイプ 月額1,419円割引 | 継続(自動更新) | 割引継続 |
| 新:光はじめ割ネクスト | 月額1,210円割引 | 2年間のみ | 割引なし |
具体的な月額負担の変化を見ると、ファミリータイプ(プロバイダ料550円込み)では以下のようになります。
| 期間 | 月額目安(プロバイダ込み) |
|---|---|
| 契約〜2年間(割引中) | 5,280円(4,730円+550円) |
| 3年目以降(割引終了) | 6,490円(5,940円+550円) |
2年間の割引期間が終わると月額が1,210円上がり(年間14,520円の差)ます。「ずっと安いと思っていたのに急に高くなった」と感じるケースが増えています。2024年11月以降に新規加入した方は特に注意が必要です。
💡 旧「光はじめ割」ユーザーは現状維持
2024年11月より前に「光はじめ割」を適用中の方は、そのまま継続して割引が続きます。「光はじめ割ネクスト」は新規加入者向けの仕組みです。
2026年から変わる工事費・撤去費の詳細
新規加入・乗り換え・解約を2026年以降に検討している方には、工事費と撤去費の変更も大きなポイントです。申込方法(Web か否か)と申込時期によって費用が大きく変わります。
NTT東日本の工事費・撤去費
| 費用項目 | Web申込 | Web以外(2026年7月〜) |
|---|---|---|
| 基本工事費 | 22,000円 変更なし | 23,100円 +1,100円 |
| 無派遣工事費 | 3,300円 変更なし | 4,400円 +1,100円 |
| 撤去工事費(戸建て) | 13,200円(2026年4〜6月)/ 14,300円(2026年7月〜)新設 | |
| 撤去工事費(集合住宅) | 11,000円(2026年4〜6月)/ 12,100円(2026年7月〜)新設 | |
| 無派遣撤去費(機器返却等) | 無料 変更なし | |
NTT西日本の工事費・撤去費
| 費用項目 | Web申込 or 2026年6月まで | Web以外(2026年7月〜) |
|---|---|---|
| 基本工事費 | 8,250円 変更なし | 9,350円 +1,100円 |
| 無派遣工事費 | 2,200円 変更なし | 3,300円 +1,100円 |
| 撤去工事費(戸建て) | 20,900円(Web申込)新設 | 22,000円(Web以外、7月〜) |
| 撤去工事費(集合住宅) | 14,300円(Web申込)新設 | 15,400円(Web以外、7月〜) |
⚠ 解約・乗り換え前に撤去費を必ず確認
光コラボへの転用(乗り換え)であれば撤去工事は不要な場合があります。ただし、フレッツ光をそのまま解約して別会社の回線に乗り換える場合は撤去工事費が発生します。乗り換え先の事業者に転用可能かどうかを確認してから解約手続きを進めましょう。
自分が値上げ対象かを確認する(判断フロー)
「自分のプランは値上げされているの?」と疑問に思った方は、以下のフローで確認してみてください。
利用中のプランが不明な場合は、NTT東日本・西日本のマイページ(フレッツ光会員専用ページ)でご確認いただくか、契約時の書類を参照してください。
値上げへの対策
値上げの影響を受けている、または今後受ける可能性のある方に向けて、取れる選択肢を整理しました。
① 無料で1Gbpsに変更する(NTT東日本・〜2026年3月末申込)
NTT東日本では、1Gbps未満プランのユーザーが1Gbps(ギガラインタイプ等)に変更する際の工事費を期間限定で無料にするキャンペーンを実施しています。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 申込期間 | 2025年2月1日〜2026年3月31日 |
| 開通期限 | 2026年9月30日まで |
| 費用 | 工事費無料 |
| メリット | 値上げ対象プランから外れ、速度も大幅に向上 |
💡 申込期限は2026年3月31日
申込期限はすでに近づいています。NTT東日本で1Gbps未満プランをお使いの方は、NTT東日本のWebサイトまたはフレッツ光会員ページから無料変更の申し込みができます。工事日の調整に時間がかかることもあるため、早めの申し込みをおすすめします。
② 光コラボに乗り換える
フレッツ光回線を利用したサービス「光コラボ」(ドコモ光・ソフトバンク光・auひかりなど)に乗り換える方法です。転用手続きであれば撤去工事費は不要なケースが多く、各社の割引キャンペーンも活用できます。
光コラボはフレッツ光と同じNTT回線を利用しつつ、工事費が実質無料・スマホセット割が適用できるサービスです。フレッツ光との月額比較(戸建て・プロバイダ込み)は以下のとおりです。
| サービス | 月額目安(戸建て) | 工事費 | スマホセット割 |
|---|---|---|---|
| フレッツ光(NTT東日本) | 6,490円〜(プロバイダ込み) | 22,000円(有料) | なし |
| ドコモ光 | 5,720円 | 実質無料 | 最大1,100円/月 |
| ソフトバンク光 | 5,720円 | 実質無料 | 最大1,100円/月 |
| auひかり | 5,610円 | 実質無料 | 最大1,100円/月 |
- 月額値上げで毎月600円近く増えた
- スマートフォンのキャリアとセット割がある
- 現在のプロバイダに特段こだわりがない
- 2年以上の継続利用を見込める
- 月額値上げが+220円で影響が軽微
- 光コラボで提供されていないサービスを利用中
- 転居予定など環境変化が近い
キャリアのセット割を活用する場合は、スマートフォンのキャリアに対応した光コラボが最もお得になることが多いです。
③ そのまま継続する場合の注意
乗り換えや変更をせずにフレッツ光を継続する場合も、いくつか注意点があります。
- 解約時の撤去費用を把握しておく:将来的に解約・乗り換えを検討した際、2026年4月以降の申込分は撤去工事費(戸建て最大22,000円)が発生します
- 工事費はWeb申込で節約:移転や設備変更が必要になった場合は、必ずWeb経由で申し込むことで工事費の値上げを避けられます
- プロバイダ料は別途かかる:フレッツ光の月額は回線料金のみです。プロバイダ料が別途500〜1,000円程度かかるため、合計額での比較が必要です
まとめ
フレッツ光値上げ まとめ
- フレッツ光の「値上げ」は①月額値上げ②工事費値上げ③撤去費新設の3種類
- 月額値上げはNTT東日本の1Gbps未満プランのみ(2025年4月〜)。NTT西日本は月額の直接値上げなし
- NTT西日本は割引改悪(光はじめ割ネクスト)により3年目以降の実質負担が増加
- 工事費値上げはWeb以外申込のみ(2026年7月〜)。Web申込なら影響なし
- NTT東日本なら2026年3月31日申込まで1Gbps無料変更が可能。値上げを回避できる
光回線の乗り換えを検討している方は、各社の最新料金・キャンペーンも合わせて確認しておきましょう。
価格変動をプライシーでチェック
プライシーはAmazon・楽天・Yahooショッピングなど複数ECの価格を比較・追跡できるアプリです。Wi-Fiルーターや光回線関連機器の購入を検討している方は、プライシーで価格推移を確認してみてください。
プライシーを使ってみる(無料)よくある質問(FAQ)
値上げの種類によって時期が異なります。NTT東日本の月額料金値上げは2025年4月1日から適用済みです。解約時の撤去工事費は2026年4月1日申込分から新設。基本工事費(Web以外申込)の値上げは2026年7月1日申込分からとなっています。NTT西日本の割引改悪(光はじめ割ネクスト)は2024年11月から始まっています。
NTT東日本の場合、ファミリータイプは5,720円→5,940円(+220円/月)、マンションタイプLAN方式プラン2は2,750円→3,355円(+605円/月)となっています。ただし、ギガラインタイプ(1Gbps)は値上げ対象外です。NTT西日本は月額の直接値上げは発表されていません。
NTT東日本のキャンペーンでは、2026年3月31日までに申し込み、2026年9月30日までに開通させることで工事費が無料になります。1Gbps未満のプランを使用中の方は、期限が近づいているため早めの申し込みをおすすめします。
2026年4月1日以降の申込分から発生します。NTT東日本の場合、戸建ては13,200円(4〜6月申込)または14,300円(7月〜Web以外申込)、集合住宅は11,000円〜12,100円です。NTT西日本の場合、戸建てはWeb申込で20,900円、Web以外(7月〜)で22,000円となっています。光コラボへの転用(プロバイダ乗り換え)であれば撤去工事が不要なケースもあります。
光コラボはフレッツ光の回線をそのまま使う仕組みのため、回線の物理的な品質は変わりません。ただし、プロバイダが変わることでネットワークの混雑状況や速度が異なる場合があります。一般的にドコモ光・ソフトバンク光・auひかりなど大手キャリア系の光コラボは品質が安定していると評価されています。
