「十勝バスが値上げした」というニュースを聞いて、「実際にいくら高くなったの?」「自分が使う路線は対象なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。2025年は2回にわたって運賃改定が行われ、帯広・十勝エリアで毎日バスを利用する方にとっては、家計への影響が無視できない状況です。この記事では、値上げの時期・改定率・主要区間の新旧運賃を表でわかりやすくまとめ、定期券や回数券への影響、そして少しでも交通費を節約するコツまで解説します。

結論
十勝バスは2025年に2回値上げ。初乗りは140円→180円に

第1回(2025年6月2日):全31系統が対象。平均改定率14.5%で、初乗り運賃が140円から180円に引き上げられました。
第2回(2025年12月1日):音更・士幌・上士幌3町を通る路線が対象。帯広駅バスターミナル〜上士幌間は970円から1,120円になりました。
帯広空港連絡バスと音更町コミュニティバス(100円均一)は値上げ対象外です。

十勝バスの値上げはいつから?2025年の2回の改定を整理

十勝バスは2025年に2回の運賃改定を実施しました。それぞれ対象路線や改定幅が異なります。「自分の路線はどちらに当たるの?」という疑問を解消するため、時系列で整理しました。

2025年6月2日(月)
第1回:全31系統で平均14.5%の値上げ
帯広を起点とする広尾・足寄・陸別方面など全路線が対象。 北海道運輸局が2025年5月19日に認可し、 初乗り運賃が140円から180円(+40円)に引き上げられました。 申請は同年3月12日付で提出されています。
2025年12月1日(月)
第2回:音更・士幌・上士幌3町の路線を追加改定
音更線(【41】系統)・上士幌線(【49】系統)など音更・士幌・上士幌3町を経由する路線が対象。 北海道拓殖バスと共通定期券を発行しているため、 拓殖バスと同日に値上げされました。

帯広空港連絡バス・音更町コミュニティバスは対象外

帯広空港連絡バスと音更町コミュニティバス(100円均一)は今回の値上げ対象から除外されています。これらを利用している方は運賃変更なしで引き続き使えます。

なぜ2回に分けての値上げになったの?

第1回(6月2日)の時点で、帯広〜音更・上士幌方面は「拓殖バスとの共通定期券の関係で調整が必要」として値上げが見送られました。その後、 拓殖バスとの運賃差解消に向けた協議が行われ、 12月1日に両社が同時に改定する形となりました。「なぜ自分の路線だけ後回し?」と感じた方にとっては、こういった事情があったわけです。

音更・上士幌方面を利用している方へ

帯広〜音更・士幌・上士幌方面の路線は、2025年6月時点では運賃が据え置きでしたが、同年12月1日に改定されました。6月以降に「自分の路線は変わっていない」と思っていた方も、12月1日以降は新運賃が適用されています。ご注意ください。

新旧運賃の比較【主要区間一覧】

「具体的に何円上がったのか」が一番気になるポイントですよね。以下の表で確認してください。

区間 改定前(旧) 改定後(新) 差額 改定率 実施日
初乗り(市内最短区間) 140円 180円 +40円 +28.6% 2025/6/2
帯広〜広尾 1,910円 2,200円 +290円 +15.2% 2025/6/2
帯広〜足寄 1,500円 1,730円 +230円 +15.3% 2025/6/2
帯広〜陸別 2,300円 2,650円 +350円 +15.2% 2025/6/2
帯広バスターミナル〜上士幌 970円 1,120円 +150円 +15.5% 2025/12/1
帯広空港連絡バス 変更なし ±0 対象外
音更町コミュニティバス 100円均一 100円均一(変更なし) ±0 対象外

全体の傾向として、長距離区間ほど改定額(円)も大きくなっています。 帯広〜陸別のように片道2,000円を超える区間では、1回の乗車あたり350円の上昇となり、週に数回利用する方には月単位で相当な出費増になります。 毎日通勤・通学でバスを使っている方は、定期券の活用を改めて検討する価値がありそうです(詳しくは後述の節約術をご参照ください)。

掲載は主要区間のみです

上記は代表的な区間のみを掲載しています。全区間の詳細は十勝バス公式の運賃表ページでご確認ください。

なぜ値上げ?3つの理由を解説

「また値上げか…」と感じる方も多いと思います。しかし背景を知ると、値上げがやむを得ない事情であることがわかります。十勝バスが今回の改定を申請した主な理由は3つです。

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① 利用者数の長期減少
十勝バスは過去40年間で利用者が約5分の1まで減少したとされています。マイカー依存の進行と人口減少が重なり、バス事業は構造的な赤字体質に陥っています。全国的にも、路線バス事業者の約87%が赤字(2022年度)という厳しい実態があります。
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② 運転手不足と人件費の上昇
2024年問題(ドライバーの残業規制強化)により、バス業界では運転手の確保が深刻な課題になっています。賃金を引き上げて人材を確保するためのコストが、運賃改定の大きな理由となっています。
③ 燃料費・車両維持費の高騰
軽油をはじめとする燃料費の高騰が続いており、バス1台あたりの運行コストが増加しています。また、老朽車両の更新に必要なコストも増大しており、事業継続のための収入増が必要でした。

「値上げしなければサービスを維持できない」という状況は、十勝バスだけではありません。全国各地でバス事業者が相次いで運賃改定を行っているのは、同じ構造的な要因が背景にあります。

定期券・回数券への影響

毎日の通勤・通学で定期券や回数券を使っていた方には、運賃改定に伴うルール変更が複数あります。見落とすと損をする可能性があるので、しっかり確認しておきましょう。

回数券の扱い:旧回数券は差額追加払いで使用可能

6月2日の改定前に購入した旧運賃の回数券は、新運賃との差額を現金または回数券で追加支払いすることで引き続き利用できます。払い戻しを希望する場合は、帯広駅バスターミナルの窓口にて1冊あたり210円で対応しています。

回数券と障がい者割引の同時使用が終了しました

2025年6月2日をもって、回数券と障がい者割引の同時使用が終了しました(十勝バス公式のお知らせ)。障がい者割引を利用する場合は定期券への切り替えが必要です。定期券は通常価格の30%引きで購入できます。

定期券の購入:窓口またはモバイルで

バスもり!アプリの定期券販売機能は、2025年6月2日から当面の間、発売停止となっています。定期券を購入する場合は、帯広駅バスターミナルをはじめとする十勝バス各案内所の窓口へ直接出向く必要があります。

また、スマートフォンで乗車できるモバイルチケットも引き続き利用可能です。支払いにはPayPay・d払い・au PAY・楽天Payなどのキャッシュレス決済が使えます。

拓殖バスも2025年12月1日に値上げ

十勝エリアでもう一つの主要バス会社、北海道拓殖バス(音更町)も2025年12月1日から値上げを実施しました。十勝バスとの共通定期券を発行している路線を中心に運賃差が生じていたため、同日に揃えて改定された形です。

項目 十勝バス 北海道拓殖バス
値上げ実施日 2025年12月1日(音更・上士幌方面) 2025年12月1日
平均改定率 約15%程度(第2回分) 主要区間で15%前後
対象外路線 帯広空港連絡バス・音更町コミュニティバス コミュニティーバス・空港連絡線
具体例 帯広BT〜上士幌:970円→1,120円(+150円) 帯広駅前〜鹿追営業所:1,020円→1,170円(+150円)

上士幌線など両社が並行して運行している路線では、同区間の運賃が同額に揃えられる形になりました。これにより「安い方の会社を使う」という選択肢は実質なくなっています。

値上げ後の節約術:毎日バスを使う人向け

運賃が上がった今こそ、交通費の見直しタイミングです。十勝バスを日常的に使っている方に向けて、効果的な節約方法をまとめました。

① 定期券を活用する

毎日同じ区間を利用するなら、定期券が最も効果的です。1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の定期券があり、利用頻度が高いほど割引メリットが大きくなります。「そこまで毎日乗るわけじゃない」という場合は、回数券との比較で判断しましょう。定期券の購入は帯広駅バスターミナルほか各案内所の窓口で対応しています。

② キャッシュレス決済でポイントを貯める

十勝バスではPayPay・d払い・au PAY・楽天Pay・FamiPayなど複数のQRコード決済が利用できます。メインで使っているQRコード決済を使い、ポイント還元を受けることで実質的な交通費を抑えることができます。モバイルチケットも引き続き購入可能です。

③ 学生・障がい者割引を忘れずに

学生定期や障がい者割引(定期券で30%引き)を使える方は、ぜひ活用してください。改定後も割引制度は継続しています。ただし、回数券との組み合わせ割引は2025年6月2日で終了しているため注意が必要です。障がい者割引を使う場合は定期券での利用に切り替えてください。

月ごとの出費を把握することが節約の第一歩

定期券が本当にお得かどうかは、「週に何日・何回乗るか」によって変わります。まず1ヶ月の乗車回数と片道運賃を掛け合わせてみて、定期券代と比較するのが確実です。

よくある質問

帯広空港連絡バスも値上げしましたか?

帯広空港連絡バスは今回の運賃改定の対象外です。運賃の変更はありません。音更町コミュニティバス(100円均一)も同様に値上げ対象外として据え置きとなっています。

拓殖バスはいつから値上げしましたか?

北海道拓殖バスは2025年12月1日(月)から値上げを実施しました。コミュニティーバスと空港連絡線を除く全路線が対象で、主要区間で15%前後の改定率となっています。十勝バスとの共通定期券路線の運賃差を解消するために、同日に値上げが揃えられました。

旧回数券の払い戻しはどこでできますか?

旧回数券の払い戻しは帯広駅バスターミナルの窓口で対応しています。1冊あたり210円での払い戻しとなります。未使用の回数券がある場合は早めに手続きするか、新運賃との差額を追加支払いして使い切る方法もあります。詳細は十勝バスの窓口にお問い合わせください。

バスもり!アプリで定期券は購入できますか?

2025年6月2日の運賃改定以降、バスもり!アプリでの定期券発売は当面の間停止しています。定期券の購入は帯広駅バスターミナルをはじめとする十勝バス各案内所の窓口で行えます。モバイルチケットは引き続き利用可能です。

まとめ:十勝バス値上げのポイント

  • 第1回(2025年6月2日):全31系統が対象。初乗り140円→180円、平均改定率14.5%
  • 第2回(2025年12月1日):音更・士幌・上士幌方面の路線を追加改定。帯広BT〜上士幌は970円→1,120円
  • 帯広空港連絡バス・音更町コミュニティバスは対象外(変更なし)
  • 旧回数券は差額追加払いで使用可、または窓口で払い戻し(1冊210円)
  • 節約には定期券の活用・QRコード決済のポイント還元・学割・障がい者割引が有効

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