「スーパーに行ったら納豆が値上がりしていた」という声が増えています。2026年6月から、ミツカンとタカノフーズという日本の納豆2大メーカーが揃って値上げを発表。なぜ今、納豆が値上がりするのか——その理由と今後の見通し、そして賢く買う方法をまとめました。

結論
2026年6月1日から、最大20%の値上げが実施されます

ミツカン(金のつぶシリーズ)は全19品を参考小売価格(税別)で6〜20%値上げ。タカノフーズ(おかめ納豆)も全約120品を一律15%値上げします。主な理由は、中東情勢の悪化によるナフサ(石油製品)の高騰と、大豆等の原材料費上昇です。

2026年6月から値上げ:いつから?何%上がるの?

2026年6月1日出荷分から、ミツカンとタカノフーズが相次いで価格改定を実施します。毎日の食卓に欠かせない納豆が1〜2割ほど値上がるのは、家計への直接的な影響があります。各社の詳細を確認しておきましょう。

ミツカン
金のつぶシリーズ
最大20%
全19品・参考小売価格(税別)で6〜20%値上げ
タカノフーズ
おかめ納豆シリーズ
一律15%
納豆・豆腐・厚揚げ含む全約120品の出荷価格

ミツカン(金のつぶ)の値上げ詳細

ミツカンは2026年5月1日に値上げを発表し、6月1日出荷分から家庭用納豆の全19商品を値上げします。値上げ幅は参考小売価格(税別)で6〜20%。代表商品の価格変化は以下のとおりです。

商品名 値上げ前(参考小売価格・税別) 値上げ後 値上げ率
金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ3P 235円 281円 約20%
その他「金のつぶ」シリーズ各品 6〜20%(商品により異なる)

「参考小売価格」と「実際の店頭価格」は別物です。参考小売価格(税別)はメーカーが設定する目安価格であり、スーパーの実売価格は通常これよりかなり安く設定されています。例えば「金のつぶ たまご醤油たれ3P」の参考小売価格が281円(税別)に改定された後も、スーパーでの販売価格が120〜150円程度に留まる可能性があります。ただし、今回のような大幅な参考小売価格の引き上げは、出荷価格の上昇と連動しているため、店頭価格への転嫁も避けられない見込みです。

また、ナフサの供給不安により容器資材の調達が困難になった一部商品は、すでに5月1日から販売休止となっています。「金のつぶ 梅風味黒酢たれ3P」「くめ納豆 北海道納豆ミニ3」など4商品が対象です。

タカノフーズ(おかめ納豆)の値上げ詳細

タカノフーズは2026年5月15日に値上げを発表。6月1日店着分から、「おかめ納豆」シリーズをはじめ、豆腐・厚揚げを含む全約120品の出荷価格を一律15%引き上げます。

同社は2025年10月にも全商品を10%以上値上げしたばかり。それにもかかわらず追加値上げに踏み切った背景には、「企業努力のみで対応できる範囲を超えている」という判断があります。今回の値上げは、ミツカンの発表から2週間後という異例の早さでの追随でした。

その他メーカーの動向

業界第3位のヤマダフーズ(おはよう納豆)は、すでに2025年10月から全商品を10%値上げしています。現時点(2026年5月)ではさらなる値上げの正式発表はありませんが、容器・フィルムコストの高騰は業界全体が同様の影響を受けているため、追随の可能性は十分にあります。スーパーのプライベートブランド(PB)納豆についても、今後の動向に注目が必要です。

なぜ値上げ?「ナフサショック」と大豆高騰の仕組み

「なぜ今、こんなに値上がりするの?」と思っている方も多いはずです。今回の値上げには2つの大きな原因があります。1つ目は「ナフサ」という聞き慣れない素材の高騰、そして2つ目は大豆などの原材料費の上昇です。

ナフサとは?なぜ納豆の容器が高くなる?

ナフサとは、原油を精製して得られる石油化学製品の原料です。プラスチックや包装材などの「上流原料」にあたり、納豆の容器(発泡スチロールトレー)や包装フィルムもナフサを原料として作られています

原油
ナフサ
エチレン/プロピレン
ポリスチレン樹脂
納豆容器・フィルム
納豆価格に転嫁

2026年2〜3月、中東情勢が急激に緊迫化しました。米国・イスラエルのイラン攻撃を契機に、中東の原油・石化物流の大動脈であるホルムズ海峡が事実上の封鎖状態に。その結果、ナフサ市況はわずか2週間で1トンあたり600ドル台後半から1,100ドル前後へと約2倍に急騰しました。

日本のナフサ依存度: 日本はナフサ輸入の73.6%を中東に依存しています(2024年)。そのため、ホルムズ海峡の混乱は日本の食品包装コストに直接影響します。

国産ナフサの価格指標(2026年5月1日時点)は1キロリットルあたり125,103円という歴史的高値に達しており、納豆容器・フィルムを調達するメーカーのコスト負担が急増。今回の値上げはその転嫁に当たります。

大豆価格と物流コストも上昇

容器コスト以外にも、大豆などの原料価格・たれの調達コスト・物流費・エネルギー費と、複数のコストが同時に上昇しています。各社が「企業努力で吸収できる限界を超えた」と判断した背景には、このような多重のコスト圧力があります。

納豆の値上げはいつから続いている?過去の推移まとめ

実は今回の値上げは突然のことではなく、2024年以降の「値上げラッシュ」の延長線上にあります。ここ数年の主な値上げを時系列で整理してみましょう。

時期 メーカー 内容 主な理由
2024年6月 ミツカン 家庭用9品を4.5〜7.6%値上げ 大豆価格・エネルギーコスト上昇
2025年7月 ミツカン 対象2品を15%以上値上げ 原材料費・物流費継続上昇
2025年10月 タカノフーズ・ヤマダフーズ タカノフーズ:全商品を10%以上値上げ/ヤマダフーズ:全商品を10%値上げ 大豆価格・人件費・物流費上昇
2026年6月 ミツカン+タカノフーズ ミツカン:全19品を最大20%、タカノフーズ:全120品を15%値上げ ナフサ急騰・原材料費継続上昇

全国のスーパーにおける納豆の実売価格(小売物価統計調査)を見ると、2015年〜2026年初頭の期間で最安値は2022年5月の94円/パック、最高値は2025年11月の111円/パック。2024年以降は「1パック100円の壁」が崩れつつあります。今回の6月値上げにより、この傾向はさらに加速しそうです。

実際のスーパーでの価格推移は、プライシーアプリで確認できます。代表的な商品の価格チャートを以下に掲載します。

また値上げはある?今後の見通しと「価格の粘着性」

「ナフサが落ち着けば値段も戻るのでは?」と期待したくなりますが、残念ながらその可能性は低いと言わざるを得ません。

一度上がった食品価格は下がりにくい

経済学では、一度引き上げられた価格が下がりにくい性質を「価格の粘着性」と呼びます。食品価格に特にこの傾向が強く、ナフサ価格が落ち着いたとしても、以下のコストは固定費として残り続けます。

  • 物流2024年問題に伴う輸送費の上昇
  • 人手不足解消のための人件費・賃上げ
  • プラスチック代替素材への切り替えコスト
  • エネルギーコスト(電気代)の高止まり

現在の価格水準が「ニューノーマル(新常態)」になると考えておく方が現実的です。

秋以降に「第2波」のリスク

タカノフーズは2025年10月に値上げしたばかり、ミツカンも今回が近年3回目の値上げです。中東情勢が夏以降も改善しない場合、2026年秋頃(前回改定から約1年後)に「第2波」の値上げが来る可能性も否定できません。気になる方は、次のセクションで紹介する節約術を今から取り入れることをおすすめします。

秋以降の値上げはあくまで予測であり、公式発表ではありません。最新情報はメーカー公式サイトまたはプライシーの価格アラートでご確認ください。

値上げ時代に納豆を賢く買う方法

値上がりは避けられませんが、工夫次第で出費を抑えることができます。プライシー編集部がおすすめする節約術をご紹介します。

1. PB(プライベートブランド)納豆を活用する

セブン-イレブン、イオン、コープなどのスーパーや小売店が展開するPB(プライベートブランド)の納豆は、メーカー品と比べて価格が安く抑えられています。今回の値上げの影響を直接受けるのはミツカン・タカノフーズのブランド品のため、PBへの切り替えは有効な節約手段です。

セブンのPB「極小粒納豆3個入り」は1パック約17円程度と驚きのコスパを誇ります。健康目的で毎日食べているなら、PBへの切り替えで年間数千円の節約も可能です。

2. 冷凍保存で安いときにまとめ買い

納豆は冷凍保存が可能です。通常1週間〜10日の賞味期限が、冷凍することで約1ヵ月に延びます。スーパーの特売日やタイムセールを狙ってまとめ買いし、冷凍ストックしておくのがおすすめです。

  • 方法:パックのまま保存袋に入れ、空気を遮断して冷凍庫へ
  • 解凍:食べる半日〜1日前に冷蔵庫へ移して自然解凍(電子レンジはNG)
  • 品質:冷凍・解凍しても風味・栄養価への影響は少ないとされています

3. プライシーで最安値・値下がりアラートを活用する

プライシーは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど複数のECサイトの価格を横断比較できるスマートフォンアプリです(iOS・Android対応)。納豆の価格が下がった瞬間にプッシュ通知で知らせてもらえるので、タイミングを逃さずお得に購入できます。

よくある質問

納豆はいつから値上げになりますか?

ミツカン・タカノフーズともに2026年6月1日出荷分(店着分)から値上げが実施されます。店頭価格への反映は6月上旬〜中旬ごろになる見込みです。

金のつぶはいくら値上がりますか?

代表商品「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ3P」の参考小売価格(税別)は235円から281円に引き上げられます(約20%アップ)。その他の商品は6〜20%の範囲で商品ごとに異なります。

おかめ納豆が値上げする理由は何ですか?

中東情勢悪化によるナフサ価格の高騰が主な理由です。ナフサは納豆の容器・包装フィルムの原料であり、そのコスト上昇が価格に転嫁されています。加えて、大豆などの原材料費や物流費・エネルギーコストの継続的な上昇も背景にあります。

納豆の価格はいつか元に戻りますか?

食品価格は「価格の粘着性」と呼ばれる特性により、一度上がると下がりにくい傾向があります。ナフサが落ち着いたとしても、人件費・物流費など他のコスト要因が残るため、以前の価格水準に戻る可能性は低いと見られています。現在の価格が新たな基準になる可能性が高いでしょう。

値上がりを回避する方法はありますか?

スーパーのPB(プライベートブランド)納豆への切り替えや、特売日の冷凍まとめ買いが効果的です。また、プライシーアプリで複数店の価格を比較・値下がり通知を設定することで、お得なタイミングを逃さず購入できます。

まとめ

この記事のポイント

  • 2026年6月1日から、ミツカン(最大20%)・タカノフーズ(一律15%)が揃って値上げを実施
  • 主な原因は中東情勢悪化によるナフサ急騰(容器・フィルムコスト上昇)と大豆・原材料費の高騰
  • 2024年以来3〜4回の値上げラッシュが続いており、今後も「第2波」のリスクあり
  • PB商品への切り替え・冷凍まとめ買い・プライシーの価格アラート活用が節約の鍵

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