Microsoft 365の値上げ概要|いつから・いくら上がった?
マイクロソフトによる値上げは、個人向けと法人向けで異なるタイミングで実施されています。まずは自分に関係する部分を確認しておきましょう。
個人向け(Personal・Family)の新旧価格比較
マイクロソフトの公式発表によると、個人向けの価格改定は2025年2月14日から日本でも適用されています。Personal・Familyともに年額で6,400円(月額640円)の値上げとなり、これは旧Personalプランと比較すると約43%の価格上昇です。
| プラン | 旧価格(年額) | 新価格(年額) | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Personal(1人用) | 14,900円 | 21,300円 | +6,400円 |
| Microsoft 365 Family(最大6人) | 21,000円 | 27,400円 | +6,400円 |
| Personal Classic(AI機能なし) | 14,900円(旧価格のまま) | 据え置き | |
| Family Classic(AI機能なし) | 21,000円(旧価格のまま) | 据え置き | |
⚠️ 注意:放置すると自動的に値上げ後の新価格で請求されます。次回の更新日が来る前に、Classicプランへの切り替えや乗り換えを済ませてしまいましょう。
法人向け(Business・Enterprise)の値上げ予定
法人向けは2025年12月4日(米国時間)に正式発表があり、2026年7月1日から新価格が適用されます。既存契約の更新時にも新価格が適用されるため、更新予定が2026年7月以降の場合は6月末までに前倒し更新すると現行価格で1年延長できます。
| プラン | 現行価格(月額/人) | 新価格(7月〜) | 値上げ率 |
|---|---|---|---|
| Business Basic | 899円 | 1,049円 | +16.7% |
| Business Standard | 1,874円 | 2,099円 | +12.0% |
| Business Premium | 3,298円 | 3,548円 | +7.6% |
| Enterprise E3 | 5,197円 | 5,597円 | +7.7% |
| Enterprise E5 | 8,208円 | 8,708円 | +6.1% |
| F1(フロントライン) | 330円 | 380円 | +15.2% |
| F3(フロントライン) | 1,199円 | 1,349円 | +12.5% |
※上記の法人向け価格は参考値です(税別・月額/人)。正確な価格は販売代理店またはMicrosoft社にご確認ください。
法人向けの値上げ対策(2026年7月前にできること)
年間契約の更新が2026年7月以降に予定されている場合、6月30日までに前倒し更新すれば現行価格でもう1年間利用できます。また、使っていないライセンスの棚卸しやプランの適正化(役割別のプラン分け)で値上げ分を吸収できるケースもあります。
なぜ値上げ?Copilot(AI機能)の標準搭載が主な理由
今回の価格改定の最大の理由は、AIアシスタント「Copilot(コパイロット)」がMicrosoft 365に標準搭載されたことです。従来は別料金だったAI機能が、新プランには自動的に含まれるようになりました。
Copilotで何ができる?主要機能まとめ
Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどのOfficeアプリと連携して使えるAIアシスタントです。主な機能は以下のとおりです。
| アプリ | Copilotでできること | 活用例 |
|---|---|---|
| Word | 文章生成・要約・文法チェック・トーン調整 | 議事録の作成、レポートの下書き |
| Excel | データのグラフ化・分析・予測 | 売上データの自動グラフ化、予測 |
| PowerPoint | スライドの自動作成・デザイン提案 | プレゼン資料の骨子を自動生成 |
| Outlook | メール要約・返信の下書き自動作成 | 長いメールのスレッドを要約 |
毎日大量の書類作成やメール対応に追われているビジネスパーソンには強力なツールです。しかし、家庭での家計簿管理やたまのレポート作成といった用途であれば、Copilotを使いこなす機会はあまりないかもしれませんね。
利用には月60クレジット制限あり
新プランに含まれるCopilotには、月60クレジットという利用制限があります。制限を超えてより多く使いたい場合は、別途「Copilot Pro(月額3,200円)」の契約が必要です。
つまり、AI機能を積極的に使わないユーザーにとっては、「毎年6,400円を追加で払う必要はない」というのが現実です。そのような方には、次のClassicプランへの切り替えが有効な対策になります。
値上げ対策①|旧価格のまま使えるClassicプランへ切り替える
AI機能が不要な方向けに、マイクロソフトは期間限定で「Classicプラン」を提供しています。値上げ前の旧価格のままMicrosoft 365を使い続けることができます。
ClassicプランはAI機能なし・旧価格のまま
「Classicプラン」とは、AI機能(Copilot)が含まれない代わりに旧価格のまま継続利用できる従来型プランです。Word・Excel・PowerPointなどの基本機能は変わらず使えます。
| 比較項目 | 新プラン(値上げ後) | Classicプラン(旧価格) |
|---|---|---|
| Personal 年額 | 21,300円 | 14,900円(据え置き) |
| Family 年額 | 27,400円 | 21,000円(据え置き) |
| Word・Excel・PowerPoint等 | ✓ 使える | ✓ 使える |
| OneDrive 1TB | ✓ 使える | ✓ 使える |
| AI機能(Copilot) | ✓ 月60クレジット | ✗ 利用不可 |
⚠️ 重要:Classicプランは期間限定の提供です。公式では具体的な廃止時期は発表されていませんが、将来的にClassicプランが廃止され全ユーザーが新プランへ移行する可能性もあります。長期的にはOffice 2024への乗り換えも検討に値します。
Classicプランへの切り替え手順(4ステップ)
切り替えは数分で完了します。次回の更新日が来る前に済ませてしまいましょう。
-
1Microsoftアカウントにサインイン
account.microsoft.com/services にアクセスし、Microsoft 365で使っているアカウントでサインインします。
-
2Microsoft 365の「管理」をクリック
「サービスとサブスクリプション」から対象のMicrosoft 365プランを探し、「管理」をクリックします。値上げ後の新価格が表示されていることを確認してください。
-
3「定額請求を無効にする」→「プランの切り替え」を選択
切り替えメニューから「プランの切り替え」を選びます。公式ではClassicプランと呼ばれますが、実際の管理画面では「Microsoft 365 Personal 永続版」または「Microsoft 365 Family 永続版」と表示されています。
-
4内容を確認して「購入する」を選択
次回の請求金額が旧価格(Personal 14,900円 / Family 21,000円)に切り替わっていれば完了です。
💡 切り替え手順の公式ガイドはこちら:Microsoft 365 Personal と Family のクラシックプランへの切り替え(Microsoft公式)
Classicプランに向いている人・新プランを続けるべき人
- AIアシスタントは今のところ不要
- Word・Excel・PowerPointが普通に使えれば十分
- 年間6,400円の節約を重視したい
- スマホやタブレットでもOfficeを使いたい
- Copilotで日々の書類作成を効率化したい
- 月に何度もAIを活用する業務がある
- 月60クレジットでは物足りない(→Copilot Pro検討)
- 新機能をいち早く使いたい
値上げ対策②|買い切り版Office 2024に乗り換える
「毎年サブスクに払い続けるのに疲れた」「将来の値上げにも備えたい」という方には、一度購入すればずっと使えるOffice 2024への乗り換えも有力な選択肢です。
Microsoft 365 vs Office 2024 機能・価格比較表
Microsoft 365のClassicプランとOffice 2024の主な違いをまとめました。自分の使い方に合った方を選びましょう。
| 比較項目 | M365 Personal Classic | Office Home 2024 | Office H&B 2024 |
|---|---|---|---|
| 購入方式 | サブスク(年払い) | 買い切り(永続) | 買い切り(永続) |
| 参考価格 | 14,900円/年 | 約18,500円(1回) | 約39,582〜43,980円(1回) |
| Word・Excel・PowerPoint | ✓ | ✓ | ✓ |
| Outlook | ✓ | ✗ | ✓ |
| OneDriveストレージ | ✓ 1TB | ✗ 無料枠5GBのみ | ✗ 無料枠5GBのみ |
| スマホ・タブレット編集 | ✓ フル機能 | ✗ 閲覧のみ | ✗ |
| インストール台数 | 無制限(同時5台) | PC 2台 | PC 2台 |
| 常時最新バージョン | ✓ | ✗(セキュリティのみ) | ✗(セキュリティのみ) |
何年使えば元が取れる?損益分岐点
気になるのは「結局どちらがお得か」ですよね。Classicプランと比べた場合の損益分岐点を計算してみました。
| 比較 | Office 2024の価格 | 損益分岐点(年) | 結論 |
|---|---|---|---|
| Classic vs Office Home | 約18,500円 | 約1.2年(約15か月) | 1〜2年でPC買い替え予定なら引き分け〜不利 |
| Classic vs Office H&B | 約39,582円〜 | 約2.7年(約32か月) | 3年以上同じPCを使う予定なら買い切りが有利 |
Office Home 2024(Outlook不要の方向け)であれば約1年3か月で元が取れる計算です。「同じPCを3年以上使う予定」「スマホでのOffice利用は不要」という方には、Office 2024への乗り換えが有力な選択肢になるでしょう。
⚠️ Office 2024に乗り換える前に知っておきたい3つの注意点
- OneDriveが1TB → 5GBに激減:Microsoft 365のOneDrive 1TBはなくなり、無料枠の5GBのみになります。写真バックアップ等で使っている方は、乗り換え前にGoogle DriveやiCloudへのデータ移行計画が必要です。
- スマホ・タブレットでの編集が不可に:Office 2024はモバイルアプリでの編集機能が制限されます(閲覧のみ)。スマホやタブレットで文書を編集している方は要注意です。
- サポート期限は2029年10月まで:「買い切り」とはいえ、セキュリティ更新などのサポートは発売から5年間(2029年10月まで)で終了します。その後もそのまま使い続けることは可能ですが、脆弱性リスクが生じる点を覚えておきましょう。
Office 2024への乗り換え手順
Microsoft 365を解約してOffice 2024に切り替える基本的な手順は以下のとおりです。
-
1次回更新日を確認する
Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」から次回請求日を確認します。更新日前に手続きを済ませましょう。
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2OneDriveデータを移行する(必要な方)
OneDriveに保存しているデータがあれば、PCのローカルフォルダや他のクラウドサービスに移しておきます。
-
3Microsoft 365の自動更新をオフにする
Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」から定額請求を無効にします。現在の契約期間は引き続き使えます。
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4Office 2024を購入してインストール
AmazonやMicrosoft公式ストアなどでOffice 2024を購入し、インストールします。
Microsoft 365を最安値で買うには?価格推移チャートで買い時を見極める
どうしても新プランを使いたい、あるいはClassicプランに切り替えつつも少しでも安く購入したいという方に、お得な購入方法をご紹介します。
Amazon・楽天・公式の価格比較
Microsoft 365 PersonalとFamilyはAmazonや楽天でも年間ライセンス版が購入できます。公式サイトよりもセール時に安くなることがあり、プライシーの価格チャートで値動きをチェックするのがおすすめです。
プライシーで値下がりアラートを設定する方法
「もう少し安くなってから買いたい」という方は、プライシーの値下がり通知(プッシュ通知)が便利です。Amazon・楽天・Yahooなど複数のECサイトを横断して価格を比較でき、指定価格を下回ったらスマホに通知が届きます。
プライシーはスマホアプリ(iOS・Android対応)です。Microsoft 365の価格チャートを見れば、過去にどのくらい値下がりしたかも一目でわかりますよ。
よくある質問
公式から具体的な期限は発表されていません。ただし「期間限定」と明記されており、将来的に廃止されて全ユーザーが新プランへ移行する可能性もあります。長期的な対策としては、買い切り版Office 2024への乗り換えも選択肢として検討しておくとよいでしょう。
はい、自動更新をそのままにしていると、次回の更新日から自動的に値上げ後の新価格(PersonalなどAI機能付きプラン)で請求されます。旧価格に抑えたい場合は、更新日が来る前にClassicプランへの切り替え手続きを自分で行う必要があります。
法人向け(Business BasicなどのBusinessプランやEnterpriseプラン)は、2026年7月1日から新価格が適用されます。年間契約の場合は更新月から、月次契約の場合は2026年7月ご利用分から新価格になります。更新が7月以降に予定されている場合は、6月30日までに前倒し更新すると現行価格でもう1年間利用できます。
まとめ
Microsoft 365の値上げは個人向けで2025年2月から、法人向けは2026年7月から実施されます。しかし、対策を知っておけば影響を最小限に抑えることができます。
この記事のポイントまとめ
- ✓ 個人向けは2025年2月から年額6,400円値上げ(Personal: 14,900→21,300円、Family: 21,000→27,400円)
- ✓ 値上げの理由はAI機能「Copilot」の標準搭載(月60クレジット制限あり)
- ✓ AI機能不要ならClassicプランに切り替えると旧価格を維持できる(Personal 14,900円/Family 21,000円)
- ✓ サブスクを手放したい方は買い切り版Office 2024が選択肢(約1.2年〜で元が取れる計算)
- ✓ 放置すると自動的に新価格で請求されるため、次回更新日前に手続きを
- ✓ 法人向けは2026年7月1日から値上げ(Business Basic +16.7%、E3 +7.7%など)
