値上げの主な理由は原材料費・人件費・エネルギーコストの上昇です。2022年以降、値下げを挟みながらも断続的に値上げが続いています。クーポンやポイント活用で実質負担を抑える方法もあります。
【最新】2026年3月なか卯の値上げ内容
なか卯は2026年2月27日、株式会社ゼンショーホールディングス名義でプレスリリースを公開し、2026年3月4日(水)AM9:00より一部商品の価格を改定すると発表しました。
値上げ対象商品と新価格
今回の改定で値上げとなった主な商品は以下のとおりです(全て税込)。
| 商品名 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
|---|---|---|---|
| はいからうどん(並) | 330円 | 350円 | +20円 |
| カツ丼(並盛) | 640円 | 650円 | +10円 |
| 鶏から丼(並盛) | 640円 | 650円 | +10円 |
| 和風カレー(並盛) | 540円 | 550円 | +10円 |
上記以外にも全体の約3割の商品で改定があり、上げ幅は10〜30円となっています。今回の値上げの理由についてゼンショーHDは「原材料費や人件費、エネルギーコストなどの上昇に対応し、商品の品質維持・向上を図るため」と説明しています。
据え置きになった商品
今回の改定で親子丼(並盛)は450円のまま据え置きとなりました。なか卯を代表する看板商品として、消費者の節約志向に配慮した形です。
| 商品名 | 現行価格 | 変更 |
|---|---|---|
| 親子丼(並盛) | 450円 | 据え置き |
今回の値上げは2025年11月以来、約4ヶ月ぶりとなります。対象は全体の約3割の商品(445店舗)で、朝食メニューや定食メニューは今回の値上げ対象外となっています。なか卯の公式サイトでは値上げ発表(2026年2月27日)の約1週間前から告知が行われました。
なか卯の値上げ推移一覧(2022〜2026年)
なか卯は2022年以降、複数回にわたって価格改定を実施しています。2023年には一時的に値下げを行う「逆張り戦略」を取ったことでも話題になりました。以下に主な改定履歴をまとめます。
| 時期 | 主な対象商品・内容 | 幅 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 2022年7月1日 | 全商品値上げ(親子丼:480円→490円) | 値上げ | 原材料・原油価格の高騰 |
| 2023年4月6日 | 親子丼(並盛):490円→450円 | -40円 | 集客・ブランド強化の逆張り戦略 |
| 2024年12月4日 | 鶏から丼・和風カレー・はいからうどんなど多数 | +10〜60円 | 国産米の価格高騰 |
| 2025年3月26日 | カツ丼・チーズ親子丼・鶏から丼・和風カレーなど | +20円 | 国産米の高値長期化 |
| 2026年3月4日 | はいからうどん・カツ丼・鶏から丼・和風カレーなど | +10〜30円 | 原材料費・人件費・エネルギー上昇 |
特筆すべきは2023年の値下げです。卵価格が高騰していた時期に親子丼を40円引き下げ、他チェーンが値上げを続けるなかで逆張りを断行。この戦略は大きな話題を呼び、集客効果も発揮しました。しかし2024年以降は国産米をはじめとするコスト上昇が限界を超え、再び値上げ基調に転じています。
なか卯と同じゼンショーグループのすき家や、競合する牛丼チェーンの動向も参考になります。
商品別価格推移(主要商品・並盛・税込)
主要商品の価格がどのように変化してきたか、2024年12月以降の推移を一覧にまとめました。
| 商品名 | 〜2024/12/3 | 2024/12/4〜 | 2025/3/26〜 | 2026/3/4〜(現在) |
|---|---|---|---|---|
| 親子丼(並盛) | 450円 | 450円 | 450円 | 450円 |
| はいからうどん(並) | 300円 | 330円 | 330円 | 350円 |
| 鶏から丼(並盛) | 590円 | 620円 | 640円 | 650円 |
| 和風カレー(並盛) | 490円 | 520円 | 540円 | 550円 |
| カツ丼(並盛) | — | — | 640円 | 650円 |
はいからうどんは2024年12月〜2026年3月の間に300円から350円へ、約1年3ヶ月で50円(約17%)値上がりしています。一方で親子丼は2023年4月の値下げ以降、3年以上にわたって450円を維持しています。
なか卯が値上げを続ける理由
① 国産米100%使用のコスト直撃
なか卯の最大の特徴は、ごはんに国産米を100%使用していることです。外食チェーンの多くが輸入米を混合する中、国産米だけを使用するこだわりがコスト上昇に直結しています。
2023年秋以降、国産米の市場価格は急騰しました。令和5年産米は高温障害や不作の影響で品薄となり、2024年前半には「米不足」が社会問題化。価格高騰が外食業界全体を直撃しましたが、国産米100%のなか卯への影響は特に大きいものでした。
② 原材料費・エネルギー・人件費の複合上昇
米だけが問題ではありません。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、世界的にエネルギー価格や小麦・飼料価格が上昇。円安も輸入コストを押し上げ、外食産業全体でコストが膨らんでいます。
さらに最低賃金の引き上げによる人件費増加も、サービス業に大きな影響を与えています。2026年3月の価格改定でなか卯は「原材料費や人件費、エネルギーコストなどの上昇」を理由として明示しており、これらの要因が複合的に作用していることがわかります。
今後の見通し:国産米の価格は令和6年産より需給が改善しつつある一方、人件費の上昇圧力は続いています。2026年中に追加の値上げが実施される可能性もゼロではありません。
看板商品「親子丼」が値上げされない理由
なか卯が何度も値上げを繰り返す中で、親子丼(並盛)450円は2023年4月以降ずっと据え置きです。なぜこの商品だけ特別扱いされているのでしょうか。
理由は大きく2つあります。
① 来店動機の核心だからなか卯の屋号は「丼ぶりと京風うどんのなか卯」。その中核商品である親子丼の価格を上げることは、ブランドの象徴的な看板を傷つけることを意味します。競合チェーンとの差別化においても「親子丼なら450円のなか卯」という認知は大きな価値があります。
② 2023年の値下げ戦略の延長線上にあるなか卯は2023年、卵高騰のさなかに親子丼を490円から450円へ40円引き下げるという大胆な逆張りを行いました。当時は集客増と話題性で大きな成果を上げており、その後も「450円」という価格ラインを守り続けることで、ブランドの信頼感を維持しています。
「親子丼は据え置き」という戦略は、コスト上昇分を他商品に転嫁することで全体の採算を取りながら、看板商品の集客力を維持するという合理的な判断です。
値上げ後もなか卯をお得に使う節約術
値上げが続くなか卯でも、うまく活用すれば実質的な出費を抑えることができます。有効な方法を紹介します。
公式アプリのクーポンを活用する
なか卯の公式スマホアプリでは、毎月「得とくクーポン」が配信されます。朝食メニューや期間限定商品の割引クーポンが定期的に登場し、アプリを持っているだけで自動的に受け取れます。
2026年5月時点でも「5月得とくクーポン」が配信中で、朝食やうなぎ商品などをお得に楽しめるクーポンが含まれています(内容は月ごとに変わります)。
スマートニュース・ポイントカードを組み合わせる
スマートニュースアプリのクーポンチャンネルからもなか卯のクーポンを入手できます。また、なか卯ではd ポイント・Vポイント・楽天ポイントが税込200円以上の利用で貯まります。クーポン+ポイント付与を組み合わせることで、値上げ後でも実質コストを最小化できます。
- 公式アプリのクーポンを毎月チェック
- スマートニュースのクーポンも併用
- dポイント・楽天ポイントを貯める
- PayPayなどのキャンペーン活用
- 親子丼(450円)をメイン選択肢に
- 朝食メニューは比較的割安
- クーポン更新タイミング(月初)に注文
- 複数クーポンの重複利用を確認
よくある質問
2023年4月6日からです。それまでは490円でしたが、卵価格高騰の時期にあえて40円値下げするという逆張り戦略を実施しました。その後2024年〜2026年にかけて他商品が値上げされても、親子丼(並盛)450円は維持されています。
公式からの次回値上げ予告は2026年5月時点ではありません。ただし国産米の価格動向や人件費の上昇圧力が続いている状況から、今後も断続的な価格改定が行われる可能性があります。なか卯公式サイトのお知らせページで随時確認するのが確実です。
なか卯は「おいしさへのこだわり」として国産米100%を掲げています。公式サイトでも「飼料からこだわった濃厚なこだわり卵」「国産タマネギ」とともに素材の品質を訴求しており、国産米はブランドの核心です。このこだわりが米価格高騰時のコスト増に直結しています。
2026年3月4日の改定後、はいからうどん(並)は350円(税込)です。2024年12月以前は300円でしたが、2024年12月に330円、2026年3月に350円と2段階で値上がりしました。
2026年3月4日の改定後、カツ丼(並盛)は650円(税込)です。2025年3月時点では640円でした。
この記事のまとめ
- ✓2026年3月4日にはいからうどん・カツ丼・鶏から丼・和風カレーを10〜20円値上げ
- ✓看板商品「親子丼(並盛)」は450円で据え置き継続(2023年4月の値下げ以降ずっと維持)
- ✓2022年以降の値上げ理由は一貫して「国産米高騰+原材料費・人件費・エネルギーコスト上昇」
- ✓公式アプリクーポン+ポイント活用で実質負担を抑えることが可能
- ✓次回値上げの予告はまだないが、コスト環境から今後も注視が必要
