「九州電力からまた値上げ?」「請求書が高くなりそう」と感じていませんか。九州電力の次の値上げは2026年11月1日使用分からで、託送料金の見直しを受けた規制料金の改定です。

さらに政府の電気・ガス料金支援が10月使用分(11月分の請求)から無くなり、11月分の請求額は大きく上がります。いつから・いくら上がるのかと対策を、公式情報をベースに整理しました。

結論
九州電力の次の値上げは2026年11月1日使用分から。従量電灯B(30A・250kWh)で月+367円です

2026年9月28日に発表された改定です。いま動くべきポイントを、状況別にまとめました。

従量電灯Bなど規制料金を契約中 2026年11月1日から改定。30A・250kWhで6,876円→7,243円(+367円)。基本料金・電力量料金の組み替えで、使用量が少ない家庭ほど上げ幅の割合が大きい点に注意
11月分の請求額が気になる 国の補助終了も重なり、11月分は6,876円→8,115円(+1,239円)(従量電灯B・30A・250kWh)。冬の支援は発表を確認できていません
電気代を根本から下げたい 新電力への切り替えはWebで5〜10分。停電・電気の品質は変わらず負担だけ下げられます

九州電力の値上げはいつから?2026年11月1日の改定と対象

九州電力は2026年9月28日、託送料金の見直しを電気料金に反映すると発表しました。規制料金の特定小売供給約款は経済産業大臣に届出済みで、2026年11月1日使用分から適用されます。自由料金メニューも供給条件等が見直されます。

従量電灯B(30A・250kWh)のモデルケースでは、月額が6,876円から7,243円へ+367円になります(消費税・燃料費等調整額・再エネ賦課金などを含む前提)。

報道では、基本料金を引き上げ電力量料金をわずかに引き下げる組み替えで、使用量が少ない家庭ほど値上げ率が大きいと説明されています。具体的な変更前後は公式の別紙で確認してください。

参考:2025年4月の改定(旧オール電化メニュー中心)

直前の改定は、2024年11月28日に発表され、2025年4月1日(5月検針分)から適用されたものです。検針日基準なので、請求額の変化を体感し始めたのは2025年5〜6月頃という方が多いはずです。

対象プラン一覧

2025年4月の改定は、低圧側では主に2016年4月に新規受付を終了した「旧オール電化メニュー」が中心です。普段あまり意識しないプラン名が並びますが、検針票や「きゅうでんBiz」のマイページで自分の契約プランを確認してみてください。

区分対象プラン改定の中身
低圧(一般家庭)季時別電灯、時間帯別電灯、ピークシフト電灯、高負荷率型電灯、低圧季時別電力、深夜電力A/B、第2深夜電力、低圧蓄熱調整契約夜間電力量料金単価および蓄熱単価の見直し(季時別電灯はデイタイム・リビングタイムも見直し)
高圧以上(事業者)業務用季時別電力A/A-Ⅰ、産業用季時別電力A/A-Ⅰ ほか電力量料金単価および市場価格調整等の見直し
スマートファミリープラン・従量電灯Bの方へ

2025年4月の改定は旧オール電化向けプランが中心で、スマートファミリープランや従量電灯Bの単価は変わりませんでした。ただし2026年11月1日の改定は従量電灯Bなどの規制料金が対象です。自由料金メニューも供給条件等が見直されるため、公式発表で確認してください。

2025年4月の改定は「夜間料金の引き上げ」がポイント

2025年4月の改定の特徴は、一律ではなく夜間料金を中心に引き上げ、昼間料金を引き下げる「時間帯別の組み替え」になっている点です。日本経済新聞の報道によれば、時間帯別電灯では午前10時から午後5時までの電力量料金を1キロワット時あたり2円引き下げる一方で、朝と夜は引き上げという内容です。

エコキュート等で夜間に集中して電力を使ってきたご家庭ほど、影響が大きくなる構造です。

値上げで電気代はいくら上がる?世帯別シミュレーション

「結局、自分の家計だといくら変わるの?」が一番気になるポイントですよね。2026年11月の改定は、従量電灯B(30A・250kWh)で月+367円です。さらに11月分の請求は、補助終了と改定が重なって6,876円から8,115円へ+1,239円になります(九州電力の発表)。参考までに、2025年4月の改定は季時別電灯を6kVAで契約・使用量610kWhのモデルケースで月額+453円でした。

世帯別の月額シミュレーション(補助金終了でいくら上がる?)

スマートファミリープラン契約を前提に、補助が手厚かった2026年1〜2月使用分と、補助が出ない月の月額を比較しました。10月使用分以降は補助が出ないため、そのまま目安になります。同じ使い方でも月+900〜2,250円の差が出る計算です(燃料費調整額・再エネ賦課金は含めず単純化)。

世帯モデル月使用量補助金あり
(1〜2月分)
補助金なし
(10月使用分〜)
差額/月年換算
一人暮らし
(30A)
200kWh約4,171円約5,071円+900円約1.1万円
2人世帯
(30A)
300kWh約6,118円約7,468円+1,350円約1.6万円
3人世帯
(40A)
400kWh約8,541円約10,341円+1,800円約2.2万円
4人以上
(50A)
500kWh約10,964円約13,214円+2,250円約2.7万円

※プライシー編集部試算。スマートファミリープランの基本料金・電力量料金単価をもとに、2026年1〜2月の補助単価4.5円/kWhの値引きを反映。燃料費調整額・再エネ賦課金・各種割引は含めていません。実際の請求額とは差が出ます。

4人以上の世帯は年間2.7万円の差に

「電気代は1人暮らしの2倍くらい?」と思いがちですが、再エネ賦課金や使用量帯別単価が積み重なって、補助金終了の影響額も世帯人数に応じて大きくなります。4人以上の世帯では年間2.7万円の差。11月分の請求書が来てから慌てないよう、今のうちに節電・プラン見直しの準備を始めておくと安心です。

スマートファミリープラン契約者は「プラン値上げ」はゼロ

スマートファミリープランや従量電灯Bの単価は、2025年4月の改定では変わりませんでした。スマートファミリープランの料金単価を整理すると以下の通りです(2026年5月時点の掲載。11月1日の見直し後の単価は公式サイトで確認してください)。

区分単価(税込)
基本料金(30A)948.72円
基本料金(50A)1,581.20円
電力量料金 〜120kWh18.37円/kWh
電力量料金 121〜300kWh23.97円/kWh
電力量料金 301kWh〜25.57円/kWh
2年契約割引年間777円

注意したいのは「燃料費調整額の上限なし」

スマートファミリープランは自由料金プランのため、規制料金の従量電灯Bと違って燃料費調整額に上限がありません。燃料価格が高騰した局面では、スマートファミリープランのほうが従量電灯Bより請求額が高くなる可能性があります。為替や原油・LNG価格が動いた月は、検針票の燃料費調整額の欄を一度チェックする習慣をつけておきたいところです。

2026年10月使用分で電気・ガス補助が終了|11月分から実質値上げ

「九州電力 値上げ」で検索している方が11月分の請求でもう一つ気にすべきなのは、政府の電気・ガス料金支援が2026年9月使用分(10月分の請求)で終わることです。これは全国の電力会社・ガス会社の利用者に共通する話で、検針票上は単価が変わらなくても請求額が上がります。

補助金のタイムライン

経済産業省 資源エネルギー庁の電気・ガス料金支援サイトによると、2026年1〜3月使用分の支援が終わったあと、夏に再実施されました(申請不要)。

2026年
1〜2月使用分
低圧 −4.5円/kWh、高圧 −2.3円/kWh、都市ガス −18.0円/㎥。最も手厚い補助の時期でした
2026年
3月使用分
低圧 −1.5円/kWh、高圧 −0.8円/kWh、都市ガス −6.0円/㎥。1〜2月の3分の1まで縮小
2026年
7〜9月使用分
中東情勢を踏まえた補正予算等で再実施。低圧は7・9月使用分 −3.5円/kWh、8月使用分 −4.5円/kWh。九州電力では8〜10月分の請求で割引されます
2026年
10月使用分〜
補助なし(11月分の請求から)。冬の支援の発表は確認できていません

標準世帯で月いくら上がる?

250kWh使う標準的な家庭(従量電灯B・30A)では、10月分の請求に国の割引▲875円が含まれています。これが11月分でなくなり、さらに11月1日の料金見直し(ひと月通じて適用した場合+366円)が加わるため、請求額は10月分6,876円から11月分8,115円へ+1,239円になります。

11月分は燃料費等調整単価も1.96円/kWhと前月分より3.49円/kWh上がっています(前月分は国の割引を含む)。使用量が多い家庭ほど影響額も大きくなります。

10月分の請求書が「最後の割引」です

2026年10月分(9月使用分)の請求が、夏の支援で割引される最後の請求です。11月分からは補助がなく、同じ使い方でも請求額が上がります。冬の支援が発表された場合は、公式の電気・ガス料金支援サイトで確認してください。

なぜ九州電力は値上げした?理由を整理

2026年11月の改定の理由は、託送料金の見直しの反映です。一般送配電事業者が11月1日に実施する見直しを、電気料金に反映します。2023年4月の改定と同じ、託送料金に伴う見直しです。

以下は、2025年4月の改定(九州電力公式の説明は「需給構造の変化への対応」)の背景と、電気代に影響する要因を3つに分けて整理したものです。

理由 1

夜間の電力調達コストが上昇している

九州は太陽光発電の導入量が全国でも多く、昼間は太陽光で電力を賄える時間帯が増えました。その結果、相対的に夜間の電力需要の比重が高まり、火力発電を稼働させて夜間電力を調達するコストが膨らんでいます。今回の改定で夜間料金を引き上げ、昼間料金を引き下げたのはこのためです。

理由 2

再エネ賦課金が過去最高に

太陽光・風力など再生可能エネルギーの普及を支える「再エネ賦課金」は、2026年度に1kWhあたり4.18円(前年度は3.98円)に決定し、初めて4円台に乗りました。月300kWh使う家庭で月1,254円・年15,048円の負担となります。これは九州電力だけでなく全国共通のコストです。

理由 3

燃料費・円安の影響が続いている

九州電力は火力発電への依存度が高く、LNGや石炭の輸入コストが円安・国際情勢の影響で上振れしやすい構造です。これは燃料費調整額として毎月の電気料金に反映されており、原油・LNG価格が動くと請求額もそれにつれて動きます。

値上げの年表(2022〜2026)

九州電力の料金は2022年以降、ほぼ毎年改定や手数料変更が続いています。「最近よく値上げを聞くなあ」という体感は気のせいではなく、実態として年単位で改定が積み重なっています。

2022年
10月分〜
一部プランで燃料費調整制度の上限を廃止。さらに口座振替割引・停電時割引の終了と、書面発行手数料の新設
2023年
4月1日〜
託送料金改定に伴う値上げ。従量電灯B(30A・250kWh)モデルで月+250円
2024年
4月1日〜
発電側課金制度の導入を反映した託送料金見直し。従量電灯B(30A・250kWh)モデルで月+23円
2025年
4月1日〜
旧オール電化プラン中心に料金単価を見直し。季時別電灯(6kVA・610kWh)で月+453円
2026年
11月1日〜
託送料金の見直しを反映した規制料金の改定。従量電灯B(30A・250kWh)モデルで月+367円。今回の改定はここ

こうして並べると、毎年のように何かしらの改定が入っているのがわかりますね。託送料金の見直しは4月や11月に反映されることが多いので、時期を覚えておくと家計の見直しタイミングが取りやすくなります。

九州電力の値上げに家計でできる対策

では、値上げと補助終了に対して家計でできることは何か。効果の出やすい順に整理すると、(1) 節電 / (2) プラン見直し / (3) 新電力への乗り換えの3階建てで考えるのが現実的です。一気に全部やる必要はありません。

今日からできる節電のコツ

節電は1つあたりの削減額は小さいものの、追加コストゼロで今日から始められます。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでも紹介されている定番の組み合わせは以下の通りです。

1

エアコンの設定温度を季節ごとに1度ずらす

夏は1度高く、冬は1度低くするだけで消費電力が約10%前後減るとされています。フィルター清掃も月1〜2回が目安です。

2

冷蔵庫の詰め込みすぎを解消する

庫内に冷気が回りやすくなり、効率的に冷えます。家庭の電気使用量の中でも冷蔵庫の割合は大きく、買い替え時には省エネタイプを選ぶことで年間6,000〜8,000円の削減効果が期待できます。

3

白熱電球・古い蛍光灯をLEDに置き換える

消費電力は約1/5〜1/10、寿命も40,000時間程度と圧倒的に長持ち。玄関や廊下など毎日点灯する箇所から順に交換するのが効率的です。

4

使っていない家電の待機電力をカット

テレビ・電子レンジ・温水洗浄便座などのコンセントを抜くか、スイッチ付きタップで物理的に遮断します。家庭の電気代の約5%が待機電力という調査もあります。

九州電力の中でのプラン見直し

「新電力に乗り換えるのはまだハードルが高い」という方は、まず九州電力内のプラン変更を検討してみてください。たとえば従量電灯Bの方がスマートファミリープランに切り替えると、2026年5月時点の単価では301kWh以上の3段目料金が1.4円/kWh安くなる上に2年契約割引(年777円)も付きます(11月1日の見直し後は公式で確認してください)。一方でオール電化向けの夜間型プランを契約している方は、2025年4月の改定の影響を強く受けているので、生活パターンと合っているか改めて確認しておく価値があります。

新電力への乗り換え(最も効果的)

家計インパクトが最も大きいのは、九州電力以外の新電力会社への切り替えです。お得電力ナビによれば、Webサイトからの申し込みは5〜10分程度で完了し、解約手続きも新しい電力会社側が代行してくれます。

切り替え後も電気の品質は変わりません

新電力に切り替えても、家まで電気を届ける送配電網は引き続き九州電力送配電のものを使います。電気の品質や安定性は変わらず、停電が増えることもありません。引っ越しも工事も不要なので、検針票を手元に用意してWebから申し込むだけです。

節電に役立つ省エネグッズ

節電を仕組み化する補助アイテムもあわせて紹介します。プライシーの価格チャートで底値タイミングを確認しながら、無理のないタイミングで揃えていくのがおすすめです。

九州電力の値上げに関するよくある質問

九州電力の値上げはいつからですか?

直近の値上げは2026年11月1日使用分からです。託送料金の見直しを反映した規制料金の改定で、従量電灯B(30A・250kWh)のモデルは月+367円(6,876円→7,243円)です。2026年9月28日に発表されました。

政府の補助金はいつまで続きますか?

夏の支援は2026年7〜9月使用分で、九州電力では10月分の請求が最後の割引です。2026年10月使用分(11月分の請求)以降の補助は、冬の支援の発表を確認できていません。

値上げ後の九州電力は他の大手電力会社より高いのですか?

2025年4月の改定により、九州電力の料金は東京電力や関西電力など他の大手電力会社とほぼ同水準まで上がったと整理されています(2026年11月の改定前の情報です)。これまで「九州エリアの電気代は比較的安い」とされてきた優位性は、以前ほどはっきりしなくなったといえる状況です。契約プランや使用量によっても差が出るので、検針票で実際の単価を確認するのが確実です。

新電力に切り替えると停電が増えませんか?

増えません。家庭まで電気を届ける送配電網は引き続き九州電力送配電が管理しており、新電力会社はその上で電気の「販売」だけを行う仕組みです。停電の頻度・電気の品質・復旧スピードのいずれも九州電力契約時と変わりません。

マンションやアパートでも新電力に乗り換えできますか?

原則として可能です。ただしマンション全体で「高圧一括受電契約」を結んでいる物件では、個別の切り替えができない場合があります。契約形態が分からないときは、管理会社や大家さんに「高圧一括受電かどうか」を確認するのが早いです。

九州電力への解約連絡は自分でしないといけませんか?

不要です。新しい電力会社に申し込むと、そちらの会社が現在の九州電力との解約手続きをまとめて代行してくれます。利用者がやることは、検針票を見ながら申し込みフォームに必要事項を入力することだけです。違約金の有無は新旧それぞれのプランの規約で事前に確認しておきましょう。

まとめ:今すぐ確認したい3つのポイント

  • 九州電力の次の値上げは2026年11月1日使用分から。従量電灯B(30A・250kWh)で月+367円(6,876円→7,243円)です
  • 国の電気・ガス料金支援は2026年9月使用分(10月分の請求)で終了。11月分は補助終了と改定が重なり、6,876円→8,115円(+1,239円)になります
  • 家計の打ち手は「節電 → 九州電力内でのプラン見直し → 新電力への乗り換え」の順に。新電力の申し込みはWebで5〜10分、電気の品質は変わりません

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