「最近iCloudの請求が増えた気がする…」「iCloud+が値上げされたって聞いたけど自分も対象?」と気になっていませんか。Appleは2024年8月にiCloud+の月額料金をひっそりと値上げし、現在も新料金が継続しています。この記事では、現在のiCloud+の正確な料金、値上げ対象になる人・ならない人の見分け方、値上げを受けて今すぐできる対策まで、プライシー編集部が公式情報を整理してお伝えします。
iCloud+値上げの結論|新料金・値上げ幅・対象者まとめ
まずは押さえておきたい3つの要点からお伝えします。Appleの公式サポートページ「iCloud+のプランと料金」に記載されている2026年5月時点の最新情報に基づいています。
- 値上げのタイミング: 新料金は2024年8月21日から適用開始。2024年11月15日にニュース報道で広く周知されました
- 対象者: 2024年8月21日以降に新規加入、プラン変更、または旧プランから移行した人
- 値上げ幅: 50GBで月+¥20、12TBでは月+¥1,100。年間で見ると最大¥13,200の負担増です
Appleは今回、プレスリリースを出さずに価格表だけを書き換える形で値上げを実施しました。大手メディアが報じたのは値上げから約3か月後の11月15日で、それまで気づかなかった人も多いサービスです。請求金額の変動には自分で気を配る必要があります。
「自分は値上げされる?」3秒セルフ判定フロー
iCloud+の値上げは、すべての利用者に一律で適用されたわけではありません。「いつ加入したか」と「プラン変更・解約をしたか」の2点で判定できます。下のフローに沿って確認してみてください。
NO(2024年8月21日以降の加入)→ 新料金が適用
YES → 新料金が適用(プラン変更の瞬間に新料金に切り替わります)
NO → 旧料金が継続
iCloud+のファミリー共有では、料金を支払うのはストレージプランを契約している主催者(ファミリーオーガナイザー)です。メンバー個人の加入時期ではなく、主催者がいつプランを契約・変更したかで値上げの対象が決まります。
プラン別の新旧料金と値上げ幅(早見表)
各プランの旧料金・新料金・値上げ幅を一覧にまとめました。今のプランで「月にいくら、年間でいくら増えたのか」が一目で分かります。
| プラン | 旧料金(〜2024/8/20) | 新料金(2024/8/21〜) | 値上げ幅 | 上昇率 | 年間負担増 |
|---|---|---|---|---|---|
| 50GB | ¥130 | ¥150 | +¥20 | +15.4% | +¥240 |
| 200GB | ¥400 | ¥450 | +¥50 | +12.5% | +¥600 |
| 2TB | ¥1,300 | ¥1,500 | +¥200 | +15.4% | +¥2,400 |
| 6TB | ¥3,900 | ¥4,500 | +¥600 | +15.4% | +¥7,200 |
| 12TB | ¥7,900 | ¥9,000 | +¥1,100 | +13.9% | +¥13,200 |
値上げ幅の視覚化
各プランの「月額の値上げ幅」を比べると、大容量プランほど絶対額の上昇が大きいことが分かります。
上昇率は12〜15%程度で各プランほぼ同水準ですが、絶対額で見ると12TBは月¥1,100=年¥13,200の差になります。大容量プランほど「現状維持の有無」で家計への影響が大きく変わる構造です。
旧料金が維持される人と、維持の条件
「2024年8月20日以前から契約している人=安心」というほど単純ではありません。Apple公式の注釈では、旧料金維持には次の3条件をすべて満たす必要があると明記されています。
- 2024年8月20日以前にiCloud+を契約した
- その後、プラン変更(容量アップ/ダウン)をしていない
- 解約後の再加入をしていない
- 2024年8月21日以降に新規加入した
- 容量アップ/ダウンのプラン変更をした
- 一度解約して再加入した
- 無料5GBから有料に切り替えた
「もし誤って変更してしまったら」のリカバリーは難しい
うっかりプラン変更や解約をしてしまうと、新料金で再加入する形になります。一度新料金になったあとに旧料金へ戻る公式な方法はありません。容量が足りなくなった場合は、ダウングレードではなく不要データの削除で対応するのが安全です。
旧料金維持の人にとっては、「触らないこと」が最大の節約になります。請求の引き落としや決済情報の変更時にも、プラン情報をうっかり触らないよう注意しておきましょう。
なぜiCloud+は値上げされた?背景と今後の見通し
Appleは値上げの理由を公式には説明していませんが、複数メディアの分析では為替(円安)の影響がほぼ確実とされています。
米ドル建てでは据え置きという事実
ITmediaの分析によると、米国でのiCloud+料金は据え置かれており、値上げは日本を含む円安・通貨安が進行した国を中心に行われました。サブスクの利益確保には為替変動の吸収が必要で、長期的な円安に対応するための価格改定だったと見られています。
Apple Music・Apple TV+も過去に値上げ
Appleのサブスク全般を見ると、Apple Musicは2022年に、Apple TV+は2022年・2023年・2024年と段階的に値上げされています。Apple公式の「サブスクリプション価格の変更について」でも、為替や運営コストを理由に料金改定が起こることが説明されています。
2026年以降に再値上げの可能性は?
2026年5月現在、Appleから次回の値上げに関する公式アナウンスはありません。ただし、サブスク料金は為替次第で再改定される可能性があるのは構造的な事実です。為替が円安方向にさらに振れた場合、Apple OneやApple Musicと合わせて再値上げが起こることは想定しておくのが現実的でしょう。
値上げ後の節約対策|やるべき優先順位
値上げを受けてもiCloud+を解約するべきとは限りません。「容量を見直す→ダウングレード→必要に応じて解約」の順で対策を検討するのがおすすめです。
① まず容量を減らして本当に必要なプランを見極める
多くの人は「写真・動画」「iPhoneのバックアップ」「不要アプリのデータ」で容量を使っています。次の手順で空き容量を確認・整理しましょう。
設定 → 自分の名前 → iCloud →「アカウントのストレージを管理」で、何が容量を食っているか一目で分かります。
Googleフォト、Amazon Photos、外付けSSDなどに古い動画・写真を移すと、数十GB単位で空きが生まれます。
機種変更で残ったままの旧iPhoneのバックアップは数GB〜数十GBを占めていることがあります。「バックアップ」一覧から削除可能です。
② プランをダウングレードする手順(Apple公式)
容量を見直した結果、下位プランで十分だと分かったらダウングレードしましょう。Apple公式の手順は以下の通りです。
iPhone・iPadの設定アプリを開き、一番上の自分の名前をタップします。
「iCloud」をタップし、「アカウントのストレージを管理」を選びます。
「ストレージプランを変更」→「ダウングレードオプション」をタップし、Apple IDのパスワードを入力します。
希望のプラン(または「無料 5GB」)を選び、「完了」をタップします。新しいプランは現在の請求期間の終了後から有効になります。
新しい容量を超えるデータは、請求期間の終了後に消える可能性があります。事前に必要なデータをバックアップしてから操作してください。
③ 完全に解約する場合
有料プランが不要であれば、無料の5GBプランへのダウングレードが実質的な「解約」になります。詳しい手順は専用記事で解説しているので、解約を検討中の方はあわせてご覧ください。
④ ファミリー共有で「1人分の契約」にまとめる
200GB以上のプランは最大5人の家族で容量シェアができます。家族それぞれが個別に契約しているなら、1人が200GB(¥450)または2TB(¥1,500)を契約して全員でシェアする方が経済的です。たとえば家族4人がそれぞれ50GB(¥150)を契約していた場合は月¥600のところ、誰か1人が200GBを契約してシェアすれば月¥450で済みます。
他のクラウドストレージと比較してiCloud+は割高?
値上げを受けて「他社に乗り換えるべきか」と気になる方も多いはずです。2026年5月時点での主要クラウドストレージの個人向けプランを比較してみました。
| サービス | 容量 | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| iCloud+ | 50GB | ¥150 | iPhone/iPad/Macとシームレス連携 |
| iCloud+ | 200GB | ¥450 | 家族最大5人でシェア可 |
| iCloud+ | 2TB | ¥1,500 | プライベートリレー等の機能込み |
| Google One | 100GB | ¥290 | 初期容量が広く写真整理AIが優秀 |
| Google One | 200GB | ¥440 | iCloud+とほぼ同水準 |
| Google One | 2TB | ¥1,450 | 2TB帯ではiCloud+よりわずかに安い |
| Microsoft 365 Basic | 100GB | ¥260 | OutlookやOfficeのWeb版が付く |
| Microsoft 365 Personal | 1TB | ¥1,490 | Word/Excel/PowerPointのデスクトップ版付き |
| Dropbox Plus | 2TB | ¥1,500 | 年払いで実質¥1,200/月 |
| Amazon Photos | 写真無制限・動画5GB | プライム会費のみ(月¥600) | プライム会員なら写真は容量無制限 |
Google One公式・Microsoft 365 Basic(OneDrive 100GB)・Dropbox公式・Amazon Photosの仕様を元にプライシー編集部で整理しました(2026年5月時点)。
容量単価で見るとどう変わる?
「1GBあたり何円か」で比較すると、見え方が変わります。
- iCloud+ 50GB: ¥3.0/GB
- iCloud+ 200GB: ¥2.25/GB
- iCloud+ 2TB: ¥0.75/GB
- Google One 2TB: ¥0.725/GB(わずかに安い)
- Microsoft 365 Personal 1TB: ¥1.49/GB(ただしOffice代込みと考えれば実質安い)
純粋な容量単価では2TB帯のGoogle Oneがやや有利ですが、iPhoneユーザーの場合は「OS統合の利便性」と「他クラウドへの写真移行の手間」を踏まえて判断するのが現実的です。プライベートリレー等の機能を使っているなら、iCloud+を続ける価値は十分あります。
iPhoneユーザーが他社に乗り換える際の注意点
- iCloud写真ライブラリは自動同期に最適化されている — Google フォト等への移行は手動アップロードが必要
- iCloudバックアップ機能は他社には代替できない — iPhoneのバックアップを取れるのはiCloudのみ(PC接続でのローカルバックアップは可能)
- iCloud+限定機能(プライベートリレー、メールを非公開)を使っていれば、解約で機能ごと失います
料金だけでは語れないiCloud+の機能(値上げに見合うか判断)
iCloud+は単なるストレージ拡張ではなく、Apple独自のプライバシー機能がセットになったサブスクです。値上げに見合うかは、これらの機能をどれだけ使っているかで判断が変わります。
iCloudプライベートリレー
Safariで閲覧する通信を2つの中継サーバー経由で暗号化し、Webサイト側からIPアドレスや位置情報を見えなくします。VPNほど厳密ではありませんが、追加料金なしの簡易VPN代替として使えます(Apple公式 解説)。
メールを非公開(Hide My Email)
使い捨てのランダムメールアドレス(@icloud.com)を作成し、本来のメールアドレスを公開せずにサービス登録ができます。スパムメール対策として有効です。
カスタムメールドメイン
独自ドメイン(例: yourname.com)を使ったメールアドレスをiCloud Mailで送受信できます。1つのドメインで最大3アドレス、最大5ドメインまで設定可能です。
HomeKitセキュアビデオ
対応する防犯カメラ・インターホンの映像を暗号化してiCloudに保存できます。録画ストレージはiCloud容量を消費せず、保存日数も10日間付与されます。
プライベートリレーやメールを非公開を実際に使っている方にとって、月¥150〜の50GBプランはVPNやエイリアスメールサービスの単独契約より明らかに安い水準です。容量だけで判断せず、機能の利用状況も合わせて見直してみてください。
よくある質問(FAQ)
iOSのアップデート自体は値上げの対象になりません。値上げが適用されるのは「プランの変更」「解約後の再加入」など、iCloud+の契約内容を変える操作だけです。アップデートして自動的に新料金になることはありません。
Apple One本体の月額料金は2026年5月時点で個人プラン¥1,200・ファミリープラン¥1,980で据え置かれています。ただし、Apple Oneに含まれるiCloud+の容量(個人=50GB、ファミリー=200GB)の単体料金が値上げされた格好です。iCloud+単体での新規契約より、Apple Oneにまとめた方がトータルでお得になるケースがあります。
iCloud+ストレージプランの料金を支払うのは、プランを契約しているファミリーオーガナイザー1人です。メンバー側に追加料金は発生しません。ただし、容量はメンバー全員の合計で使うため、誰か1人が大容量を消費すると全員の同期に影響することがあります。
「プラン変更も解約もしない限り」旧料金が維持されます。Appleは今後の方針について明言していませんが、2026年5月時点では旧料金維持の人への一括移行は実施されていません。ただし、為替や経営方針次第で将来的に既存ユーザーも新料金に移行される可能性は否定できません。
Appleからの料金変更通知は、設定アプリ内のApple ID・サブスクリプション画面と、Apple IDに登録したメールアドレスに送られます。「iCloudストレージの更新が必要です」「支払い情報を更新してください」という不審なメール・SMSはほぼ詐欺(フィッシング)です。リンクは踏まず、必ず設定アプリ内の正規画面で確認してください。
ダウングレードを申し込んだ時点では、まだ容量制限はかかりません。現在の請求期間が終わるまでは旧プランの容量がそのまま使えます。請求期間が切り替わるタイミングで新しい容量に変わるため、その前に超過分のデータを整理しておきましょう。
まとめ|iCloud+値上げと向き合う最適解
この記事のポイント
- 新料金は2024年8月21日以降の新規・プラン変更ユーザーから適用。50GBで月+¥20、12TBで月+¥1,100の値上げ
- 旧料金維持の条件は「2024年8月20日以前の契約」+「プラン変更・解約をしていない」こと
- 節約対策は ①容量見直し → ②ダウングレード → ③解約 or 他社移行 の順で検討
- 容量単価ではGoogle One 2TBがわずかに安いが、iPhoneユーザーは利便性とプライベートリレー等の機能を含めて判断
- ファミリー共有でまとめれば、複数人が個別に契約するより圧倒的にお得
iCloud+の値上げは決して大きな金額ではありませんが、サブスクは「気づかないうちに増えていく」のが厄介な点です。今回のような値上げに気づくためには、月々の請求やプラン状況を定期的に見直す習慣が一番の防御策になります。
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