auは2025年8月1日から、ほぼすべての既存料金プランを月額110〜330円(税込)値上げしました。プランを変更しなくても自動的に値上げが適用されるため、「知らないうちに請求が上がっていた」という方も少なくありません。この記事では、プラン別の値上げ額、理由、追加された特典の内容、そして「このままauを使い続けるべきか」の判断ポイントをわかりやすく解説します。
auの値上げはいつから?プラン別の値上げ額一覧
au公式の発表によると、2025年8月1日(金)より料金プランのサービス内容と月額料金が改定されました。既存の契約者も自動的に値上げが適用されており、プランを変えなくても110〜330円の負担増となっています。以下で、プランの種類ごとに整理してみましょう。
使い放題プランは月+330円(税込)
auで最もユーザー数が多いデータ使い放題系のプランは、月額330円(税込)の値上げとなっています。主な対象プランと新旧料金は以下の通りです。
| プラン名 | 〜2025年7月 | 2025年8月〜 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 使い放題MAX+ 5G/4G | 7,458円 | 7,788円 | +330円 |
| 使い放題MAX+ 5G with Amazonプライム | 8,327円 | 8,657円 | +330円 |
| auマネ活プラン+ | 8,778円 | 9,108円 | +330円 |
| モバイルルータープラン 5G | 5,458円 | 5,788円 | +330円 |
※表の料金は割引適用前の金額です。家族割プラスやauスマートバリューなどの割引は引き続き適用されます。
小容量プラン・その他スマホは月+220円
データ容量が少ないライトユーザー向けのプランは220円の値上げです。
| プラン名 | 〜2025年7月 | 2025年8月〜 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| スマホミニプラン+ 5G/4G | 4,708円 | 4,928円 | +220円 |
| スマホスタートプランベーシック 5G/4G | 5,203円 | 5,423円 | +220円 |
| スマホスタートプランライト 5G/4G | 2,453円 | 2,673円 | +220円 |
ガラケープランは月+110円
| プラン名 | 〜2025年7月 | 2025年8月〜 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| ケータイプラン | 1,265円 | 1,375円 | +110円 |
| ケータイシンプルプラン | 1,507円 | 1,617円 | +110円 |
| ケータイカケホプラン | 3,465円 | 3,575円 | +110円 |
ルーター(ホームルーター)も値上げ
| プラン名 | 〜2025年7月 | 2025年8月〜 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| ホームルータープラン | 5,170円 | 5,400円 | +230円 |
注意:ルーターや折りたたみケータイのプランは、スマホ向けプランと異なり、追加特典がほとんど付かない形での値上げです。純粋な負担増と考えておくのがよいでしょう。
なぜauは値上げするのか?理由を解説
KDDIは今回の値上げについて、「お客さまの体験価値向上を実現するためのサービス改定」と説明しています。具体的な値上げの背景には、以下の要因があります。
①基地局の維持・拡大コストの増加:5Gエリアの拡大や既存4G基地局の維持にかかるコストが年々増加しています。より安定した通信を提供するためのインフラ投資が必要になっています。
②電気料金と人件費の上昇:近年の電気料金高騰の影響が通信インフラの運用コストにも直撃しています。あわせて人件費の上昇も収益を圧迫していると説明されています。
③特典・新サービスの追加:値上げの代わりに衛星通信サービスや海外放題など新たな付加価値を加えたというのがauの説明です。ただし、これらの特典が全ての利用者に価値があるかどうかは、使い方によって大きく変わります(詳しくは次のセクションで解説します)。
同じ時期に、ドコモやソフトバンクも既存プランの見直しを実施しています。3大キャリア全体で通信料金が上昇トレンドにある状況です。
値上げと引き換えに追加された新特典の内容
auは「単なる値上げではなく、特典が充実したアップグレード」と位置づけています。ただし、特典の恩恵を受けられる人とそうでない人がはっきりと分かれます。それぞれの内容と、どんな人に価値があるかを確認してみましょう。
① au Starlink Direct(手続き不要・対象機種のみ)
2025年4月10日から提供が始まった新サービスです。携帯の電波が届かない山間部や海上でも、人工衛星(Starlink)を使ってSMSの送受信ができます。UQモバイルでは月額1,650円の有料オプションですが、auユーザーは追加料金なし・手続きなしで利用可能です。
アウトドア・登山・海釣りを楽しむ方や、「もしもの災害時の備え」を大切にする方にとっては、実質的にかなり価値のある特典ではないでしょうか。ただし対応機種が限られる点はご注意ください。
② au 5G Fast Lane(申し込み必要)
2025年7月1日から提供が始まったサービスで、通信が混雑する時間帯でも5Gデータ通信を優先的に利用できます。利用開始の申し込みが必要で、5G SA対応スマートフォン(iPhoneはiPhone 12以降)が対象です。混雑時の速度低下に悩んでいた方にとっては恩恵がある一方で、4Gスマホユーザーには無関係の特典です。
③ au海外放題15日分/月(申し込み必要)
通常1日1,200円かかる「au海外放題」サービスが、毎月15日分まで無料で利用できます(月上限18,000円)。海外でも日本と同じようにデータ無制限でスマホを使え、テザリングにも対応しています。
年に1〜2回海外旅行に行く方であれば、レンタルWi-Fiを返却する手間も省けて非常にお得です。一方、海外に行かない方にはまったく恩恵がありません。
④ サブスクぷらすポイント・最大20%還元(申し込み必要)
au/UQ mobile経由で対象のサブスクリプションサービスに加入すると、月額料金の最大20%分がPontaポイントで還元されます。還元率は従来の15%から20%に引き上げられています。
| サービス名 | 月額料金 | 20%還元ポイント |
|---|---|---|
| Netflix プレミアム | 2,290円 | 458P |
| Netflix スタンダード | 1,590円 | 318P |
| Apple Music | 1,080円 | 216P |
| YouTube Premium | 1,280円 | 256P |
ただし、au版(au経由で申し込むサブスク)でないと対象外です。各サービスの公式サイトやアプリから直接申し込んでいる場合は、一度解約してからau版に入り直す手間がかかります。
⑤ Pontaパス(新プランのみ・申し込み必要)
「auバリューリンクプラン」など新プランに加入した方のみ、通常月額548円の「Pontaパス(旧auスマートパスプレミアム)」が無料で付帯します。ローソンの割引クーポンや映画1,100円鑑賞券など、日常的に使える特典が充実しています。
特典の手続き要否まとめ
追加された特典のうち、手続き不要で自動的に使えるのはau Starlink Directのみです。残りの特典は自分で申し込む必要があるため、使いたい特典だけ確認しておきましょう。
| 特典名 | 手続き | 対象 |
|---|---|---|
| au Starlink Direct | 手続き不要 | 対象機種のみ(新旧全プラン) |
| au 5G Fast Lane | 申し込み必要 | 5G SA対応機種のみ(新旧全プラン) |
| au海外放題15日分 | 利用時に手続き必要 | 対象料金プランに加入中の方 |
| サブスクぷらすポイント | 申し込み必要(au版サブスクに切替) | 新旧全プラン(au版サブスク利用者) |
| Pontaパス | 申し込み必要 | 新プラン(auバリューリンクプラン等)のみ |
特典を加味した損得シミュレーション
「値上げ=損」とは一概に言えません。特典を活用できれば実質的にプラスになるケースもあります。代表的なパターンでシミュレーションしてみましょう。
ケースA:使い放題MAX+でNetflixプレミアムを使っている場合
サブスクぷらすポイントを活用できれば、値上げ幅の330円を上回るポイント還元が得られます。対象サブスクをau版に切り替えるだけで、月額実質マイナスになる計算です。
ケースB:特典をほとんど使わない場合
海外旅行をほとんどしない、対象サブスクも使わないという方にとっては、年間で約3,960円の純粋な負担増になります。この場合は、プランの見直しや他社への乗り換えを真剣に検討するタイミングかもしれません。
au値上げへの対策|継続・変更・乗り換えを比較
値上げを受けてどうすべきか、主な選択肢を比較してみましょう。自分の使い方に合わせて判断してみてください。
① そのままauを継続する(特典を活かせる人向け)
以下のような方は、値上げ後もauを使い続ける価値があります。
- NetflixなどのサブスクをAU版で使っている
- 年に数回以上海外旅行に行く
- アウトドアや登山が趣味で圏外対策したい
- 家族割・auスマートバリューを活用中
- auひかりとのセット割を利用中
- 特典をほぼ使わない・使う予定もない
- データ使用量が月3GB以下のライトユーザー
- 家族割が適用されていない一人利用
- 毎月の通信費をとにかく安く抑えたい
② UQモバイル・povoに変更する
KDDIグループのサブブランドへの移行という選択肢もあります。ただし、UQモバイルも2025年11月から一部プランで値上げが行われている点は注意が必要です。
povoは今回のau値上げの対象外で、基本料0円のプランが維持されています。ただし、追加のトッピング購入なしでは速度が大幅に制限されるため、ライトユーザー向けの選択肢として検討するとよいでしょう。
③ 他社へ乗り換える(MNP)
ドコモ・ソフトバンクも同時期に料金改定を行っているため、他社に移れば必ずしも安くなるとは限りません。楽天モバイルや格安SIM(MVNO)への乗り換えも含めて比較検討するのがおすすめです。乗り換えキャンペーンを活用すれば、端末代の割引や数千〜数万円相当のポイント還元が受けられる場合もあります。
よくある質問
はい、2025年8月1日より、現在ご利用中のプランに自動的に適用されます。プランを変更しなくても月額110〜330円(税込)の値上げとなります。お客さま側での手続きは必要ありません。
料金改定自体はお手続き不要で自動適用されます。ただし、追加特典を利用する場合は個別の申し込みが必要です。au Starlink Directは手続き不要(対象機種のみ)ですが、au 5G Fast Lane・au海外放題・サブスクぷらすポイントは申し込みが必要です。
スマホスタート応援割・スマホスタート1年割・UQ mobile→au移行プログラム(6月2日までご加入)・5Gルーター割・auスマホデビュープログラムなど対象キャンペーン期間中は、当初ご案内していた料金が適用されます。ご利用のキャンペーンの対象期間についてはMy auでご確認ください。
今回の値上げはpovo(KDDIの基本料0円ブランド)は対象外です。基本料0円のまま継続されています。ただしpovoはトッピング購入なしでは速度が大幅に制限されるため、通常の通信利用にはトッピングが必要です。
auバリューリンクプランは月額8,008円(税込・割引前)で、値上げ後の使い放題MAX+より月額約220円高くなります。代わりにPontaパス(月548円相当)が無料で付帯します。Pontaパスの特典を日常的に使える方には移行するメリットがありますが、使わない方にとっては負担が増えるだけです。現在のプランを維持したまま追加特典を活用するほうが、多くの方には合っています。
まとめ
au値上げのポイントまとめ
- ✓ 2025年8月1日から自動適用。プランを変えなくても月+110〜330円の値上げ
- ✓ 使い放題プランは月+330円(使い放題MAX+ / auマネ活プラン+など)
- ✓ 代わりに複数の特典が追加。Starlink Direct・海外放題・サブスクポイント還元など
- ✓ サブスクを活用すれば実質お得になる可能性あり。Netflix等をAU版に切り替えると月+458Pなど値上げ分以上の還元も
- ✓ 特典を使わない方は年間約3,960円の純粋な負担増。プランや他社への切り替えを検討しよう
- ✓ povo・格安SIMは値上げ対象外。通信費を抑えたい場合は乗り換えも選択肢のひとつ
値上げそのものは避けられませんが、特典を最大限活用するか、思い切ってプランや会社を乗り換えるかで、家計への影響を最小化できます。プライシーアプリでは、スマホ・家電・日用品など様々な商品の価格チャートを無料で確認でき、お得なタイミングを見逃しません。ぜひあわせてご活用ください。
