スーパーでオリーブオイルを手に取るたびに「また値上がりしてる……」と感じている方、多いのではないでしょうか。2022年には500円台で買えた商品が、今では1,000円を超えているケースも珍しくありません。この記事では、2026年4月時点のオリーブオイルの値段相場、なぜここまで高くなったのか、そしていつ安くなるかの見通しまでを丁寧に解説します。少しでも賢く買うためのヒントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
2026年4月現在、スーパーでよく見かけるエキストラバージンオリーブオイル(200〜250ml換算)は600〜800円台が中心です。大容量(400〜460g)になると1,000〜1,600円前後になります。2022年と比べると、2〜2.5倍以上に値上がりしている商品も多く、高止まりが続いています。
主な高騰原因は「スペイン・イタリアの記録的な不作」「円安」「物流コスト高騰」の3つ。2026年以降は緩やかに落ち着く可能性もありますが、コロナ禍以前の価格水準に戻るのは難しい見通しです。
オリーブオイルの値段の現状——2026年4月の相場はいくら?
まず、現在(2026年4月)の市場価格をグレード・サイズ別に整理しましょう。「高くなった」とは感じていても、具体的な相場を把握している方は意外と少ないかもしれません。
スーパーでの平均価格帯(2026年4月時点)
| グレード・種類 | 容量の目安 | スーパー価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エキストラバージン | 200〜250ml | 600〜800円台 | 最高品質。生食・仕上げ向き |
| エキストラバージン | 400〜460g | 1,000〜1,600円前後 | ボスコ・味の素JOYLなど定番ブランド |
| ピュアオリーブオイル | 400〜500g | 600〜900円前後 | 加熱調理向き。精製油ブレンド |
| ポマスオリーブオイル | 1,000ml | 700〜1,000円前後 | 搾りかす抽出。加熱に強く最もコスパ良好 |
| 業務スーパー(EV) | 912g | 1,166円(税込) | 大容量でコスパ重視派に人気 |
「エキストラバージン(EV)」と「ピュアオリーブオイル」の間には価格差があり、加熱調理メインであれば、ピュアやポマスを選ぶと出費を抑えられます。この違いはH2-4で詳しく解説しています。
2022〜2026年の価格推移——どこまで上がった?
定番ブランド「ボスコ エキストラバージン 456g」を例に、価格推移を見てみましょう。プライシーが収集している価格データでも同様のトレンドが確認できます。
ボスコ エキストラバージンオリーブオイル 456g の価格推移(参考)
※出典: 趣食研究所(2026年1月時点)・各ECサイト価格を参考に作成。実際の価格は店舗・時期により異なります。
2022年比で約2.5倍近くまで上昇し、2025年がピークでした。2026年は若干落ち着く傾向が見られますが、高止まりが続いており、以前の価格水準には戻っていません。
実際にECサイトでどのくらいの価格で取引されているかは、プライシーの価格チャートでリアルタイムに確認できます。以下に主要ブランドの価格チャートを掲載しています。
なぜオリーブオイルの値段はこんなに高い?3つの原因
「なぜここまで値上がりしたの?」と思っている方も多いはずです。原因は一つではなく、複数の要因が重なって価格が急騰しました。
①スペイン・イタリアの記録的な不作
最大の要因が、オリーブの主産地における「記録的な干ばつ・熱波」です。世界のオリーブオイル生産量の約44%を占めるスペインが、2022〜2023年に2年連続で深刻な不作に見舞われました。干ばつによってオリーブの花が落ちたり実が小さく育たなかったりし、収穫量が激減。イタリアでも同様の状況が続き、国際的な供給不足が一気に価格を押し上げました。
スペインの生産量が特に重要なのはなぜ?スペイン1国で世界の約44%のオリーブオイルを生産しており、ここが不作になると世界の供給量が大きく減少します。ちょうど「世界の工場」が止まるようなイメージです。
②円安による輸入コストの高騰
オリーブオイルはユーロ建てで輸入されるため、円安が直接コストに影響します。1ユーロあたりの円換算が120円台から160円台へ約33%上昇したことで、同じ量のオリーブオイルを輸入するのに必要な円が大幅に増えました。日本のオリーブ自給率は約0.3%と非常に低く、ほぼ全量を輸入に頼っているため、円安の影響をまともに受けてしまう構造になっています。
③物流・エネルギーコストの上昇
第3の要因が物流・エネルギーコストの高騰です。スエズ運河での船舶への攻撃によって航路の迂回を余儀なくされた時期があり、海運費用が大幅に上昇しました。さらに、搾油機械の電気代や輸送用燃料、肥料のコストも上がり、オリーブ農家・メーカー双方の生産コストが増加。その結果が店頭価格に反映されています。
これら3つの要因が重なった結果、J-オイルミルズは2024年5月に32〜66%、日清オイリオは23〜64%の値上げを実施しました。
オリーブオイルの値段はいつ安くなる?2026年の価格見通し
「これからもずっと高いの?」というのが最も気になるところですよね。結論から言うと、「以前の水準には戻りにくいが、緩やかに落ち着く可能性はある」というのが現時点での見通しです。
明るいニュースとして、2024年のスペインの収穫量は2023年比で約48%増加し、生産量が大幅に回復しました。これが2025〜2026年の価格がやや落ち着く要因になっています。業界各社の見通しでは、2024年産の生産量は150万トン以上の豊作水準になると見られており、緩やかな価格低下が期待されています。
ただし、専門家の間では「価格水準が以前に戻るには時間がかかる」という声が大勢です。干ばつ以外の要因(円安・物流コスト)はまだ解消されておらず、気候変動リスクも消えていないため、大幅な値下がりは見込みにくいというのが現実的な見通しです。
- セール・クーポンで一時的に安くなっているとき
- 大容量まとめ買いで単価を下げたいとき
- ふるさと納税の返礼品として申し込むとき
- スペイン・イタリアで豊作が続いたと報じられたとき
- 円高方向に動き始めたとき
- 代用品(米油・グレープシードオイル)でしばらく凌げるとき
プライシーの価格チャートで「底値」を掴もうECサイトのオリーブオイルは季節的なセールや特売で一時的に価格が下がることがあります。プライシーの価格推移チャートを見れば、「今が安いのか高いのか」をひと目で判断できますよ。
値段の差はどこから来る?グレード・産地別に解説
「なんで同じ"オリーブオイル"なのに値段がこんなに違うの?」という疑問にお答えします。価格差の主な理由は「グレード(品質規格)」と「産地」の2つです。
エキストラバージン vs ピュアオリーブオイル vs ポマス
オリーブオイルには大きく3つのグレードがあり、品質と製法が価格に直結しています。
「仕上げにかけるだけ」ならエキストラバージンを、「炒める・揚げる用途がメイン」ならポマスや米油と使い分けると、コストを大幅に抑えられますよ。
スペイン産・イタリア産・国産の産地別価格差
国産オリーブオイルが高価な理由は、希少性と生産コストにあります。国内のオリーブ農園は規模が小さく、機械化しにくい手作業が多いため、コストが抑えられないのです。「味や香りを楽しみたい」「産地にこだわりたい」という場合は国産も選択肢ですが、日常使いには輸入品が現実的ですね。
オリーブオイルを少しでも安く買うコツ
「高くても使い続けなければならない」という状況で、少しでも出費を減らす工夫をまとめました。
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1ECの価格推移を確認してセールや底値を狙う
AmazonやRakutenでは、タイムセールや特売でオリーブオイルが一時的に安くなることがあります。プライシーの価格チャートで「今が安いか高いか」をチェックしてから購入するのが賢い買い方です。まとめ買いで単価を下げる方法も有効ですよ。
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2ポマスオリーブオイルを加熱調理に活用する
揚げ物・炒め物にはポマスオリーブオイルが最適です。加熱しても風味が変わりにくく、コストも低め。エキストラバージンは「仕上げにかけるだけ」という使い方に絞ると、消費量を2〜4割削減できます。
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3米油・グレープシードオイルと使い分ける
加熱用油の代用として米油やグレープシードオイルを活用すると、オリーブオイルの使用量を大幅に抑えられます。米油はさっぱりしていて胃もたれしにくく、健康志向の方にも人気の油です。「オリーブオイルの健康メリットを日常に」という目的であれば、エキストラバージンを生食に限定するだけでも十分に効果を得られます。
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4ふるさと納税を活用する
ふるさと納税の返礼品を利用すれば、実質2,000円負担で上質なオリーブオイルが手に入ります。小豆島産など国産の高品質品も返礼品に多くあるため、品質を落とさずにコストを抑える方法として非常に有効です。
よくある質問
加熱調理なら米油・グレープシードオイル・なたね油が代用品として人気です。いずれも癖がなく高温調理に向いています。健康面ではオレイン酸含有量の多い米油・アボカドオイルがオリーブオイルに近い性質を持っています。生食・仕上げ用にこだわるなら、少量のエキストラバージンを「仕上げ専用」として使い、それ以外は代用品に切り替える方法が効果的です。
業務スーパーではエキストラバージンオリーブオイル912g(税込1,166円)が販売されており、100gあたり約127円と市場平均より割安です。大容量で使い切れるご家庭には非常にコスパが良い選択肢です。ただし、開封後は酸化しやすいため、使い切れる量を計算して購入するのがポイントです。
日本のオリーブ自給率はわずか約0.3%と非常に低く、国産のオリーブは小豆島などの限られた地域でのみ生産されています。生産規模が小さいため機械化が難しく、手摘みによる少量生産になりがちです。その希少性と生産コストの高さが価格に直結しています。「産地へのこだわり・特別な贈り物・自分へのご褒美」として選ぶには最高ですが、日常使いには輸入品が現実的な選択です。
まとめ——オリーブオイルの値段と賢い付き合い方
この記事のポイント
- ✓2026年4月現在、エキストラバージン(200〜250ml)はスーパーで600〜800円台が相場。2022年比で約2倍以上に高騰している
- ✓高騰の主因は①スペイン・イタリアの記録的不作、②円安による輸入コスト増、③物流・エネルギーコスト上昇の3つ
- ✓2026年は2025年ピークより若干落ち着いているが、以前の価格水準には戻りにくい見通し
- ✓グレードで使い分け(生食=エキストラバージン、加熱=ピュア・ポマス)するとコストを2〜4割削減できる
- ✓ECの価格チャートで底値を狙い、まとめ買い・ふるさと納税も活用すると節約効果大
