食用油の値上がりが家計に直撃しそうで、「いったいいつから・どのくらい上がるの?」と心配されている方も多いのではないでしょうか。この記事では、2026年4月からの食用油値上げについて、各メーカーの具体的な値上げ幅や理由、今後の見通し、そして今すぐできる節約対策をまとめてお伝えします。

結論
食用油は2026年4月1日から7〜20%以上値上げ

日清オイリオ・J-オイルミルズ・昭和産業など主要3社が2026年4月1日納品分から価格を改定します。スーパーの店頭価格は4月上旬〜中旬頃から順次反映される見通しです。値上げの主な原因はバイオ燃料需要の拡大と原料相場の高止まりで、今後も追加値上げの可能性があります。

食用油の値上げはいつから?メーカー別の値上げ幅一覧【2026年4月】

2026年3月現在、食用油の大手メーカー各社が相次いで値上げを発表しています。主要3社の値上げ内容を確認しておきましょう。

各メーカーの値上げ内容(日清オイリオ・J-オイルミルズ・昭和産業)

メーカー 値上げ幅 対象商品 実施時期
日清オイリオグループ 最大14%(7〜14%) 家庭用食用油10品目 2026年4月1日納品分〜
J-オイルミルズ 9〜14% 家庭用食用油 2026年4月1日〜
昭和産業 15%以上(20%超も) 油脂製品(家庭用・業務用) 2026年4月1日納品分〜
なかでも昭和産業の値上げ幅が最も大きく、キャノーラ油・サラダ油など油脂製品全般で15%以上の値上げが予定されています。家庭用・業務用ともに対象となっているため、家庭だけでなく外食産業への影響も大きいでしょう。
補足:今回の値上げは大手3社だけでなく、中堅メーカー各社でも同様の動きが見られます。普段ご利用のブランドの公式サイトや、スーパーのチラシも合わせてご確認ください。

スーパーの店頭価格はいつ上がる?

メーカーが発表した「値上げ日」は、あくまでメーカーから小売店への出荷・納品の価格改定日です。スーパーの店頭に並ぶ商品が値上がり後の価格になるのは、納品タイミングのズレにより4月上旬〜中旬頃が目安となります。 店舗によっては3月末〜4月初旬に既存在庫を値上げ前の価格で販売し続ける場合もありますが、在庫がなくなり次第、値上がり後の価格に切り替わります。値上げ前に購入したい方は、3月中の購入が確実です。

なぜ食用油が値上がりするのか?3つの原因をわかりやすく解説

「なんでこんなに上がるの?」と思われる方も多いでしょう。食用油の値上がりには、複数の要因が重なっています。一つひとつ見ていきましょう。

① バイオ燃料需要の拡大による原料の奪い合い

食用油の原料となる大豆油・菜種油・パーム油は、近年バイオ燃料の原料としても大量に使われるようになっています。EU・米国・東南アジアを中心にバイオ燃料の義務化・普及が進んでおり、食用と燃料用が同じ原料を奪い合う構図が生まれています。 このバイオ燃料需要の拡大は短期間で解消される問題ではなく、構造的な価格上昇の要因となっています。J-オイルミルズもバイオ燃料需要の拡大を今回の値上げの主因として挙げています

② 大豆・菜種の国際相場の高止まり

食用油の主な原料である大豆と菜種の国際相場が高い水準で推移しています。その背景には以下のような複合要因があります。
  • カナダ産菜種の品質悪化:夏季の高温乾燥により生育不良・収穫量の減少が続いています
  • ブラジル産大豆の生産減:ラニーニャ現象による乾燥が収穫量を圧迫しています
  • 中国の大豆輸入量の急増:中国の需要増により世界的な需給がひっ迫しています
日本は大豆・菜種のほぼ全量を輸入に依存しているため、国際相場の変動が直接コストに響きます。加えて円安基調が続いていることも、輸入コストをさらに押し上げています。

③ 物流費・人件費・包材コストの上昇

原料相場だけでなく、製造・出荷にかかるコスト全体が上昇しています。国内の物流費(ドライバー不足による運送費の値上がり)、工場のエネルギーコスト、包装資材費、人件費など、サプライチェーン全体でのコスト増が食用油の価格に反映されています。 さらに2026年2月末以降の中東情勢の悪化により、原油価格の上昇を通じた輸送コストの増加も懸念されています。これだけ多くのコスト要因が重なっているため、メーカー各社も「コストの吸収が限界に達した」として価格改定を決断しています。

食用油の価格はいつまで上がり続ける?今後の見通し

2021年〜2026年の価格推移を振り返る

食用油の価格がいつから、どのように変化してきたかを確認しましょう。以下のデータは総務省統計局の小売物価統計調査に基づく、キャノーラ油(ポリ容器1,000g)の全国スーパーにおける平均価格です。
キャノーラ油 1,000g 全国平均価格の推移 プライシー調べ
200円 300円 400円 500円 486円 (2023年5月) 約460円〜 (4月予測) 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026/4〜

出典: 総務省統計局 小売物価統計調査(キャノーラ油 ポリ容器1,000g 全国平均)。2026年4月以降は値上げ幅をもとにした参考試算。

2021年 最安値
270円
(2021年3月)
2023年 最高値
486円
(2023年5月)
2026年4月〜 予測
約460円〜
(8〜15%値上げ後)
2021年に最安値270円だったキャノーラ油は、2022年の急騰を経て2023年5月に486円のピークを迎えました。その後2024〜2025年に一時落ち着きを見せましたが、2026年2月時点で既に再上昇傾向にあり、今回の値上げで再び高水準に戻る見通しです。

2026年以降の価格動向と追加値上げの可能性

今回の4月値上げが「最後の値上げ」とは言い切れない状況です。以下の要因が続く限り、高止まり・追加値上げのリスクがあります。
  • バイオ燃料需要の拡大トレンド:国際的な脱炭素の流れは中長期的に続く見通し
  • 円安基調の継続:輸入コストへのプレッシャーが残る
  • 中東情勢の不安定化:原油価格の上昇が輸送コストに波及するリスク
  • メーカー各社のコスト吸収不足:今回の値上げでも完全にはコストを吸収できていないとする声もある
注意:食用油の価格は複数の国際的要因に左右されるため、「いつ下がる」という断言が難しい状況です。価格の動向を継続的に把握するためには、プライシーのような価格追跡ツールを活用するのがおすすめです。

食用油の値上げで家計への影響はどのくらい?

実際にどのくらい家計に響くのか、試算してみましょう。 一般的な家庭の場合、食用油(1,000g)の月間消費量は1〜2本程度が目安です。2026年2月時点の全国平均価格(約401円)と比較して、今回の値上げ幅で計算すると:
値上げ幅 1本あたりの値上がり額(1,000g) 月1本で年間増加額 月2本で年間増加額
8%値上げ(日清オイリオ下限) 約32円↑ → 約433円 年間約384円増 年間約768円増
14%値上げ(日清オイリオ上限) 約56円↑ → 約457円 年間約672円増 年間約1,344円増
15%値上げ(昭和産業下限) 約60円↑ → 約461円 年間約720円増 年間約1,440円増
揚げ物が多いご家庭や、業務・加工用途と合わせて消費量が多い場合は、年間1,000〜2,000円以上の出費増になるケースもあります。1本あたりの差額は数十円でも、積み重なると無視できない金額になりますね。 また、食用油の値上がりは食用油単体にとどまりません。食用油を原料のひとつに使うマヨネーズ・ドレッシング・揚げ物惣菜・インスタント食品なども値上がりする傾向があります。家計全体での食費増加の見通しとして捉えておくとよいでしょう。

今すぐできる食用油の節約対策

値上げが決まっている以上、何もしないより動いた方がお得です。できそうな対策から取り入れてみてください。

① 値上げ前のまとめ買いを検討する

最も効果的な対策のひとつが、3月中に現行価格で購入しておくことです。食用油(未開封)の賞味期限は概ね製造から1〜2年程度あるため、1〜2本のまとめ買いなら品質の心配はほとんどありません。
まとめ買いをすすめる人
  • 普段から1〜2本消費するご家庭
  • 揚げ物など油を多く使う料理が多い
  • 保管場所(冷暗所)が確保できる
様子を見てもよい人
  • 普段ほとんど油を使わない
  • 在庫を1本以上持っている
  • PB品への切り替えを検討中
ヒント:開封済みの食用油は酸化が進むため、大量ストックは逆効果になることも。未開封で1〜2本程度を目安にしましょう。

② プライベートブランド(PB)製品を選ぶ

スーパー・コンビニ各社が販売するプライベートブランド(PB)の食用油は、大手メーカー品(ナショナルブランド)と比べて2〜3割程度安く設定されていることが多いです。 PB品も品質検査を通過した製品であり、普段使いには十分な性能を持っています。価格差を重視するなら、PB品への切り替えは最も手軽な節約手段のひとつです。

③ 使用量を減らす調理テクニック

油の使い方を見直すことで、購入頻度を下げることができます。次のような工夫をぜひ試してみてください。
  • オイルスプレーを活用する:直接ボトルから注ぐより大幅に使用量を削減できます
  • キッチンペーパーで塗り伸ばす:フライパンに薄く均一に塗れます
  • エアフライヤー・トースターを代替活用:揚げ物をオーブン・エアフライヤーで代替すると油を大幅に節約できます
  • フッ素加工フライパンを活用:油が少量でもくっつきにくく調理できます

④ アプリ・ネットで安い食用油を見つける【プライシー活用法】

値上げ後は「どのブランドが相対的に安いか」の比較がより重要になります。プライシーのような価格比較・追跡アプリを使えば、過去の価格推移を確認しながら買い時を判断できます。
  • ECサイト(Amazon・楽天)での比較購入:業務用・大容量タイプは単価が安くなる傾向があります(ただし開封後の酸化に注意)
  • 値下がり通知の活用:プライシーアプリでは、登録した商品が値下がりしたときにプッシュ通知で教えてくれます
  • セール・クーポンのタイミングを狙う:Amazonセールやスーパーのタイムセールを見逃さない
  • ふるさと納税を活用する:食用油を返礼品として扱う自治体もあります。実質2,000円の自己負担でまとめて受け取れるため、特に使用量が多いご家庭におすすめです

よくある質問

食用油の値上げは2026年4月だけ?追加値上げはある?
今回の4月値上げで終わりとは言い切れません。バイオ燃料需要の拡大・原料相場の高止まり・円安といった構造的な要因が解消されない限り、年内に追加値上げが行われる可能性もあります。メーカー各社は「コスト吸収が追いついていない」という状況にあるため、引き続き価格動向のチェックをお勧めします。
業務用の食用油も値上げされますか?
はい、業務用・加工用の食用油も今回の値上げの対象となっています。昭和産業は家庭用・業務用ともに15%以上の値上げを発表しており、飲食店や食品加工業者への影響も大きいと見込まれています。外食価格への波及も今後注視が必要です。
食用油の値上げはマヨネーズなど他の食品にも影響しますか?
影響します。マヨネーズは食用油を主原料のひとつとしているため、同時期に約6〜10%の値上げが予定されているメーカーもあります。ドレッシング・マーガリン・スナック菓子・インスタント麺など、食用油を原料に使う食品全般に値上げが波及する可能性があります。
食用油のまとめ買いで気をつけることは?
未開封の食用油は賞味期限が約1〜2年あるため、1〜2本程度のまとめ買いは問題ありません。ただし保管環境には注意が必要で、直射日光・高温多湿を避け、冷暗所(常温)で保存しましょう。また、開封後の食用油は酸化が進むため、大量まとめ買いは逆効果になることも。消費ペースに合わせた量のストックをお勧めします。

まとめ:食用油値上げ、要点と対策

この記事のポイント

  • 2026年4月1日から日清オイリオ・J-オイルミルズ・昭和産業が7〜20%以上の値上げを実施。スーパー店頭は4月上旬〜中旬から反映される見通し
  • 値上げの主な原因は①バイオ燃料需要の拡大、②大豆・菜種の国際相場高止まり、③物流費・人件費・包材コストの上昇の3つ
  • 構造的要因が続く限り高止まり・追加値上げのリスクあり。今回の4月値上げが終着点ではない可能性も
  • 月1本(1,000g)使用の場合、年間で約400〜1,400円程度の出費増が見込まれる
  • 節約対策は①3月中のまとめ買い、②PB品への切り替え、③使用量削減テクニック、④プライシーなどの価格比較アプリ活用が効果的
食用油の値上がりは避けられませんが、事前に情報を把握して対策を取ることで家計への影響を小さくできます。プライシーでは食用油を含む日用品・食品の価格推移をいつでも確認できます。値下がり通知も活用しながら、賢くお買い物してみてください。

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