冷蔵庫と洗濯機は、普通のゴミとして捨てることができません。家電リサイクル法の対象品目であるため、正規の処分方法を選ぶ必要があります。「どこに連絡すればいい?」「費用はいくかかる?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、冷蔵庫と洗濯機を処分する全6つの方法を費用とともに解説し、あなたの状況に合った最適な方法を選べるようにご案内します。

結論
状況別・冷蔵庫&洗濯機の最適な処分方法
あなたの状況 おすすめの方法 費用目安(2台合計)
新しい家電に買い替える 量販店の下取り・引き取り 約8,000〜14,000円
費用を最小化したい 指定引取場所へ自分で持ち込む 約6,270円〜(リサイクル料のみ)
まだ使える状態 フリマアプリ・リサイクルショップで売却 リサイクル料不要(売却益も見込める)
急いで・まとめて処分したい 不用品回収業者に依頼 約8,000〜20,000円(業者・量により異なる)

冷蔵庫・洗濯機の処分は家電リサイクル法の対象

まず知っておきたいのは、冷蔵庫と洗濯機は家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象品目であるということです。これらを自治体の粗大ゴミとして出すことは法律で禁止されており、違反すると罰則が科される場合もあります。

家電リサイクル法とは

家電リサイクル法は、使用済みの特定家電製品から有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに資源を有効に活用することを目的とした法律です。対象品目は以下の4品目です。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

これらを処分する際は、消費者がリサイクル料金と収集運搬料金を負担することが義務付けられています。

⚠️ 自治体のゴミに出してはいけません冷蔵庫・洗濯機を粗大ゴミや一般ゴミで出すことは家電リサイクル法違反です。さらに山林や河川への不法投棄は廃棄物処理法で禁じられており、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科されることがあります。必ず正規の処分方法を選んでください。

リサイクル料金の目安(2026年4月時点)

リサイクル料金はメーカーごとに定められています。以下は一般財団法人 家電製品協会が公表している主要メーカーの料金です。

品目 区分 リサイクル料金(税込) 主な対象メーカー
冷蔵庫・冷凍庫 小型(内容積170L以下) 3,740円 パナソニック・シャープ・日立・三菱電機
大型(内容積171L以上) 4,730円 パナソニック・シャープ・日立・三菱電機
洗濯機・衣類乾燥機 全サイズ共通 2,530円 パナソニック・シャープ・日立・三菱電機

💡 冷蔵庫のサイズ区分の確認方法冷蔵庫内部のシール(「全定格内容積」表記)で容量を確認できます。シールが読めない場合は、本体の最も長い寸法が1,300mm未満なら「小型」、以上なら「大型」として判定されます。

なお、このリサイクル料金は処分する方法によらず必ずかかります。費用を抑えるためには、収集運搬料金をどう減らすかがポイントです。

冷蔵庫・洗濯機の処分方法と費用比較

処分方法は大きく6種類あります。費用・手間・対応スピードがそれぞれ異なるため、あなたの状況に合った方法を選んでください。

処分方法 費用の目安 手間 こんな人におすすめ
①量販店の下取り・引き取り リサイクル料+収集運搬料(量販店により異なる) 少ない 新しい家電に買い替える人
②購入店に回収依頼 リサイクル料+収集運搬料 少ない 買い替えなしで処分したい人
③自治体経由 リサイクル料+収集運搬料 やや手間 購入店が不明な人
④指定引取場所へ持ち込み リサイクル料のみ(収集運搬料なし) 手間あり 費用を最小化したい人
⑤フリマ・リサイクルショップ 0円(売却益が得られることも) 手間あり まだ使える状態の家電がある人
⑥不用品回収業者 8,000〜20,000円前後 少ない 急いでまとめて処分したい人

①量販店での下取り・引き取り(買い替え時・最もスムーズ)

新しい冷蔵庫・洗濯機を家電量販店で購入するなら、古い家電の引き取りを同時に依頼できます。配送と引き取りを一度に完結できるので、最もスムーズな方法です。

量販店ごとの収集運搬料金の目安は以下の通りです(リサイクル料金は別途かかります)。

量販店 収集運搬料金の目安 備考
ヨドバシカメラ 550円〜 比較的安い
ジョーシン 550円〜 比較的安い
ヤマダ電機 1,080円〜 冷蔵庫は容量により変動
ケーズデンキ 1,080円〜 回収のみは出張料3,000円が追加
ビックカメラ 1,620〜2,200円

※ 上記は目安です。最新の料金は各店舗公式ページでご確認ください。

💡 ヨドバシ・ジョーシンなら収集運搬料が最安クラスヨドバシカメラとジョーシンは収集運搬料が550円〜と比較的安く設定されています。量販店で購入する場合は、これらの店舗で検討してみるとよいでしょう。

②購入店に回収依頼(買い替えなしの場合)

新しい家電に買い替えず処分だけしたい場合は、購入した量販店に回収を依頼できます。買い替え時の引き取りと同様の手続きで、自宅まで回収に来てもらえます。ただし、「購入した商品を持参しないと依頼できない」という店舗もあるため、事前に確認しておきましょう。

③自治体経由で回収依頼(購入店がわからない場合)

購入した店舗が廃業・閉店していたり、どこで買ったかわからない場合は、お住まいの市区町村に問い合わせて指定業者を紹介してもらう方法があります。自治体が指定した回収業者がご自宅まで引き取りに来てくれます。

費用はリサイクル料金+収集運搬料金がかかりますが、量販店引き取りとほぼ同等の費用が一般的です。

④指定引取場所へ自分で持ち込む(費用を最小化したい場合)

郵便局でリサイクル料金を振り込んでからメーカー指定の回収拠点(指定引取場所)に自分で持ち込む方法です。収集運搬料金がかからない分、最も費用を抑えられます

1
家電リサイクル券を購入する

郵便局でリサイクル料金を振り込み、「家電リサイクル券」を受け取ります。

2
指定引取場所を確認する

一般財団法人 家電製品協会のサイトで近くの指定引取場所を検索します。

3
家電を自分で持ち込む

リサイクル券を家電に貼り付けて指定引取場所へ持ち込みます。軽トラックのレンタルが必要になる場合があります。

費用の目安は、冷蔵庫(170L以下)3,740円+洗濯機2,530円=合計6,270円(主要メーカー・持ち込みの場合)です。

⑤フリマアプリ・リサイクルショップで売却(まだ使える場合)

冷蔵庫・洗濯機がまだ動く状態であれば、メルカリ・ジモティーなどのフリマアプリや近くのリサイクルショップで売却できます。この場合、リサイクル料金は不要です(購入者側が処分する際に負担します)。

製造年が10年以内で動作に問題がなければ、数千円〜数万円の売却益が期待できることもあります。ただし、搬出作業や売れるまでの時間が必要な点に注意が必要です。

⑥不用品回収業者(急いで・まとめて処分したい場合)

引越し直前など急いで処分したい場合や、複数の家電をまとめて処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が便利です。電話一本で自宅まで回収に来てくれるため、手間が最も少ない方法です。

費用の目安は、冷蔵庫1台あたり4,000〜10,000円、洗濯機1台あたり3,500〜6,000円ですが、業者や地域によって大きく異なります。

⚠️ 「無料回収」を謳う業者には注意「無料で回収します」と言いながら、後から高額請求するケースが多発しています。必ず事前に書面で見積もりを確認してください。詳しくは後述の「悪徳業者を見分けるポイント」をご覧ください。

状況別・最適な処分方法の選び方

処分方法を選ぶ際は、「引越しのタイミングか」「買い替えと同時か」「壊れているか」によって最適な方法が変わります。

引越しのタイミングで処分する場合

引越し時の処分でポイントになるのはタイミングの調整です。引越し日当日まで冷蔵庫・洗濯機を使いたい場合は、引越し当日に回収してもらえる不用品回収業者や引越し業者のオプションサービスを活用するとスムーズです。

状況
  • 引越し1〜2週間前から動ける
  • 引越し日まで使い続けたい
  • 引越しと同じ日に処分したい
おすすめ方法
  • ①量販店引き取り(新居で購入するなら)
  • ⑥不用品回収業者(当日回収OK)
  • ⑥引越し業者オプション(対応の場合)

買い替えと同時に処分する場合

新しい冷蔵庫・洗濯機を購入するタイミングで処分するなら、量販店の引き取りサービスが最もシンプルでコストパフォーマンスに優れています。配送と引き取りを同じ日に完結でき、余計な手間がかかりません。

新しい家電の購入に合わせて価格もチェックしておきましょう。プライシーなら冷蔵庫・洗濯機の価格推移をスマホでいつでも確認できます。

壊れていてすぐに処分したい場合

故障して動かなくなった場合は、フリマアプリやリサイクルショップでの売却は難しくなります。量販店の回収依頼・自治体経由・不用品回収業者のいずれかを選ぶのが現実的です。急ぐなら不用品回収業者、費用を抑えたいなら量販店・自治体経由を選んでください。

買い替えを検討しているなら価格推移もチェック

処分と同時に新しい冷蔵庫・洗濯機の購入も検討している方に向けて、主要モデルの価格推移をプライシーで確認できます。タイミングよく購入することで、数千円〜数万円の節約につながることもありますよ。

洗濯機の人気モデル

冷蔵庫の人気モデル

処分前にやっておくべき準備

回収業者が来る前日までに済ませておきたい準備があります。特に水抜きを怠ると、運搬中に水が漏れてトラブルになることがあります。

洗濯機の水抜き手順

洗濯機の水抜きは処分の前日までに行いましょう。パナソニックの公式手順をもとに解説します。

1
水道栓を閉める

まず給水ホースに接続している水道栓をしっかり閉めます。

2
洗濯をスタートさせる(1〜2分)

フタを閉めて電源を入れ、洗濯をスタートします。1〜2分で給水ホース内の水が抜けたら電源を切ります。

3
給水ホースを取り外す

水道栓側と本体側の両方を取り外します。残った水はタオルで受けながら作業しましょう。

4
脱水運転を行う

脱水ボタンを押して最短時間で脱水運転を実行し、槽内の水分を除去します。完了後はタオルで水気を拭き取ります。

5
排水ホースの水を抜いて取り外す

排水ホース内に残った水を排水口の外で抜き、本体から取り外します。

冷蔵庫の電源切り・水抜き手順

冷蔵庫は電源を切ってから霜が溶けるまで時間がかかるため、処分日の1〜2日前から準備を始める必要があります。

1
製氷機能を停止する(処分の2〜3日前)

製氷機能がついている場合は、給水タンクを取り外して製氷機能を止めておきます。

2
庫内を空にする(前日まで)

食材などを全て取り出し、庫内を空の状態にしてください。

3
電源を切る(処分の1〜2日前)

コンセントを抜いてアースも取り外します。霜が溶けて水になるため、庫内や周囲にタオルを敷いておくと安心です。

4
溜まった水を捨てる

冷蔵庫の底部や背面の容器(ドレンパン)に水が溜まっているので捨てます。機種によって場所が異なるため、取扱説明書で確認してください。

💡 水抜きの完了を確認してから引き渡しを水抜きが不完全だと運搬中に水が漏れ、トラブルになることがあります。回収当日の朝に水が残っていないかもう一度確認しましょう。

悪徳業者を見分けるポイント

不用品回収業者に依頼する際は、悪質業者に注意が必要です。「無料で回収します」と言いながら後から高額請求する被害が多発しています。

チェックポイント 悪徳業者の特徴 安心できる業者の特徴
料金の提示 「無料回収」を謳う / 見積もりを出さない 事前に書面で見積もりを出す
許可証 「一般廃棄物収集運搬業許可」がない 許可番号をHPや名刺に記載している
連絡先 HPがない / 携帯番号のみ 固定電話番号・住所が明記されている
処分方法 不法投棄の可能性(リサイクル券を発行しない) 家電リサイクル法に基づく処分を行う

⚠️ 不法投棄に加担するリスク悪徳業者に依頼して不法投棄された場合、依頼者側も責任を問われるケースがあります。「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者かどうか、必ず事前に確認してください。

よくある質問

冷蔵庫と洗濯機を同時に処分できる方法はありますか?

不用品回収業者や引越し業者に依頼すれば、冷蔵庫と洗濯機を同時にまとめて処分してもらえます。家電量販店で新しい家電に買い替える際も、両方まとめて引き取ってもらえる場合があります。ただし、それぞれにリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。

冷蔵庫・洗濯機の処分に最低いくらかかりますか?

最低費用は、指定引取場所へ自分で持ち込む方法です。この場合、リサイクル料金のみ(収集運搬料なし)で済みます。冷蔵庫(170L以下)が3,740円、洗濯機が2,530円で、両方合わせて約6,270円が目安です(2026年4月時点の主要メーカーの料金)。

引越し業者に冷蔵庫・洗濯機の処分を頼めますか?

対応している引越し業者もありますが、すべての業者が処分サービスを提供しているわけではありません。引越し依頼時に処分も対応しているか確認してください。対応している場合、引越し作業と同時に処分できるので手間が省けます。

冷蔵庫・洗濯機を自治体の粗大ゴミで捨てられますか?

捨てられません。冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法の対象品目であり、自治体の粗大ゴミとして処分することは法律で禁止されています。必ず家電リサイクル法に基づいた正規の方法で処分してください。

この記事のまとめ

  • 冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法の対象。自治体のゴミに出すことは違法
  • リサイクル料金は冷蔵庫3,740〜4,730円・洗濯機2,530円(主要メーカー、2026年4月時点)
  • 費用最安は「指定引取場所への持ち込み」(収集運搬料なし・リサイクル料のみ)
  • 買い替え時は量販店の引き取りサービスが最もスムーズ
  • まだ使える場合はフリマアプリ・リサイクルショップで売却も選択肢に
  • 処分前に洗濯機の水抜き・冷蔵庫の電源切りを忘れずに
  • 「無料回収」を謳う業者には注意。一般廃棄物収集運搬業許可を確認して

新しい家電の「買い時」はプライシーで確認

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情報は2026年4月1日時点のものです。料金・制度は変更される場合があります。最新情報は各店舗・公式サイトでご確認ください。