電化製品の処分方法は、製品の種類によってルールが異なります。家電リサイクル法の対象品目は粗大ゴミに出せないなど、知らないと違法になるケースも。この記事では、電化製品の正しい処分方法7つを費用・手間の両面から比較し、あなたに合った最適な方法を解説します。

電化製品の処分はどうすればいい?大きく3パターン

結論
まずは「自分の電化製品がどの分類に当てはまるか」を確認しましょう

電化製品の処分は、製品の種類によって3つのルートに分かれます。

① 家電リサイクル法対象(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)→ 購入店への引き取り依頼か、指定引取場所への持ち込み。リサイクル料金が必要

② 小型家電(ドライヤー・電子レンジ・ゲーム機など約400品目)→ 自治体の回収ボックスに投函(無料)。大きいものは粗大ゴミ扱い

③ それ以外の電化製品→ サイズに応じて普通ゴミ(30cm未満)か粗大ゴミとして処分

どの方法でも、フリマアプリやリサイクルショップで売却すれば費用ゼロ+収入になる可能性があります。

処分前に確認!あなたの電化製品はどの分類?

電化製品を正しく処分するには、まず自分の製品がどの法律の対象になるかを知ることが大切です。間違った方法で処分すると、不法投棄として罰せられる可能性があります。

分類対象製品処分ルール費用目安
家電リサイクル法
対象4品目
エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・有機EL・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機粗大ゴミ不可。購入店引き取り or 指定引取場所リサイクル料990〜4,730円+運搬料
小型家電リサイクル法
対象品目
電子レンジ、掃除機、ドライヤー、炊飯器、ゲーム機、デジカメ等(約400品目)回収ボックス(無料)。大きいものは粗大ゴミ無料〜数百円
その他の電化製品上記に該当しない電化製品30cm未満:普通ゴミ。30cm以上:粗大ゴミ無料〜1,000円程度

家電リサイクル法対象の4品目

家電リサイクル法は、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目を対象に、有用な部品や材料をリサイクルするための法律です。これらの製品は、自治体の粗大ゴミとして出すことができません。

処分する際は、メーカーごとに定められたリサイクル料金と、回収を依頼する場合は収集運搬料金を支払う必要があります。

小型家電リサイクル法対象の製品

小型家電リサイクル法は、家電4品目を除くほぼ全ての電化製品(約400品目)を対象としています。電子レンジ、掃除機、炊飯器、ドライヤー、電気シェーバー、ゲーム機、デジカメなどが含まれます。

自治体の役所やスーパー、家電量販店などに設置されている回収ボックスに投函すれば、無料で処分できます。回収ボックスの投入口に入らない大きさの製品は、粗大ゴミとして処分します。

2026年度の変更点

モバイルバッテリー、ポータブル電源、加熱式たばこ、電子たばこの4品目が、小型家電リサイクル法の回収対象に追加される予定です。発火事故防止のため、ゴミとして捨てずに回収ボックスを利用しましょう。

それ以外の電化製品

上記の分類に該当しない電化製品は、サイズによって処分方法が変わります。多くの自治体では、最大辺が30cm未満であれば不燃ゴミとして処分できます。30cm以上の製品は粗大ゴミとして申し込みが必要です。

電化製品の処分方法7選【費用・手間で比較】

電化製品の処分方法を、費用の安さ・手間の少なさ・おすすめシーンで比較しました。

処分方法費用目安手間おすすめシーン
①購入店に引き取りリサイクル料+運搬料(計3,000〜8,000円)少ない買い替え時
②粗大ゴミ回収200〜1,000円少ないリサイクル法対象外の大型家電
③小型家電回収ボックス無料少ない小型家電の処分
④指定引取場所に持ち込みリサイクル料のみ(990〜4,730円)やや多い運搬料を節約したい人
⑤不用品回収業者8,000〜15,000円少ない大量処分・急ぎの場合
⑥フリマアプリ・買取無料(利益が出る場合も)やや多いまだ使える製品
⑦譲渡・寄付無料普通動作品を有効活用したい

①購入店・家電量販店に引き取ってもらう

家電リサイクル法対象の4品目を処分する最も一般的な方法です。新しい製品を購入する際に、販売店に古い製品の引き取りを依頼できます。過去に購入した店舗にも引き取り義務があるため、買い替えでなくても依頼可能です。

費用はリサイクル料金に加え、各店舗が設定する収集運搬料金がかかります。ヤマダ電機の場合、収集運搬料は全国一律2,200円(税込)です。回収のみの場合は訪問回収費2,750円が別途かかります。

買い替え時がもっともスムーズ

新しい製品の配送・設置時に古い製品を引き取ってもらえるので、手間が最小限です。引っ越しシーズンなら、買い替え検討のタイミングとしてもおすすめです。

②自治体の粗大ゴミ回収を利用する

家電リサイクル法対象4品目以外の電化製品で、30cm以上の大きさのものは粗大ゴミとして処分できます。自治体のウェブサイトや電話で申し込み、指定日に指定場所へ出す流れです。

費用は自治体によって異なりますが、大阪市の場合、電子レンジや掃除機は200円と比較的安価です。申し込みから回収まで1〜2週間かかる場合があるため、余裕を持って手続きしましょう。

③小型家電回収ボックスに持ち込む

市区町村の役所、公民館、スーパー、家電量販店などに設置されている小型家電回収ボックスに投函する方法です。無料で利用でき、予約も不要。ドライヤー、電気シェーバー、小型のゲーム機など、投入口に入るサイズの製品が対象です。

回収ボックスの設置場所は、お住まいの自治体のウェブサイトで確認できます。

④指定引取場所に自分で持ち込む

家電リサイクル法対象の4品目を、全国約380か所の指定引取場所に自分で持ち込む方法です。収集運搬料金がかからないため、リサイクル料金のみで処分できます。

持ち込み手順

1
リサイクル料金を確認

家電リサイクル券センターのサイトで、メーカー名と製品の大きさからリサイクル料金を確認します。

2
郵便局でリサイクル券を購入

郵便局の貯金窓口で家電リサイクル券を受け取り、必要事項を記入してリサイクル料金を支払います。振替払込受付証明書に日附印をもらうのを忘れずに。

3
指定引取場所に持ち込み

リサイクル券の綴りと製品を一緒に持ち込みます。予約は基本不要ですが、営業日と受付時間は事前に確認しましょう。

費用を最も抑えたい方に

たとえば洗濯機の場合、リサイクル料金2,530円のみで処分できます。購入店に依頼すると収集運搬料2,200〜2,750円が上乗せされるため、持ち込みで約半額になるケースもあります。

⑤不用品回収業者に依頼する

引っ越しなどで大量の電化製品をまとめて処分したいときや、即日対応が必要な場合に便利です。電話やネットで申し込めば、自宅まで回収に来てもらえます。

費用の相場は軽トラック1台分で8,000〜15,000円程度。ただし、業者によって料金差が大きいため、必ず複数社から見積もりを取りましょう。また、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ正規業者を選ぶことが重要です(悪質業者の見分け方は後述)。

⑥フリマアプリ・リサイクルショップで売る

まだ動作する電化製品なら、売却すれば処分費用がかからないうえ、収入を得られる可能性があります。

フリマアプリ(メルカリ等)は自分で価格を設定できるため、人気の製品なら高値がつくこともあります。ただし、出品・梱包・発送の手間がかかり、売れるまで時間がかかる場合もあります。

リサイクルショップは即日で売却できるのが魅力です。出張買取に対応している店舗なら、大型家電でも自宅で引き渡せます。製造から5年以内の製品であれば、買取価格が付きやすい傾向があります。

⑦知人に譲る・寄付する

動作する電化製品なら、知人や友人に譲ることで費用をかけずに処分できます。また、児童養護施設や福祉施設への寄付も選択肢の一つです。地元のジモティーなどの掲示板サービスを利用すれば、近隣で引き取り手が見つかりやすくなります。

状況別おすすめ処分方法

費用を抑えたい人
  • まだ使える → フリマアプリで売却
  • 小型家電 → 回収ボックス(無料)
  • リサイクル法対象 → 指定引取場所に持ち込み
手間をかけたくない人
  • 買い替え → 購入店の引き取りが最ラク
  • 大量処分 → 不用品回収業者に一括依頼
  • 粗大ゴミ → 自治体のネット申し込み

電化製品を無料で処分するには?4つの方法

「できればお金をかけずに処分したい」という方のために、無料で電化製品を処分できる方法をまとめました。

方法対象条件
小型家電回収ボックス投入口に入るサイズの小型家電自治体の回収拠点に持ち込み
フリマアプリで売却動作する製品全般出品・梱包・発送の手間がかかる
リサイクルショップ買取動作品(製造5年以内が目安)買取価格が付く場合のみ
譲渡・寄付動作する製品全般引き取り手を見つける必要あり

家電リサイクル法対象の4品目は無料処分できません

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は、法律でリサイクル料金の支払いが義務付けられています。「無料回収」を謳う業者に依頼すると、不法投棄につながるリスクがあるため注意が必要です。ただし、動作品であればリサイクルショップでの売却やフリマアプリでの出品は可能です。

パソコンの無料処分方法

パソコンは家電リサイクル法にも小型家電リサイクル法にも該当する特殊な製品ですが、以下の方法で無料処分が可能です。

リネットジャパンは国認定のパソコン無料回収サービスです。パソコン本体を含む1箱目の宅配回収料金が無料で、3辺合計140cm以内・20kg以内の段ボールに詰めて送るだけです。周辺機器も一緒に回収してもらえます。

また、本体にPCリサイクルマークが付いているパソコンは、メーカーによる無料回収も利用できます。

電化製品の処分にかかる費用はいくら?【一覧表】

家電リサイクル法対象4品目の処分には「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つの費用がかかります。以下に主要メーカーのリサイクル料金をまとめました。

リサイクル料金一覧(税込)

品目パナソニックシャープ三菱電機その他メーカー目安
エアコン550円990円990円990〜2,000円
テレビ(液晶・小)1,870円1,870円1,870〜3,700円
冷蔵庫(170L以下)3,740円3,740円3,740〜5,200円
冷蔵庫(171L以上)4,730円4,730〜5,600円
洗濯機・衣類乾燥機2,530円2,530円2,530円2,530〜3,300円

収集運搬料金の目安

依頼先収集運搬料金(税込)備考
ヤマダ電機2,200円回収のみの場合は+2,750円
ケーズデンキ2,750円
ビックカメラ1,650円〜店舗により異なる
指定引取場所に自己搬入0円リサイクル料金のみで処分可能
東京23区(受付センター経由)2,618〜3,157円自治体委託業者

具体例:洗濯機を処分する場合の総費用

リサイクル料金2,530円+ヤマダ電機の収集運搬料2,200円=合計4,730円。指定引取場所に自分で持ち込めば2,530円のみ。約2,200円の節約になります。

要注意!悪質な不用品回収業者の見分け方

「無料回収」を謳う不用品回収業者によるトラブルが増加しています。国民生活センターに寄せられた相談件数は、2018年度の1,354件から2021年度には2,231件へと増加しました。

こんな業者は要注意!5つの危険サイン

  • 拡声器で「無料回収」とアナウンスしながらトラックで巡回している:ほとんどが無許可業者
  • 「無料」を強調するチラシを投函してくる:積み込み後に高額請求されるケースが多い
  • 会社の住所や電話番号が不明確:トラブル時に連絡が取れなくなる
  • 「産業廃棄物許可」や「古物商許可」のみ提示する:家庭の不用品回収には一般廃棄物収集運搬業許可が必要
  • 見積もりを出さずに作業を始めようとする:作業後に想定外の追加料金を請求される

正規業者の確認方法

家庭から出る不用品を回収できるのは、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けた業者のみです。「産業廃棄物処理業」の許可や「古物商」の許可では、一般家庭の廃棄物を回収することはできません。

正規業者を探すには、お住まいの自治体のウェブサイトで許可業者一覧を確認するか、窓口に問い合わせましょう。必ず複数社から見積もりを取り、追加料金の有無を確認してから依頼することが大切です。

電化製品の処分に関するよくある質問

引っ越し時の家電処分はいつ始めるべき?

引っ越しの1か月前に処分方法を決め、1週間〜3日前に実際の処分を行うのが理想です。粗大ゴミ回収は申し込みから回収まで1〜2週間かかることもあるため、早めの計画が重要です。引っ越し業者によっては不用品の引き取りサービスを提供している場合もあるので、見積もり時に確認しましょう。

パソコンの処分方法は?

パソコンはリネットジャパン(国認定)の無料宅配回収が最も手軽です。段ボールに入れて送るだけで、周辺機器も一緒に回収してもらえます。PCリサイクルマーク付きならメーカー回収も無料です。処分前にデータ消去を忘れずに行いましょう。

リサイクル券はどこで買える?

郵便局の貯金窓口で購入できます。家電リサイクル券に必要事項を記入し、リサイクル料金を振り込みます。ATMでの振り込みも可能ですが、振替払込受付証明書(または利用明細票の写し)に日附印をもらう必要があります。家電量販店に引き取りを依頼する場合は、店舗でリサイクル券の手続きを代行してもらえます。

壊れた家電も売れる?

完全に壊れた家電は売却が難しいですが、ジャンク品として部品取り需要がある場合もあります。特にiPhoneなどのスマートフォン、ゲーム機、オーディオ機器は壊れていても買い手がつくことがあります。フリマアプリで「ジャンク品」と明記して出品してみるのも一つの手です。

電化製品の処分前にやるべきことは?

処分前に以下を確認しましょう。①個人情報の消去(パソコン、スマホ、SDカード等)、②データのバックアップ、③電池・バッテリーの取り外し(リチウムイオン電池は発火リスクがあるため分別が必要)、④冷蔵庫は中身を空にして水抜き、⑤洗濯機は水抜き作業。特に個人情報の消去は忘れがちなので注意してください。

まとめ

電化製品の処分方法 ポイントまとめ

  • 家電リサイクル法対象4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は粗大ゴミに出せない。購入店の引き取りか指定引取場所への持ち込みで処分する
  • 小型家電は回収ボックスで無料処分。それ以外は普通ゴミ(30cm未満)か粗大ゴミで
  • 費用を抑えたいなら指定引取場所への自己搬入がおすすめ。リサイクル料金のみで処分できる
  • まだ使える製品はフリマアプリやリサイクルショップで売却すれば、費用ゼロ+収入になる可能性あり
  • 「無料回収」を謳う業者には要注意。一般廃棄物収集運搬業の許可を必ず確認する

電化製品の処分は、製品の分類を正しく把握することが第一歩です。自分の状況に合った方法を選んで、正しく処分しましょう。

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