使わなくなったスマホや携帯電話、「どうやって処分すればいいの?」と悩んでいませんか。スマホは普通ゴミに出せないうえ、個人情報の漏洩リスクもあるため正しい方法で処分する必要があります。この記事では、スマホ・携帯電話の処分方法7つを比較表付きで紹介し、処分前にやるべきデータ消去の手順や、初期化できない場合の対処法まで解説します。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのショップに持ち込めば、メーカー・機種を問わず無料で回収してもらえます。破砕機でスマホを物理的に破壊してくれるため、データ漏洩の心配もありません。壊れたスマホや電源が入らないスマホもOKです。
「少しでもお金にしたい」なら買取店やフリマアプリ、「手間をかけたくない」なら回収ボックスの利用もおすすめです。
スマホ・携帯電話の処分方法7選【比較表付き】
スマホや携帯電話を処分する方法は大きく7つあります。費用・手軽さ・安全性を一覧で比較してから、それぞれの特徴を見ていきましょう。
| 処分方法 | 費用 | 手軽さ | 安全性 | 壊れたスマホ | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| キャリアショップ | 無料 | ◎ | ◎ | 対応 | 物理破壊あり。最もおすすめ |
| 家電量販店 | 無料 | ◎ | ○ | 対応 | 買い物ついでに持ち込める |
| 小型家電回収ボックス | 無料 | ◎ | ○ | 対応 | 公共施設・スーパー等に設置 |
| 不燃ごみ | 無料 | ◎ | △ | 対応 | 対応自治体のみ。要確認 |
| 買取専門店 | 無料(売却益あり) | ○ | ○ | 一部対応 | お金がもらえる可能性 |
| フリマアプリ | 手数料10%程度 | △ | ○ | 出品可 | 高値が期待できるが手間あり |
| 不用品回収業者 | 1,000〜3,000円程度 | ○ | △ | 対応 | 自宅回収可。業者選びに注意 |
キャリアショップの無料回収(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)
各キャリアのショップでは、他社製品を含むすべてのスマホ・携帯電話を無料で回収しています。最大の特徴は「ケータイパンチ」と呼ばれる破砕工具でスマホを物理的に破壊してくれる点です。データの復元が不可能になるため、個人情報漏洩の心配がありません。
画面が割れていても、電源が入らなくても回収対象です。処分に費用はかからず、予約なしで店頭に持ち込むだけでOKなので、最も手軽で安全な処分方法といえます。
各キャリアの対応
ドコモ:全国のドコモショップ・d gardenで対応。1998年から累計約1億3,114万台を回収した実績あり。
au:全国のauショップで対応。データのオールリセット+ケータイパンチで破壊。
ソフトバンク:全国のソフトバンクショップ・ワイモバイルショップで対応。2004年からケータイパンチを導入。
楽天モバイル:対象の楽天モバイルショップで対応。リサイクル工場で分解・破砕・溶解。
家電量販店の回収・買取サービス
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ノジマなどの家電量販店でもスマホを無料で回収しています。買い物のついでに持ち込めるのが便利です。ただし、データ消去は自分で行う必要がある店舗が多いため、事前に初期化しておきましょう。
また、動作するスマホなら買取に出すことも可能です。ノジマやゲオなど、店頭で査定してくれる店舗も増えています。
自治体の小型家電回収ボックス
小型家電リサイクル法(2013年4月施行)に基づき、全国の自治体が携帯電話を含む小型家電の回収を行っています。公共施設、図書館、家電量販店、大型スーパーなどに回収ボックスが設置されています。
回収ボックスの設置場所は、お住まいの自治体のホームページで確認できます。盗難防止のため施錠やフタが設けられていますが、処分前のデータ消去は自己責任で行いましょう。
不燃ごみとして出す(対応自治体のみ)
一部の自治体では、携帯電話を不燃ごみとして回収しています。ただし、対応していない自治体も多いため、必ずお住まいの地域の分別ルールを確認してください。
注意
スマホを可燃ごみに出すのは絶対にNGです。内蔵のリチウムイオン電池がゴミ収集車やごみ処理施設で圧縮・破砕されると発火する危険があります。詳しくは「注意点」のセクションで解説します。
買取専門店・中古ショップに売却する
動作するスマホであれば、買取専門店に持ち込んで売却するのも有効な方法です。処分費用がかからないだけでなく、お金を受け取れるメリットがあります。特に発売から2〜3年以内の人気機種は高値が付きやすい傾向にあります。
ゲオ、イオシス、ブックオフなどが代表的な買取店です。無料査定を行っている店舗が多いので、まずは見積もりを取ってみるのがおすすめです。
フリマアプリ(メルカリ等)で売る
メルカリやラクマなどのフリマアプリを使えば、買取店より高値で売れる可能性があります。ただし、出品・梱包・発送・購入者とのやり取りなど手間がかかるため、時間に余裕がある方向けの方法です。
出品前には必ず初期化を完了させ、ネットワーク利用制限の状態(「○」判定か)も確認しておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
自宅まで回収に来てくれるのが不用品回収業者のメリットです。他の不用品とまとめて処分したいときに便利ですが、スマホ単体の場合は費用が割高になることが多く、相場は1,000〜3,000円程度です。
業者選びには注意が必要です。無許可で営業する悪質な業者も存在するため、「一般廃棄物収集運搬業の許可」を持っているかを事前に確認しましょう。
【状況別】あなたに最適な処分方法の選び方
「結局どれを選べばいいの?」という方のために、状況別のおすすめをまとめました。以下のフローで、あなたに合った方法を見つけてください。
初期化できないスマホの場合
初期化ができない場合でも、キャリアショップに持ち込めば物理破壊で安全に処分してもらえます。自分で対処する方法は後述の「初期化できないスマホの処分方法」をご確認ください。
スマホを処分する前にやるべきこと3つ
スマホを処分する前に、必ず以下の3つを済ませておきましょう。個人情報の漏洩を防ぐために欠かせないステップです。
①データのバックアップを取る
処分してしまうと元に戻せないため、写真・連絡先・メモなど必要なデータは事前にバックアップしておきましょう。
iPhoneの場合
iCloudバックアップが最も手軽です。「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」からオンにし、「今すぐバックアップを作成」をタップします。パソコンがあればiTunes(Finder)でもバックアップできます。
Androidの場合
Googleドライブにバックアップする方法が一般的です。「設定」→「システム」→「バックアップ」から、Googleアカウントにデータを保存できます。写真はGoogleフォトで自動バックアップを設定しておくと安心です。
②スマホを初期化する(工場出荷状態に戻す)
バックアップが完了したら、スマホを初期化(工場出荷状態にリセット)します。これにより、スマホ内のすべてのデータが消去されます。
iPhoneの初期化手順
パスコードとApple IDのパスワードを入力して確認すると、初期化が始まります。完了すると「こんにちは」の画面が表示されます。
Androidの初期化手順
機種によっては「バックアップとリセット」「一般管理」の中にある場合もあります。
PINまたはパスワードを入力して確認すると、初期化が始まります。
③SIMカード・SDカードを取り外す
SIMカードには契約者情報が含まれているため、必ず抜いてからスマホを処分しましょう。SIMカードを処分する場合は、ハサミで切り刻んで読み取り不能にしてから廃棄してください。
SDカード(microSD)が入っている場合も忘れずに抜き取ります。写真や動画などのデータがそのまま残っているため、新しいスマホで再利用するか、データを消去してから廃棄しましょう。
eSIMを使っている場合
物理SIMカードではなくeSIMを利用している場合は、端末から取り外す作業は不要ですが、処分前にeSIMの削除(プロファイル削除)を行いましょう。iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→対象の回線を選択→「eSIMを削除」から操作できます。Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」から削除できます。
おサイフケータイ・電子マネーの残高移行を忘れずに
おサイフケータイのデータは端末の初期化では消えません(FeliCa ICチップ内に保存されているため)。モバイルSuica、楽天Edy、iD、QUICPayなどの電子マネーは、処分前に各サービスごとに残高移行・退会手続きを行ってください。
初期化できないスマホの処分方法
「画面が割れて操作できない」「パスワードを忘れた」「電源が入らない」など、初期化ができない場合でも安全に処分する方法はあります。状況に応じた対処法を紹介します。
電源は入るが操作できない場合 → 遠隔初期化
スマホの画面が壊れていても、Wi-Fiやモバイルデータに接続できる状態であれば、パソコンやタブレットから遠隔で初期化できます。
iPhoneの場合
iCloud.com/findにアクセスし、Apple IDでサインイン → 対象デバイスを選択 → 「iPhoneを消去」を実行します。「探す」がオンになっている必要があります。
Androidの場合
android.com/findにアクセスし、Googleアカウントでサインイン → 対象デバイスを選択 → 「デバイスデータを消去」を実行します。
パスワードを忘れた場合 → リカバリーモード
画面ロックのパスワードを忘れた場合は、リカバリーモードで初期化できます。機種によって操作は異なりますが、一般的には電源ボタンと音量ボタンを同時に10〜15秒長押しすることでリカバリーモードを起動できます。
電源が入らない・完全に壊れている場合 → キャリアショップへ
電源が入らないスマホは自分で初期化することができません。この場合は、キャリアショップに持ち込むのが最も確実です。各キャリアの破砕機(ケータイパンチ等)でスマホを物理的に破壊し、データの復元を不可能にしてくれます。
初期化できなくてもキャリアショップなら安心
初期化の有無にかかわらず、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのショップでは無料で回収してもらえます。「データが心配で処分できない」という方は、まずキャリアショップに相談してみましょう。
スマホ処分で知っておきたい注意点
可燃ごみに出すのは絶対NG(バッテリー発火のリスク)
スマホに内蔵されたリチウムイオン電池は、圧縮や衝撃を受けると発火・爆発する危険があります。リチウムイオン電池が原因の火災は年々増加しており、2024年には1,162件に達しています。ゴミ収集車やごみ処理施設での発火事故も相次いでおり、スマホをゴミとして出す行為は重大な事故につながりかねません。
必ずキャリアショップ、家電量販店、回収ボックスなど、適切な回収ルートを利用してください。
無許可の不用品回収業者に注意
「無料回収」を謳う不用品回収業者の中には、一般廃棄物収集運搬業の許可を持たずに営業する悪質な業者が存在します。このような業者に渡すと、不法投棄や個人情報の流出につながるリスクがあります。
業者を利用する場合は、自治体の許可を受けているかを必ず確認しましょう。チラシやスピーカーで巡回する無料回収車は特に注意が必要です。
個人情報漏洩を防ぐチェックリスト
処分前に以下の項目をすべて確認しましょう。
- データのバックアップを取ったか
- スマホを初期化(工場出荷状態にリセット)したか
- SIMカードを取り外したか
- SDカード(microSD)を取り外したか
- おサイフケータイ・電子マネーの残高移行/退会手続きをしたか
- Googleアカウント・Apple IDのログアウトをしたか
- マイナンバーカードのスマホ用電子証明書の失効手続きをしたか(登録している場合)
スマホの処分に関するよくある質問
キャリアショップ、家電量販店、自治体の回収ボックスであれば無料で処分できます。不用品回収業者に依頼する場合は1,000〜3,000円程度の費用がかかることがあります。買取専門店やフリマアプリに出品すれば、逆にお金を受け取れる可能性もあります。
はい、ガラケーもスマホと同じ方法で処分できます。キャリアショップでは機種を問わず回収しており、小型家電回収ボックスや家電量販店の回収サービスも利用可能です。ただし、買取市場ではガラケーの需要は限定的なため、売却よりも回収サービスの利用がおすすめです。
おサイフケータイのデータは端末を初期化しても消えません(FeliCa ICチップに保存されているため)。処分前に、モバイルSuica・楽天Edy・iD・QUICPayなど、利用しているサービスごとに残高の移行や退会手続きを行ってください。手続きを忘れて処分すると、残高が失われる可能性があります。
スマホ用電子証明書を登録している場合、処分前にマイナポータルアプリから失効手続きが必要です。端末の初期化だけではマイナンバー関連のデータは削除されません。失効手続きを忘れて処分した場合は、別のスマホからマイナポータルアプリで失効申請を行うか、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話してください。
画面割れや軽度の故障であれば、買取に対応している店舗もあります(「ジャンク品買取」対応店舗)。ただし、買取価格は大幅に下がることが一般的です。電源が入らない場合や水没した場合は、買取不可となるケースが多いため、キャリアショップでの無料回収がおすすめです。
まとめ
スマホ・携帯電話の処分 ポイントまとめ
- 最も安全で手軽なのはキャリアショップの無料回収。壊れたスマホもOK、物理破壊でデータも安心
- 処分前には必ず「バックアップ → 初期化 → SIM/SDカード取り外し」の3ステップを実施
- 初期化できない場合でもキャリアショップなら安全に処分可能。遠隔初期化やリカバリーモードも選択肢
- 可燃ごみへの廃棄は絶対NG。リチウムイオン電池の発火事故が急増中
- 少しでもお金にしたいなら買取専門店やフリマアプリの活用も検討を
使わなくなったスマホは放置しておくと個人情報漏洩のリスクが残り続けます。この記事を参考に、あなたの状況に合った方法で早めに処分しましょう。
