SBI証券で投資信託を積み立てるなら、クレジットカード決済でVポイントが貯まる「クレカ積立」を使わない手はありません。とはいえ三井住友カードだけでも5種類、Oliveや他社カードまで含めると選択肢は10種類以上。この記事では対象カードの還元率・年会費を一覧比較したうえで、年会費と還元率の損益分岐点を積立額別に独自試算し、あなたに合う1枚をタイプ別にご紹介します。

結論
SBI証券のクレカ積立、結局どのカードがいいの?
年会費0円で始めたい 三井住友カード(NL)またはOlive一般 → 還元率最大0.5%・年会費永年無料
積立額が多い・高還元を狙いたい 三井住友カード プラチナプリファード → 還元率最大3.0%(年会費33,000円)
銀行と証券をまとめて管理したい Olive → 三井住友カードと同水準の還元率+アプリで口座を一元管理

SBI証券のクレカ積立とは|仕組みとメリット

SBI証券の「クレカ積立」は、投資信託の積立買付代金をクレジットカードで決済できるサービスです。証券口座への入金の手間がなく、決済額に応じてVポイントなどが貯まるのが最大の特徴です。

クレカ積立の仕組み(月100円〜10万円・新NISA対応)

積立設定できる金額は毎月100円から10万円までです。この上限額は2024年3月に月5万円から引き上げられたもので、SBI証券が2024年3月22日に発表したプレスリリースで正式に案内されています。新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでもクレカ積立が利用できるので、非課税枠を使い切りながらポイントも貯めたい方に向いています。

クレカ積立のメリット|ポイント二重取りも可能

クレカ積立の一番のメリットは、決済額に応じてカード会社のポイントが貯まることです。さらにSBI証券には投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」という別サービスがあり、この2つは併用が可能です。SBI証券公式の投信マイレージサービスページによると、還元率は銘柄によって異なり、通常銘柄の標準付与率は0.10%(保有額が一定以上でさらに優遇)とされています。低コストのインデックスファンドは還元率がやや低めに設定されている点に注意してください。

クレカ積立と投信マイレージを組み合わせれば、いわゆる「ポイントの二重取り」がしやすくなります。ポイントを効率よく貯める考え方は以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

なお、証券口座への入金が不要な点や、月100円という少額から始められる手軽さも見逃せないメリットです。「まずは無理のない金額で試してみたい」という方も、ポイントを貯めながら始められます。

SBI証券でクレカ積立ができる対象クレジットカード一覧

SBI証券のクレカ積立は、三井住友カード・Oliveのほか、金融商品仲介口座を経由すれば他社のクレジットカードでも利用できます。まずは主要なカードの還元率と年会費を一覧で見てみましょう。

三井住友カード・Olive|還元率と年会費の比較表

カード年会費クレカ積立還元率還元率の条件こんな人におすすめ
三井住友カード(NL)永年無料最大0.5%年間カード利用額10万円以上とにかく年会費0円で始めたい人
Olive(フレキシブルペイ一般)永年無料最大0.5%年間カード利用額10万円以上三井住友銀行の口座と一元管理したい人
三井住友カード ゴールド(NL)5,500円※最大1.0%年間カード利用額100万円以上年間100万円前後カードを使う人
Oliveゴールド5,500円※最大1.0%年間カード利用額100万円以上Oliveでワンランク上を狙う人
三井住友カード プラチナプリファード33,000円最大3.0%年間カード利用額500万円以上日常利用も多く高還元を狙う人
Oliveプラチナプリファード33,000円最大3.0%年間カード利用額500万円以上同上+Olive経済圏を使う人
三井住友カード Visa Infinite99,000円最大4.0%年間カード利用額700万円以上年間利用額が非常に大きい人

※ゴールド(NL・Oliveゴールドとも)は年間100万円以上の利用で翌年以降年会費が永年無料になります。表の還元率は三井住友カード公式ページで案内されている最大付与率SBI証券公式のOlive特設ページを突合したもので、2026年7月時点の情報です。あわせて2026年4月10日締切分(5月買付分)からは、円普通預金残高に応じてOlive限定で最大+0.5%が上乗せされるプランも始まっています。ポイント制度は改定が多い分野なので、申し込み前には必ず公式ページの最新情報を確認しておきましょう。

「最大○%」の表示には年間カード利用額の条件があり、この利用額はクレカ積立の決済分も含めた1年間のカード利用総額です。ただし上位カードの高い還元率(3.0%・4.0%)を狙う場合は、積立以外の日常利用と合算しないと条件達成が難しいケースが多いため、「積立額だけで最大還元率に届く」と思い込まないよう注意してください。

三井住友カード・Olive以外の対象カード(仲介口座経由)

三井住友カード・Olive以外のカードでクレカ積立をする場合は、各カード会社が提携する「金融商品仲介口座」(銀行やカード会社を経由して開設するSBI証券口座)を利用する必要があります。三井住友カードの直接口座とは開設方法が異なるので注意してください。

カード還元率の目安
東急カード0.25〜1.25%
アプラスカード0.5〜1.0%
オリコカード0.5%
UCSカード0.5%
タカシマヤカード0.1〜0.3%
大丸松坂屋カード0.25%

いずれも各社独自のポイントが貯まりますが、貯まったポイントをそのまま投資に充当できないケースが多く、還元率も三井住友カード系より低めの傾向です。特別な理由がなければ、三井住友カードかOliveを選ぶ方がシンプルでお得になりやすいでしょう。三井住友カード経由での口座開設については、以下の記事でデメリットも整理していますので参考にしてください。

【結論】SBI証券のクレカ積立におすすめのクレジットカードはこれ

年会費無料で選ぶなら|三井住友カード(NL)

「まずは年会費のリスクなく試したい」という方には、三井住友カード(NL)一択です。年間10万円以上の利用で還元率0.5%が適用され、積立以外の日常の買い物にも使いやすいのが強みです。年会費無料カードの選び方は以下の記事でも詳しく解説しています。

積立額が多い・高還元を狙うなら|プラチナプリファード

毎月の積立額が多く、日常の買い物でもカードをメインで使っている方であれば、プラチナプリファードが候補になります。還元率は最大3.0%と高い一方、年会費33,000円の元を取るには年間500万円以上のカード利用が条件になるため、後述の損益分岐点シミュレーションで自分に合うか確認してから申し込むことをおすすめします。高還元カードの選び方は以下の記事もあわせてご覧ください。

銀行と証券をまとめて管理したいなら|Olive

三井住友銀行の口座・カード・証券取引を1つのアプリで管理できるのがOliveの強みです。クレカ積立の還元率自体は同ランクの三井住友カードと同水準ですが、円普通預金残高に応じたポイント上乗せプランなど、Olive限定の特典が用意されています。すでに三井住友銀行をメインバンクにしている方には相性が良い選択肢です。

年会費と還元率の損益分岐点|積立額別シミュレーション

年会費のあるカードは「還元率は高いけれど、年会費の元が取れるのか」が気になりますよね。そこで、クレカ積立の金額だけに絞って、年会費とポイント還元額を月の積立額別に試算してみました。

月の積立額NL(0.5%)年間還元ゴールドNL(1.0%)年間還元プラチナプリファード(3.0%)年間還元ゴールドNLとの差額
(年会費5,500円差引後)
プラチナプリファードとの差額
(年会費33,000円差引後)
1万円600円1,200円3,600円▲4,900円▲30,000円
3万円1,800円3,600円10,800円▲3,700円▲24,000円
5万円3,000円6,000円18,000円▲2,500円▲18,000円
10万円(上限)6,000円12,000円36,000円+500円+3,000円

※還元率はいずれも年間カード利用額の条件(ゴールドNLは100万円以上、プラチナプリファードは500万円以上)を満たした場合の最大値です。この条件はクレカ積立の決済分だけでなく、日常の買い物利用も合算した金額であることに注意してください。表はあくまで「クレカ積立の還元額だけ」でNLとの差額・年会費を比較した試算です。

ゴールドNLは年間カード利用額100万円(月換算で約83,334円)以上を利用すると、翌年以降の年会費が永年無料になります。クレカ積立自体もカード利用額としてカウントされるため、毎月8.4万円以上を積み立てている方なら、還元率アップと年会費無料化を同時に狙えます。

プラチナプリファードは、クレカ積立の上限である月10万円(年間120万円)を満期まで積み立てれば、還元率3.0%の条件(年間500万円以上の利用)を積立だけで満たすことはできないものの、日常の買い物と合算して条件を満たせれば、積立分の還元額だけで年会費33,000円を上回る計算になります。ただし条件未達の場合はより低い還元率が適用されるため、日常の年間カード利用額が500万円に届くかどうかを事前に確認してから申し込むことをおすすめします。旅行保険・空港ラウンジなどの付帯特典も、判断材料としてあわせて検討してください。

三井住友カード(NL)とOliveはどちらを選ぶべき?

比較項目三井住友カード(NL)Olive(フレキシブルペイ一般)
年会費永年無料永年無料
クレカ積立還元率最大0.5%最大0.5%
銀行口座との連携別途口座が必要三井住友銀行口座と一体化
アプリでの管理VpassアプリOliveアプリ(口座・カード一元管理)

クレカ積立の還元率だけを見ればNLとOliveに大きな差はありません。すでに三井住友銀行の口座を持っている、もしくはこれから銀行口座も新しく作る予定があるなら、資産管理を一つのアプリで完結できるOliveが便利です。一方、銀行口座を変えたくない、シンプルにカードだけ増やしたいという方はNLで十分といえるでしょう。

クレカ積立の設定方法・登録手順

SBI証券の口座とNISA口座をすでに開設している方向けに、クレカ積立の設定手順を簡単にまとめました。

1
クレジットカードを登録する

SBI証券のマイページから「クレジットカード管理」を選び、使用するカード情報を登録します。

2
投信の積立設定でカード決済を選ぶ

「取引」>「投資信託」>「投信(積立買付)」の画面から、決済方法をクレジットカードに設定します。

3
積立金額・NISA区分を設定する

毎月の積立金額(100円〜10万円)と、NISA枠を使うかどうかを選択して確定します。

4
設定締切日までに完了させる

締切日を過ぎて設定・変更すると、反映が翌々月にずれ込みます。締切日はカード会社ごとに異なるため、次の表で確認しておきましょう。

カード会社設定締切日
三井住友カード・Olive毎月10日 23:50
タカシマヤ・大丸松坂屋(JFR)・オリコ毎月10日 23:50
東急カード毎月5日 23:50
アプラスカード毎月15日 23:50
UCSカード毎月3日 23:50

締切日を過ぎた場合の反映スケジュールはSBI証券公式FAQで案内されている内容にもとづいています。

これからSBI証券の口座を新しく開設する方は、開設時のキャンペーン情報もあわせてチェックしておくとお得です。

クレカ積立で知っておきたい注意点・デメリット

積立上限額は月10万円までまとまった資金を一度に投資したい場合は、クレカ積立だけでは対応できません。上限を超える分は通常の入金・引落しによる積立と併用する必要があります。

買付タイミングは月1回・指定日のみクレカ積立は毎月決まったタイミングでの買付になるため、株価や基準価額を見て自由なタイミングで購入することはできません。

家族カードは対象外クレカ積立に使えるのは本会員のカードのみです。家族カードでは設定できないため注意してください。

ポイント還元率は改定される可能性がある三井住友カードの還元率は過去にも見直しが行われています。申し込み前には必ず公式ページで最新の還元率を確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

クレカ積立の途中でカードを変更できますか?

可能です。新しいカードを登録し、積立設定画面で決済方法を変更してください。ただし変更のタイミングによっては、反映が翌々月になる場合があります。

クレカ積立に審査はありますか?

クレカ積立自体に専用の審査はありませんが、利用するクレジットカードの新規発行には通常のカード審査があります。カード会社ごとの審査基準は公表されていないため、余裕を持って準備しておくと安心です。

積立金額を月10万円より増やすことはできますか?

クレカ積立の上限は月10万円です。それ以上を積み立てたい場合は、上限を超える分を証券口座への入金による通常の積立で設定する必要があります。

SBI証券の口座がなくてもクレカ積立は使えますか?

使えません。まずはSBI証券の証券総合口座(NISA口座を含む)を開設したうえで、クレジットカードを登録する必要があります。

投信マイレージとクレカ積立は両方もらえますか?

はい、両方受け取れます。クレカ積立は決済額に応じたポイント、投信マイレージは保有残高に応じたポイントと、付与の基準が異なるためです。長期で保有するほど投信マイレージの比重が大きくなります。

クレカ積立はNISA口座でも使えますか?

使えます。新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでもクレカ積立を設定できます。非課税枠を使いながらポイントも貯められるので、NISAで積立を始める方ほど活用したいサービスです。

クレカ積立をやめて現金決済に戻すことはできますか?

できます。積立設定画面から決済方法を証券口座からの現金決済に変更するだけです。ただし変更内容の反映は設定締切日を基準に決まるため、切り替えのタイミングには注意してください。

まとめ

  • SBI証券のクレカ積立は月100円〜10万円まで設定でき、新NISA口座でも利用できます
  • 年会費を払いたくないなら三井住友カード(NL)またはOlive一般(還元率最大0.5%)
  • 積立額が多く高還元を狙うならプラチナプリファード(還元率最大3.0%・年会費33,000円)
  • ゴールドNLは月8.4万円以上の積立で年会費無料化と還元率アップを同時に狙える
  • 投信マイレージと併用すればポイントの二重取りが可能

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