財布やスマホケースの中に、使っていないポイントカードが何枚も眠っていませんか。レジ前でカードを探して後ろの人を待たせてしまった経験がある方も多いはずです。この記事では、複数店舗のポイントカードを1つのアプリでまとめて管理する方法と、目的別のおすすめアプリを、選び方の基準とあわせてプライシー編集部が整理しました。
ポイントカードアプリとは?紙のカードとの違い
ポイントカードアプリとは、複数の店舗・サービスのポイントカードをスマートフォン1台にまとめて登録し、レジではアプリの画面を提示するだけでポイントを貯めたり使ったりできる仕組みのことです。紙のカードのように持ち歩く必要がなく、財布がかさばりません。
提示方法は大きく分けて3パターンあります。カードのバーコードをそのまま画面に表示する方式、QRコードを読み取ってもらう方式、そしてApple PayやGoogle Payのようにスマホをかざすだけで完了する電子マネー連携型の3つです。たとえば楽天ポイントカードは、レジでカードまたはアプリを提示してバーコードを読み取ってもらう仕組みが基本になっています(楽天ポイントカードご利用ガイド)。一方でGoogleウォレットは、ポイントカードとギフトカードのデジタルコピーをアプリ内に保存する形で管理します(Googleウォレット ヘルプ)。
紙のカード1枚1枚を持ち歩かなくてよくなるのが最大の変化ですが、店舗やカードによって対応している提示方式が異なる点は覚えておきましょう。
ポイントカードアプリのメリット・デメリット
メリット
- 財布からカードが減り、持ち物がすっきりする
- アプリでポイント残高をまとめて確認できるので、有効期限切れに気づきやすくなる
- クレジットカードに付帯するポイントも含め、複数のポイントを横断的に把握しやすい
デメリット
- すべての店舗・カードがアプリでの管理に対応しているわけではない
- 機種変更をした際に、カードによっては再登録が必要になる
- 通信障害やアプリの不具合で、レジ前で提示できなくなることがある
LINEマイカードのように新しいアプリを増やさずにポイントカードを集約できるサービスもありますが、公式ガイドでも「企業によっては個人情報の入力が必要になる場合があります」と案内されている通り、登録時に必要な情報はカードごとに異なります(LINEみんなの使い方ガイド)。メリットとデメリットの両方を理解した上で使い分けるのが、失敗しないコツです。
ポイントカードアプリの選び方|4つの比較軸
数多くのアプリの中から選ぶときは、以下の4つの軸でチェックすると失敗しにくくなります。
| 比較軸 | チェックポイント |
|---|---|
| 対応カード数 | 普段よく行く店舗のカードがそもそも対応しているか |
| バーコード・QR読み取り対応 | レジのリーダーで問題なく読み取れる形式かどうか |
| 対応OS | iPhone専用・Android専用の機能か、アプリ単体でOSを問わず使えるか |
| 広告表示・追加機能の有無 | 無料アプリは広告が表示される場合がある。ポイント通知など追加機能の有無も確認 |
OSの標準機能であるGoogleウォレットには、30日間で最大10枚、同じ発行元のカードは最大5枚までという追加枚数の上限があります(Googleウォレット ヘルプ)。多くの店舗カードをまとめたい方は、この上限も選ぶ際の判断材料になります。またdポイントカードのApple Wallet対応はiPhone 6以降(SE含む)が条件で、ポイント獲得と支払いを同時に行うにはiPhone 8以降が必要です(dポイントクラブ公式ガイド)。お使いの端末が古い場合は、対応条件を事前に確認しておきましょう。
一番大事なのは「普段使う店舗が対応しているか」です。どんなに対応カード数が多いアプリでも、自分がよく行く店舗のカードに対応していなければ意味がありません。まず自分の財布の中身を見て、対応状況を確認するところから始めましょう。
おすすめのポイントカードアプリ比較|タイプ別
ここでは、上で紹介した比較軸をふまえて、タイプ別におすすめのアプリを整理しました。数を絞ることが目的ではないので、自分の使い方に近いタイプから読んでみてください。
標準機能で十分な人向け(Apple Wallet/Googleウォレット)
iPhoneならApple Wallet、AndroidならGoogleウォレットが標準搭載されているため、追加のアプリを入れずに始められます。Pontaカードの場合、Pontaアプリからの追加、PontaWebからの追加、ローソンでのApple Pay決済時の自動追加という3通りの方法でApple Walletに登録でき、登録後はiPhoneをかざすだけでポイント加算と決済が同時に完了します(Ponta公式)。バーコードのスキャンやアプリの起動が不要になる点は、レジで待たせたくない方にとって大きな魅力です。Googleウォレットもポイントカード・ギフトカードの追加に対応しており、販売者名を検索してカードをスキャンするか、新規にアカウントを登録する流れで追加できます(Googleウォレット ヘルプ)。
幅広い店舗に対応したい人向け(LINEマイカード/Stocard)
普段からLINEを使っているなら、LINEマイカードで新しいアプリを増やさずにポイントカード・会員証を集約できます。登録は「MINI→もっと見る→ポイントカード/会員証→カードをさがす→対象カードの+」という手順で完結します(LINEみんなの使い方ガイド)。Stocardは大手チェーンを含む幅広いポイントカードに対応した管理専用アプリで、公式に登録されていないカードでもバーコードだけを登録できる柔軟さが特徴です。ただし、対応していない店舗や、レジでの読み取りに相性がある点は覚えておきましょう。このほか、店舗が発行する独自のポイントカードに特化したCard Mateやみせめぐといった管理アプリもあります。1つのアプリに絞り込まず、標準機能と管理アプリを併用している人も多いので、まずは今の財布の中身を見て、どのアプリでどのカードをカバーするか組み合わせを考えてみてください。
特定サービスをよく使う人向け(楽天ポイントクラブ/dポイントクラブなど公式アプリ)
楽天経済圏をよく使う方は、楽天ペイアプリ内のポイントカード機能でバーコードを提示するのが公式に推奨されている使い方です(楽天ポイントカードご利用ガイド)。ドコモ回線やdポイントを中心に使っている方は、dポイントクラブアプリからApple Walletへの連携設定も可能です(dポイントクラブ公式ガイド)。1つの経済圏に絞って使っているなら、汎用の管理アプリより公式アプリの方が機能が充実しているケースが多いです。
| アプリ | 主な対応OS | 提示方法 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Apple Wallet | iPhone | かざすだけ/画面提示 | iPhoneユーザーで手間を増やしたくない人 |
| Googleウォレット | Android | かざすだけ/画面提示 | Androidユーザーで手間を増やしたくない人 |
| LINEマイカード | iPhone/Android | バーコード提示 | LINEを日常的に使っている人 |
| Stocard | iPhone/Android | バーコード提示 | 幅広い店舗のカードを1つにまとめたい人 |
| 楽天ポイントクラブ/楽天ペイ | iPhone/Android | バーコード提示 | 楽天経済圏を中心に使う人 |
| dポイントクラブ | iPhone/Android | バーコード提示/かざすだけ(Wallet連携時) | dポイントを中心に貯めている人 |
ポイントカードアプリの使い方・登録手順
前章の選び方の基準に沿って、自分の使い方に合うアプリを選びます。
アプリを起動し、追加したいポイントカードのブランド名や店舗名を検索します。
手持ちのカードのバーコードをカメラで読み取るか、カード番号を手入力して登録します。
会計時にアプリの画面(バーコード・QR)またはスマホをかざして提示すれば完了です。
機種変更時の移行方法
dポイントカードの場合、新しいiPhoneでdポイントクラブアプリを起動し、「設定・確認」から「Apple ウォレットにdポイントを設定」を選んで認証すれば再設定が完了します(dポイントクラブ公式ガイド)。Pontaカードも同様に、Pontaアプリやウェブサイトから改めてWalletに追加する形になります(Ponta公式)。機種変更前に、主要なポイントカードのアプリ内で会員IDやログイン情報を控えておくと、再登録がスムーズになります。
Apple Wallet・Googleウォレットで管理できるポイントカード一覧と非対応カードの対処法
「結局、標準のウォレット機能だけでどこまでできるのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは対応状況を整理します。
Apple Walletに対応している主なポイントカード
dポイントカードはiPhone 6以降(SE含む)でApple Walletへの追加に対応しています(dポイントクラブ公式ガイド)。Pontaカードも、Pontaアプリ・PontaWeb・ローソンでのApple Pay決済時の自動追加という3通りの方法でApple Walletに登録できます(Ponta公式)。
Googleウォレットに対応している主なポイントカード
Pontaカードは、Apple Walletと同様にGoogleウォレットにも対応しています(Ponta公式)。またGoogleウォレットは、電子マネー・デビットカード・クレジットカードの追加にも対応しており、日本向けの専用ヘルプページが用意されています(Googleウォレット ヘルプ)。
非対応カードはどう管理する?
すべてのポイントカードが標準のウォレット機能に対応しているわけではありません。対応していないカードについては、そのカードだけ物理カードを財布に残しておくか、店舗の公式アプリでバーコードを表示する方法が現実的な対処法です。あるいは、Stocardのようにバーコードを直接登録できる汎用アプリを併用して、対応外のカードだけそちらでカバーするという使い分けも有効です。
すべてを1つのアプリに寄せようとしないのがコツです。標準機能で対応できるカードはウォレットに、対応外のカードは汎用アプリや物理カードにと、無理なく併用しましょう。
ポイントカードアプリを使う際の注意点
バーコードが読み取れないときの対処法
画面の明るさが低い、画面保護フィルムが反射している、レジのリーダーとの相性が悪いといった理由で、バーコードがうまく読み取れないことがあります。楽天ポイントカードでも「アプリのバーコードが使えない」というトラブルに対する公式のサポートページが用意されているほど、実際に起こりやすい問題です(楽天ポイントカード ヘルプ)。画面の明るさを最大にする、保護フィルムを外して試す、それでもだめなら物理カードを予備として持っておくといった対策をしておくと安心です。
セキュリティ・個人情報の取り扱い
ポイントカードアプリはスマホ1台に多くの会員情報が集約されるため、セキュリティへの配慮も欠かせません。個人情報保護委員会・金融庁・経済産業省は2019年8月6日、キャッシュレス決済機能を提供する事業者に対し、不正アクセスによる被害を踏まえたセキュリティ対策の徹底を求める注意喚起を連名で発表しています。利用者側でできる対策としては、公式アプリのみを利用する、スマホ本体に画面ロックを設定する、ポイントカードのバーコード画面をスクリーンショットしてSNS等で不用意に共有しないといった基本を徹底することが挙げられます。
ポイントカードアプリと、ウォーキングなどでポイントを稼ぐ「ポイ活アプリ」は別物です。管理アプリだと思って登録したら実は歩数計測型のアプリだった、という混同がないよう、アプリの説明はダウンロード前によく確認しましょう。
よくある質問
基本的には消えません。ポイントは会員IDに紐づいているため、管理方法をアプリに変えても保有ポイント自体は引き継がれます。ただし、物理カードや古いアプリを削除する前に、念のためポイント残高を確認しておくと安心です。
お使いのスマホのOSで決まります。iPhoneならApple Wallet、AndroidならGoogleウォレットが標準搭載されているため、追加のアプリなしでそのまま使えます。
該当のカードだけ物理カードを財布に残す、またはその店舗の公式アプリを使うのが確実です。LINEマイカードやStocardのようにバーコードを直接登録できるアプリを使う方法もあります。
完全にリスクゼロとは言えません。個人情報保護委員会などの公的機関も、キャッシュレス決済事業者に不正アクセス対策の徹底を求める注意喚起を行っています。公式アプリの利用、端末の画面ロック設定、バーコード画面のスクリーンショットを不用意に共有しないといった基本対策を心がけましょう。
今回紹介したLINEマイカード、Stocard、Apple Wallet、Googleウォレット、楽天ポイントクラブ(楽天ペイ)、dポイントクラブは、いずれも無料で利用できます。
まとめ
ポイントカードアプリ選びのチェックリスト
- ✓普段よく行く店舗のカードが対応しているか、まず確認する
- ✓手間を増やしたくないならApple Wallet・Googleウォレットの標準機能から試す
- ✓幅広い店舗をまとめたいならLINEマイカードやStocardのような管理専用アプリを検討する
- ✓特定の経済圏中心なら公式アプリ(楽天ポイントクラブ、dポイントクラブ等)が確実
- ✓対応外のカードは物理カードや店舗アプリと無理なく併用する
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