岡電バス(岡山電気軌道)の運賃値上げが話題になっていますよね。いつから・いくらになったのか、定期代はどう変わるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、2025年10月1日から実施された岡電バスの運賃改定の内容を、新旧の運賃比較・定期代への影響・節約術まで、まとめてご紹介します。

結論
岡電バスの値上げは2025年10月1日から実施されました
岡山市内中心部の150円以下の区間が一律160円に改定されました。岡山駅〜天満屋は120円→160円(40円UP)です。路面電車(岡電)も同日に140円均一→160円均一に値上がりしています。

岡電バスの値上げはいつから?

岡電バスの運賃改定は、2025年10月1日(水)から実施されました。岡電バスは2025年9月に中国運輸局長宛てに運賃変更の届け出を提出し、2025年9月19日付で認可を受けたうえで改定が実施されています。

今回の値上げは岡電バス単独ではなく、岡山市内中心部を走る5社が共同で実施した運賃改定です。路面電車(岡山電気軌道)についても同日に値上げが行われました。

対象区間について

今回の改定は「岡山市内中心部の150円以下の運賃区間」が対象です。すでに160円以上の区間(長距離路線など)は変更ありませんので、ご自身の利用区間を確認してみてください。

値上げ後の運賃一覧(主要区間)

岡山駅を起点とした主要区間の新旧運賃を比較してみましょう。値上げ幅は区間によって異なりますが、最大で40円の値上がりとなっています。

区間 改定前 改定後 差額
岡山駅 〜 天満屋バスセンター 120円 160円 +40円
岡山駅 〜 市役所 120円 160円 +40円
岡山駅 〜 県庁前 120円 160円 +40円
岡山駅 〜 後楽園前 140円 160円 +20円
岡山駅 〜 法界院駅前 140円 160円 +20円

1回の乗車では20〜40円の差でも、毎日通勤で利用すると年間でかなりの出費増になりますよね。たとえば岡山駅〜天満屋を往復毎日利用する場合、年間で最大約19,200円(80円×240日)の負担増になる計算です。

ご注意

上記は主要区間の例示です。区間によって運賃は異なります。正確な運賃は岡電バス公式サイトの時刻・運賃検索でご確認ください。

定期代はいくら変わる?

定期券も今回の改定に合わせて値上がりしています。岡電バスのバス定期については路線ごとに運賃が異なるため、公式サイトの定期券案内で確認するのが確実です。ここでは同社が運行する路面電車(岡山電気軌道)の定期代を公式情報をもとにご紹介します。

路面電車の新定期代(2025年10月1日〜)

路面電車は2025年8月29日に国土交通省中国運輸局長から認可を受け、大人160円均一(改定前140円)に値上がりしました。

種別 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
通勤 上級(大人・中学生以上) 6,240円 17,780円 33,700円
通勤 下級(小学生以下) 3,120円 8,890円 16,850円
通学 上級 5,280円 15,050円 28,510円
通学 下級 2,640円 7,530円 14,260円
持参人(本人に限らず使用可) 7,680円 21,890円 41,470円
特割 通勤(障害者手帳等) 4,370円 12,450円 23,590円
特割 通学(障害者手帳等) 3,700円 10,540円 19,960円

既存定期券のお取り扱い

改定前に購入した定期券は、有効期限内であれば従来の区間でそのままご利用いただけます。定期券を更新するタイミングから改定後の料金が適用されます。

お問い合わせは両備グループ バス・電車 お客様センター(TEL:086-230-2130、平日9:00〜17:30)まで。

岡電バスの値上げ、なぜ起きた?

今回の値上げは「コスト増の転嫁」というだけでなく、独占禁止法の特例を使った5社共同経営計画の一環として実施されたものです。少し複雑な背景があるので、わかりやすくご説明します。

5社共同経営計画とは

政府は2020年、路線バスなど地域公共交通の維持を目的として、独占禁止法の特例法を施行しました。この法律により、本来は競合関係にある複数のバス会社が、国の認可を受けることで共同で運賃・路線・ダイヤを設定できるようになっています。

岡山市内では、以下の5社が共同経営計画を申請・認可を受けて今回の値上げを実施しました。

  • 両備バス
  • 岡山電気軌道(岡電バス)
  • 下津井電鉄(下電バス)
  • 中鉄バス
  • 備北バス

宇野バス(宇野自動車)は今回の計画に参加していません

岡山市内で路線バスを運行する宇野自動車(宇野バス)は今回の共同経営計画には参加していないため、今回の値上げは宇野バスには適用されません。

収支改善効果の見込み

今回の共同経営計画では、2029年度に5社合わせて約1億5,000万円の収支改善効果が見込まれるとしています。燃料費・人件費の高騰や、コロナ禍以降の利用者減少が続く中、地域の公共交通を維持していくための苦渋の決断とも言えます。

値上げ後も安く乗る!節約術まとめ

値上がりは困りますが、条件によっては大幅な割引制度が使えます。自分に当てはまる制度がないかチェックしてみてください。

① ハレカハーフ(岡山市)

岡山市が提供する「ハレカハーフ」は、対象者がハレカカードで乗車すると運賃が自動的に半額になるとても便利な制度です。

  • 対象者:岡山市民で①65歳以上、または②障がい者手帳等(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・特定医療費受給者証・障害福祉サービス受給者証)の所持者
  • 対象区間:乗車または降車のいずれかが岡山市内であればOK
  • 申込方法:岡山市への申し込みが必要(バス車内・岡電バス窓口では申込不可)

② おかやま愛カード(岡山県)

高齢者の運転免許証を自主返納した方は「おかやま愛カード」が交付されます。このカードを提示すると、岡電バスの路線バス全線が運賃半額でご利用いただけます(岡山桃太郎空港リムジンバス・路面電車は対象外)。

③ 環境定期券制度(通勤定期所持者向け)

岡電バスの大人通勤定期券をお持ちの方は、土日祝日・年末年始・お盆期間に大人100円・小児50円均一でご乗車いただける「環境定期券制度」が利用できます。同居のご家族も同条件で利用可能です(支払いは現金のみ)。

④ 特別割引(障害者手帳所持者)

身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、通常運賃の5割引で乗車できます。手帳の代わりに障害者手帳アプリ「ミライロID」での提示も利用可能です。

⑤ 路面電車直通運賃(ハレカカード利用時)

岡電バスと路面電車を乗り継ぐ場合、ハレカカードを使えば乗継区間を全てバスに乗車したものとして運賃を計算してもらえます。乗継指定停留所(清輝橋バス停、門田屋敷電停〜国清寺前バス停、城下バス停など)での乗り換えが条件です。なお、ハレカ以外の交通系ICカードは対象外です。

岡電バスの値上げ推移(2022〜2025年)

今回だけに限らず、岡電バスは近年段階的に値上げを重ねています。2022年以降の主な改定を振り返ってみましょう。

2022年3月1日
定期券割引率の引き下げ通勤定期券の割引率を40%→35%に、通学定期券を50%→45%に引き下げ。岡電バス・両備バスなど4社が同時実施。新型コロナ禍による利用者減少と収支悪化が背景。
2022年10月1日
100円区間→120円に値上げ岡山駅〜天満屋・城下・県庁前などの区間が100円→120円に改定。岡電バスの全体の約6割の系統が対象となった。
2025年2月1日
岡山桃太郎空港リムジンバスの値上げ岡山駅西口(杜の街)〜岡山桃太郎空港が780円→1,000円に改定。スポーツセンター前・岡山大学筋〜空港は720円→950円、大岩口〜空港は560円→800円に値上がり。
2025年10月1日
150円以下の区間を一律160円に値上げ(最新)5社共同経営計画の認可を受け、岡山市内中心部の150円以下の区間が一律160円に改定。路面電車も140円均一→160円均一に。

2022年の2回の改定(定期券割引率変更・100円→120円)に続き、2025年には空港リムジンバスと路線バス双方で値上げが実施されました。岡山市内の主要区間は3年間で100円→160円(60円増)という水準まで値上がりしています。

まとめ

岡電バス 値上げ まとめ

  • 実施日:2025年10月1日(水)から
  • 値上げ内容:岡山市内中心部の150円以下の区間を一律160円に改定
  • 岡山駅〜天満屋:120円→160円(+40円)
  • 路面電車も同日に140円均一→160円均一に値上げ
  • 理由:5社共同経営計画(独禁法特例法)の認可に基づく改定
  • 宇野バスは今回の計画に不参加のため値上げ対象外
  • 節約術:ハレカハーフ・おかやま愛カード・環境定期券制度が有効

値上がりが続く中でも、ハレカハーフや環境定期券制度など、条件によってはかなりお得になる制度が用意されています。まだ利用されていない方は、ぜひ一度ご確認してみてください。

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よくある質問

宇野バスも値上げされましたか?

宇野自動車(宇野バス)は今回の5社共同経営計画に参加していないため、今回の値上げは宇野バスには適用されていません。宇野バスの運賃については、宇野バス公式サイトでご確認ください。

今後さらに値上げはある?

2026年5月時点で、岡電バスから追加の値上げについての公式発表は確認できていません。ただし、燃料費・人件費の上昇が続く交通業界全体の動向から、今後の動きには引き続き注目が必要です。最新情報は岡電バス公式サイトでご確認ください。

路面電車(岡電)の値上げはいつから?

路面電車(岡山電気軌道)も岡電バスと同じく2025年10月1日から値上げが実施されました。大人の均一運賃が140円から160円(小児は70円→80円)に改定されています。路面電車の認可は2025年8月29日付で取得しています。

記事の内容は執筆時点の情報を基にしています。掲載している価格・日程・仕様等は変更になる場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。