牛乳やバター、チーズなど日常的に使う乳製品の値段が上がっていると感じている方は多いのではないでしょうか。2025〜2026年にかけて、乳業大手3社(雪印メグミルク・森永乳業・明治)が相次いで値上げを実施しています。この記事では、いつ・どのメーカーが・何品目を・どのくらい値上げしたかを詳しく解説し、家計への影響を少しでも抑えるための節約術もご紹介します。

結論
乳業大手3社が計300品目以上を値上げ済み。2026年の第2波も雪印・森永は実施済みです

2026年は森永乳業が8月1日・9月1日出荷分から、雪印メグミルクが9月1日から第2波を実施済みです。明治の牛乳・バター等と3社の次の値上げは、10月10日時点で発表を確認できていません。年間約5,000〜8,000円の負担増になる計算です。

2026年の乳製品値上げ|3社の全体概要

まず、乳業大手3社の値上げ状況を一覧で確認しておきましょう。それぞれ実施時期や対象品目数が異なりますので、ざっくりとした全体像を把握しておくと便利です。

メーカー 第1波(2025年) 第2波(2026年) 改定率
雪印メグミルク 2025年2月〜4月
(市乳+乳食品 計177品)
2026年9月1日
(138品)
第1波 2.2〜12.6%
第2波 1.8〜10.3%
森永乳業 2025年3〜4月
(80品)
2026年8月1日・9月1日
(計108品)
第1波 2.5〜9.1%
第2波 2.4〜17.6%
明治 2025年7〜9月
(184品)
乳製品は公式発表なし 第1波 2〜17%

3社合わせると、第1波だけで計300品目以上が値上がりしています。2026年は雪印メグミルクと森永乳業が8〜9月に第2波を実施しました。次の乳製品値上げの発表は、10月10日時点では確認できていません。

雪印メグミルク(2月〜4月)

雪印メグミルクは2025年春に市乳(牛乳)178品と乳食品(バター・チーズ・ヨーグルト)96品の計177品超を値上げしました。改定率は市乳が2.2〜12.6%、乳食品が3.0〜10.1%です。さらに2026年9月1日から第2波として計138品が値上げされました。内訳は乳食品75品(バター・マーガリン・チーズ・練乳など、改定率1.8〜10.0%)、市乳57品(発酵乳・乳酸菌飲料・デザート・クリームなど、2.1〜8.7%)、牛乳販売店チャネル6品(出荷価格4.2〜10.3%)です。

森永乳業(3月〜4月)

森永乳業は2025年3月に飲料38品、4月に牛乳・ヨーグルト・チーズ等42品の計80品を値上げしました。改定率は2.5〜9.1%(価格改定)、出荷価格ベースで2.7〜5.8%です。2026年の第2波は2段階です。8月1日出荷分から牛乳類・飲料・ヨーグルト・デザートなど47品(価格改定32品は3.1〜11.4%、出荷価格改定15品は2.4〜17.6%)、9月1日出荷分から家庭用バター・チーズ・アイス・育児用ミルクなど61品(価格改定59品は2.5〜6.7%、出荷価格改定2品は4.9〜5.0%)が対象です。

明治(7月〜9月)

明治は2025年7〜9月に184品目を値上げしました。チーズ・バターが7月から、ヨーグルト・牛乳が8月から、アイスが9月から順次改定されており、改定率はチーズ約3〜4%、バター約3〜11%、ヨーグルト・牛乳約2〜17%(出荷価格ベース)と幅があります。

2026年10月10日時点でも、牛乳・ヨーグルト・チーズ・バターの第2波の発表は確認できていません(2026年の明治の価格改定は、常温クリーム・プロテイン・栄養食品などです)。

商品別の新価格一覧(2026年)

「実際にスーパーでいくらになったの?」というのが一番気になるところですよね。確認できた代表的な商品の価格をカテゴリ別にまとめました。なお、各社が公表しているのは出荷価格(希望小売価格)のため、実際の店頭価格は販売店によって異なります。

牛乳の新価格

商品名 値上げ前(参考) 改定後(参考) メーカー 実施時期
雪印メグミルク牛乳 1L 約280円 約295円 雪印メグミルク 2025年2月〜
明治おいしい牛乳 900ml — 出荷価格 約2〜17%引き上げ
(小売希望価格は非公表)
明治 2025年8月〜

牛乳は各社が小売希望価格を公表しておらず、スーパーや地域によって価格差が大きい商品です。日ごろ購入している店舗の価格変化を直接チェックするのが確実です。

バターの新価格

商品名 値上げ前(参考) 第1波後(2025年春) 第2波(2026年9月1日〜) 合計上昇幅
雪印北海道バター 200g 492円 521円 改定済み(店頭価格は未確認) —
森永北海道バター 200g 約494円 525円 改定済み(店頭価格は未確認) —
明治北海道バター 200g — 出荷価格 約3〜11%引き上げ 公式発表なし —

雪印・森永のバター200gは、第1波(2025年春)でそれぞれ約30円値上がりし、2026年9月1日からの第2波でさらに改定されました。第2波はすでに始まっているため、製菓や料理に多く使う方は、店頭の価格を確かめてからまとめ買いを検討してみてください。

チーズの新価格

商品名 値上げ前(参考) 改定後(参考) メーカー 実施時期
雪印 6Pチーズ 102g 437円 463円(税別) 雪印メグミルク 2025年3月〜
雪印 とろけるスライス 7枚 340円 363円(税別) 雪印メグミルク 2025年3月〜
明治各種チーズ — 出荷価格 約3〜4%引き上げ 明治 2025年7月〜

ヨーグルトの新価格

商品名 値上げ前(参考) 第1波後(2025年) 第2波(2026年9月1日〜) メーカー
雪印 ナチュレ恵ヨーグルト 400g 250円 265円 改定済み
(価格調査中)
雪印メグミルク
森永 ビヒダスなどのヨーグルト — — 2026年8月1日出荷分から改定済み
(ヨーグルト16品)
森永乳業

上記の価格は希望小売価格(税別)の参考値です。実際の店頭価格は販売店・地域によって異なります。また、明治については出荷価格の改定率のみ公表されており、具体的な小売希望価格は非公表です。

なぜ乳製品が値上がり続けるの?その理由

「なぜこんなに乳製品が上がり続けているの?」と疑問に思っている方も多いはずです。各社のプレスリリースと農水省の資料をもとに、主な理由を3つ解説します。

飼料価格の高騰

乳牛を育てるための配合飼料の価格が、歴史的な高水準にあります。農林水産省の2026年4月資料によると、乳牛用の配合飼料価格(工場渡)は2026年1月時点で1トンあたり91,400円(前年同月比+1.9%)と高止まりしています。背景にはウクライナ侵攻による穀物価格の上昇と円安の影響があり、輸入依存度の高い日本の酪農にとって深刻な問題となっています。

燃料・資材・人件費の上昇

飼料だけでなく、牧場で使う燃料・電気代・建築資材・物流費・人件費もすべて値上がりしています。乳業各社のプレスリリースでは、これらのコスト上昇が値上げ理由として共通して挙げられています。これらは価格が下がりにくいコストのため、今後も継続的な値上げ圧力になる可能性が高い項目です。

酪農家の離農加速と生乳生産量の減少

コスト上昇の一方で、生乳の買取価格はすぐに上がらないため、経営が立ち行かなくなった酪農家の離農が加速しています。農水省資料では2025年の乳用牛飼養戸数が前年比▲5.0%と減少しています。また、北海道では2022〜2023年の1年間で240件もの酪農家が離農したという報告もあります。酪農家が減れば生乳の生産量も減り、結果として乳製品の供給コストがさらに上昇するという悪循環に陥っています。

なお、農水省2026年4月資料では脱脂粉乳の在庫が前年同期比+22千トンの76千トン(15か月連続で前年超)と積み上がっており、需給は部分的に緩んでいる側面もあります。ただし飼料コスト高は変わらないため、値下がりにはつながりにくい状況です。

今後の見通し|さらに値上がりする?

「これからどうなるの?」という点も気になりますよね。現時点で確認できる情報を整理します。

まず、雪印メグミルクと森永乳業の2026年の第2波は実施済みです。森永乳業は8月1日と9月1日の出荷分から、雪印メグミルクは9月1日から値上げしました。育児用粉ミルクは、雪印メグミルクが10月1日から価格改定しています。

別会社ですが、ヤクルト本社も10月1日から乳性飲料12品を値上げしたと報じられています。

今後についても、配合飼料価格は農水省資料が示すとおり国際穀物価格の高止まりと円安の影響で引き続き高い水準が続く見込みです。酪農家の減少も短期間では改善しないため、構造的な値上がり圧力は当面続くと考えておいたほうがよいでしょう。

一方で、明治の乳製品の第2波と、3社の次の値上げについては、10月10日時点で公式発表を確認できていません。今後の動向に注意が必要です。乳製品の価格情報は随時更新されますので、この記事も最新情報に合わせて更新していきます。

乳製品を安く買う節約術

値上がりが続く乳製品ですが、買い方を工夫することで家計への影響を和らげることはできます。今日から実践できる節約術をご紹介します。

ドラッグストア・業スーを活用する

スーパーだけでなく、ドラッグストアや業務スーパーも乳製品の価格競争が激しいお店です。特にバターやチーズは、チラシセールや特売日に合わせて購入すると、定価より大幅に安く買えることがあります。まとめ買いしても傷みにくい商品のため、冷凍保存もうまく活用しましょう。

PB商品に切り替える

イオンやセブン&アイなどのプライベートブランド(PB)乳製品は、メーカー品と品質が大きく変わらない場合も多く、価格は1〜2割安いことが一般的です。ヨーグルトやチーズなど、毎週消費するものはPBに切り替えるだけでも節約効果があります。一度試してみてはいかがでしょうか。

ふるさと納税でバター・チーズを入手する

意外と見落とされがちですが、ふるさと納税の返礼品には北海道産のバターやチーズが豊富にあります。実質2,000円の自己負担で数千円分の乳製品が届くため、バター・チーズをよく使う方には非常に有効な節約術です。家族4人でふるさと納税を活用すれば、値上げ分のコスト増を十分吸収できる可能性があります。各種ふるさと納税サイトで「バター」「チーズ」と検索してみてください。

価格追跡アプリ「プライシー」で安い時期を見逃さない

乳製品に限らず、Amazon・楽天・Yahooショッピングなどオンラインの価格変動をリアルタイムで追跡できるアプリが「プライシー」です。価格が下がったときにプッシュ通知が届くため、値上がり前の安い時期を逃さず購入できます。スマホ(iOS / Android)から無料で使えますので、ぜひチェックしてみてください。

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よくある質問(FAQ)

  • 乳製品の値上げはいつから始まりましたか?

    大手乳業3社では2025年春から本格的な値上げが始まりました。雪印メグミルクは2025年2〜4月、森永乳業は2025年3〜4月、明治は2025年7〜9月に第1波の値上げを実施しています。2026年は、森永乳業が8月1日・9月1日出荷分から、雪印メグミルクが9月1日から第2波を実施しました。

  • どのメーカーが値上げしていますか?

    乳業大手の雪印メグミルク・森永乳業・明治の3社が値上げを実施しています。これらの3社は日本の乳製品市場の大部分を占めており、牛乳・バター・チーズ・ヨーグルトなど幅広いカテゴリが対象となっています。

  • なぜ乳製品の価格が上がっているのですか?

    主な理由は3つあります。①飼料価格の高騰(配合飼料が1トン91,400円と高止まり)、②燃料・資材・人件費・物流費の上昇、③酪農家の離農加速による生乳生産コストの上昇です。これらはいずれも短期間では解消しにくい構造的な要因です。

  • 今後さらに値上がりする可能性はありますか?

    雪印メグミルクと森永乳業の2026年の第2波は実施済みです。その後については2026年10月10日時点で公式発表を確認できていませんが、飼料コストの高止まりと酪農家の減少傾向が続いているため、中長期的には価格上昇圧力が続く可能性があります。最新情報を定期的に確認することをおすすめします。

  • 牛乳やバターのまとめ買い・冷凍保存はできますか?

    バターは冷凍保存が可能で、未開封なら冷凍で3〜6ヶ月ほど保存できます。第2波はすでに始まっているため、買い置きするなら店頭の価格を確かめてからにしましょう。牛乳は消費期限が未開封で約10日と短いため大量まとめ買いには向きません。ただし密閉容器に入れて冷凍すれば約1ヶ月保存でき、解凍後はシチューやスープなどの加熱料理に使えます。

この記事のまとめ

  • ✓乳業大手3社(雪印・森永・明治)が2025年春〜夏に第1波の値上げを実施。計300品目以上が対象
  • ✓2026年は雪印メグミルクと森永乳業が8〜9月に第2波を実施済み。明治の乳製品と3社の次の値上げは発表を確認できず
  • ✓値上げの主な理由は飼料価格高騰・燃料・人件費の上昇・酪農家の減少
  • ✓節約するには、ドラッグストア・業スー活用・PB切り替え・ふるさと納税・価格追跡アプリの活用が効果的
  • ✓プライシーアプリ(iOS / Android)で価格変動を追跡し、安い時期を見逃さない