牛乳やバター、チーズなど日常的に使う乳製品の値段が上がっていると感じている方は多いのではないでしょうか。2025〜2026年にかけて、乳業大手3社(雪印メグミルク・森永乳業・明治)が相次いで値上げを実施しています。この記事では、いつ・どのメーカーが・何品目を・どのくらい値上げしたかを詳しく解説し、家計への影響を少しでも抑えるための節約術もご紹介します。

結論
乳業大手3社が計300品目以上を値上げ済み。2026年夏にも第2波が来ます

雪印メグミルクと森永乳業は2025年春(第1波)に続き、2026年7〜8月に第2波の値上げを予定しています。明治は2025年7〜9月に184品目を改定済みです。牛乳2本・チーズ・ヨーグルトを毎週買う4人家族なら、年間約5,000〜8,000円の負担増になる計算です。飼料価格の高止まりと酪農家の減少が続いており、価格は上昇傾向にあります。

2026年の乳製品値上げ|3社の全体概要

まず、乳業大手3社の値上げ状況を一覧で確認しておきましょう。それぞれ実施時期や対象品目数が異なりますので、ざっくりとした全体像を把握しておくと便利です。

メーカー 第1波(2025年) 第2波(2026年) 改定率
雪印メグミルク 2025年2月〜4月
(市乳+乳食品 計177品)
2026年7〜8月
(128品)
第1波 2.2〜12.6%
第2波 2.4〜10.5%
森永乳業 2025年3〜4月
(80品)
2026年7〜8月
(53品)
第1波 2.5〜9.1%
第2波 2.9〜10.5%
明治 2025年7〜9月
(184品)
公式発表なし 第1波 2〜17%

3社合わせると、第1波だけで計300品目以上が値上がりしています。2026年夏には雪印メグミルクと森永乳業の第2波が控えており、まだ値上げの波は続きそうです。

雪印メグミルク(2月〜4月)

雪印メグミルクは2025年春に市乳(牛乳)178品と乳食品(バター・チーズ・ヨーグルト)96品の計177品超を値上げしました。改定率は市乳が2.2〜12.6%、乳食品が3.0〜10.1%です。さらに2026年7〜8月には第2波として乳食品52品・市乳59品・宅配17品の計128品が対象となり、改定率は2.4〜10.5%となっています。

森永乳業(3月〜4月)

森永乳業は2025年3月に飲料38品、4月に牛乳・ヨーグルト・チーズ等42品の計80品を値上げしました。改定率は2.5〜9.1%(価格改定)、出荷価格ベースで2.7〜5.8%です。2026年の第2波は7月にバター1品・チーズ4品、8月に牛乳13品・ヨーグルト34品等の計53品で改定率2.9〜10.5%(1品あたり10〜55円の引き上げ)となっています。

明治(7月〜9月)

明治は2025年7〜9月に184品目を値上げしました。チーズ・バターが7月から、ヨーグルト・牛乳が8月から、アイスが9月から順次改定されており、改定率はチーズ約3〜4%、バター約3〜11%、ヨーグルト・牛乳約2〜17%(出荷価格ベース)と幅があります。2026年夏時点では、明治乳製品の第2波については公式発表は確認されていません。

商品別の新価格一覧(2026年)

「実際にスーパーでいくらになったの?」というのが一番気になるところですよね。確認できた代表的な商品の価格をカテゴリ別にまとめました。なお、各社が公表しているのは出荷価格(希望小売価格)のため、実際の店頭価格は販売店によって異なります。

牛乳の新価格

商品名 値上げ前(参考) 改定後(参考) メーカー 実施時期
雪印メグミルク牛乳 1L 約280円 約295円 雪印メグミルク 2025年2月〜
明治おいしい牛乳 900ml 出荷価格 約2〜17%引き上げ
(小売希望価格は非公表)
明治 2025年8月〜

牛乳は各社が小売希望価格を公表しておらず、スーパーや地域によって価格差が大きい商品です。日ごろ購入している店舗の価格変化を直接チェックするのが確実です。

バターの新価格

商品名 値上げ前(参考) 第1波後(2025年春) 第2波後(2026年7月〜) 合計上昇幅
雪印北海道バター 200g 492円 521円 575円 +83円
森永北海道バター 200g 約494円 525円 580円 +86円
明治北海道バター 200g 出荷価格 約3〜11%引き上げ 公式発表なし

雪印・森永のバター200gは2波にわたって合計80円以上値上がりしています。2026年7月までに購入しておくと第2波の値上げを避けられます。製菓や料理に多く使う方は、早めのまとめ買いを検討してみてください。

チーズの新価格

商品名 値上げ前(参考) 改定後(参考) メーカー 実施時期
雪印 6Pチーズ 102g 437円 463円(税別) 雪印メグミルク 2025年3月〜
雪印 とろけるスライス 7枚 340円 363円(税別) 雪印メグミルク 2025年3月〜
明治各種チーズ 出荷価格 約3〜4%引き上げ 明治 2025年7月〜

ヨーグルトの新価格

商品名 値上げ前(参考) 第1波後(2025年) 第2波後(2026年) メーカー
雪印 ナチュレ恵ヨーグルト 400g 250円 265円 第2波は2026年8月〜
(価格調査中)
雪印メグミルク
雪印 恵megumiガセリ菌ヨーグルト 100g 150円(2026年8月〜) 雪印メグミルク
ビヒダスプレーンヨーグルト 加糖112g 149円(2026年8月〜) 森永乳業

上記の価格は希望小売価格(税別)の参考値です。実際の店頭価格は販売店・地域によって異なります。また、明治については出荷価格の改定率のみ公表されており、具体的な小売希望価格は非公表です。

なぜ乳製品が値上がり続けるの?その理由

「なぜこんなに乳製品が上がり続けているの?」と疑問に思っている方も多いはずです。各社のプレスリリースと農水省の資料をもとに、主な理由を3つ解説します。

飼料価格の高騰

乳牛を育てるための配合飼料の価格が、歴史的な高水準にあります。農林水産省の2026年4月資料によると、乳牛用の配合飼料価格(工場渡)は2026年1月時点で1トンあたり91,400円(前年同月比+1.9%)と高止まりしています。背景にはウクライナ侵攻による穀物価格の上昇と円安の影響があり、輸入依存度の高い日本の酪農にとって深刻な問題となっています。

燃料・資材・人件費の上昇

飼料だけでなく、牧場で使う燃料・電気代・建築資材・物流費・人件費もすべて値上がりしています。乳業各社のプレスリリースでは、これらのコスト上昇が値上げ理由として共通して挙げられています。これらは価格が下がりにくいコストのため、今後も継続的な値上げ圧力になる可能性が高い項目です。

酪農家の離農加速と生乳生産量の減少

コスト上昇の一方で、生乳の買取価格はすぐに上がらないため、経営が立ち行かなくなった酪農家の離農が加速しています。農水省資料では2025年の乳用牛飼養戸数が前年比▲5.0%と減少しています。また、北海道では2022〜2023年の1年間で240件もの酪農家が離農したという報告もあります。酪農家が減れば生乳の生産量も減り、結果として乳製品の供給コストがさらに上昇するという悪循環に陥っています。

なお、農水省2026年4月資料では脱脂粉乳の在庫が前年同期比+22千トンの76千トン(15か月連続で前年超)と積み上がっており、需給は部分的に緩んでいる側面もあります。ただし飼料コスト高は変わらないため、値下がりにはつながりにくい状況です。

今後の見通し|さらに値上がりする?

「これからどうなるの?」という点も気になりますよね。現時点で確認できる情報を整理します。

まず確定しているのは、雪印メグミルクと森永乳業が2026年7〜8月に第2波の値上げを実施することです。これはすでに公式発表されており、バターを中心に1品あたり50円以上の値上げとなります。

今後についても、配合飼料価格は農水省資料が示すとおり国際穀物価格の高止まりと円安の影響で引き続き高い水準が続く見込みです。酪農家の減少も短期間では改善しないため、構造的な値上がり圧力は当面続くと考えておいたほうがよいでしょう。

一方で、明治の第2波についてはまだ公式発表がありません。今後の動向に注意が必要です。乳製品の価格情報は随時更新されますので、この記事も最新情報に合わせて更新していきます。

乳製品を安く買う節約術

値上がりが続く乳製品ですが、買い方を工夫することで家計への影響を和らげることはできます。今日から実践できる節約術をご紹介します。

ドラッグストア・業スーを活用する

スーパーだけでなく、ドラッグストアや業務スーパーも乳製品の価格競争が激しいお店です。特にバターやチーズは、チラシセールや特売日に合わせて購入すると、定価より大幅に安く買えることがあります。まとめ買いしても傷みにくい商品のため、冷凍保存もうまく活用しましょう。

PB商品に切り替える

イオンやセブン&アイなどのプライベートブランド(PB)乳製品は、メーカー品と品質が大きく変わらない場合も多く、価格は1〜2割安いことが一般的です。ヨーグルトやチーズなど、毎週消費するものはPBに切り替えるだけでも節約効果があります。一度試してみてはいかがでしょうか。

ふるさと納税でバター・チーズを入手する

意外と見落とされがちですが、ふるさと納税の返礼品には北海道産のバターやチーズが豊富にあります。実質2,000円の自己負担で数千円分の乳製品が届くため、バター・チーズをよく使う方には非常に有効な節約術です。家族4人でふるさと納税を活用すれば、値上げ分のコスト増を十分吸収できる可能性があります。各種ふるさと納税サイトで「バター」「チーズ」と検索してみてください。

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よくある質問(FAQ)

  • 乳製品の値上げはいつから始まりましたか?

    大手乳業3社では2025年春から本格的な値上げが始まりました。雪印メグミルクは2025年2〜4月、森永乳業は2025年3〜4月、明治は2025年7〜9月に第1波の値上げを実施しています。2026年7〜8月には雪印メグミルクと森永乳業の第2波が控えています。

  • どのメーカーが値上げしていますか?

    乳業大手の雪印メグミルク・森永乳業・明治の3社が値上げを実施しています。これらの3社は日本の乳製品市場の大部分を占めており、牛乳・バター・チーズ・ヨーグルトなど幅広いカテゴリが対象となっています。

  • なぜ乳製品の価格が上がっているのですか?

    主な理由は3つあります。①飼料価格の高騰(配合飼料が1トン91,400円と高止まり)、②燃料・資材・人件費・物流費の上昇、③酪農家の離農加速による生乳生産コストの上昇です。これらはいずれも短期間では解消しにくい構造的な要因です。

  • 今後さらに値上がりする可能性はありますか?

    2026年7〜8月に雪印メグミルクと森永乳業の第2波値上げが確定しています。その後については現時点で公式発表はありませんが、飼料コストの高止まりと酪農家の減少傾向が続いているため、中長期的には価格上昇圧力が続く可能性があります。最新情報を定期的に確認することをおすすめします。

  • 牛乳やバターのまとめ買い・冷凍保存はできますか?

    バターは冷凍保存が可能で、未開封なら冷凍で3〜6ヶ月ほど保存できます。2026年7月の第2波値上げ前にまとめ買いして冷凍しておく方法も有効です。牛乳は消費期限が未開封で約10日と短いため大量まとめ買いには向きません。ただし密閉容器に入れて冷凍すれば約1ヶ月保存でき、解凍後はシチューやスープなどの加熱料理に使えます。

この記事のまとめ

  • 乳業大手3社(雪印・森永・明治)が2025年春〜夏に第1波の値上げを実施。計300品目以上が対象
  • 2026年7〜8月に雪印メグミルクと森永乳業の第2波が予定。バター200gは50〜55円程度の値上がり
  • 値上げの主な理由は飼料価格高騰・燃料・人件費の上昇・酪農家の減少
  • 節約するには、ドラッグストア・業スー活用・PB切り替え・ふるさと納税・価格追跡アプリの活用が効果的
  • プライシーアプリ(iOS / Android)で価格変動を追跡し、安い時期を見逃さない