2025年に主要乳業4社が相次いで値上げし、2026年9月1日には雪印メグミルクと森永乳業が再び値上げしました。200gバターの実勢価格は2020年比で約40%以上上昇。最新の値上げ時期・幅・理由と今後の見通し、安く買うコツをお伝えします。
バターはいつから・いくら値上がった?2025〜2026年の最新情報
2025年は乳業メーカー各社が相次いで価格を改定した「値上げラッシュ」の年でした。3月から7月にかけて主要4社がバターの出荷価格を引き上げています。2026年は、9月1日に雪印メグミルクと森永乳業が追加で値上げしました。
2026年9月の値上げ(最新)
| メーカー | 実施時期 | 改定率 | 代表商品の価格変化(税別) |
|---|---|---|---|
| 雪印メグミルク | 2026年9月1日特約店着分より | 乳食品75品 +1.8〜10.0% (バター・マーガリン・チーズ等) |
雪印北海道バター200g: 575円→589円(+2.4%) |
| 森永乳業 | 2026年9月1日出荷分より | 全61品 +2.5〜6.7% (家庭用バターは1品) |
森永北海道バター180g: 545円→560円(+15円) |
| 明治・よつ葉乳業 | — | — | 2026年のバター値上げの発表は確認できていません |
2026年の値上げは、原材料・包装資材・人件費・物流費の上昇が理由です。バター単品では約2〜3%の改定で、2025年(3〜11%)より小さな幅にとどまりました。両社の発表は2026年7月30日です。
【2025年】主要4社の値上げ時期・幅・新価格一覧
| メーカー | 実施時期 | バターの改定率 | 代表商品の価格変化 |
|---|---|---|---|
| 雪印メグミルク第1弾 | 2025年3月1日 特約店着分より |
3.0〜10.1% (乳食品96品) |
雪印北海道バター200g: 492円→521円(+29円) |
| 雪印メグミルク第2弾 | 2025年7月以降 順次 |
最大10.5% (128品) |
雪印北海道バター200g: 521円→575円 |
| よつ葉乳業 | 2025年6月1日 納品分より |
4〜11%(64商品) | よつ葉バター加塩150g: 406円→442円(+36円) |
| 森永乳業 | 2025年7月1日出荷分より | 9〜10.5% (バター・チーズ等33品) |
(出荷価格改定のため個別価格は非公表) |
| 明治 | 2025年7月1日出荷分より | 約3〜11% (バター・油脂7品) |
(出荷価格改定のため個別価格は非公表) |
森永乳業・明治は「出荷価格の改定」として発表しており、店頭での最終価格はスーパーや量販店により異なります。実際の販売価格はプライシーの価格チャートで品番ごとに確認できます。
値上げスケジュール(2025〜2026年)
2025年のバター値上げは、1月の雪印第1弾発表を皮切りに、各社が半年以内に集中実施しました。なかでも7月は4社中3社が同時に改定したタイミングであり、この時期から店頭価格が一段と上がったと感じている方も多いのではないでしょうか。
| 時期 | 動き |
|---|---|
| 2025年1月16日 | 雪印メグミルク、第1弾値上げ発表(3月実施) |
| 2025年3月1日 | 雪印メグミルク 第1弾実施(バター含む96品) |
| 2025年4月頃 | よつ葉乳業、値上げ発表(6月実施) |
| 2025年5月29日 | 森永乳業、値上げ発表(7月実施) |
| 2025年6月1日 | よつ葉乳業 実施(バター含む64品) |
| 2025年6月12日 | 明治、値上げ発表(7月実施) |
| 2025年7月1日 | 森永乳業・明治 同時実施(バター・チーズ等) |
| 2025年7月以降 | 雪印メグミルク 第2弾実施(最大10.5%、128品) |
| 2026年7月30日 | 雪印メグミルク・森永乳業、値上げ発表(9月実施) |
| 2026年9月1日 | 雪印メグミルク・森永乳業 同時実施(バター含む) |
バターが値上がり続ける理由
「なぜバターだけこんなに高くなるの?」と思いますよね。実はバターの高騰には、他の食品と異なる構造的な問題が3つ絡み合っています。
①生乳の生産量が年々減っている
バターの原料は「生乳(せいにゅう)」です。その生乳の生産量が過去10年間で約12%減少しており、原料調達そのものが難しくなっています。
背景にあるのは酪農家の減少です。2024年の乳用牛飼養戸数は1万1,900戸で、前年より5.6%も減少しました。飼料代やエネルギーコストの高騰が経営を直撃し、廃業する農家が後を絶たない状況が続いています。
飼料価格・エネルギーコストの高止まりは、雪印・森永・明治各社のプレスリリースでも共通して挙げられている値上げ理由です。酪農業界の構造問題と物価上昇が重なっており、短期間での改善は見込みにくい状況です。
②バターは生乳から作られる「副産物」のため増産できない
バターは牛乳やヨーグルト、チーズなどを製造する過程で分離される乳脂肪分から作られます。つまり「バターを作るために牛を増やす」ことは難しく、乳製品全体の生産バランスの中でしか製造量を変えられません。
需要が増えたからといって、バターだけを増産する仕組みがないのです。生乳生産量が落ちれば、バターの供給量も必然的に少なくなります。
③輸入で補うにも数量制限がある
「外国産のバターを安く仕入れれば解決するのでは?」と思われるかもしれませんが、輸入バターには数量制限(関税割当制度)があり、安定した外部供給で国内不足を補うには限界があります。
農林水産省が農家保護のために国内酪農業を守る政策をとっているため、輸入バターを大量に流通させることはできない構造になっています。原料不足・輸入規制・コスト高騰の三重苦がバター価格を押し上げているわけです。
バターの価格推移(2020〜2026年)
農林水産省の食品価格動向調査によると、2025年12月時点でバターの実勢価格は613円/200g(2020年比約40%上昇)を記録しています。
特に2022年から価格上昇のペースが加速しており、それ以降は毎年更新を続けています。2020年に400円台前半だったバターが、2025年末には600円台に乗る展開となりました。プライシーの価格チャートでは、商品ごとの詳細な価格推移をいつでも確認できます。
バターの値上げ、今後はどうなる?
多くの方が「いつ値段が落ち着くのか」と気になっているのではないでしょうか。残念ながら、現状では近い将来に価格が下がる見通しは立っていないという声が業界では支配的です。
理由は前述の構造問題に加え、原材料・包装資材・人件費・物流費の上昇です。乳用牛の飼養戸数は今も減少が続いており、飼料コストの高止まりも解消されていません。酪農家が新たに参入し、生産量が回復するには長い時間がかかります。
現時点でわかっていること(2026年10月時点)2026年9月1日に雪印・森永が家庭用バターを値上げしました。明治・よつ葉乳業は2026年のバター値上げを確認できていません。9月以降の追加発表も見つかっていませんが、再度の改定の可能性はあります。
バター価格の高止まりは当面続くとみられるため、今のうちにセール時にまとめ買いしておくか、代替品を活用するかといった対策が大切になってきます。
バターを安く買う方法
値上がりが続くバター、少しでも安く手に入れるコツを4つご紹介します。
価格アラートで安くなったタイミングを逃さない
バターはスーパーでの大幅値引きが少ない商品ですが、ネットスーパーや通販では定期的に価格変動があります。そのタイミングを逃さないために便利なのがプライシーの価格アラート機能です。
気になる商品を登録しておくと、価格が下がったときにスマホへプッシュ通知が届きます。「安くなったら買う」を自動化できるので、常に最安値タイミングを狙えます。
ドラッグストア・業務スーパーを活用する
バターはスーパーよりドラッグストアのほうが安い場合があります。特にマツモトキヨシ・ツルハ・コスモス薬品などは乳製品の売り場が充実しており、プライベートブランド商品や特売品が見つかることも。業務スーパーでは大容量(450g・1kg)のバターが割安で販売されており、よく使う方にはまとめ買いでのコスト削減が効果的です。
まとめ買い・冷凍保存のコツ
バターは冷凍保存に向いています。安く買えたタイミングにまとめ買いしておきましょう。
バターの冷凍保存期間の目安(公式情報より)・未開封のまま冷凍:約6ヶ月(雪印メグミルク公式)・開封後は小分けして冷凍:約1ヶ月(よつ葉乳業公式)・解凍は冷蔵庫で自然解凍。再冷凍は品質低下につながるため避けてください。
開封したバターは1回分ずつラップで小分けし、保存袋に入れてから冷凍しておくと使いやすくなります。
用途別バター代替品の使い分け
用途によっては、バターより安い代替品で十分な場合もあります。
| 用途 | 代替品 | 節約メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| トーストに塗る | マーガリン・植物性スプレッド | 価格約1/3〜1/2 | 風味の違いあり |
| 炒め物・ソテー | オリーブオイル・米油 | 大容量で割安 | コクは異なる |
| 焼き菓子(クッキー等) | ショートニング・無塩マーガリン | 価格約半分 | 食感・風味に影響 |
| 本格的なお菓子作り・フレンチ | 代替困難 | — | バターの風味が必須の場面 |
日常のトーストや炒め物ではマーガリンや植物性油でコストを抑え、本格的なお菓子作りなどではバターを使うといった使い分けがおすすめです。
バターが安くなったら通知でお知らせ
プライシーアプリに商品を登録しておくと、価格が下がったタイミングでスマホに通知が届きます。毎日チェックしなくても安い瞬間を逃しません。
プライシーアプリで価格アラートを設定するよくある質問
2026年10月時点で、スーパーでの200g入りバターの実勢価格は600円台が目安です。農林水産省の調査では2025年12月時点で613円/200gを記録しており、2020年と比べ約40%上昇しています。2026年9月1日には雪印メグミルクと森永乳業が家庭用バターを値上げしました。店舗やブランドによって異なるため、プライシーの価格チャートで商品ごとの最新価格を確認するのがおすすめです。
乳業メーカーが卸価格を固定的に設定する慣行があるため、スーパーが独自に大幅値引きをしにくい商品です。また生乳の需給が逼迫しており、値引きできる在庫余力もほとんどありません。店頭価格の差は店舗間で数十円程度にとどまることがほとんどです。ネットスーパーや通販のほうが価格変動があり、安いタイミングを見つけやすい場合があります。
マーガリンはバターの約1/3〜1/2の価格で購入でき、200g換算で200〜300円前後です。トーストに塗るなど風味の違いが気になりにくい用途では節約に有効です。ただし、お菓子作りやフランス料理など風味が重要な場面ではバターの代替が難しいこともあります。用途ごとに使い分けるのがベストです。
生乳生産量の減少という構造問題が解消されない限り、値下がりは難しい状況です。2026年9月1日にも雪印メグミルクと森永乳業が家庭用バターを値上げしました。乳用牛の飼養戸数は2024年時点で1万1,900戸(前年比5.6%減)まで減少しており、業界では「近い将来に価格が下がる見通しは立っていない」との声も聞かれます。輸入バターにも数量制限があり、外部からの供給で補うにも限界があります。当面は高止まりを前提に、まとめ買いや代替品活用を検討されることをおすすめします。
まとめ:バターの値上げポイント
- ✓最新の値上げは2026年9月1日。雪印・森永が家庭用バターを約2〜3%値上げ(2025年は主要4社が3〜11%)
- ✓200gバターの実勢価格は600円台(2025年12月は613円)。2020年比で約40%上昇
- ✓値上がりの原因は「生乳不足・副産物構造・輸入制限」の三重苦
- ✓当面は高止まりが続く見通し。まとめ買い+冷凍保存が有効
- ✓プライシーの価格アラートで安いタイミングを自動で把握できる
