「一条工務店、また値上がりした…?」「10年前はもっと安かったのに」——そんな声が増えています。2026年1月にも坪単価が値上がりし、10年前と比べると総額で1,000万円以上の差が生じているケースも出てきました。この記事では値上げの実態・理由・今後の見通しと、値上がりを防ぐ具体的な対策を解説します。

結論
一条工務店の値上げ:いつから?どれくらい?

2018年頃から坪単価の値上げが加速。2021〜2022年のウッドショック期に大幅上昇し、直近では2026年1月に多くの商品が坪3,000円値上がりしました。

値上げ幅 10年前(約60〜70万円/坪)→ 現在(約80〜92万円/坪)。10年で約20〜25万円/坪上昇
今後の見通し 人件費・建材コストの高止まりが続き、大幅な値下がりの可能性は低いと見られています
唯一の対策 仮契約(100万円)を結ぶことで現時点の坪単価を最長1年間固定できます

一条工務店は本当に値上がりしている?実態まとめ

「なんとなく高くなった気がする」という印象の方も多いと思いますが、数字で見るとその変化はかなり大きなものがあります。

一条工務店の実際の坪単価(オプション含む施主アンケート平均)は、2024年6月時点で91.6万円/坪(46名対象)。カタログに掲載されている本体価格のみの坪単価(57〜84万円)より、オプション等を加えると実際は高くなる点も注意が必要です。

2011年時点では約52万円/坪だったことを踏まえると、15年間で坪単価が約40万円近く上昇した計算になります。35坪の家なら、それだけで1,400万円の差です。「昔はもっと手が届きやすかった」という声が出るのも、数字を見れば当然のことかもしれません。

カタログ価格と実際のコストの違い

一条工務店が提示するカタログ坪単価(57〜84万円)はオプション・太陽光パネル・地盤改良費・付帯工事費を含みません。実際の施主の平均は91.6万円/坪(アンケート結果)で、3〜10万円程度の上乗せが発生することが多いです。

一条工務店の坪単価・値上げ推移(2016年〜2026年)

「いつ頃から値上がりしたのか」を時系列で見てみましょう。各時期のおおよその総額目安(35坪・本体+付帯工事込み)をまとめました。

35坪の総額目安の推移(概算)

2016年頃
約2,600万円
「高性能なのにコスパ最強」と呼ばれた時代。坪単価60万円台前半が中心
2018〜2020年
約2,800〜3,000万円
坪5,000円の値上げが高頻度で繰り返される。2018年は年8回値上げとも
2021〜2022年
約3,200〜3,500万円
ウッドショックが直撃。木材価格が最大2.5倍に急騰し、価格が一気に上昇
2024〜2025年
約3,500〜3,700万円
2024年10月に全商品坪5,000円アップ。2025年1月に枠組み商品坪3,000円アップ
2026年現在
約3,700〜3,800万円
2026年1月に多くの商品が坪3,000円アップ。10年前比で総額1,000万円以上の差

※上記は35坪・オプション含む総額の目安です。地域・商品・仕様により異なります。

直近の主な値上げタイミング

時期対象商品値上げ幅35坪換算の影響
2024年10月 全商品 坪5,000円アップ +17.5万円
2025年1月 枠組み商品(アイスマート等) 坪3,000円アップ +10.5万円
2026年1月 多くの商品 坪3,000円アップ +10.5万円

このように、ほぼ半年〜1年おきに値上げが実施されています。仮に1年様子を見て待っていると、35坪の家で10〜20万円近く高くなっている可能性があることを覚えておきましょう。

昔の感覚で検討すると大きなギャップが生じます

「知人が5年前に建てた時は3,000万円台だった」という情報は、現在の価格とは大きく異なります。2026年に同じ仕様・同じ広さで建てると、4,000万円近くになるケースも珍しくありません。最新の見積もりで確認することをおすすめします。

一条工務店が値上げを繰り返す3つの理由

なぜ一条工務店はここまで値上げを続けているのでしょうか?主な理由を3つに整理してみます。

①ウッドショックと建材コストの高騰

最大の転換点は2021年4月頃から本格化したウッドショックです。コロナ禍で在宅ニーズが急増した欧米が木材を大量調達したため、世界的な木材不足が発生。日本への木材供給が滞り、価格が急騰しました。

特に集成材・製材の価格は、ウッドショック前と比べて最大2.5倍にまで急騰したとも言われています。住宅の主要材料である木材がここまで高騰すれば、建築費に直結するのは避けられません。

②円安・物流費・人件費の上昇

一条工務店は、フィリピンの自社工場で住宅部材を製造しコスト削減を実現してきました。しかし近年の円安により、フィリピンで製造した部材を日本へ輸入するコストが増大しています。

加えて、物流費(輸送コンテナ代など)の高騰、そして国内の職人不足による人件費の上昇も重なり、住宅業界全体で値上がりの圧力がかかっています。一条工務店だけでなく、大手ハウスメーカー各社が同様の状況に直面しています。

③標準仕様のハイグレード化(性能アップの裏返し)

値上がりの一因は、コストの問題だけではありません。一条工務店が「家は、性能。」を追求し続ける中で、断熱等級7への対応や太陽光パネルの高性能化など、標準仕様そのものがアップグレードされてきたことも価格上昇の一因です。

他社ではオプション扱いになりがちな全館床暖房・高気密高断熱・太陽光発電などが標準で含まれるため、一見坪単価が高く見えます。ただ、住み始めてからの光熱費の安さやメンテナンスコストの低さを考慮すると、単純な比較には注意が必要です。

一条工務店の商品別坪単価一覧(2026年1月時点)

一条工務店にはさまざまな商品シリーズがあり、坪単価は商品によって大きく異なります。以下は2026年1月時点・神奈川県・35坪換算での参考価格です(オプション除く本体工事費・税込)。

商品名坪単価(目安)35坪換算の価格タイプ
グラン・セゾン 84万円 2,950万円 自由設計
グラン・スマート 83万円 2,908万円 自由設計
百年 81万円 2,835万円 自由設計
アイ・スマート 81万円 2,835万円 自由設計
セゾン 80万円 2,796万円 自由設計
ブリアール 78万円 2,737万円 自由設計
セゾンA 76万円 2,656万円 自由設計
ナチュリア 74万円 2,604万円 自由設計
アイ・キューブ 74万円 2,604万円 自由設計
アイスマイルプラス 71万円 2,478万円 セミオーダー
アイスマイル 67万円 2,341万円 プラン固定
ハグミー 58万円 2,026万円 プラン固定

※上記は参考価格です。施工面積・地域・仕様によって異なります。実際の坪単価は担当営業に確認してください。

コストを抑えるなら「プラン固定型」も選択肢

アイスマイルやハグミーは間取りをあらかじめ用意されたプランから選ぶ規格型住宅です。設計の手間を省くことで坪単価を抑えており、一条工務店の高い住宅性能はそのままです。「間取りへのこだわりより性能とコストのバランスを優先したい」という方に向いています。

一条工務店の値上げは今後も続く?2027年以降の予測

「少し待てば値段が下がるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし現状を踏まえると、大幅な値下がりを期待して待つのは得策とは言いにくい状況です。

その理由として、以下の点が挙げられます。

  • 建材コストや人件費の上昇は、住宅業界全体で継続している
  • 円安による輸入コスト増は、日本の構造的な問題として続く可能性が高い
  • 一条工務店が「高性能路線を維持しながらコストを大幅削減する」方向に転換する可能性は低い
  • 2027年に向けて建築基準法の改正による対応コストが加わる可能性もある

もちろん、木材価格の落ち着きや円高への転換があれば、一時的に値上げペースが緩やかになる可能性はあります。しかし「いつかは値下がりするだろう」という根拠のない期待で待ち続けるより、現実的な対策を取る方が賢明です。

「待つ」と損するケース

仮に坪単価が年間2万円ペースで上昇し続けた場合、35坪の家で1年待つと約70万円の差が生じます。住宅ローンの金利動向も加味すると、「様子を見て待つ」ことがコスト的に有利になるシナリオは描きにくいのが実情です。

値上げに負けない!一条工務店を建てるための4つの対策

値上がりが続く中でも、一条工務店を検討している方ができる具体的な対策があります。それぞれのメリット・注意点を正直に解説します。

①仮契約で坪単価を今すぐ固定する

一条工務店で最も有効な値上げ対策は、「仮契約」で現時点の坪単価をロックすることです。仮契約を結ぶと、その時点の坪単価が保証され、以降に値上げが発生しても影響を受けません。

1
仮契約金:100万円(自己資金)

住宅ローンには組み込めません。自己資金から支払います。最終的に本体工事費から差し引かれるため、追加負担ではありません。

2
有効期限:原則1年(特別事情で最長3年)

1年以内に本契約を結ばない場合、値上がり分の50%を施主が負担する形で延長できます。ただし最長3年が上限です。

3
仮契約しないと図面・見積もりが出ない

一条工務店では仮契約を結ばないと、具体的な間取りや見積もりを提示してもらえません。他社との相見積もりを先に済ませてから仮契約する流れが現実的です。

仮契約のデメリット・注意点

解約時は100万円が全額返金されるとは限りません。それまでに発生した設計費用等が差し引かれる場合があります。「とりあえず仮契約」ではなく、一条工務店で建てることをある程度決めてから行動しましょう。

②紹介制度で最大35万円分のオプションを無料に

一条工務店では、既存のオーナー(施主)から紹介を受けることで最大35万円相当のオプションが無料になる紹介制度があります。

ただし、展示場を訪問する「前」に紹介を受けることが絶対条件です。一度展示場に行ってしまうと、紹介特典を受けられなくなります。家づくりを検討し始めた段階で、SNSや知人を通じて紹介を探しておきましょう。

紹介制度の使い方のポイント

紹介者から招待状をもらい、それを展示場に持参することで特典が適用されます。紹介者も特典を受け取れるため、実際に建てたオーナーに声をかけやすい制度です。

③みらいエコ補助金(最大125万円)を活用する

2026年から国土交通省が新たに始めた「みらいエコ補助金」は、高性能・省エネ住宅を建てる方を対象にした補助金制度です。一条工務店の家は、この補助金の最高区分「GX志向型住宅」の要件をすべて満たします。

一条工務店の家がGX志向型住宅の要件を満たす理由

  • 断熱等級6(2026年から全棟スタンダード)✓
  • 大容量太陽光発電パネル(標準搭載)✓
  • 蓄電池 + HEMS(エネルギー管理システム)✓
  • 家庭内消費エネルギーを100%以上自給(実質ゼロ以上)✓

受け取れる補助金額は以下の通りです。

住宅の種類補助額(5〜8地域)補助額(寒冷地1〜4地域)
GX志向型住宅(一条工務店が該当)110万円125万円
ZEH住宅60万円60万円
長期優良住宅50万円50万円

「早い者勝ち」の補助金——申請が殺到すると締め切りになる

2025年に実施された同様の補助金(GX志向型住宅補助金)は、申請が殺到して開始からわずか2ヶ月で予算上限に達して終了しました。みらいエコ補助金も同様のリスクがあります。建築を検討している方は、早めに営業担当に補助金申請のスケジュールを確認しておきましょう。

④「今すぐ建てるべきか・待つべきか」状況別の判断フロー

値上がりが続く中で、自分のタイミングをどう判断すればいいか迷う方も多いと思います。状況別に整理してみます。

✓ 早めに動くべき状況
  • 土地がすでに決まっている
  • 住みたいエリア・広さのイメージが固まっている
  • 家族のライフプランが明確(子どもの入学時期など)
  • 仮契約の100万円を自己資金で準備できる
  • みらいエコ補助金の申請タイミングを逃したくない
✗ もう少し時間をかけるべき状況
  • 土地探しが本格的に始まっていない
  • ハウスメーカーをまだ比較検討中
  • 仮契約の100万円を用意するのが厳しい
  • 家族全員の合意がまだとれていない

「今すぐ動くべき状況」に当てはまる方は、仮契約の検討を急いだほうがよいかもしれません。特にみらいエコ補助金は先着順のため、建築を進める予定があるなら早めに営業担当へ確認することをおすすめします。一方、まだ準備が整っていない方は、焦って後悔するよりもしっかり準備を整えてから動くことが大切です。

まとめ:一条工務店の値上げ、どう向き合うか

この記事のポイント

  • 一条工務店の坪単価は10年で約20〜25万円/坪上昇。35坪の総額は10年前比で1,000万円以上増加しているケースもある
  • 値上がりの主な理由は「ウッドショック」「円安・人件費上昇」「標準仕様のハイグレード化」の3つ
  • 2026年も坪単価の上昇は継続中。大幅な値下がりの見通しは低い
  • 仮契約(100万円)で現在の坪単価を最長1年間固定できる——唯一の具体的な対策
  • 紹介制度は展示場訪問「前」に受けることが条件。最大35万円相当のオプション無料
  • 2026年新設の「みらいエコ補助金」で一条工務店の家は最大110〜125万円を受け取れる可能性がある(先着順・要確認)
  • 「待つか動くか」は自分の状況次第。土地・資金・家族の合意が整ったら早めに動くのが得策

値上がりが続く中でも、一条工務店の高い住宅性能は健在です。光熱費の安さ・メンテナンスコストの低さ・快適性という長期的な価値を考えると、「高くなったから手が届かない」とあきらめる前に、まず仮契約の検討や紹介制度の活用など、できることから一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

一条工務店の値上げはいつから始まったのですか?

2018年頃から坪単価の値上げが頻繁に行われるようになりました。特に大きく上昇したのは2021〜2022年のウッドショック期で、木材価格の急騰が住宅価格に直撃しました。直近では2026年1月にも多くの商品で坪3,000円の値上げが実施されています。

10年前の一条工務店の坪単価はいくらでしたか?

2016〜2017年頃は60〜70万円/坪が目安でした(実際の施主の見積もり事例では59〜68万円/坪)。現在(2026年)は80〜92万円/坪が目安となっており、10年間で約20〜25万円/坪上昇しています。35坪の家では700〜900万円の差が生じている計算です。

一条工務店の坪単価が値下がりすることはありますか?

可能性は低いと見られています。建材・人件費コストの高止まりや円安が続いており、住宅業界全体で値下がりの見通しは立ちにくい状況です。また一条工務店は高性能路線を維持する方針のため、コストを大幅削減して価格を下げる方向には動きにくいと考えられます。

仮契約をすると坪単価は固定されますか?

はい。仮契約を結んだ時点の坪単価が適用されます。その後に値上げが発生しても、仮契約時の価格が保証されます。ただし有効期限は原則1年間で、1年を超える場合は値上がり分の50%を施主が負担する形での延長となります。解約時は費用の一部が差し引かれる可能性があるため、十分に検討してから契約しましょう。

他のハウスメーカーも値上がりしていますか?

はい。住宅業界全体でウッドショック・円安・人件費高騰の影響を受けており、積水ハウス・住友林業・ダイワハウスなど大手各社も値上げを続けています。一条工務店だけが特別に値上がりしているわけではなく、業界の構造的な問題として理解しておくことが重要です。

みらいエコ補助金とは何ですか?一条工務店の家は対象になりますか?

国土交通省が2026年に新設した補助金制度で、省エネ・高性能住宅を建てる方が対象です。一条工務店の家は「GX志向型住宅」として認定される可能性が高く、地域によって最大110〜125万円の補助を受け取れます(5〜8地域は110万円、寒冷地1〜4地域は125万円)。ただし先着順のため予算が尽きると終了します。詳しくは営業担当者や国土交通省「みらいエコ事業2026」公式サイトでご確認ください。

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