「住宅省エネキャンペーンって何?自分は補助金をもらえるの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。住宅省エネキャンペーンは、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施する省エネリフォーム・新築向けの補助金制度です。この記事では、最新の住宅省エネ2026キャンペーンの補助金額・対象工事・申請方法を、2023年〜2026年の年度別変遷とあわせてわかりやすく解説します。
※2026年5月時点の情報です。補助金は予算上限に達し次第終了となります。
住宅省エネキャンペーンとは
住宅省エネキャンペーンは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅の省エネ化を国がまとめて支援する補助金プログラムです。国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して毎年実施しており、断熱リフォームや高効率給湯器の導入などに対して補助金が交付されます。
2023年に始まり、「2024」「2025」「2026」と毎年内容を刷新しながら継続されています。年度によって補助金額や対象工事が変わるため、利用する前に必ず最新年度の情報を確認することが大切です。
申請は施工業者が代行します住宅省エネキャンペーンの補助金申請は、工事を担当した施工業者(リフォーム会社や建築会社)が代行して行います。一般消費者が自ら申請する必要はありません。ただし、申請には登録された事業者に依頼する必要があります。
対象者は全世帯
住宅省エネ2026キャンペーンは、一部の新築住宅を除いて全世帯が対象です。2024年・2025年は「子育て世帯・若者夫婦世帯」に限定される補助が多くありましたが、2026年は対象範囲が広がりました。ただし、みらいエコ住宅2026事業の新築部分(長期優良住宅・ZEH水準住宅)は引き続き子育て世帯・若者夫婦世帯のみが対象です。
住宅省エネ2026キャンペーンの4つの補助事業
住宅省エネ2026キャンペーンは、工事内容によって異なる4つの補助事業から構成されています。複数の事業を組み合わせて申請することも可能です(ただし同一工事への重複補助は不可)。
| 事業名 | 主な対象工事 | 補助金上限 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026 | 断熱窓への交換・内窓設置 | 100万円/戸 | 全世帯(持家・賃貸) |
| みらいエコ住宅2026 | 省エネ新築住宅・省エネリフォーム | 新築最大125万円・リフォーム最大100万円 | 新築一部は子育て・若者世帯のみ |
| 給湯省エネ2026 | エコキュート等の高効率給湯器設置 | 17万円/台+加算 | 全世帯 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026 | 賃貸集合住宅の省エネ給湯器交換 | 最大10万円/台 | 賃貸集合住宅オーナー |
対象工事の着手日に注意住宅省エネ2026キャンペーンの補助対象となるのは、2025年11月28日以降に着手した工事です。それ以前に工事を始めた場合は対象外となりますのでご注意ください。
①先進的窓リノベ2026事業
先進的窓リノベ2026事業は、住宅の断熱性能を高める窓リフォームを支援する補助金です。環境省が所管しており、1戸あたり最大100万円の補助が受けられます(2025年は200万円でしたが、2026年から半額になりました)。
対象となる工事は以下の4種類です。補助金額は窓のサイズや工法によって異なります。
| 工事内容 | 補助金額(戸建・1箇所または1枚あたり) |
|---|---|
| 内窓の設置 | 2.2〜14万円/箇所 |
| 外窓の交換(カバー工法) | 4.1〜23.9万円/箇所 |
| 外窓の交換(はつり工法) | 2.9〜19.4万円/箇所 |
| 窓ガラスの交換 | 0.5〜7.8万円/枚 |
| 玄関ドアの交換(窓工事と同時施工) | 4.1〜23.9万円/箇所 |
※出典:先進的窓リノベ2026事業公式サイト(環境省)を参考に作成。補助金額は工事内容・住宅種別により異なります。
②みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)
みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)は、2025年の「子育てグリーン住宅支援事業」の後継として新設された補助事業です。国土交通省が所管しており、省エネ性能の高い新築住宅の取得や、大規模な省エネリフォームに幅広く対応しています。
2026年から新たにエアコンや換気設備もリフォームの補助対象に追加されました。リフォームは全世帯が利用できますが、新築のうち長期優良住宅・ZEH水準住宅は子育て世帯・若者夫婦世帯のみ対象です。
| 区分 | 住宅種別 | 補助金額 | 対象世帯 |
|---|---|---|---|
| 新築 | GX志向型住宅 | 110万円/戸(1〜4地域は125万円) | 全世帯 |
| 長期優良住宅 | 75万円/戸(1〜4地域は80万円) | 子育て・若者夫婦世帯 | |
| ZEH水準住宅 | 35万円/戸(1〜4地域は40万円) | 子育て・若者夫婦世帯 | |
| リフォーム | 1992年基準を満たす住宅 × 2016年基準相当のリフォーム | 最大100万円/戸 | 全世帯 |
| 1992年基準を満たす住宅 × 1999年基準相当のリフォーム | 最大50万円/戸 | 全世帯 | |
| 1992年基準を満たさない住宅 × 2016年基準相当のリフォーム | 最大80万円/戸 | 全世帯 | |
| 1992年基準を満たさない住宅 × 1999年基準相当のリフォーム | 最大40万円/戸 | 全世帯 |
※出典:みらいエコ住宅2026事業公式サイト(国土交通省)を参考に作成。1申請あたりの合計補助額が5万円未満の場合は申請不可。
③給湯省エネ2026事業
給湯省エネ2026事業は、経済産業省が所管する高効率給湯器の導入支援制度です。エコキュート・ハイブリッド給湯機器・エネファームの設置費用の一部を補助します。
2026年の大きな変更点として、補助対象機器にインターネット接続機能(翌日の天気・日射量予報に応じて昼間に自動でお湯を沸かす機能)が新たな条件として追加されました。「おひさまエコキュート」も対象です。
| 機器種別 | 基本補助額 | 性能加算額 | 撤去加算 |
|---|---|---|---|
| エコキュート(ヒートポンプ給湯器) | 7万円/台 | +10万円/台 | 蓄熱暖房機・電気温水器の撤去で+2〜4万円/台 |
| ハイブリッド給湯機器 | 10万円/台 | +12万円/台 | |
| エネファーム(家庭用燃料電池) | 17万円/台 | — |
※出典:リショップナビ(2026年4月更新)を参考に作成。
④賃貸集合給湯省エネ2026事業
賃貸集合給湯省エネ2026事業は、賃貸集合住宅のオーナーを対象とした補助制度です。既存の賃貸住宅で省エネ型給湯器(エコジョーズ・エコフィール)に交換する際の費用を支援します。
| 機器・工事内容 | 補助金額 |
|---|---|
| エコジョーズ/エコフィール(追いだき機能なし) | 5万円/台 |
| エコジョーズ/エコフィール(追いだき機能あり) | 7万円/台 |
| 共用廊下を横断するドレン排水ガイド敷設(追いだきなし) | +3万円 |
| 浴室へのドレン水排水工事(追いだきあり) | +3万円 |
※出典:リショップナビ(2026年4月更新)を参考に作成。
住宅省エネ2026キャンペーン、2025年との主な違い
2026年キャンペーンは2025年からいくつかの重要な変更が加えられています。リフォームや新築を検討されている方は、以下の変更点を押さえておきましょう。
| 変更ポイント | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 先進的窓リノベの補助上限 | 200万円/戸 | 変更 100万円/戸(半減) |
| 住宅新築・大規模リフォーム補助 | 子育てグリーン住宅支援事業 | 後継 みらいエコ住宅2026事業 |
| 蓄電池補助 | なし | 新設 DR家庭用蓄電池事業が復活(対象費用の1/3補助) |
| 給湯省エネ2026の条件 | 高効率給湯器全般 | 厳格化 スマート機能(翌日天気予報連動)必須 |
| みらいエコ住宅リフォームの対象設備 | 開口部・躯体断熱・省エネ設備 | 追加 エアコン・換気設備も対象に |
| 内窓の対象グレード | AグレードからCグレードまで | 変更 Aグレード除外(Bグレード以上) |
蓄電池補助との組み合わせがお得2026年はDR家庭用蓄電池事業が利用できるようになりました。4事業の省エネリフォームとあわせて家庭用蓄電池を設置した場合、対象費用の1/3の補助を受けられます。太陽光発電と合わせて「おひさまエコキュート+蓄電池」での省エネ化を検討している方には特にうれしい変更です。
住宅省エネキャンペーン、年度別の変遷まとめ(2023〜2026年)
住宅省エネキャンペーンは2023年にスタートし、毎年内容を更新しています。「住宅省エネ2025キャンペーン」「2024キャンペーン」を過去に使ったことがある方や、どの年度の情報を調べているか確認したい方のために、年度別の変遷をまとめました。
| 年度 | 主な補助事業 | 特徴・変更点 | 実施期間 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | ①こどもエコすまい支援事業 ②先進的窓リノベ事業 ③給湯省エネ事業 |
住宅省エネキャンペーン初年度。3事業から構成。3省のワンストップ申請を初導入。 | 2023年〜2024年3月終了 |
| 2024年 | ①子育てエコホーム支援事業 ②先進的窓リノベ2024事業 ③給湯省エネ2024事業 ④賃貸集合給湯省エネ2024事業 |
事業数が3→4に増加。先進的窓リノベの上限が200万円/戸に。賃貸集合向けが独立事業として追加。 | 2024年3月29日〜2025年3月31日終了 |
| 2025年 | ①子育てグリーン住宅支援事業 ②先進的窓リノベ2025事業 ③給湯省エネ2025事業 ④賃貸集合給湯省エネ2025事業 |
GX志向型住宅(ZEH超え)が最大補助対象に。先進的窓リノベ上限は引き続き200万円。子育て世帯・若者世帯対象を重視。 | 2024年11月22日〜2026年3月終了 |
| 2026年 | ①みらいエコ住宅2026事業 ②先進的窓リノベ2026事業 ③給湯省エネ2026事業 ④賃貸集合給湯省エネ2026事業 |
先進的窓リノベ上限が100万円に半減。蓄電池補助が新設。エアコン・換気設備もリフォーム対象に。スマート給湯条件の追加。 | 2025年11月28日〜2026年12月31日(申請受付中) |
終了した年度のキャンペーンは使えません住宅省エネ2023・2024・2025キャンペーンはすでに終了しています。現在利用できるのは住宅省エネ2026キャンペーンのみです。過去の年度で検索されている方も、最新情報は2026年版をご確認ください。
住宅省エネ2026キャンペーンの申請スケジュール
各事業の申請受付状況を確認しましょう。補助金は予算上限に達し次第、受付が終了します。申請を考えている場合は早めに施工業者に相談することをおすすめします。
| 事業名 | 申請予約受付 | 本申請受付 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026 | 2026年3月31日〜遅くとも11月16日まで | 2026年3月31日〜遅くとも12月31日まで | リフォーム一括申請は2026年5月下旬開始予定 |
| 給湯省エネ2026 | 2026年3月31日〜遅くとも11月16日まで | 2026年3月31日〜遅くとも12月31日まで | — |
| 賃貸集合給湯省エネ2026 | 2026年3月31日〜遅くとも11月16日まで | 2026年3月31日〜遅くとも12月31日まで | — |
| みらいエコ住宅2026(新築) | 〜遅くとも2026年11月16日まで | 第1期:〜5月12日 第2期:5月13日〜12月31日 |
2段階スケジュール |
※出典:リショップナビ(2026年4月更新)・住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトを参考に作成。最新情報は公式サイトでご確認ください。
「受付中=今すぐ申請できる」ではありません申請手続きは施工業者が「住宅省エネポータル」上で行います。業者が登録事業者でない場合や、繁忙期は対応が遅れる場合があります。補助金を確実に活用するためにも、工事の計画段階から施工業者に相談するようにしましょう。
住宅省エネキャンペーンの申請の流れ
住宅省エネキャンペーンの申請は、施工業者が代行して行います。消費者の方が自分で申請する必要はありませんが、流れを把握しておくとスムーズです。
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1登録事業者を探して相談・見積もりを取る
住宅省エネキャンペーンを利用するには、制度に登録された「住宅省エネ支援事業者」に工事を依頼する必要があります。複数の業者から見積もりを取り、補助金の活用について相談しましょう。
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2工事を発注・着工(2025年11月28日以降の工事が対象)
補助対象となるのは2025年11月28日以降に着手した工事です。補助対象製品・工事内容であるか事前に業者に確認しましょう。
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3業者が補助金の申請予約(交付申請予約)をする
施工業者が「住宅省エネポータル」を通じて交付申請予約を行い、予算の確保をします。予算に空きがあれば予約が成立します。
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4工事完了後に本申請・補助金の受取
工事完了後、業者が本申請を行います。補助金はいったん施工業者に交付されたあと、工事代金との相殺や現金還元などの方法で消費者に還元されます。
予算がなくなると受付終了申請の予約(交付申請予約)の総額が予算に達した時点で受付終了となります。人気の事業では、申請期限前に予算上限に達することも珍しくありません。業者探しを早めにしておくのがおすすめです。
住宅省エネキャンペーンに関するよくある質問
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住宅省エネキャンペーンは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅の省エネ化を促進するために国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施する補助金プログラムです。断熱リフォームや高効率給湯器の導入などに対して補助金が交付されます。毎年内容が更新されており、現在は「住宅省エネ2026キャンペーン」が進行中です。
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主な変更点は4つです。①先進的窓リノベの補助上限が200万円→100万円に半減、②子育てグリーン住宅支援事業が「みらいエコ住宅2026事業」に改称・拡充、③蓄電池補助(DR家庭用蓄電池事業)が新設、④給湯省エネ対象機器にスマート機能(翌日天気予報連動)が条件として追加されました。詳しくはこの記事の「2025年との主な違い」セクションをご覧ください。
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個人での申請はできません。住宅省エネキャンペーンの申請は、工事を担当した施工業者(制度に登録された「住宅省エネ支援事業者」)が代行して行う仕組みです。消費者は、登録事業者に工事を依頼することで補助金を活用できます。
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はい、複数の事業を組み合わせることは可能です。例えば「先進的窓リノベ2026」と「給湯省エネ2026」を同時に申請することができます。ただし、同一の工事・設備に対して複数の補助金が重複して交付されることはありません。また、国庫から支出される他の補助金との併用は原則として不可です。
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賃貸住宅の場合は、基本的に住宅オーナー(大家)が補助金を申請することになります。入居者が申請することはできません。賃貸集合住宅のオーナーは「賃貸集合給湯省エネ2026事業」を利用できます。なお、先進的窓リノベ2026は賃貸でも対象ですが、工事発注者(多くの場合はオーナー)が制度を利用する必要があります。
まとめ
住宅省エネ2026キャンペーン まとめ
- 住宅省エネキャンペーンは国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携による補助金プログラム。2023年から毎年実施されており、現在は2026年版が進行中
- 4つの補助事業から構成。窓リフォームに最大100万円、新築省エネ住宅に最大125万円、エコキュートに最大17万円など幅広く活用できる
- 2025年からの主な変更点は「先進的窓リノベ上限半減(200万→100万)」「蓄電池補助の新設」「みらいエコ住宅2026事業の新設」
- 申請は施工業者が代行。個人申請は不可。登録された住宅省エネ支援事業者に依頼することが必須
- 補助金は予算上限に達し次第終了。2026年3月31日から受付開始しており、先着順のため早めの相談がおすすめ
