「バスの運賃が上がった気がする…」そんな疑問をお持ちの方へ。宮城県内を走る宮城交通・ミヤコーバスは2025年3月から運賃を値上げしました。さらに仙台市バスも2026年10月の値上げが決定しています。この記事ではいつから・いくら上がったのかを主要区間の運賃表とともにわかりやすくまとめます。
宮城交通・ミヤコーバスの値上げはいつから?
値上げ実施日と認可の経緯
宮城交通・ミヤコーバスの路線バス運賃値上げは、2025年3月1日(土)から実施されています。2024年12月に東北運輸局へ認可申請が行われ、2025年1月31日に正式認可を受けました。消費税改定を除けば2017年以来約8年ぶりの値上げとなります。
対象路線について
値上げの対象は路線バス(乗合バス)全線です。高速バスは対象外となります。また、仙台駅前〜県庁市役所前の都心均一区間(120円)は据え置きです。
改定率と初乗り運賃の変化
両社の公式プレスリリース(2025年1月31日)によると、改定の概要は以下のとおりです。
| 事業者 | キロあたり賃率(改定前) | キロあたり賃率(改定後) | 平均改定率 |
|---|---|---|---|
| 宮城交通 | 46円55銭 | 53円30銭 | +14.96% |
| ミヤコーバス | 47円16銭 | 53円30銭 | +13.69% |
片道の値上げ幅は区間によって30円〜120円ほどの幅があります。通学定期券(1ヶ月)については8,000円を上限とする経過措置も設けられています。
主要区間の新旧運賃一覧
宮城交通とミヤコーバスのエリアの違い
宮城交通は主に仙台市近郊(泉区・青葉区・太白区など)を中心としたエリアを担当しています。ミヤコーバスは宮城交通の完全子会社で、主に石巻・塩釜・白石・古川・大和方面など郊外エリアを担当しています。どちらのバスか分からない場合は、乗車するバスの側面や行き先表示、または宮城交通公式サイトの路線検索で確認できます。
宮城交通の主要区間
以下は宮城交通の主要区間ごとの片道・定期券(1ヶ月)運賃比較です。自分の利用区間の負担増がどのくらいになるか確認してみてください。
| 区間 | 片道 改定前 | 片道 改定後 | 通勤定期1ヶ月 改定前 | 通勤定期1ヶ月 改定後 |
|---|---|---|---|---|
| 仙台駅前〜県庁市役所前 | 120円 | 120円 | 4,870円 | 4,870円 (据置) |
| 泉中央駅〜高玉町 | 160円 | 200円 | 7,180円 | 8,960円 |
| 泉中央駅〜松陵団地 | 260円 | 300円 | 11,210円 | 13,010円 |
| 泉中央駅〜JCHO仙台病院 | 370円 | 420円 | 15,260円 | 17,500円 |
| 仙台駅前〜山田自由ヶ丘等 | 510円 | 590円 | 21,530円 | 24,860円 |
| 県庁市役所前〜那智が丘入口 | 610円 | 730円 | 25,700円 | 30,310円 |
| 仙台駅前〜秋保温泉(湯元など) | 860円 | 940円 | 33,840円 | 36,390円 |
| 仙台駅前〜川崎役場前 | 1,170円 | 1,250円 | 43,120円 | 45,690円 |
ミヤコーバスの主要区間
石巻・塩釜・白石・古川方面などを運行するミヤコーバスの主要区間です。宮城交通と同様、初乗りは160円から200円に値上がりしています。
| 区間 | 片道 改定前 | 片道 改定後 | 通勤定期1ヶ月 改定前 | 通勤定期1ヶ月 改定後 |
|---|---|---|---|---|
| 中野栄駅〜仙台うみの杜水族館 | 160円 | 200円 | 7,180円 | 8,960円 |
| 利府駅前〜花園・青山 | 200円 | 230円 | 8,960円 | 10,320円 |
| 石巻駅前〜イオンモール石巻 | 310円 | 350円 | 12,560円 | 14,350円 |
| 本塩釜駅前〜千賀の台 | 320円 | 360円 | 13,010円 | 14,800円 |
| 白石駅前〜曲竹(蔵王高校) | 580円 | 670円 | 24,440円 | 28,190円 |
| 古川駅前〜色麻町役場前 | 680円 | 770円 | 28,190円 | 31,270円 |
| 泉中央駅〜大和町バスターミナル | 780円 | 870円 | 31,580円 | 34,480円 |
| 白石蔵王駅〜メルキュール宮城蔵王 | 1,060円 | 1,140円 | 39,600円 | 42,170円 |
掲載区間以外の運賃確認方法
上記に掲載していない区間の運賃は、宮城交通の公式サイトにある運賃・路線検索から調べられます。検索時の日付を2025年3月1日以降に設定することで改定後の運賃が表示されます。
値上げの理由 ── なぜ上がったのか
宮城交通・ミヤコーバスは値上げの理由として、主に3つを挙げています。
- 利用者の落ち込み:コロナ禍以降、バスの乗客数が大きく減少し、収支が悪化しました。
- 物価高騰による赤字:燃料費や人件費などのコストが大幅に上昇し、運営赤字が拡大しています。
- 運転手不足・労働力確保:2024年問題(時間外労働の上限規制)も重なり、バスの運転手確保が深刻な課題となっています。
両社は「地域の足としての路線バス事業を安定的に継続していくため、運賃改定が必要と判断した」とコメントしています。宮城に限らず全国的にバス値上げが相次いでいる状況ですが、バスを使い続けるためのコスト増はユーザーとしても避けられないところですね。
仙台市バスも2026年10月から値上げ予定
宮城交通・ミヤコーバスに続き、仙台市バス(市営バス)も2026年10月からの値上げが予定されています。2026年3月23日に東北運輸局へ上限運賃の変更認可申請が行われました。
| 区分 | 改定前(現行) | 改定後(予定) | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 初乗り運賃 | 160円 | 190円 | +30円 |
| 300〜360円区間 | 各区間の現行運賃 | +50円 | +50円 |
| 440円以上の区間 | 各区間の現行運賃 | +70円 | +70円 |
| 都心バス120円均一 | 120円 | 据え置き(検討中) | — |
仙台市バスの値上げは消費税改定を除くと1995年以来、約31年ぶりとなります。目標は乗車料収入を15%程度増やすことで、市バス事業の経営健全化を図るとしています。なお、学都仙台市バスフリーパスは今回も据え置きとなる見通しです。
2026年10月以降は宮城交通・仙台市バスともに値上げ済みの状態に
宮城交通(2025年3月〜)・仙台市バス(2026年10月〜)と、宮城県内の主要バスが相次いで値上げとなります。定期券や通勤費の精算を行う方は、適用タイミングを事前に確認しておきましょう。
交通費を抑えるには?節約術まとめ
値上げが続く中でも、上手に使えばお得に宮城交通を利用できる方法があります。
icscaカードを使う
icsca(イクスカ)は仙台市交通局が発行するICカードで、宮城交通・ミヤコーバス・仙台市バス・地下鉄のすべてで使えます。icsca残額で乗車するとポイントが貯まり、貯まったポイントを運賃として使えます。また、地下鉄とバスを60分以内に乗り継いだ場合もポイントが付与されます。SuicaとのICカード相互利用にも対応しているため、Suica利用者にも便利です。
宮交休日一日乗車券を活用する
「宮交休日一日乗車券」は、宮城交通の路線バス全線が土日祝日の1日間乗り放題になる乗車券で、大人1,200円・小児600円です。ミヤコーバスの一部路線(吉岡線・仙台うみの杜水族館線)でも使えます。週末にバスを複数回乗り降りする方は、片道運賃の積み重ねより大幅にお得になることがあります。RYDE PASSアプリからスマートフォンで購入できます。
通学定期券の区間・経路を確認する
通学定期券は通勤定期券より割安に設定されています。また、1ヶ月の通学定期代が8,000円を超える場合には上限措置が設けられている区間もあります。学生の方や保護者の方は、利用区間の通学定期代が適正かどうか改めて確認してみてください。
よくある質問
2025年3月1日(土)から実施されています。2025年1月31日に東北運輸局の認可を受け、同年3月1日より新運賃が適用されています。
宮城交通・ミヤコーバスともに、初乗り運賃は160円から200円に値上がりしました(+40円)。なお、仙台駅前〜県庁市役所前の都心均一区間(120円)は据え置きです。
2026年10月から値上げが予定されています。初乗り運賃は160円から190円(+30円)になる見込みです。2026年3月に東北運輸局へ上限運賃の変更認可申請が行われており、正式認可後に詳細が確定します。
はい、通学定期券も改定の対象です。ただし、1ヶ月定期代が8,000円を超える区間については上限が設けられています。具体的な区間の定期代は宮城交通公式サイトの運賃検索でご確認ください。
まとめ
宮城 交通 値上げ|ポイントまとめ
- 宮城交通・ミヤコーバスは2025年3月1日から値上げ済み。初乗り160円→200円(+40円)
- 平均改定率は宮城交通14.96%、ミヤコーバス13.69%。消費税除く約8年ぶりの改定
- 仙台駅前〜県庁市役所前の120円均一は据え置き
- 仙台市バスも2026年10月から値上げ予定(初乗り160円→190円)
- 節約策としてicsca活用・宮交休日一日乗車券(大人1,200円/土日祝)が有効
値上げは利用者にとって負担増ですが、バス事業者の継続的な運行を支えるための措置でもあります。定期券利用者の方は、通勤費の申請額を更新し忘れないよう注意しましょう。具体的な区間の運賃は宮城交通公式サイトの運賃検索で確認できます。プライシーでは今後も宮城・仙台エリアの交通費関連情報を追っていきます。
