「おーいお茶、また値上がりしたの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。伊藤園は2026年3月1日出荷分から、お~いお茶シリーズを含む138品目の価格を改定しました。この記事では、いつからいくらになったのか、なぜ値上げが続くのか、そして少しでも節約するための方法をわかりやすくまとめました。
おーいお茶の値上げはいつから?最新の価格一覧【2026年5月現在】
伊藤園は2025年12月4日に価格改定を発表し、2026年3月1日出荷分から緑茶飲料71品・緑茶リーフ26品・野菜果実飲料41品の計138品目を値上げしました。主力商品の価格変化は以下の通りです。
| 商品 | 旧価格(税別) | 新価格(税別) | 改定率 |
|---|---|---|---|
| お~いお茶 緑茶 600mlPET | 200円 | 220円(税込237円) | +10% |
| お~いお茶 プレミアムティーバッグ 宇治抹茶入り緑茶 20袋 | 450円 | 600円(税込648円) | +33.3% |
| 緑茶飲料(計71品) | — | — | +5.0〜25.0% |
| 緑茶リーフ・ティーバッグ(計26品) | — | — | +10.0〜33.3% |
| 野菜・果実飲料(計41品) | — | — | +5.3〜14.3% |
特に注目すべきは、ティーバッグ製品が最大33.3%と大幅な値上げになっている点です。お茶の原料となる茶葉そのものの価格高騰が直撃しているため、茶葉を多く使うリーフ製品ほど値上げ幅が大きくなっています。
希望小売価格と店頭価格の違い
「近所のスーパーでは90円台で売っている」という声が多く聞かれます。これは「希望小売価格」と「実際の販売価格(実売価格)」が異なるためです。希望小売価格はメーカーが設定する目安であり、各販売店が独自に値付けします。
実際の目安としては、手頃なスーパー・ドラッグストアで税込90円台、大手コンビニでは2026年2月時点で149円程度(いずれも実売価格。店舗・時期により異なります)。希望小売価格が237円に上がっても、スーパーの実売価格が即座に200円を超えるわけではありません。とはいえ、希望小売価格の改定は実売価格にも遅れて反映される傾向があるため、徐々に値上がりが進む可能性は高いでしょう。
おーいお茶が値上げになった3つの理由
今回の値上げは「一時的なコスト増」ではなく、複合的な構造問題が重なった結果です。伊藤園の本庄大介社長も「大変申し訳ないが、企業努力だけでは吸収できない状況」と説明しています。3つの主因を順に見ていきましょう。
①世界的な抹茶ブームによる茶葉争奪戦
海外のインフルエンサーや健康志向の高まりを背景に、日本の抹茶が世界中でブームになっています。2025年の日本茶の輸出量は1〜10月で1万84トンと、1954年以来71年ぶりに年間1万トンを突破する勢いです。
問題は、抹茶(碾茶)とペットボトル緑茶の原料(番茶・煎茶)は同じ茶畑で栽培されているという点です。農家が高く売れる抹茶用に転作を進めた結果、ペットボトル飲料の原料となる番茶の供給が激減。鹿児島産の秋冬番茶の価格が前年比約5.8倍に急騰するという異常事態が起きています。
②煎茶農家の「碾茶転作」が加速
碾茶(抹茶の原料)の生産量は2024年に2022年比で約40.1%増加した一方、煎茶の生産量は同7.7%減少しています。高値で取引される抹茶用への転作が止まらないため、緑茶飲料の原料確保がますます難しくなっています。
さらに深刻なのは、茶木の問題です。茶木は植えてから成木になるまで5年以上かかります。一度転作した農地を元に戻すのも容易ではなく、この供給不足は短期間では解消されない見通しです。
③物流費・人件費・容器代の上昇
茶葉の問題だけでなく、ペットボトルの製造コスト(樹脂原料・包材)、燃料費、物流費、人件費など、社会全体でのコスト上昇も重なっています。伊藤園の公式リリースでも「社会・業界全体でコスト上昇が継続している」と説明されています。
おーいお茶の値上げ推移:3年で172円→237円に
実は、おーいお茶の値上げは今回が初めてではありません。2022年以降、毎年のように価格改定が繰り返されています。600ml(税込)の推移をまとめました。
| 時期 | 希望小売価格(税別) | 希望小売価格(税込・8%) | 前回比 |
|---|---|---|---|
| 〜2022年9月 | 140円 | 約151円 | — |
| 2022年10月〜 | 160円 | 約173円 | +14.3% |
| 2024年10月〜 | 180円 | 約194円 | +12.5% |
| 2025年10月〜 | 200円 | 216円 | +11.1% |
| 2026年3月〜(現在) | 220円 | 237円 | +10.0% |
2022年10月時点(約173円税込)と比較すると、2026年3月の237円は約37%の値上がりです。わずか3年半で1本あたり64円も高くなった計算になります。毎日1本飲む方なら、年間で約23,000円以上の出費増になります。
ペットボトル飲料(食品・飲料)には軽減税率が適用されるため消費税率は8%です。表中の税込価格は8%で計算しています。
プライシーではお~いお茶の実際の価格推移も確認できます。過去の最安値や直近の価格変動をチェックしてみてください。
おーいお茶の値上げ、今後も続く?【2026年5月最新】
「これ以上値上がりするの?」と心配している方も多いでしょう。2026年5月時点の最新動向をもとに、見通しをまとめます。
当面は高止まりが続く見通しです。茶木は植え付けから成木になるまで5年以上かかるため、茶園面積の回復や煎茶の供給増には相当な時間がかかります。世界的な抹茶人気が衰えない限り、茶葉の争奪状況は続くでしょう。
2026年春茶の価格は前年比1.7倍まで上昇
伊藤園が2026年5月12日に開催した発表会「日本茶の発展的未来に向けて」によると、鹿児島の茶市場では2026年の新茶価格が前年比約1.7倍、2年前比では約2.5倍にまで上昇しています。値上げを実施した2026年3月以降も、原料コストの上昇は続いている状況です。
さらに、国内の茶葉生産量が追いつかない分を補うように、2025年の緑茶輸入量は4,610トン・50億円と前年比約1.5倍に拡大しています。国産茶葉の不足を海外産で補う動きが急加速しており、日本茶産業の構造変化が鮮明になっています。
伊藤園は「純国産茶葉100%」表記で対応
こうした状況を受け、伊藤園は2026年5月18日から「お~いお茶」ブランドに「純国産茶葉100%」の表記を順次開始しました。消費者が国産茶葉を使った製品かどうかを判断しやすくするための取り組みで、日本茶産業の持続的な発展を支援する姿勢を示しています。同社は茶農家との契約栽培(全量買い取り)を通じた「茶産地育成事業」も50年以上継続しており、供給基盤の安定化に取り組んでいます。
競合他社も同様の動きをしています。コカ・コーラ ボトラーズジャパンも「綾鷹」ブランドで2026年3月1日出荷分から2回目の値上げを実施しており、緑茶飲料全体の価格水準が底上げされています。
ただし、希望小売価格の改定が即座に店頭価格に反映されるわけではありません。プライシーのような価格追跡サービスを使って実売価格をチェックし、安いタイミングでまとめ買いする方法が有効です。
おーいお茶を安く買う節約術
値上がりしたとはいえ、工夫次第でコストを抑えることは十分できます。状況別の節約法をご紹介します。
スーパー・ドラッグストアでの実売価格
希望小売価格が237円に上がっても、実際の店頭価格はそれより大幅に安いケースがほとんどです。手頃なスーパーやドラッグストアでは税込90円台で販売されることもあります。コンビニは割高になりやすいため、スーパー・ドラッグストアを使うだけでも節約になります。
まとめ買い・箱買いでコストを抑える
24本ケース(箱買い)や2Lサイズのまとめ買いは、1本あたりの単価を下げる効果的な方法です。プライシーではAmazonの過去の最安値も確認できるため、セール時に購入するとさらにお得になります。
マイボトル+茶葉で比べるとどのくらいお得?
本格的に節約したい方には、急須や水出しで茶葉から淹れる方法をおすすめします。100g500円程度の茶葉で、ペットボトル数本分に相当するお茶を楽しめます。
「急須を持っていない」「お茶を淹れるのが難しそう」という方には、水出しティーバッグが手軽でおすすめです。お水にティーバッグを入れてマイボトルに入れるだけでOK。玄米茶やほうじ茶は湯温にあまりこだわらなくて良いので、初心者にも作りやすいですよ。
2026年3月1日出荷分から値上げが実施されました。主力のお~いお茶 緑茶(600mlペットボトル)の希望小売価格は税別200円から220円(税込237円)に上がっています。
世界的な抹茶ブームが最大の原因です。海外での需要急増により農家が碾茶(抹茶の原料)への転作を進めた結果、ペットボトル飲料の原料となる番茶の価格が前年比約5.8倍に急騰しました。物流費・人件費・容器代の上昇も重なっています。
当面は高止まりが続く見通しです。2026年の新茶価格は前年比約1.7倍・2年前比約2.5倍にまで上昇しており、原料コストの高騰は継続しています。茶木の成木まで5年以上かかるため短期的な回復は難しく、短期的な値下がりは見込みにくい状況です。
スーパーやドラッグストアでは希望小売価格より大幅に安く、90円台で販売されることもあります。24本ケースや2Lサイズのまとめ買いも効果的です。急須や水出しで茶葉から淹れると、ペットボトル数本分のコストで多くのお茶を楽しめます。
まとめ:おーいお茶 値上げのポイント
- 2026年3月1日出荷分から値上げ実施。600ml(税込)は216円→237円に
- 値上げの主因は世界的な抹茶ブームによる茶葉不足。番茶の価格が前年比約5.8倍に急騰
- 2022年以降の4年間で希望小売価格は約151円→237円と約57%上昇
- 茶木の成長に5年以上かかるため当面は高止まりが続く見通し。2026年新茶価格は前年比約1.7倍(2年前比2.5倍)とさらに高騰
- スーパー・ドラッグストアでは90円台でも購入可能。まとめ買いや茶葉切り替えも有効
プライシーで価格推移をチェックしよう
おーいお茶の実際の価格変動は、プライシーの価格チャートでリアルタイムに確認できます。スーパーや通販での底値タイミングを見計らいたい方はアプリを活用してみてください(iOS・Android対応)。
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