「ジョージアって物価は安いの?」「旅行するのにどのくらいかかる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。コーカサス地方の小国ジョージアは、ヨーロッパのなかでも物価が低い部類に入る国です。ただし2022年以降は物価が上昇し、かつてほどの安さではなくなっているのが正直なところ。この記事では、食費・交通費・宿泊費を項目ごとに整理し、旅行スタイル別の予算シミュレーションまで分かりやすく解説します。
2026年現在、ジョージアの物価は日本の4〜6割程度が目安です。特に食費・交通費は日本の半額以下を実感できる場面が多い一方、外食費や家賃は2022年以降に大幅に上昇。航空券(東京発往復 約18〜30万円)を除いた地上費は、旅行スタイル次第で大きく変わります。
※本記事の日本円換算は2026年2月時点の為替レート(1GEL≈57円)を目安にしています。実際のレートは変動しますので、最新レートでご確認ください。
ジョージアの物価は高い?安い?日本との比較
ジョージアは「ヨーロッパで最も物価が安い国のひとつ」と言われてきました。2026年現在も、日本と比べて食費や交通費はかなり安く感じる場面が多いです。ただし首都トビリシの観光エリアでは、観光客向け価格と地元価格の差が大きいので注意が必要です。
カテゴリ別物価一覧(食費・交通費・宿泊費・日用品)
各カテゴリの相場を確認してみましょう。コーヒー1杯100円台、地下鉄1回55円など、日本に慣れた感覚からすると驚くほど安い項目がいくつもあります。
| カテゴリ | 品目 | ジョージア(トビリシ) |
|---|---|---|
| 食費 | ローカル食堂の1食 | 約250〜800円安い |
| レストラン・カフェの1食 | 約1,000〜2,000円 | |
| コーヒー(カフェ) | 約100〜300円安い | |
| ペットボトル水(500ml) | 約50〜100円安い | |
| ワイン(レストラン 1杯) | 約300〜500円安い | |
| ビール(スーパー) | 約100〜200円安い | |
| ヒンカリ(1個) | 約110〜120円安い | |
| 交通費 | バス・地下鉄(1回) | 約55円激安 |
| タクシー(初乗り) | 約100〜150円安い | |
| トビリシカード(交通パス) | バス・地下鉄が割引 | |
| 宿泊費 (2名1室/泊) |
スタンダードクラス | 約7,000円〜 |
| スーペリアクラス(3つ星) | 約10,000円〜 | |
| デラックスクラス(4〜5つ星) | 約30,000円〜 | |
| 日用品 (スーパー) |
卵(10個) | 約120円安い |
| 牛乳(1L) | 約100円安い | |
| パン(1本) | 約50円安い | |
| ワイン(お土産 1本) | 約1,000〜3,000円 |
ローカル食堂(グルジア語でゲストハウス系の食堂)では、ヒンカリ(ジョージア版の蒸し餃子)を5〜6個とスープで1,000円以内のこともあります。一方、観光客に人気のカフェやレストランはメニュー単価が上がるので、うまく使い分けるのがコツですよ。
ジョージアの通貨「ラリ」と為替レート
ジョージアの通貨はラリ(GEL)で、1ラリ=100テトリです。紙幣は5・10・20・50・100ラリの5種類があります。2026年2月時点では1ラリ≈57円が目安で、最近は概ね55〜60円の範囲で推移しています。
両替は空港よりも街中の両替所のほうがレートが有利なことが多いです。ただし、複数の両替所で必ずレートを比較してから利用しましょう。また、クレジットカードは都市部のホテルやレストランでは使えますが、地方や小さな店では現金が必要です。
日本との物価比較まとめ表
日本と比べると、どのカテゴリがどれくらい安いかを一目で確認できるようにまとめました。特に交通費は圧倒的な安さを実感できるはずです。
| 項目 | ジョージア(目安) | 日本(参考) | 比率 |
|---|---|---|---|
| レストラン食事(1人) | 500〜1,000円 | 1,000〜2,000円 | 約1/2 |
| コーヒー(カフェ) | 100〜300円 | 400〜600円 | 約1/3〜1/2 |
| バス・地下鉄(1回) | 約55円 | 200〜300円 | 約1/5 |
| タクシー(初乗り) | 100〜150円 | 500〜700円 | 約1/4 |
| ホテル(3つ星 1泊) | 約10,000円〜 | 約12,000〜20,000円 | 約1/1.5 |
| 卵(10個) | 約120円 | 約250〜350円 | 約1/2〜1/3 |
こうして比べると、交通費は日本の約1/5と圧倒的に安く、食費も半額程度が目安です。一方、ホテルは日本と大きく変わらないグレードもあるので、宿泊費の節約が旅行コストを左右する鍵になります。
ジョージア旅行はいくらかかる?1日の予算と旅費まとめ
「実際に旅行したら何円必要?」という疑問に答えるために、旅行スタイル別・日数別の予算をシミュレーションしてみました。航空券を除いた地上費(宿泊・食費・交通費・観光費)の目安です。
旅行スタイル別 1日の予算(節約/標準/ゆったり)
食費(ローカル中心) 1,500円
交通費 300円
観光(無料スポット中心) 0〜200円
食費(カフェ+食堂) 3,500円
交通費 800円
観光・体験 1,500円
その他 1,200円
食費(レストラン中心) 8,000円
交通費(タクシー) 2,000円
観光・ツアー 3,000円
その他 2,000円
上記はあくまでも地上費(現地での滞在コスト)の目安です。航空券代は別途かかります。また、トビリシの中心部は郊外や地方よりも物価が高い傾向にあるため、滞在エリアによっても変わります。
日数別の総費用目安(3泊4日・5泊7日)
| 日数 | 節約プラン(地上費) | 標準プラン(地上費) | ゆったりプラン(地上費) |
|---|---|---|---|
| 3泊4日 | 約2.2〜2.8万円 | 約4.8〜5.6万円 | 約12〜14万円 |
| 5泊7日(1週間) | 約3.9〜4.9万円 | 約8.4〜10万円 | 約21〜25万円 |
💡 上記に追加でかかる費用の目安(1週間の旅行の場合)
・Wi-Fi / 現地SIMカード:約1,500〜2,500円(ジョージア現地でSIMカードを購入するのが最安。eSIM対応スマホなら渡航前にオンライン購入も可能です)
・海外旅行保険:約3,000〜8,000円(8日間、年齢や補償内容により異なります。クレジットカード付帯保険で代替できる場合もあります)
・お土産代:5,000〜10,000円目安(ジョージアワイン1本1,000〜3,000円・工芸品・陶器等は1,000〜5,000円台が中心です)
航空券込みの総予算目安
東京(羽田・成田)発のトビリシ行き往復航空券は、現在のところ直行便がなく、乗り継ぎ便のみです。料金の目安は以下の通りです。
| 時期 | 往復航空券(目安) | ベストシーズン |
|---|---|---|
| 安い時期(春・秋) | 約18〜20万円 | 4〜5月・9〜10月 |
| 高い時期(夏・年末年始) | 約30万円〜 | — |
春と秋はジョージア旅行のベストシーズンでもあり、気候が過ごしやすい上に航空券も比較的安い傾向にあります。旅行を計画するなら4〜5月・9〜10月が狙い目です。
上記を合計した総予算(航空券18万円+地上費)は、5泊7日で以下が目安になります。
※Wi-Fi/SIM代・海外旅行保険・お土産代は別途かかります(目安:合計1〜2万円)。上記に加算してご計算ください。
ジョージアの物価は上昇中!2022年以降の変化
「ジョージアは月5万円で暮らせる」——かつてそんな情報が広まり、コスパ最強の旅行・移住先として注目を集めていました。しかし2022年以降、その状況は大きく変わっています。
⚠️ 物価上昇に注意: 2022年以前のジョージア物価情報は古い可能性が高いです。現在は食費・家賃とも大幅に上昇しており、特に首都トビリシでは「日本より少し安い程度」と感じる旅行者も増えています。
物価上昇の背景(ロシア侵攻・移民増加)
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、多くのロシア人・ウクライナ人がジョージアに移住・避難してきました。ジョージアはロシアとの関係から受け入れやすい環境にあったため、特にトビリシへの人口流入が急増しました。
この急激な需要増加が引き起こしたのは、家賃と外食費の高騰です。移住者の多い中心部では、
- アパートの家賃が一時的に倍以上になったエリアも
- 観光客向けレストランの料金が急上昇
- 日本円に対してラリが強くなる傾向で、円換算での割安感が縮小
一方、スーパーマーケットでの食料品は比較的安定しています。野菜・果物などは今でも日本の半額以下で購入できることが多いです。「外食費は上がったが、自炊すればまだ安い」というのが現地の実態です。
トビリシと地方の物価差
ジョージア国内でも、エリアによって物価は異なります。首都トビリシが最も物価が高く、観光地化が進んだバトゥミ(黒海沿岸リゾート)も比較的高め。一方、カヘティ地方(ワインで有名)などの農村エリアや小都市は今でも物価が安く、地元の市場ではローカル価格で野菜や果物を購入できます。
トビリシの観光エリア(ルスタヴェリ大通り周辺など)は、地元民が通う食堂や市場と比べて価格が1.5〜2倍以上になることがあります。地元の方が行く「カントリーバー」(田舎料理の食堂)や、デザニン市場(ナイトマーケット)などでのランチは、同じ料理でも安く楽しめますよ。
ジョージア旅行を安く抑える節約術
現地での支出を賢く抑えるコツを5つ紹介します。旅行スタイルを少し工夫するだけで、同じ旅行内容でもコストを大きく削減できます。
12〜2月の厳冬期は観光客が少なく、航空券・ホテルとも料金が下がりやすいです。寒さはありますが、トビリシは雪が少なく観光には支障のない日も多いです。
ジョージアのパン(シュォティ)は1本50〜80円ほど。地元のマーケットでチーズや果物と合わせれば、200〜300円で満腹になれる朝食の出来上がりです。
トビリシの公共交通は1回55円と驚きの安さ。トビリシカードを作ると割引で利用できます。タクシーはBoltアプリを使うと定額で安心です(初乗りでも150〜300円台)。
ナリカラ要塞やスヴェティツホヴェリ大聖堂など、主要スポットの多くは入場無料です。博物館は数百円〜1,600円程度。観光費を極端に圧縮しやすいのがジョージアの強みです。
デラックスクラスでなく食材費で節約するなら、現地のスーパーを活用しましょう。卵10個120円・牛乳1L100円・パン50円など、食料品は今でも安いです。宿泊先にキッチン付きのアパートを選ぶと、さらに節約効果が高まります。
旅行前に準備しておきたいアイテム
ジョージアはコンセントがType C/F(欧州タイプ)で、電圧は220Vです。日本の電化製品を使う場合は変換プラグが必要になります。また、旅行前にガイドブックを読んでおくと、現地での動き方がスムーズになりますよ。
長期滞在・移住する場合のジョージア生活費
ノマドワーカーや移住を検討している方向けに、ジョージアでの月ごとの生活費の目安もご紹介します。旅行の予算とは異なり、家賃・光熱費・通信費なども含めた試算です。
| 費目 | 節約スタイル(自炊中心) | 標準スタイル(外食中心) |
|---|---|---|
| 家賃(1ベッドルーム) | 約6〜7万円 | 約7〜10万円 |
| 食費 | 約1〜2万円 | 約5〜7万円 |
| 交通費 | 約5,000〜7,000円 | 約5,000〜8,000円 |
| 通信費(SIM) | 約2,500円 | 約2,500円 |
| 光熱費(電気・ガス等) | 約3,000〜5,000円 | 約3,000〜5,000円 |
| 合計目安 | 約10〜12万円/月 | 約15〜22万円/月 |
家賃は2022年以降に大幅に上昇し、トビリシ中心部のワンベッドルームは月USD400〜700(約6〜10万円)が相場です。「月5万円で生活できる」という情報はすでに過去のものとなっており、現実的には月10万円以上は必要と考えておくのが安心です。
長期滞在を予定している場合、日本国籍であればビザなしで最長365日(1年)まで滞在できます(パスポートの有効期限が滞在期間中に6ヶ月以上残っていることが条件)。比較的自由に長期滞在できるのがジョージアの魅力のひとつです。
よくある質問
食費や交通費は日本の2〜5分の1程度と安い項目が多いです。特に公共交通機関は1回55円(日本の約1/5)と驚くほど安価。一方、ホテルや宿泊費は日本と大きく変わらないグレードもあります。全体的には日本の4〜6割程度の物価水準とご理解いただくとよいでしょう。
航空券を除いた地上費(宿泊・食費・交通・観光)の目安は、節約旅行で約5,500〜7,000円/日、標準旅行で約10,000〜14,000円/日、ゆったり旅行で約25,000〜35,000円/日です。5泊7日の場合、地上費だけで4〜25万円、そこに航空券代(約18〜30万円)を加えた総費用が最終的な予算の目安になります。
日本と比べれば全体的には安い部類に入りますが、2022年以前のように「驚くほど安い」とは言いにくくなっています。2022年以降のロシア人移民増加に伴う需要増で外食費・家賃が大幅に上昇しました。現在は「ちょっと安いヨーロッパ」というイメージが近いかもしれません。一方、スーパーの食料品・公共交通機関はまだかなり安価です。
都市部のホテル・レストランではクレジットカードが使えますが、地方や小さな店では現金が必要です。両替は空港よりも街中の両替所のほうがレートが良いことが多いので、到着後に必要最低限の現金に両替し、残りを街中の両替所で追加両替する方法がおすすめです。複数の両替所でレートを比較してから利用しましょう。
まとめ:ジョージアの物価と旅行予算
この記事のまとめ
- ジョージアの物価は日本の4〜6割程度。交通費(1回55円)と食料品(スーパー)は特に安い
- 旅行1日の地上費は節約5,500円〜・標準12,000円〜・ゆったり30,000円〜が目安
- 東京発往復航空券は安い時期で約18〜20万円。春(4〜5月)・秋(9〜10月)がお得
- 2022年以降、外食費・家賃が大幅上昇。「月5万円」時代はすでに終わっている
- 長期滞在・移住の場合は月10〜22万円が現実的な生活費の目安
ジョージアはまだまだ魅力的なコスパの旅行先ですが、最新の物価情報を確認した上で予算を組むことが大切です。旅行前に為替レートもチェックして、余裕を持った計画を立ててみてくださいね。
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