「エジプトの物価って実際どのくらい?」と気になっていませんか?ピラミッドやナイル川に憧れながらも、旅行費用のイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。この記事では、食費・交通費・宿泊費・観光入場料まで、2026年最新の現地物価を日本円でわかりやすく解説します。旅行予算の参考にしてみてください。

結論
エジプトの物価は日本の約1/3〜半分。ただし「二重価格」に注意

エジプトの食費・交通費はとても安く、日本と比べて1/3〜半分程度が目安です(1 EGP ≈ 3円)。コシャリ(国民食)は180円前後、地下鉄は1回30〜60円と驚きの安さ。ただし、ピラミッドや王家の谷などの観光地では外国人向けの高額料金(入場料だけで1日1〜2万円超)が設定されており、「ローカルは安い・観光は高い」という二重価格構造がエジプトの大きな特徴です。

エジプトの物価は安い?高い?全体像と二重価格の仕組み

エジプトは現在、高インフレが進行しており、それに伴いエジプト・ポンド(EGP)が大幅な通貨安となっています。その結果、日本円を持つ旅行者にとってはローカルな食事や交通費がとても安く感じられる状態が続いています。

一方でエジプト政府は、この通貨安による観光収入の減少を補うため、主要遺跡の入場料を頻繁に値上げしています。このため「ローカルな生活費は安い・観光スポットは高い」という二重価格構造が今のエジプトの物価の特徴です。

ローカル価格と観光客価格の「二重構造」とは

✅ ローカル価格(安い)
  • コシャリ1食:約180円
  • 地下鉄1回:約30〜60円
  • 水500ml(スーパー):約15〜24円
  • 市内バス:約36〜69円
⚠️ 観光客価格(高い)
  • ピラミッドエリア入場:約2,220円
  • クフ王内部(追加):約4,500円
  • 大エジプト博物館:約4,350円
  • 観光地の水500ml:約150円

通貨の基本:エジプトの通貨はエジプト・ポンド(EGP)。現地では「ギニー」とも呼ばれます。2026年5月現在の為替レートは1 EGP ≈ 約3円が目安です。本記事の日本円換算はこのレートを使用しています(レートは変動するためご確認ください)。

エジプトの食費相場

食費は「どこで」「何を」食べるかによって大きく変わります。ローカル食堂を使いこなせれば、1日の食費を1,000〜2,000円に抑えることも十分可能です。

国民食「コシャリ」と地元食堂の価格

エジプトの国民食・コシャリ(米・パスタ・レンズ豆・トマトソースの混ぜ料理)は旅行者の強い味方です。老舗有名店「アブー・ターレク」でも1食約180円(60 EGP)ほど。地元の安い店では20 EGP(約60円)から食べられます。

シャワルマ(肉のサンド)やターメイヤ(そら豆のコロッケ)もストリートフードとして人気があり、50〜100 EGP(約150〜300円)程度です。地元食堂での1食は200〜400 EGP(約600〜1,200円)が相場で、ボリューム満点のエジプト料理を楽しめます。

カフェ・中級レストランの価格帯

旅行者がつい立ち寄りたくなる西洋風カフェでは、カプチーノ1杯が72〜95 EGP(約215〜285円)ほどかかります。「コシャリ1食より高い」と感じる場面も多いでしょう。

中級レストランでは1食300〜700 EGP(約900〜2,100円)、高級レストランになると1,500 EGP〜(約4,500円〜)とぐっと上がります。食費を抑えたい方は朝・昼はローカル食堂、夜だけレストランという使い分けがおすすめです。

メニューEGP(目安)日本円換算
コシャリ(地元の安い店)20〜60 EGP約60〜180円
コシャリ(老舗アブー・ターレク)60 EGP約180円
シャワルマ50〜100 EGP約150〜300円
ターメイヤ(コロッケ)20〜50 EGP約60〜150円
地元食堂(1食)200〜400 EGP約600〜1,200円
カフェ(カプチーノ)72〜95 EGP約215〜285円
中級レストラン(1食)300〜700 EGP約900〜2,100円
高級レストラン(1食)1,500 EGP〜約4,500円〜
ミネラルウォーター500ml(スーパー)5〜8 EGP約15〜24円
ミネラルウォーター(観光地)50 EGP前後約150円(スーパーの約8倍)

節約のコツ:水はホテルを出る前にスーパーで購入しておきましょう。観光地の売店では8倍以上の値段で販売されていることがあります。

エジプトの交通費相場

カイロ市内の移動はカイロメトロを中心に使いこなすのが節約の鍵です。タクシーでのトラブルを避けるためにも、配車アプリの活用もあわせて覚えておきましょう。

カイロメトロの運賃(2026年3月改定後)

カイロメトロは最大20 EGP(約60円)で主要エリアを移動できる、旅行者最強の交通手段です。2026年3月に若干の値上げが行われましたが、それでも日本の都市交通と比べると圧倒的な安さです。

区間(駅数)運賃(EGP)日本円換算
1〜9駅10 EGP約30円
10〜16駅12 EGP約36円
17〜23駅15 EGP約45円
24駅以上20 EGP約60円

タクシー・Uberの注意点

カイロには「黄色タクシー」と「配車アプリ(Uber / Careem)」の2つの選択肢があります。黄色タクシーはメーターを使わないことも多く、外国人旅行者がぼったくりに遭うケースが報告されています。

一方、Uberはアプリ内で価格が確定するため安心です。基本料金は12〜14 EGP〜と安く、ルートも地図で確認できます。カイロ市内の移動は、まずメトロ、それが難しい場合はUberやCareemが賢い選択です。

都市間移動費(カイロ〜ルクソール・アスワン)

移動手段区間費用目安所要時間
国内線(飛行機)カイロ〜ルクソール片道 約10,000〜15,000円約1時間
寝台列車カイロ〜ルクソール片道 約3,000〜5,000円約10時間
ナイル川クルーズルクソール〜アスワン3泊4日 約50,000〜150,000円4日間

エジプトの宿泊費相場

エジプトのホテルは日本と比べて全体的にリーズナブルです。ただしカイロ中心部は外国人旅行者向けのホテルが多く、エリアの中では最も高め。ルクソールやアスワンに行くほど費用を抑えやすくなります。

グレード別ホテル料金(カイロ)

グレード1泊1室(2名利用)の目安
エコノミー(1〜2つ星)5,000〜10,000円
スタンダード(3〜4つ星)10,000〜30,000円
高級(5つ星)20,000〜100,000円

ルクソール・アスワンはカイロより安い

ルクソールではスタンダードクラスのホテルが1泊8,000〜15,000円程度と、カイロより1〜2割ほど安い傾向があります。ナイル川沿いのリゾートホテルでも2万円前後から泊まれるのも魅力です。

アスワンは3都市の中で最も宿泊費が安く、スタンダードクラスで6,000〜12,000円ほど。のんびりとした時間を過ごしながらも、コストを抑えられます。

観光スポット・遺跡の入場料一覧

エジプト旅行で「物価が高い」と感じる最大の要因が、この観光入場料です。ローカルの食費や交通費が激安な一方で、主要遺跡の外国人向け料金は驚くほど高く設定されています。

たとえば、コシャリ1食が60 EGP(約180円)のところ、セティ1世の墓の入場料はそれの33食分以上。観光費用は「別枠の予算」として計上しておくことが必須です。

注意:エジプトの観光地入場料は頻繁に値上がりします。以下の料金は2026年1月時点の旅行者実地レポートをもとにしており、訪問時には最新情報をご確認ください。また、多くのスポットでクレジットカード(Visa)のみ受け付けており、現金払い不可の場合があります。

カイロ・ギザ周辺の入場料

スポット外国人料金(EGP)日本円換算
ギザ ピラミッドエリア(入場)740 EGP約2,220円
クフ王ピラミッド内部(追加チケット)1,500 EGP約4,500円
カフラー王ピラミッド内部280 EGP約840円
大エジプト博物館(GEM)通常入場1,450 EGP約4,350円
大エジプト博物館 ガイドツアー付き1,950 EGP約5,850円
ムハンマド・アリー・モスク550 EGP約1,650円

ルクソール・アスワン・アブシンベルの入場料

スポット外国人料金(EGP)日本円換算
王家の谷(3墓+ツタンカーメン墓)1,450 EGP約4,350円
ハトシェプスト女王葬祭殿440 EGP約1,320円
カルナック神殿600 EGP約1,800円
ルクソール神殿500 EGP約1,500円
メムノンの巨像無料無料
フィラエ神殿600 EGP約1,800円
エドフ(ホルス)神殿550 EGP約1,650円
コムオンボ神殿450 EGP約1,350円
アブシンベル神殿822 EGP約2,466円

大エジプト博物館(GEM)は今一番熱い新スポット

2025年11月、世界最大級の博物館として「大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum)」がグランドオープンしました。ギザのピラミッドを望む場所に建てられたこの施設には、ツタンカーメンの黄金の秘宝を含む10万点以上の展示品が収蔵されており、以前の旧考古学博物館(通称「エジプト考古学博物館」)とはスケールが段違いです。

GEM入場は事前予約必須:大エジプト博物館は時間帯指定の入場制を採用しており、当日チケットが売り切れていることも珍しくありません。公式サイト(gem.eg/en)での事前予約を強くおすすめします。特に観光シーズン(12〜2月)はかなり早い段階から埋まるため、旅程が決まり次第チェックしておきましょう。

ピラミッドの事前予約:ギザのピラミッドも公式サイト(egymonuments.com)での事前購入が推奨されています。クフ王内部チケット(1,500 EGP)は特に早期完売になりやすいので注意が必要です。

通貨(エジプト・ポンド)と両替のポイント

エジプトの通貨はエジプト・ポンド(EGP)、現地では「ギニー」とも呼ばれます。2022年初頭には1 USD = 15 EGP程度でしたが、2024年末には1 USD = 51 EGPまで下落するなど、近年は急激な通貨安が続いています。この通貨安が、日本円を持つ旅行者にとって「エジプトが安く感じる」最大の理由です。

両替方法おすすめ度特徴
カイロ国際空港・現地銀行★★★日本円からEGPへの直接両替が可能。レートも比較的良い
米ドル持参→現地両替★★★最もレートが良い方法。小額紙幣(1〜5ドル)を多めに準備
日本国内での両替★☆☆手数料が高くレートが悪い。基本的には非推奨
クレジットカード(現地払い)★★☆高級ホテル・レストランで使用可。ローカル店は現金必須

チップ文化に注意:エジプトはチップ文化が根づいています。レストランでは食事代の10〜15%、ホテルのポーターには10〜20 EGP(約30〜60円)程度を渡すのが一般的です。小額紙幣を多めに用意しておくとスムーズです。

エジプト旅行の総費用シミュレーション

旅行全体の費用は「何日行くか」「いつ行くか」で大きく変わります。最大のコストは航空券で、閑散期と繁忙期では約10万円近い差がつくことも。時期選びが総予算を左右します。

4泊6日(カイロ中心)の予算内訳

費目閑散期(6〜9月)繁忙期(12〜2月)
航空券(往復)約14万円約22万円
ホテル(4泊)約4万円約5万円
食費約1.2万円約1.2万円
交通費(市内)約0.5万円約0.5万円
観光・入場料約1.5万円約1.5万円
ビザ・保険・通信約1万円約1万円
合計目安約22万円〜約31万円〜

6泊8日(カイロ+ルクソール+アスワン)の予算内訳

費目閑散期(6〜9月)繁忙期(12〜2月)
航空券(往復)約15万円約24万円
国内線(カイロ〜ルクソール)約2万円約2.5万円
ホテル(6泊)約5万円約6.5万円
食費約1.8万円約1.8万円
交通費(市内)約0.8万円約0.8万円
観光・入場料約2.5万円約2.5万円
ビザ・保険・通信約1.2万円約1.2万円
合計目安約28万円〜約39万円〜

航空券:直行便 vs 乗り継ぎ便の費用比較

日本からエジプト(カイロ)への航空券は、利用する便の種類と時期によって大きく変わります。エジプト航空が成田〜カイロ間に直行便を運航していますが(本数は限定的)、多くの旅行者は中東系航空会社で1回乗り継ぎのルートを選びます。

便の種類閑散期(6〜9月)繁忙期(12〜2月)所要時間の目安
乗り継ぎ便(1回)約14〜18万円約22〜28万円約18〜22時間
直行便(エジプト航空)約18〜22万円約25〜30万円約13〜14時間
乗り継ぎ便(2回)約12〜15万円約18〜22万円約24時間以上

予算を重視する方は乗り継ぎ1回便が最もバランスがよく、エミレーツ航空(ドバイ経由)やカタール航空(ドーハ経由)などが人気です。時間を節約したい方は直行便ですが、本数が少ないため早めの予約が必須です。

ビザ・通信費・保険の目安:ビザは空港アライバルビザ(30 USD ≈ 約4,500円)または事前のeVisa(25 USD ≈ 約4,000円)が一般的です。通信費はエジプト現地SIMカード(Vodafone EgyptやOrangeが主要キャリア)を空港で購入すると5〜10 GBで200〜400 EGP(約600〜1,200円)程度と非常に安く済みます。海外旅行保険は旅行日数によりますが1週間で約3,000〜6,000円が相場です。

エジプト旅行費用を抑える4つの節約術

節約術まとめ

  • 食事は「コシャリ」などのローカルフードを活用する
  • 市内移動はカイロメトロ優先。配車アプリ(Uber/Careem)でトラブル回避
  • 観光スポットの優先順位を決めて入場料を管理する
  • 航空券は閑散期(6〜9月)に乗り継ぎ便を選ぶと大幅節約

1. ローカルフードを賢く使う:観光地のレストランを避け、コシャリや地元食堂を選ぶだけで食費は劇的に変わります。1食180円のコシャリをランチにすれば、浮いたお金を観光に充てられます。

2. 移動はメトロとUberで完結させる:カイロメトロは最大60円と激安で、渋滞なしで主要エリアに移動できます。タクシーを使う場合はメーターなしのトラブルを避けるため、UberやCareemに限定しましょう。

3. 観光スポットの優先順位を決める:ギザのピラミッド(740 EGP)+クフ王内部(1,500 EGP)+大エジプト博物館(1,450 EGP)だけで1日の観光費が約1万円になります。事前に「絶対行きたい場所」を絞り、1日の入場料合計を把握しておきましょう。

4. 航空券は時期と乗り継ぎで節約:6〜9月の閑散期なら約14万円から、繁忙期の12〜2月は22万円前後が相場です。乗り継ぎ便を選ぶとさらに3〜8万円安くなることがあります。

エジプトへの旅行準備に役立つガイドブック

観光地の事前知識を入れておくと、現地での体験が何倍も豊かになります。特に大エジプト博物館(GEM)は展示品が10万点以上あるため、ガイドブックで事前に見どころを把握しておくのがおすすめです。プライシーでは価格推移チャートも確認できます。

よくある質問

エジプトの物価は日本の何分の一ですか?

食費・交通費などのローカルな生活費は日本の約1/3〜半分程度です。コシャリ(国民食)は約180円、地下鉄は1回30〜60円と非常に安い水準です。ただし、ピラミッドや大エジプト博物館などの観光地入場料は外国人向け設定が高く、日本と同等またはそれ以上になることもあります。旅行全体の費用は「ローカルは安い・観光は高い」という二重価格を意識して予算を組みましょう。

エジプト旅行の1日の生活費はいくらくらいですか?

現地での生活費(食費+交通費)だけなら1日2,000〜5,000円程度に抑えることも可能です。ただし、観光スポットに複数入場する日は入場料だけで10,000〜20,000円を超えることもあります。旅行中の平均1日費用(観光費含む)は、宿泊費を除いて5,000〜15,000円程度と考えておくと安心です。

エジプトは個人旅行とツアー、どちらがお得ですか?

費用だけで見ると、個人手配の方が5〜8万円ほど安くなるケースが多いです。ただしエジプトは強引な客引きや交通手配のハードルが高く、初めての方はパッケージツアーの方が安心できる場面も多いでしょう。日本語ガイド付きツアーは安全・効率・コストのバランスを考えると、初心者には十分価値のある選択肢です。

エジプト旅行で最もお金がかかる費用は何ですか?

日本からの航空券が最大の支出で、往復14〜24万円(閑散期〜繁忙期)が相場です。次いで観光地の入場料が積み重なると1人あたり1〜3万円になることもあります。宿泊費は日本よりかなり安く、スタンダードクラスで1泊10,000〜30,000円程度。食費・交通費は現地の安さを活かして節約しやすい項目です。

まとめ:エジプトの物価は「使い分け」が鍵

エジプトは「食べる・移動する」コストは日本の1/3〜半分と非常にリーズナブルな一方、ピラミッドや大エジプト博物館などの観光地は外国人向けの高額設定が続いています。この二重価格構造を事前に把握しておくだけで、余裕のある旅行予算が組めるはずです。

食費・交通費を賢く節約し、浮いた予算を「観光費用」に集中投下する——これがエジプト旅行を最大限楽しむ正しいお金の使い方です。ぜひこの記事を参考に、古代文明の旅の計画を立ててみてください。

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